『好きな本』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私には本を読む習慣がなかった。今から習慣づけをがんばっているが、本を読んでいる時ふと自分と昔から本を読んでいる人を比べて想像してしまう。
真っ白な空間、目の前には自分が人生で読んだ本が積み重なっている。
積み重なっているといっても腰のあたりほどまでだ。
隣には人がいて同じように本が積み重なっている。その人の頭などとうに越して頂点が霞んでいて見えない。
とまあそんな感じだ。
その差の途方もなさを思うと今から読んでも意味がないのではという思考が湧き出てきてしまう。
今まで本を読んでこなかった自分が悪いが少し不公平に感じる。
好きな本
わたしの好きな本は
貴方がもってる全ての記憶
いつか貴方の本の主人公になりたいな。
いつか
好きな本だけを詰め込んだ
日の暖かみを感じる本棚で
太陽がが沈むまで本を読んでみたい
*好きな本*
「私の唯一の友達は本でした。」
そんな言葉から私の話は始まった。
私はよく図書室に籠っていた。
周りの目を気にしなくで済むからだ。
読書の時だけだ。
そう感じられるのは。
私は所謂「居ない子」扱いされていた。
大人しいからだけでは無い。
「自分にも問題があるのだろうか。」
と思った時もあった。
周りは私を居ない子扱いし、
親からも学校からも何処に居ても
居ない子扱いだった。
図書室に居たある雨の日だった。
私はいつもの様に
独りで本を読んでいたら
「いつも何の本を読んでいるの?」
私はいきなり声をかけられ
ビクッとした。
私はいつも図書室の端っこで
ぼんやりとしながら
本を読んでいたからだ。
急に声をかけられ
驚くのも無理はない。
「空想もの。所謂ファンタジー。」
私は思わず無愛想に答えてしまった。
人との会話に慣れていないからだ。
「ふーん。その本、面白そうじゃん。」
私が持っていた本は
主人公が彼方此方に赴き
最後には魔王を倒すという
オーソドックスな
ファンタジーものだ。
「いつもそのシリーズ読んでるの?」
「うん。」
「それ、一体何巻まであるの?」
「十二巻位じゃない?」
確かこの本はその位で終わったはずだ。
まだ途中までしか読んでいない為、
実際にはわからないから
多分その位だろう。
「私も読もうかなぁ。
その本のシリーズどこの棚にあるの?」
思いもよらない仲間ができた様だ。
私は心の中で
「やっと仲間が初めてできた。」
と心の中でガッツポーズをした。
それから毎日その子と
一緒に本を読む様になった。
毎日がこんなに楽しいと
思いもしなかった。
だけどそんな毎日は
そう続かなかった。
その子はある日遠くの街へ
転校する事になった。
私はまた独りになるのか。
別に構わないけど。
でも、本当はちょっと寂しい。
その子が引っ越す前の日だった。
私はいつも読んでいたシリーズの本の
最初の本を買ってその子の家に
遊びに行った。
最後のお別れの代わりに
思い出として
その本をあげる事にした。
その子は「大切にするね。」
と言ってそっと手を添えて
受け取ってくれた。
私は今もその思い出を
忘れはしない。
大切な友達だった人との
思い出だから。
また、いつか会えるといいな。
「読書の思い出と絆」
僕達が歩んだ
何気ない日常であり
特別な想い出
この本には終わりがない
いや
終わりが来ないように祈りながら
これからも綴っていこう
大好きな本の続きを
表紙の内側にオルゴールが埋め込まれた絵本
祖母がプレゼントしてくれたその本が
私のお気に入りだった
優しいメロディーをBGMに
母が読んでくれた『三匹のこぶた』
あれを超える名作を
私は知らない
【好きな本】
ナツキとフユト【12 好きな本】
夕飯を食べながら、ナツキが言った
「明日、家に戻る」
「えっ、恋人と仲直りする気になったのか?」
「違う。やっぱり別れる」
「じゃあ…?」
「荷物を取りに」
「ここに持ってくるのか?」
「大丈夫、そんなに多くないよ。もともと転がり込んで居候してただけだし」
「え…」
「でも、どうしても持ってきたいものがあってさ」
「何?」
「高校のとき、フユトがくれた本、覚えてる?」
「あれはお前が勝手に持っていったんだろ」
「そうだっけ?」
「そうだよ」
「あの本大好きだから、手元に置いておきたいんだ」
(つづく)
好きな本
私は飽き性なので本は読まん!
(ごめんなさい)
作家縛りで好きな本
「78」
「針が飛ぶ」
「つむじ風食堂の夜」
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
「空ばかり見ていた」
「フィンガーボウルの話の続き」
「すぐそこの遠い場所」
「クラウド・コレクター」
「らくだこぶ書房21世紀古書目録」
「ないもの、あります」
「注文の多い注文書」
穏やかな話が、好きなのです。
好きな本
今まで読んだ中でのトップ3を紹介します!
人間/又吉直樹
最初は芸人の人が書いた小説、という興味本位で買った本でした。読んでいくうちに妙なリアル感に引き込まれていって、なかなか分厚めの本でしたがすぐに読み終えた気がします。人間味のある登場人物たちがとてもいいなと思った一作です。
少女/湊かなえ
湊かなえさんは僕の一番好きな小説家です。母におすすめされて読みました。ちょうど登場人物と同年代位の時に読んだので、思春期の感傷的な情緒に同感した一作です。最初の 遺書〈前〉から始まり最後に全ての真実を知ることになる、と言うところがすごく好きです。毎回湊さんの小説には驚かされています。
親愛なるあなたへ/カンザキイオリ
元はボカロPとしてのカンザキさんしか知らなかったのですが、小説を本屋で見かけて衝動買いしました。とにかく最後のどんでん返しが凄いという印象です。後半になるにつれ過去と現在が繋がっていくのがとても面白いです。登場人物たちと自分の共通点があり、とても惹かれる作品でした。読み終わったあとの喪失感で心が苦しくなります。けれどもそれでも読む価値のある一作だと思います。
オワリ
忙しいと本を読む時間すら取れなくなると思いますが、これを機に本を読むきっかけになればと思います。
好きな本
お久しぶりです!!みけねこです!
今回は自分のことを書こうと思います。
私、本が小さい頃からずっと好きで、家にたくさんの本があります!
これは親も段ボール単位でマンガ集めてたりするので、親の影響も受けているかもしれません。
そして集めている本のジャンルはというと・・・
時代小説、ファンタジー、動物系、ほのぼの・・・
はい。これは完全なる現実逃避のジャンルなのです。
特に動物系は親から
ーお前の持っている本、動物が出てくるのばっかりじゃん!
と言われる始末。
いや〜仕方ないじゃん!好きなんだもん!
皆さんも本好きですか?
もし私と似たような感じで本集めている方がいたら、
ハートを送ってくださいね!
旨いじゃなくて美味しいだと、親からよく言葉遣いを注意されたが、どうしても和食だけはうまいと表現したくなる。平仮名でうまいだ。
学生時代に読みふけった池波正太郎の影響なのは明白である。だが、未だに酒のうまさはわからない。文章で読むとあんなにうまそうなのに。
【好きな本】
好きな本
沈黙のパレード
平穏な町で人気女子高生が行方不明となり、数年後遺体となって発見された。
容疑者は見つかったものの証拠不十分で無罪。
町の人、遺族たちは絶望し、悲嘆に暮れる。
そんな中、事態は大きく動く。
容疑者が遺体で見つかったのだ。
町で愛された女子高生。
愛した人々は、誰のために、何のために
沈黙を続けたのか。
「好きな本」
僕の好きな本。いつもカバンに入れて持ち歩いている。
仕事が一段落した昼休憩の時間にカバンに入れている本を読んでいる事が多く、良い気分転換になっている。
「やっぱりいい本だなぁ」
何回も読んでいる本を読み終わり、僕は独り言を呟いた。
時計を見ると、もうすぐ昼休憩の時間が終わる。
午後も仕事頑張ろう!と思い、僕は仕事場へと戻った。
(好きな本。)🦜
あのね。
すずめ、だって
本を読むんだね。🦜
(ただ、誰も
知らないだけ。)
《僕は、まだ小雀だから
絵本しか
読めない。》
・笠地蔵も好きだけど
・幸せの青い鳥も
好きなんだよ。🦜
[何故なら。]
「幸せを、運ぶ鳥は
青い鳥。
ばかりで無くて
すずめ・・も。
幸せを
運ぶ、
鳥だからね。」🦜
好きな本には、魔法がかかっている。好きならば一生の宝物、一生の大切な物。私は、その本を持って人生を歩む。
彼が勧めてくれた本の1文、
何ともない日常の片鱗をまるで真珠を事現すかのような比喩表現が、私の世界をひっくり返した。
一目惚れでした。
好きな人が、本をくれた。
「これ、面白かったから読んでみない?」
小説を読むのが苦手な私は、読むかどうか悩んだ。
「読むの遅くなってもいい?」
私は本を受け取った。
その日からあっという間に2週間が経過していてしまった。
仕事の忙しさが、本を読むのを後回しにしていた理由。
その日は酷く疲れていた。
部屋の隅に座り込むと、雨が降り出す音が聞こえた。
何となく、君が本を読むなら今だよ、なんて言ってるような気がして、小説を手に取った。
その本の主人公は、私みたいな人だった。
自信がなくて、いつも投げやりで、人間関係に悩む女の子の話だった。
その物語は、とても心に刺さって、最後は幸せを掴むお話だった。
私もこんなふうになれたらいいなと思ったけど、私じゃ無理なのかもと、やっぱり自分に自信がなかった。
“本、読んだよ、泣いちゃった”
彼にメールを送った。
するとすぐに電話がかかってきて、「どうだった?俺の小説」そう言った。
なんと彼は小説家だった。
私をイメージして書いたらしい。
「私もこんなふうになれるかな」
私はティッシュで涙を拭きながら言った。
「なれるよ、俺が幸せにしてやる」
それを聞いて、私は嬉しさに心が踊った。
もらった小説は、私の好きな本になった。
『すきな本』2024.06.15.20:01 天野沙愛.
好きな本
昔好きだった本はあるけど、
いまは好きな本はないの…
色々見て、好きな本探して
いきたいな…
好きな本
私には、大好きな本がある。内容は小説だけど、買ったのは中身じゃなくて表紙に惹かれたからだ。美しく繊細なタッチで描かれた主人公の女の子。彼女に一目惚れしてしまった、というのが正しいだろうか。あるいは、彼女を描いた人に惹かれて。いずれにせよ、運命的な出会いだったのに間違いはない。
もちろん中身も読んだ。しっかり読んだ。何度も読んだ。駆け抜けるように何度も読んでしまうほど、読みたくなるほど、私はその内容にも惹かれた。主人公の生き様に惹かれた。本当に表紙も内容も、何もかも好きな本である。
何度も読み返すうちに私は気づいた。間違いない。
私はこの女の子に恋をしている。
私は彼女をお高めのブックカバーに入れ、鞄に入れて持ち歩いた。彼女が近くにいてくれる気がしたからだ。あの本を、あの本に描かれた彼女を、私は愛している。
表紙にしか描かれていない彼女の顔。文章としてしか存在しない彼女の存在。彼女の生き様。どうしようもなく好きな彼女が、本という形をとって私の手の中にいる。なんだか素敵なことだと思った。
しかし、私はあまりにも彼女が好きになってしまった。1冊で完結してしまう、私とは違う世界に住む彼女。私の愛する彼女は、私からあまりにも遠かった。彼女と一緒にいたい。もっと近くにいたい。その欲望はだんだんと私の心に満ちていった。ついに臨界点に達した。
私は、私も文章になるという選択をした。
文章というのは素晴らしい。「そこにある」と表記するだけで、登場人物にとっては本当に「そこにある」ようになる。単語の数だけ、無限の可能性が広がっている。筆者が言葉を紡ぎ、読み手が言葉から思い描く。その範囲内で、登場人物は自由自在に踊れるのだ。あなたが今そうしているように。
私の欲望は、次の1行を表記するだけで全て叶ってしまう。本当に素晴らしい世界だ。
私は愛する彼女と共に、同じ世界でずっと幸せに暮らした。