『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「好きじゃないのに」
ピアノの先生に、「この曲私に弾いてほしい。いい曲だから。」と言われてある曲を頑張って練習した事がある。完璧に弾けるようになったわけではないけど、私は先生が言うほどその曲は好きではなかった。いい曲なんだけど、私好みではなかったかな。
逆に、本をあまり読まない知人に「この本面白いから読んでみて。」と勧めた事がある。その人あきらかに読書が好きじゃないのに。その人も頑張って読んでくれたけど、あれは失敗したなと反省している。
こういう失敗から、人に何かを勧める時は気を付けようと思った。好きじゃないのに勧められても、困っちゃうよね。
ブロッコリーも、マヨネーズも好きじゃないのに。
あの人がとても美味しそうに食べているのを何度もみてたら食べてみたくなった。
予想外に
おいしかったな。
何が好きとか
何が嫌いとか
もうどうでもいい
私に私が必要じゃなくなっただけ
私の形をした抜け殻を
ただ動かすだけの日々
嫌いじゃないのに
好きでもない
好きじゃないのに
嫌いでもない
ただそこにある無
私が私を放棄したから成立する
楽しそうな世界
#好きじゃないのに
『好きじゃないのに』
私の趣味は美術館巡りだ。色々な美術館を巡って、様々な作家によって描かれた絵画たちを眺める。ただ、それだけ。
このような話をすると、大概の人が「誰の絵が好き?」と聞いてくる。あるいは、「印象派?写実派?」といった絵画の特徴に関する話を持ち掛けてくる。私は、そのどちらの質問に対して、こう答える。「別に」と。そう答えると、周りは少し困ったような顔をして、次に何事もなかったかのように次の話題にうつる。
悪いとは思っているのだ。相手は私の趣味に対して話題を広げようとしてくれたに過ぎない。それをたった一言で無碍にしているのはほかの誰でもない、私自身なのだから。しかし、恐らく次に同じような質問をされても、きっと私は答えられないだろう。
私は、別に絵画は好きではない。興味もさほどない。では、なぜ美術館に行くのか。それは偏に私という人間の情緒を育てるためだ。私は齢二十四でありながら、人間の感情に対して鈍すぎる節があるらしい。いや、鈍いどころの騒ぎではない、わかってない、と言われた。例えば、今目の前に大量の星で覆われた星空があったとする。普通なら、「綺麗」やら「明るい」やら、何かしらの感想を得るらしい。それが、私には一切ない。ただ、星空がそこにあるだけ。その星空を見てどう思ったか、と言われても、わからない。星空に感情を求めるのか?私にはわからない。
だから、人々が感情を得るものを見て、自分の情緒を育てようと思った。その一つが、美術館巡りであった。
正直なところ、絵画を見るのは、そこまで好きじゃない。見ても何も感じられないから。そこに絵画があるだけ、としか感じられず、私の情緒のなさが浮き彫りになってしまうから。でも、何故か人々は絵画を見て、何かを感じている。必死に絵画にかじりついて、片時も離れまいと言わんばかりに見つめ続けている人だっている。私はそのような人たちの気持ちはわからないが、少し羨ましいなと思う。
私は、絵画は好きではない。好きではないが、いずれは好きになれると、私が見つめる人々のようになれると信じて、今日も私は美術館を訪れる。
「好きじゃないのに」
好きじゃないのに、好きだと言う。
私はここ7年間、それをしたことがない。
常に自分を貫き通してきた。
子供だからできた芸当だとも思うが。
私の憧れの人が言っていたのだ。
自分を曝け出して生きろと。
誰かの言いなりだけでは駄目だと。
自分で思考し、行動する。
それが一番大切なことだと。
さすがに、そればっかりでは自己中な人になりかねないので、必要な時以外は基本その考えに従ってはいないが。
でも、憧れの人が言っていたことは間違っていないと思う。
自分を見失ってはいけない。
生きながら死ぬなんて私は絶対にしたくないから。
好きなことをしたいために、
好きじゃないことをしている。
好きな人に認めてほしいから、
嫌いなことも頑張ってる。
少し遠くに離れた存在だから、たまにしか会えないから。君も頑張っているから、自分も嫌いなことも頑張っている。
自分の価値観の合う数少ない仲間が、側にはいないのがとてつもなく辛い時もあるけど。
自分の事しか考えられない人間が
好きじゃない。
恩を仇で返すような奴はいっぱい見てきた。
そう、いっぱい。
個性って言葉を履き違えた自己中ばかりで、好きじゃない。
仕事だって好きじゃないのは、
それが99パーセント原因。
同じ方向を向けない組織っていうのは簡単に壊れる。
それの崩壊っていうのは、
好きじゃないといいつつ、あらゆる我慢を請け負ってきた人が壊れた時なんだよ。
そろそろ独立しようかな。
◆好きじゃないのに◆
ずっと目で追って
目が合いそうになったら反らして
大人っぽいとか落ち着いてるとかクール
とか
言われてるし、そうありたいのに
調子は狂いっぱなし
動悸がする
色々乱れて落ち着かない
あ、笑ってる 落ちてきた前髪を後ろに
軽く払う仕草に
目が離せない
クールでいたいのに、そうありたいのに
こんな自分は好きじゃないのに
短めのスカート
ヒールの靴
きれい色のニット
…全然似合っている気がしなくて
夜景のバー
恋バナ
夜更かし
…下戸だし完全に浮いてる気がして
貴方といる私は
なんだか自分じゃないみたい
なのに私は 貴方は
…何故逢う約束をするの
#好きじゃないのに
好きじゃないのに
いつもつまらなそうに遠くを眺めている
ついその人の視線の先を私も追ってしまう
いつも淡々と話し、顔の表情が固い
たまに笑った時はすごくいい笑顔をしている
その笑顔に私もつい頬が緩む
気づけばその人を目で追ってしまっている自分を自覚した
『好きじゃないのに』
もう、この気持ちにこんな言い訳なんて出来ないかもしれない
【好きじゃないのに】
「ハムちゃん、大事にしてあげてくださいね!」
狭い空間に閉じ込められた私。
早く出して、ここから出して、
私の言うことを無視して、人間が言う。
「この子、すごく元気だなー」
目が覚めると、大きな目が私を見つめていた。
ただただ、怖かった。
「あ!起きた!」
こいつは、私の事が嫌いらしい。
よく、かりかりした苦いものを私の顔に押し付けてくる。
だから、私もこいつの事が嫌いだ。
また、最悪な1日になるのだろうか…
今日も、あいつは私にかりかりを押し付けてきた。
こんな不味い物、食べてやるもんか。
「うーん、あげ方がダメなのかな…」
「ゆきー!今日も可愛いね~」
名前を呼ばれて、私は急ぎ足であなたに近づく。
「おやつでちゅよ~」
手の上に乗せられた物を、さっと頬張る。
その隙に、あなたの暖かい手が、私の背中をなでた。
あなたは、私の事が嫌いなはずなのに。
何故こんなことをするのだろう。
私も、人間の事は好きじゃないのに、
あなたに「ゆき」と名前を呼ばれると、ついつい嬉しくなってしまうのは何故なんだろう、
『好きじゃないのに』
好きじゃないのに声に耳を傾けちゃう。
好きじゃないのに目で追っちゃう。
好きじゃないのに話したくなっちゃう。
好きじゃなかったのに。
はい!ママあげる〜!
全然好きじゃないのに、欲しくもないのに
わー嬉しい!ありがとう!って貰う。
好きじゃないのに喜ぶからまたくれる。
でもあなたの事が大好きだから喜ぶ姿を見て喜んでる限りはどんなにいらない物でもありがとうってもらい続けると思う。
落ち葉もどんぐりもちぎれたシールだってありがたく受け取ります。
お題 : 好きじゃないのに
僕っ子の僕 。
好きじゃないのに私と言い
好きじゃないのに制服のスカートを履く
好きじゃないのにメイク道具のお揃いを買う
好きじゃないのに今も友達
なんで、
こんなに気を使わなければいけないのか
それが決まりだから?僕が女性だから?
嗚呼 、生きにくい世の中だ 。
何が多様性だ、、社会は変わっても
学校は変わってない … 今も女性と言う言葉に
囚われて僕は生きている 。
コレは自分らしく生きたかった女性の物語
気がついてしまったら
そこからが本番
「好きじゃないのに」
好きじゃないのに
もうかれこれ数10年、一緒に暮らしてる。
私への愛情など、おそらく微塵もないこの人は、何故かそれでも愚痴を言うでもなく共に生活をしている。
とは言っても、「仕事」という名目で、ほとんど家には居つかないのですが。
だからと言って、私も私で、彼がどこで誰と居るのか、尋ねることもしない。その昔はよく問い詰めたけど、しらばっくれるばかりの彼。
疲れ果てた私は、これはもう諦めた方が自分が苦しまなくていいと気づき、それからは見てみぬふり。
ずいぶん楽になった。
私たちは言わば、婚姻制度に則った「夫婦」という演目をこなしている俳優夫婦。それも年季の入ったベテラン枠の。
当然、何かの賞レースにノミネートされたこともなければ、アカデミー最優秀主演男優賞や主演女優賞をもらうこともない。
「夫と言う仕事」を粛々とこなしている彼をリスペクトすべきなんだろうけど、なんかこう、憎まれ口の一つも言わないのは逆に恐ろしさを感じてしまう。
いつか、この可愛げのない嫁にまとめて仕返しする楽しみをひたすらに待ち構えているようにさえ見てとれる。
「普通の夫婦」の方々にお尋ねしたい。
好きで一緒にいますか?
それともやはり、「仕事」ですか?
end
『好きじゃないのに』
文豪といわれる詩人の詩を原稿用紙へ筆写しました。
万年筆でかっこつけて書きましたが、字が下手なのは今更どうすることも出来ません。まあ、誰に見せるわけでもないですし、写したかっただけなので満足です。
筆写するにあたり、持っている詩集を並べ、どの詩人のどの作品にするか悩みました。「好きな詩」と「写しやすい詩」が違うからです。でも、悩んだ挙句に選んだのは「好きな詩」でした。
そもそも筆写をしようと思った理由は、詩を精読し熟読し味読したかったからなのに、「写しやすい」という怠惰な理由で選ぼうとしたのが、なんとも、わたしらしい間違いでした。
好きじゃないのに書き写すのは、本末転倒ですね。
(ちなみに、写したのは中原中也の「星とピエロ」です)
「好きな人できた」と友達に言われると好きじゃないのに嫉妬してしまう
好きじゃないのに
私を貴方の家に上げたの?
好きじゃないのに?
私と添い寝した?
好きじゃないのに
私の手を握った
好きじゃないのに
私にキスしようとした?
好きじゃないのに
私の頬にキスした
好きじゃないのに?
私の事好きじゃないの?
本当に?
好きじゃないのに
こんな事ができるの?
もう2度と
貴方以外にこんな事させない
強くていい女になると誓う
焼けた肌、プールの匂い、ぬるい水
好きじゃないのに、忘れられない
/お題「好きじゃないのに」より
コンビニ横の街灯と
夜空に浮かぶ満月と
同じ大きさで輝いて
比べるのは失礼だね
満月の日には手放し
誰かから聞いた話し
心に負荷があるなら
さよならをしようよ
人生は軽く行こうよ
心の中に愛してるを
増やすといいらしい
誰かから聞いた話し
ねぇ窓から見える?
今夜の月は最高だよ
『好きじゃないのに』