『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は好きと言う気持ちが分からない。
「物が好きとかじゃないのかな?」友達に聞いてみた。友達は「その人から目が話せない感じじゃないかな?」そう言った、よく分からなかった。
ある日友達の言っていたことをよくわかる日が来た。その人はまつげが長く鼻筋の通ったきれいな人だった、私はその人のことが嫌いだでもなんでだろう
目が話せないのは「好きじゃないのに」
好きじゃないのに
好きの反対は、嫌いじゃなくて無関心なんだよ、と誰かが言った。
呆然と病室にいる。ゆっくりと日が傾いていく。
お前は静かにベッドに横たわっている。あんなにうるさかったくせに、俺より早く寝たことなんかなかったくせに、無防備に目を閉じた顔を晒している。あちこちに包帯が巻かれている。顔にはガーゼが貼られている。白くて清潔な布。口には太いホースみたいなのが突っ込まれていて、胸が異様に規則正しく上下していて、横には黒い画面に緑の稲妻みたいな線が這う、謎の計器が置いてある。
「なんで俺しか見舞いがいねえんだよ」
毒づきながら、俺は買ってきたプリンを自分で食う。
「おれお前しか友達いねーもん」
と、いつか情けない顔で笑っていたお前を思い出す。
「勝手に友達ヅラするな、腐れ縁だよお前なんか」
と邪険に返してもお前はへらへらと笑うばかりで、その顔にイラついた。
お前のことなんか全然好きじゃない。
はっきり言って迷惑してる。
電話が鳴るたびに、SNSの通知が来るたびに、心臓が跳ねる。ごめん、見舞い来てくれたんだって? って、相変わらずの情けない声で、頼りない顔で笑うお前を期待して、裏切られて、その度心臓が痛くなる。
お前はもう目を覚まさないかもしれないと言われた。あの日を最後に時間が進まなくなったお前の記憶、俺の世界をもう邪魔してこないお前のことを考えると、清々していいはずなのに、身の置き所がどこにもなくて途方に暮れる。
俺をこんな目に遭わせるお前のことは、本当に、心底、嫌いだと思う。
早く詫びに来い。
俺が今までこの病室で虚しく食ったプリンの分だけ詫びてみせろ。
『好きじゃないのに』
別にさ、好きじゃないんだよ。
あれも、これも、それも
だけど、その全部のこと、お前が好きだからさ。俺も好きになりたいんだ。
お前と同じものが好きになりたい。
これが理由じゃ駄目かな?
ん?なんの理由?勿論、お前の隣にいる理由だけど?
好きじゃないのに
キミを追う視線は、一体なに?
今は
嫌いじゃない、と言うことにしておくよ
【好きじゃないのに】
街角ですれ違う、学生服の男の子。彼らが着ているのは学ランだった。無意識にそちらに目線がいき、思わず立ち止まってしまう。そんなことに彼らは気付かない。
──羨ましいな。
タイミング悪くショーウィンドウのガラスに自身の姿が反射する。髪を肩より下に伸ばし、世間では女物として扱われる衣装を身にまとった自分だ。
こんな姿、私じゃない。
でも全ては自分で決めたことだ。女として生きる私が好きな両親のために、私は女として生きる。
「めぐちゃーん!」
待ち合わせしていた友人が私を呼んだ。
「ごめん、遅れて」
「全然!そんなに待ってないよ!」
正直で素直な性格の彼女が私は好きだった。よく友人は自分の鏡写しだ、なんて言うけど、彼女は寧ろ理想だ。
「あ、そうだ」
彼女はカバンの中から1つの箱を渡してきた。周りの話についていけるよう、ブランド物の知識はある。その箱も、某アクセサリー店の物だった。
「誕生日おめでとう!」
「……ありがとう。開けてもいい?」
「うん」
今年は何を送ってくるのだろう。
「──ネックレス?」
「そう!めぐちゃんに似合うと思ったの」
どう?と聞き返す彼女に私は「凄く嬉しいよ」と返した。正直、アクセサリーは苦手だが、彼女のくれる物は何でも嬉しい。
「よかった〜!今日どこ行く?私行きたいお店があるんだ」
「なら、そこにしようか」
その後はとても有意義な時間を過ごした。
家に帰ると疲れがどっと出て、今すぐベッドに倒れたくなる。
一旦荷物を部屋に置くために、自分の部屋を開ける。
彼女から貰ったプレゼントを、部屋の棚に飾る。その横には去年貰ったものや、お揃いで買ったものがある。どれも全て、私は好きじゃない。
好きじゃないもので、どんどん私の部屋も、体も侵食されて行く。
「今更、だよな」
自分の部屋にいると、つい気が抜けて口調が本来のものに戻ってしまう。
「好きじゃないなんて、言えないよ」
私の大好きな彼女の好きな物は、私にとってはただの錘だ。
アルバイト先のセブンイレブンで
いつも常連さんが、ジュースを奢ってくれる。
いつもは「お疲れさん!何がいい?」て聞いてくれるのに、今日は何も言わずに野菜ジュース持って来てくれて「これあげる!頑張って!」
と。心の中では、(好きじゃないのに)と思いながら受け取ると「最近毎日いるね。たまには休むのよ。」だって。
優しさの野菜ジュースが今日は珍しく全部飲めた。たまには寄り道もいいかも。
そういえば今日の夜は、前から何度か誘われてる大学の先輩とご飯に行く。
約束時間より前に来て、笑顔で手を振ってくれる彼をみて(好きじゃないのに///)気分が高揚した。
[好きじゃないのに]
好きじゃない。
ずっとそう言ってるし、その気持ちは一生変わらないと信じてる。
なのに友達はおすすめだと言う。
赤い頬が素敵で。
太陽がよく似合っていて。
みんなにも好かれているし。
当たり前のような顔して近くに居る。
きっと食わず嫌いなだけだよ。とよく言われる。
一度良さが分かれば、あとはあっという間だよって。
「いやだから、トマト好きじゃないんだって!」
「オムライスにケチャップかけながら言うセリフじゃない」
「それはそれ、これはこれだよ!!」
そう思っていたのに
いつの間にか目で追っていて
見上げる笑顔がきらきらしてて
偶然触れた肩にどうしようもなく胸が痛くなるのは
好きじゃないってこと、じゃないのかもしれない
(好きじゃないのに)
『好きじゃないのに』
本当最悪だわ
せっかくのフルコースも
まったく味がしないし
高級ワインがぶ飲みしても
まったく酔えない
あなたのこと好きじゃないのに
なんで誘いに乗ったのかしら?
仕事でトラブったり
恋人との不仲だったり
最近何かとスランプで
ちょっと気分転換したかった
たまたま あなたが誘うから
ヒマつぶしくらいで付き合っただけ
なのにテンション高く
嬉しそうにしゃべってるから
罪悪感でテンション下がる
気まずい時間に 窒息しそう
好きじゃないのにってオーラ
あなたは気づいているかしら?
わざと気づかないふりしてる?
もう終わりにしようか猿芝居
どうせ進展する訳ないし
ごめんね
やっぱりあなたじゃ役不足
お友達と会えるから学校がんばっていく!
勉強は苦手だけどがんばってやる!
知らない人でいっぱいだけど頑張って行く!
体調悪いし休みがちだけど頑張って行く
人からの目線が怖くてたまらないけど頑張って行く
学校が怖い、もう行きたくない…
好きじゃないのに、考えるだけで涙が出てくるのに、なんで行かないといけないの…
もう無理だよ、俺精一杯取り繕ってきたけどもう全部全部壊れちゃうよ
好きじゃない人と
いっしょにいなくてもいいね
距離をおこう
好きじゃないのに
彼女は言った。
「私と契約結婚をしましょう」
私は答えた。
「素晴らしい提案ですね。今すぐにしましょう」
これはお互い復讐する為の契約。
遂にお互いの復讐が終わった。そこで、私は誘った。
「今日は一緒にディナーなんてどうですか?」
彼女は
「良いですね、このお店なんてどうでしょう?」
と快く了承してくれた。
そして席につくと、私は言った。
「今日誘ったのは話したい事がありまして」
食べ物がきた時に彼女は聞いた。
「それで、話したい事とは何ですか?」
私は話した。
「もうお互い復讐は終わりました。なので離婚しましょう」
彼女はどうして離婚なのか理解は出来た。だが、納得がいかなかった。そして、彼女はこう答えた。
「どうして?何故?愛がないから?」
私は確かに離婚しようと言った時、少し躊躇した。
「…なら、離婚はやめましょう」
好きじゃないのに、どうして離婚できないんだろう。この気持ちは何なんだろう。それは、彼女も同じだろう。
あいもやでー
好きじゃないよ、おまえなんて。
だって、おまえをオレが幸せにしたいとか、おまえの幸せにはオレが必要とか、そんなことはないんだ。微塵も、ない。
おまえが隣にいると、オレは幸せだし、オレの幸せには、おまえが必要不可欠だけど。でも、おまえは、そうじゃないだろ。
嫌いだよ、おまえなんて。憎らしいとすら感じる。
ごめん。
嘘だよ、全部。
好きじゃないけど楽しいことはあります。
そうです。勉強です。
#好きじゃないのに
「買ってしまった……」
私は冷蔵庫の中にあるイクラを眺めながら呟いた。
なまものがあんまり好きじゃないのに、イクラはいける方だったので、ついつい手が伸びてしまったんだ。
これでイクラ丼を作って食べたら、どんなに美味しいだろう。
そう思いながらスーパーでワサビを買い、醤油があるかもチェックし、準備は万端だ。
「はぁ、楽しみだなぁ」
好きじゃないのに。
なんて言えるかよ、ばかやろう。
私からの言葉は
すべて宙に散って
跡形もなく失くなってしまった。
好きだったんだよ、たぶん。
いや、本気で。
だからさようならも、言えるよ。
(好きじゃないのに)
思えば 出会いはいつだったろうか
微温湯暮らしの時ははまだだったね
出た後 其れから今現在までずっと一緒だ
好きでもないのに でも必要だから
仕方ない 無くなれば私も無くなるのだろうし
もう冷めたのに
もう好きじゃないのに
君の笑顔も寝顔も
見る度に胸が高鳴るの
#推し#好きじゃないのに
《好きじゃないのに》
私の幼馴染みはすっごい優しいの。
私「(泣)」
幼馴染み「はい。ハンカチ。なんかあった?」
私「私の彼氏が浮気してて、、、グスッ もう意味分かんない(泣)」
幼馴染み「、、、そっか。気が済むまで僕のそばに居ていいよ」
私が泣いてる時は無理に理由を聞かず、優しく寄り添ってくれた。
私「だから、!私は知らないっつってんの!!」
幼馴染み「どうしたの?」
私「うるさい!あんたには関係無いでしょ!!」
幼馴染み「ごめんね。また落ち着いて、話したいって思ったら話してね。一人で抱え込まないで。絶対僕は味方だから。」
私が理不尽に怒っても言い返すことなく、そばに居てくれた。
私「ねぇ、私のこと好きなの?」
幼馴染み「え?うん。好きだよ。あ、友達としてね。」
異性としての“好き”じゃないのに優しくしてくれるの?どうして?
私「好きじゃないのに優しいね。」
幼馴染み「う~ん、、、そうかなぁ~。でもね、幸せになって欲しいんだ。みんな一緒のスタート地点なのに幸せな人と不幸せな人がいたらなんか変じゃん?だからみーんなが幸せになって欲しいんだ。」
私「でも、みんなの幸せばっか考えてたら自分は?」
幼馴染み「僕はいいの。」
よくない。いいわけない。もう限界なのにみんなが幸せならいいって自分に言い聞かせてるんだ。
私「よし、決めた!」
幼馴染み「?何を?」
私「私があんたのことを幸せにしてあげる!“幸せな人と不幸せな人がいたらなんか変”なんでしょ?」
幼馴染み「っ!ふふっ、そうだね。ありがとう。」
あんたのことは異性として好きじゃない。でも、でも大好きだから
「これお土産、君のふるさとだったよね」
手渡されるのは昔散々食べたアレ
コレしか食べるものがなくて
一生分食べたと思ったのに
いつのまにか、町おこしの名産物になっていた
散々食べて、食べ飽きて、でもこれしかなくて
ぎこちない笑みで返す謝礼の言葉
一口食べて、あの頃と同じ味が広がる
好きじゃないのに
懐かしさに涙がこぼれる