『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#好きじゃないのに
あぁ、彼のことを考えてしまう。
嫌いなのに、頭から離れない。
どうしてだろう、私は彼の全てが嫌いだ。
なのに、なのにあぁ、もういやだもう。
嘘をつくたびに、心が痛む、この痛みには、もう慣れたけど今は違う気がした。
優しい彼を探した、けどもういない、彼をいくら求めても、もういない。
神は、残酷だった。
前は、好きなんて感情を持っていなかったなのに、大嫌いだったのに今は、彼を求めてしまうのだ。
何でよ、何でなのよ…
私は、飛んだ。
家の窓から飛び出して彼の元にいこうとしたけど、いけなかった。
私は、全治5ヶ月のけがを負った。
医者からは、精神状態が不安定かもしれないと告げられたら。
彼が耳元で囁くの、早くおいでこっちにおいで、うそつきだった私過去の私はもういない。
彼の言葉を想いながら彼の家に向かった。
おばさんは、驚いていた。
まあ、そうだよな、息子のことを毛嫌いしていた私が急にきたとなると驚くのも仕方ない。
そして、彼の家にはいると彼の声がした彼の部屋だった場所へ駆け込むと、彼がいた。
窓の外に、日を通したたずんでいた。
彼は、窓の外にいった。私は、彼を追いかけたけど、届かなかった。
けど、彼はいた、私の前に手招きしながら。
私の手を取り連れてった、雲を越え星となった私たちのあるべき場所に。
思いきって
このまま二人で
どこか遠くへ
逃げ出したいね
なんて
冗談のなかに
1パーセントの
本気
✩ 冗談のなかに (84)
✢ ✢ ✢ ✢ ✢ ✢
炊事 洗濯 掃除
好きじゃないのに
毎日頑張れるのは
あなたに居心地良く
過ごしてほしいと思う
わたしの心をこめた
愛情表現
# 好きじゃないのに (83)
好きじゃないのに
今日初めて会った人
好きじゃないのに
むしろ嫌いなほうなのに
相手の表情、言葉を
繰り返し思い出していた
何だか私に怒っているようで
嫌われたのかなとか気にしている
変なの
好きじゃない人にも
嫌われたくないのか
むしろ嫌いなほうなのに?
#11 好きじゃないのに
実家に帰ると母は
昔私が好きだったご飯を作ってくれる
でも、もう実は歳をとり食べれなくなってきた
私にも家をでて時々帰ってくる息子がいる
ご飯を作るが、離れているからなかなか
息子の好きな物の更新が出来てない
帰ってきたら好きな物を聞いてみよう
好きじゃないのに
好きじゃない
好きじゃない
好きじゃない
好きじゃないのに
何もかも忘れたい
涙か零れる
今日も
好きじゃない振りをする
そんな自分が惨めに感じる
そんな自分を嘲笑う
好きじゃないのに
好きが増えてゆく
こんな矛盾
好きじゃないのに
もう
「好きじゃないものをたまーに食べるのって、いいよね」
え?
「いや、だってさ、好きなものだけを食べたいって思えることって、幸せだと思うんだよ。
まず、好きなものって、嫌いなものがあるから成り立つんでしょ?」
…難しいこと言うね?
私は理解できないや…
「ふふ、遥(はるか)は好き嫌い多いもんね」
絵里(えり)も人のこと言えないでしょ!
「あっ…
まあまあ、それは置いといて」
(逃げられた…)
「好き嫌いができることって、幸せだよね。
食べ物に限らずさ、例えば…人、とか?」
え⁈なんで?
「だってさ、嫌いな人がいるってことは自分の周りにはちゃんと人がいるってことでしょ?
それって、嫌いな人がいるのは嫌かもしれないけど、客観的に見たら嬉しいことだよね」
あー…確かに?
「好きなものばっかりじゃ飽きるでしょ?」
あ、それはわかるかも。
「だから、好きじゃないものがあると安心するよ」
好きじゃないのに?
「好きじゃないのにね」
「なんかさ、嫌いなものほど目に入るくない?」
「分かる」
突然母が言い出した。全くもってその通りだ。例えば、母子ともに大っっ嫌いなクモ。なんかもう、足が無理。
そのクモが廊下にいたりすると、友達とどんだけ話が盛り上がってても動体視力がMAXになって
「クモッキモイッイヤァァァァァァァァァァァァ」
って反応をしてしまったり。
「多分、あれよね。嫌いだからこそ警戒心が高くて目に入ったり、料理に嫌いな食べ物があると一口で分かったりするんだろうね」
「クソッ、どうせなら好きな物だけ見てたいぜ…」
#好きじゃないのに
好きじゃないのに
そんな一つ覚えの言葉を付け足したぐらいで
なぜそんな被害者ヅラができるの
僕はあの時の君を、ただ綺麗な人だと思ってた
今は違うね、中身に黒濁が詰まっている
でも、あの時の君の笑顔も
今の冷たいその眼差しも
僕は、愛せそうだ
君がどれだけ僕を好きじゃなくなっても
周りがなんと言っても
僕は、君が好きだから
僕はピーマンが嫌いだ
あの形、見た目、苦い味
みんなみんな嫌いだ
ある日我が家の食卓にピーマンが並んだ
ピーマンの肉詰めと姿を変えて堂々と白飯の横に並んでいるが
僕の目は誤魔化せない
ピーマンはピーマンだ
母が言う
“騙されたと思って食べてみて”
おっと、わざわざ言ってくるとは驚いたなあ
三日月のように目を細めてニタニタ笑う母はまるで小悪魔
良かろう、騙されてあげよう
そのニタニタ笑う気持ち悪い顔を
驚きと悲しみの顔に変えてやろう
パクっ “?!!!”
う、う、うめぇ
人参が好きじゃない。
ピンク色が好きじゃない。
外に出るのは好きじゃない。
人ゴミなんて好きじゃない。
でも。
君は食べることが大好きで。
もちろん人参も好きで。
淡いピンク色が好きで。
外出してショッピングに行くのも、映画を見に行くのも、遊園地に行くのも好きだから。
僕はけっきょく君が作った料理に入っている人参は食べるようにしているし、君が買ったピンク色のものが家に増えてもとりあえずは黙っているし、君と一緒に外出して人ゴミの中に行くことになっても頑張って我慢している。
別に僕はそれらのことが好きじゃないのに。
君といることは大好きだから。
【好きじゃないのに】
私は好きと言う気持ちが分からない。
「物が好きとかじゃないのかな?」友達に聞いてみた。友達は「その人から目が話せない感じじゃないかな?」そう言った、よく分からなかった。
ある日友達の言っていたことをよくわかる日が来た。その人はまつげが長く鼻筋の通ったきれいな人だった、私はその人のことが嫌いだでもなんでだろう
目が話せないのは「好きじゃないのに」
好きじゃないのに
好きの反対は、嫌いじゃなくて無関心なんだよ、と誰かが言った。
呆然と病室にいる。ゆっくりと日が傾いていく。
お前は静かにベッドに横たわっている。あんなにうるさかったくせに、俺より早く寝たことなんかなかったくせに、無防備に目を閉じた顔を晒している。あちこちに包帯が巻かれている。顔にはガーゼが貼られている。白くて清潔な布。口には太いホースみたいなのが突っ込まれていて、胸が異様に規則正しく上下していて、横には黒い画面に緑の稲妻みたいな線が這う、謎の計器が置いてある。
「なんで俺しか見舞いがいねえんだよ」
毒づきながら、俺は買ってきたプリンを自分で食う。
「おれお前しか友達いねーもん」
と、いつか情けない顔で笑っていたお前を思い出す。
「勝手に友達ヅラするな、腐れ縁だよお前なんか」
と邪険に返してもお前はへらへらと笑うばかりで、その顔にイラついた。
お前のことなんか全然好きじゃない。
はっきり言って迷惑してる。
電話が鳴るたびに、SNSの通知が来るたびに、心臓が跳ねる。ごめん、見舞い来てくれたんだって? って、相変わらずの情けない声で、頼りない顔で笑うお前を期待して、裏切られて、その度心臓が痛くなる。
お前はもう目を覚まさないかもしれないと言われた。あの日を最後に時間が進まなくなったお前の記憶、俺の世界をもう邪魔してこないお前のことを考えると、清々していいはずなのに、身の置き所がどこにもなくて途方に暮れる。
俺をこんな目に遭わせるお前のことは、本当に、心底、嫌いだと思う。
早く詫びに来い。
俺が今までこの病室で虚しく食ったプリンの分だけ詫びてみせろ。
『好きじゃないのに』
別にさ、好きじゃないんだよ。
あれも、これも、それも
だけど、その全部のこと、お前が好きだからさ。俺も好きになりたいんだ。
お前と同じものが好きになりたい。
これが理由じゃ駄目かな?
ん?なんの理由?勿論、お前の隣にいる理由だけど?
好きじゃないのに
キミを追う視線は、一体なに?
今は
嫌いじゃない、と言うことにしておくよ
【好きじゃないのに】
街角ですれ違う、学生服の男の子。彼らが着ているのは学ランだった。無意識にそちらに目線がいき、思わず立ち止まってしまう。そんなことに彼らは気付かない。
──羨ましいな。
タイミング悪くショーウィンドウのガラスに自身の姿が反射する。髪を肩より下に伸ばし、世間では女物として扱われる衣装を身にまとった自分だ。
こんな姿、私じゃない。
でも全ては自分で決めたことだ。女として生きる私が好きな両親のために、私は女として生きる。
「めぐちゃーん!」
待ち合わせしていた友人が私を呼んだ。
「ごめん、遅れて」
「全然!そんなに待ってないよ!」
正直で素直な性格の彼女が私は好きだった。よく友人は自分の鏡写しだ、なんて言うけど、彼女は寧ろ理想だ。
「あ、そうだ」
彼女はカバンの中から1つの箱を渡してきた。周りの話についていけるよう、ブランド物の知識はある。その箱も、某アクセサリー店の物だった。
「誕生日おめでとう!」
「……ありがとう。開けてもいい?」
「うん」
今年は何を送ってくるのだろう。
「──ネックレス?」
「そう!めぐちゃんに似合うと思ったの」
どう?と聞き返す彼女に私は「凄く嬉しいよ」と返した。正直、アクセサリーは苦手だが、彼女のくれる物は何でも嬉しい。
「よかった〜!今日どこ行く?私行きたいお店があるんだ」
「なら、そこにしようか」
その後はとても有意義な時間を過ごした。
家に帰ると疲れがどっと出て、今すぐベッドに倒れたくなる。
一旦荷物を部屋に置くために、自分の部屋を開ける。
彼女から貰ったプレゼントを、部屋の棚に飾る。その横には去年貰ったものや、お揃いで買ったものがある。どれも全て、私は好きじゃない。
好きじゃないもので、どんどん私の部屋も、体も侵食されて行く。
「今更、だよな」
自分の部屋にいると、つい気が抜けて口調が本来のものに戻ってしまう。
「好きじゃないなんて、言えないよ」
私の大好きな彼女の好きな物は、私にとってはただの錘だ。
アルバイト先のセブンイレブンで
いつも常連さんが、ジュースを奢ってくれる。
いつもは「お疲れさん!何がいい?」て聞いてくれるのに、今日は何も言わずに野菜ジュース持って来てくれて「これあげる!頑張って!」
と。心の中では、(好きじゃないのに)と思いながら受け取ると「最近毎日いるね。たまには休むのよ。」だって。
優しさの野菜ジュースが今日は珍しく全部飲めた。たまには寄り道もいいかも。
そういえば今日の夜は、前から何度か誘われてる大学の先輩とご飯に行く。
約束時間より前に来て、笑顔で手を振ってくれる彼をみて(好きじゃないのに///)気分が高揚した。
[好きじゃないのに]
好きじゃない。
ずっとそう言ってるし、その気持ちは一生変わらないと信じてる。
なのに友達はおすすめだと言う。
赤い頬が素敵で。
太陽がよく似合っていて。
みんなにも好かれているし。
当たり前のような顔して近くに居る。
きっと食わず嫌いなだけだよ。とよく言われる。
一度良さが分かれば、あとはあっという間だよって。
「いやだから、トマト好きじゃないんだって!」
「オムライスにケチャップかけながら言うセリフじゃない」
「それはそれ、これはこれだよ!!」
そう思っていたのに
いつの間にか目で追っていて
見上げる笑顔がきらきらしてて
偶然触れた肩にどうしようもなく胸が痛くなるのは
好きじゃないってこと、じゃないのかもしれない
(好きじゃないのに)
『好きじゃないのに』
本当最悪だわ
せっかくのフルコースも
まったく味がしないし
高級ワインがぶ飲みしても
まったく酔えない
あなたのこと好きじゃないのに
なんで誘いに乗ったのかしら?
仕事でトラブったり
恋人との不仲だったり
最近何かとスランプで
ちょっと気分転換したかった
たまたま あなたが誘うから
ヒマつぶしくらいで付き合っただけ
なのにテンション高く
嬉しそうにしゃべってるから
罪悪感でテンション下がる
気まずい時間に 窒息しそう
好きじゃないのにってオーラ
あなたは気づいているかしら?
わざと気づかないふりしてる?
もう終わりにしようか猿芝居
どうせ進展する訳ないし
ごめんね
やっぱりあなたじゃ役不足