『子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供の頃に戻りたい
君と手を繋いでたあの夏
花火大会に誘われたあの日
君と過ごしたクリスマス
君と行った海
世界の全てに君を感じる
子供の頃に戻れたら
まだ生きてるあなたに会えるのかな
あの日からあなたは
子供のままで。
《子供のままで。》
#37
子供のままで。
子供のころは早く大人になって1人で買い物などいろんなことをしたいな、自由になりたいなっと思ってた。
でも違う。
大人は子供以上に囚われていて、自由なんてない。
お金も、仕事も、服も、生活用品も全部全部
自分で用意しなくてはならない。
心が大人になっていくのはいい気分ではない。
子供のままでいたかった。
怒られない為に我慢を身につけ、
浮かない為に同調を身につけ、
気に入られる為に愛想笑いを貼り付け、
常識として礼儀を身につけた。
大人になるため。
社会で生き抜くため。
裸を恥ずかしいと思ったあの時から、
いろんなものを身に纏ってきた。
何重にも覆われたこの体は、
体重も身長もずっと大きくなり、
核をなす無垢な私がどこにあるのかすら判然としない。
子供のままでいられたら。
何もかもを脱ぎ捨てられたら。
そう思うこともある。
だけど、私は案外気に入っているのだ。
鏡に映る私の、苦労、責任、経験、達成感、
少しの矜持と、その他諸々で満ちた姿を。
今日は金曜日。
明日は何を着て出かけよう?
【子供のままで】7
家に帰ると「おかえり」と声がする
ご飯があって、暖かい風呂もある
寝室へ行くと畳まれた寝具
おやすみと言ってくれる母と父
僕はもう大人になってしまった
家に帰っても誰もいない
コンビニで買った弁当
風呂は面倒臭いからシャワーで
寝具は起きた時と全く変わらない姿
母は死に父は認知症
子供のままで居たかった。
大人になんてならなくて良かった。
しかし過去には戻れない。
でも未来は変えられる。
一から立て直そう。
大人もいいもんだと思えるように
子供のままでいて欲しいと願ってしまうのは、我儘なのだろうか。
ああ、きっとそうなのだろう。燻ったこの感情は、決して明かしてはならないものだった。
だというのに、お前はそれをよしとしない。
お前は、随分と目ざとく、俺の起伏にすぐ気づいてしまう。その目の良さは、いい所でもあり悪い所でもあるということを、まだ俺の半分も生きていないお前でも知っているはずだった。だからこそ、あなた限定なのだと、背中の相棒を亡くしたお前の悲しそうで優しい笑みは甘い致死量の毒であり、風穴の空いた心の隙間をたぷんと満たしてしまった。
お前は欲しいと思ったら我慢ができない性分といった。
一体、どこがなのだろうか。
我慢ができないのだと思いを告げたのはお前からだろうに、今ではいつでも飛び立てるよう準備を隠れてし、にっこりと見透かさない笑みを浮かべ、どこかぼんやりとして俺の傍にぴっとりと支える。支えてくれているはずなのに、どこか霞のような存在になってしまった。そこに存在しているはずなのに触れられない、あやふやなお前。
俺はそれが癪に触った。欲しいと欲張ったのはお前だというのに。
だからこそ、子供のままでいて欲しかった。
わがままで、欲張りで、感情の起伏が激しい、子供のままでいてほしかった。
もっと、俺の愛情を受け取って欲しいのだ。もっと、俺に愛されているということを自覚して欲しいのだ。
それが、我儘となってしまうというのなら。
俺はまだ、子供のままでいい。
子供の時は早く大人になりたいと思っていた
でも、今は子供の頃に戻りたいと思っている自分がいる
題.子供のままで
何も知らないままで居られたら、よかった。
知ることはなんて残酷なんだろう。
もしも、本当に子どものままでいたら
そう、本気で考えるとやっぱり大人になりたいと思う
もしも子どものままだったらきっといろんな制限がかかるだろう
行きたいところには保護者がいなければいけない
したい事は大人がダメという
それが世界(ルール)だから
もしも、子どものままだったら
皆、僕をおいていく
どんどん背が伸びて 綺麗になる手段をみつけて
希望や生きがいをみつけて 自由を謳歌するんだ
ね?たった1人永遠を歩むくらいなら
大人になるみちを歩きたい
#子どものままで
ー子供のままでー
小さい頃は子供扱いされるのが嫌だった。
高校生になった今では大人のように扱われて
将来の自分がどうなっているのか考えるのが怖い。
だけど、母が私を子供のままでいさせてくれる。
私を適度に甘やかしてくれるから、毎日平和な心で
生活が出来ている。ここでは伝わらないけど、ありがとう。
子供のままで
心はずっと子供のまま。
大人になりたい。
心が大人になった時、
子供のままでいたいと思うのだろうか。
汗ばむ真夏のデート。
『今年最強最悪の恐怖!』…最新の技術と叡智が搭載されたお化け屋敷に、チケットを持ちながら並んでいた。
「わぁ!楽しみだね♡」
喜ぶ彼女の横で、僕の足はガクブルと震えて立っているだけでも精一杯。
"子供のままでいられたなら"
「怖かったら抱き付いて来いよ?」だなんてさ、虚勢を張らずに済んだのになー。
子供のままでいたい。
まだ、満足できる「恋」をできてないから。
私は、彼が好き。
もちろん好き。
でも彼は私のこと好きじゃない。
どうしよう。
子供のままでいたい。
仕事なんてしたくないし、高校も卒業したくない。
この我儘は絶対に叶うことは無い。
だから今、精一杯生きよう。
子供のままで
小さいころに、おばあちゃんはわたしに「おまじない」をかけた。何度も、かけてきた。
「ずっと子供のまま、大人にならなくて良いからね」
そうすれば、私が「大人の思考」で苦しむこともない、って。
でも、それは所詮はまじない事。私は当たり前に、大人になる。
そして、知っちゃった。
わたしは「身代わり」なんだって。
お父さんとお母さんと一緒に、あの写真に写ってる子は、だあれ?
そして、私は本当はお父さんとお母さんの子供じゃない。
それだけの情報で、大人になっちゃった私は充分すぎるくらいに、理解できた。できちゃったんだ。
──愛されていないのか?
そんなことはない。
でも、ふたりが観ているのは、わたしじゃない。
きっと、同じように大人になるはずだった、あの写真の子。あの子との時間。
わたしを見ながら、「もしも」のあの子を観ている。
ほんとだね、おばあちゃん。
私、子供のままでいたかった。
おまじないじゃなくて、もっと強力な。魔法や、いっそ呪いでもよかった。
──そして。その年の夏のこと。
私は今、わたしで居られるようになった。
それというのもおばあちゃんが、お父さんとお母さんに「呪い」という名の「お説教」をしてくれたの。
あのとき、おばあちゃんに泣きついた時は、自分が惨めで仕方なかった。
でも、そのおかげで今わたしはおばあちゃんと、それにお父さん、お母さんとも家族で居ることができるようになった。
ずっと、おばあちゃんは「私」じゃなくて「わたし」として見守ってくれていた。
それが、とてつもなく嬉しいの。
おばあちゃんがいるから、「わたし」になれた。いや、戻れたのかな?
ありがとう、おばあちゃん。
「大人ってどんな感じなのかな」
机にほおずえをつきながら 君はぽつんと置かれた
教卓を見ながら そう言った。
彼女は大人を知る前に 堕ちて行った。
勿論 彼女の副産物である俺も 大人なんぞ知らない。
でも 大人は狡い人が多い。
少なくとも 彼女の知っている大人は そういう人が多かった。
だから
「知ったら 後悔する」
って 半分脅しのような言葉で 言った。
君にはまだ 子供のままで居て欲しいから なんて。
大人になれば いつか自分を曲げてしまうだろうから。
大人になれば きっと"俺達"に蓋をするだろうから。
「ふーん」
あたかも 俺が知っている口振りで言ってしまった
せいだろうか 彼女は拗ね気味だった。
「俺は そのままのお前も好きだから
どうだっていいだろ」
どうか"そのまま"でいて欲しい。
そんな事を考えながら 君の頭をわやくちゃに撫でた。
『子供のままで』
大人になんかなりたくない
君を置いて行くなんて嫌だ
私だけが成長して
君だけがあの時の姿のままだなんて…嫌だよ
「子供のままで―。」
そう言ったのは誰だったか。
その声は、その表情は。
あまりにも幼かったもので、
何ひとつとして覚えてはいなかった。
子供だという自覚はある。すくすくと育った体は四十に近いというのに、心は十に満たない。笑顔が子供みたいで可愛いとか、子供のように自由な感性を失っておらず素晴らしいだとか言われたが、当たり前だ。本当に子供なのだから。
しかし、子供だろうと生きていれば物事を覚えるもの。仕事を始め、情欲を知り、世界が広がった分欲するものは増えていく。大人であれば諦めがつくことも諦められず、駄々を捏ねて無理やり叶えたアンバランスな幸福が積み重なっていた。
安心や平穏を求めて妻と結婚した。燃え上がるような性愛を満たしたくて愛人をつくった。愛人への愛はあったが、恋をしたのは妻だけというのは真実であり免罪符でもある。世間には通じない、夫婦の間だけでもしかしたら効果があるかもしれないという程度の頼りない免罪符だ。
欲求を制御できない、子供という生き物はただ純粋に欲しいものに手を伸ばす。過ちを片付ける大人は存在せず、僕は今にも崩れそうな砂の城を抱き締めているような心地で今が続くことを願っていた。
いつか、普通の大人になれる日は来るのだろうか。
『子供のままで』
子供のままでいることは、時に残酷だ。
やむを得ぬ事情がない限り、ある程度だったら独り立ちできるよう、子も親も動いていけたら良いね。
年相応ってものがあるし、程よく社会性を身につけるのが幸せよな。
子供も大人も時に世知辛いけど、バランス崩さない程度に人生やっていこう。
子供時代が終わっても、何層にもわたり人間性が追加されるだけの話で。子供の核は無くならないかならねー。そう考えたら変容も怖くないよな!
意外と大人になって楽になったりとかも正直あったりする。
さらに年取っても今が1番良い時って思えるように、生きてきたいものだ…
憧れていた存在は、実はそうでもなくて。
夢を抱いた過去は、残酷な現実に打ちのめされて。
そうやって、大人になることを余儀なくされる世界で。
ずっと変わらない何かを持つことは、困難なんだろう。
それでも、抱いた何かを持ち続けた。
それはきっと、”子供のままで”いた何かで。
それだけが、残酷で味気ない世界を渡り歩く道しるべになっている。
なんて哀しくて、虚しくて、つまらないんだろう。
子供のままで