『奇跡をもう一度』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
奇跡なんてない。
あるわけない。
すべて、必然だ。
ジョギングをした。仕事もしてきた。友人と酒を飲んだ。アニメを見た。お風呂も入った。
今生きているすべてがヒツゼンだ。
おやじ、かーさん
俺が産まれたのは必然だよな!
おやじ、かーさん
奇跡をありがとう。
娘よお前が僕の子供になったのは、必然だ!僕の子供でありがとう。
奇跡の子よ。
あの日、君を見た
確かに君だった
また君に会えるだろうか
二度と触れることが出来ない君に
【奇跡をもう一度】
奇跡をもう一度
奇跡なんてあっただろうか
だから、もう一度って言うより
初めての奇跡だよ
奇跡が起こるなら
もう一度生まれ変わって
ちゃんとした人生送りたいな
奇跡をもう一度
「嘘でしょ…」
目を何回もこすって、また大きく張り出された新入生の名簿を見る。
間違いない。私とクラスは違うけど、彼の名前がある。
小学五年生の頃、初恋を捧げた彼だ。
消しゴムを拾ってもらったとか、転んだ時に大丈夫?と声をかけてくれたとか、そんな彼の小さな優しさを好きになった。中学校は別々だったし、同じクラスだったのは五年生の時だけで、私から話しかける勇気もなかったけれど。
小学校を卒業しても、中学校を卒業しても、ずっと心のどこかにいた。
まさか、同じ高校を受けていたなんて。
この奇跡をくれた誰かに、全力でお礼を言いたい。
そして、図々しいのは百も承知だけど、もう一度奇跡をくださいとお願いしたい。
彼と関わるきっかけを、勇気を、私にください、と。
2度目の歯車は錆び付いているだろうか
私が潤滑油になれるのならばこの身を捧げる
(奇跡をもう一度)
奇跡をもう一度
なんて思っている間は
奇跡は訪れない
奇跡とは願う者に届くのではない
奇跡とは足掻く者に届くのだ
この小さな部屋にいるうちは来ないだろう
奇跡は訪ずれるべき人間に訪れるのだ
奇跡をもう一度って?
二度も起これば、それは奇跡じゃない。たったの一度でさえ起きないもの、それが奇跡というものだ。
でも、その出来事が何奥何兆の選択肢のうちからたった一つだけ選ばれたものなのか、二つ三つの選択肢のなかから選ばれたものなのか、出来事自体を俯瞰して見ることができないわたしたちにとって、結局はそれが奇跡なのか、よくあることなのか、知りようがない。
生きることをただ単調な日々の繰り返しとみるか、奇跡の連続だとみるか、それは主観で判断するしかない。
だから、奇跡は二度と起きないと言えるし、もう一度どころか何度でも起きるともいえる。
そう思うんだけど、どう?
奇跡をもう一度
ピピっ
私カメラ人間 (録画機能付き)
カメラマンじゃない
全身がカメラで出来てる
積み木みたいに四角いカメラが積み重なって
それが人型になって動いてる、そんな感じ
え?なんで全身がカメラかって?
それは…名残惜しいから
だって例えば祭りが終わった後って悲しいよね
だから
いつでも振り返れるように
思い出せるように
全身のカメラで録画しまくって記録しちゃうの
綺麗な花火もライブの熱狂も
SNSの流れゆくつぶやきも
忘れることって凄く悲しいと思うの
いろんな人の笑顔も熱狂も感動も全部ファイルに収めてたい
あらゆる物事は移り変わっていくんでしょ?
仕方ないのかもしれない、でも許せない
忘れるって恐ろしい
変化って恐ろしい
この感情すらいつかなくなってしまうかもしれない
だから私は一生に一回しかないであろう
素晴らしい瞬間を何度でも味わえる
そんなカメラ人間である事が幸福
録画してしまえばいつでもあの時に戻れる
けど、あの時の瞬間を100回リピートして気づいたの
その奇跡のような瞬間は
人生にたった一回しかないからこそ
輝いて見えるんじゃないかって
眩しさも、切なさも、あの一瞬に込められていた。
あの日、あの場所で、すれ違ったあなたに声をかけることができなかった。
もしあの時声をかけていれば、今私たちはどうなっていたろう。あの懐かしい青い春に戻れたのだろうか。そう期待してしまうくらい、私たちの青春は尊いものだった。
今でも私はそう思っている。
あの奇跡の日々をもう一度、いやもう一度すれ違うだけでも構わない。
私は今日も奇跡を待ちながら、一人孤独に駅へ向かう。
『奇跡をもう一度』
勝てる!
eスポーツ世界トーナメント準決勝、俺は意識が朦朧とする中、老けたシワを抱えたレジェンドを見た。レジェンドはコントローラーを重そうに持ちながら俯いている。視線を俺の画面に戻すとそこにはデュースを表す2-2の文字が点滅していた。
ゲームは所詮、有利不利の押し付け合い。そして、相手は歴戦のレジェンド、このゲームに関わってきた時間という絶対的な有利が存在していた。しかし、今0-2からの逆転デュースによって完全に観客たちの心を支配し勢いという圧倒的有利を俺は手にしていた。観客たちは今この瞬間も俺へのコールを続けていた。感謝の意を込めて手を上げれば声援は指揮者に従うように勢いを増した。
いける。
覆せる!時間という絶対的な有利を!
最終ラウンド開始に向けて俺はもう一度コントローラを握り直した。そしてレジェンドをもう一度見たとき俺は驚愕した。それはレジェンドがまるで疲れなど感じさせないような力強く落ち着いた様子でコントローラを持っていたからだった。ついさっきとは別人だった。
落ち着け今有利は俺にある。
そして、息をつく暇もなく最終ラウンドが始まった。
その瞬間レジェンドのとてつもない猛攻が襲いかかった。ガードするのが精一杯だった。俺が手を出せば一瞬でカウンターをもらいあっという間に壁際に追い込まれた。すべてを対策されていた。そして壁際で必死に攻撃を捌きながら、俺は
「レジェンドは敗北を予感して俯いていたのではなく、脳と手を休ませ対策をねっていた」
と悟っていた
そしてHPが半分を切った瞬間、レジェンドは冴え渡った読みを通し凄まじいコンボと必殺技を流れるように繰り出した。それは永遠に思える時間をゲームに費やさなければできない動きだった。
俺は自分の勘違いと弱さに絶望した。
その後、大会の全試合が終了したあとレジェンドは俺のもとに来てデュースに持ち込んだ時の気迫を褒めてくれた。そして一言、
「時間は若者の味方だ君はもっと強くなれる」
そう言って去っていった。
そして今、俺は老いたシワを抱え、時間という有利を振りかざし若者の前に立ちはだかっている。
レージェンド!レージェンド!レージェンド!
もう何年もネットで小説を書いている
連載中より完結してからPVが伸びるというのはよくあることだけど
一度、僕の作品にはめずらしく、完結後に一日のPVが4桁になって、数日間ジャンル1位になったことがある
そこまでバズったのは、後にも先にもその一度きりだけどね
もう一度あんなことが起きないかなあ…
「奇跡をもう一度」
「奇跡なんて、そんな願って起きるものじゃないでしょ」
そう思っていた私でも、
奇跡なんてものを願ってしまうくらいには
あなたのことが大好きでした。
ううん、
もういらない
同じことなんて
一度体験できれば
それでいい
次のステップに進むよ
子育て
奇跡の様な必然と
ありきたりな奇跡と
奇跡的に何もない平日
与えることができるなら、どれを選ぼうか
※奇跡をもう一度
奇跡をもう一度
愛兎たちと出会えたのは本当に奇跡だと思っている。
奇跡がもう一度あるのならば、愛兎たちに会いたい。
そして、抱きしめて、愛していると――
奇跡をもう一度
この広い世界で、唯一の君に出会えたことって奇跡だよな。こんな俺を好きになってくれてありがとう。
・・・頼むのも変だけど、奇跡をもう一度いいかな?
ーこれから先、ずーっと俺と一緒にいてください。
・・・えっ!いいの!?
奇跡がもう一度起こった!!嬉しーい!!
ありがとう!こんな俺を愛してくれてありがとう!!
お星さま
お願いです
あのときのように空を飛びたい
あと一回だけでいい
空を飛んであの子に会いに行かせて
この羽根を見せてあげたいの
世界の美しさを教えたいの
あの子が飛んでしまう前に
人は醜く美しい愛おしい生き物だと
伝えたいの。
『奇跡をもう一度』
『奇跡をもう一度』
奇跡ってものがどんなものなのか、
僕には分からない
目に見えないし、曖昧だし、
幸せとかと違って
何だか
本当にあるのかさえ分からない。
もし、
人生が大きく変化するようなこと、
特別で、きらきら輝いているもの
そんなものに出会うことができたことを
奇跡と言うのなら、
僕にとっての奇跡は
君に会えたことだと思う。
そう、伝えたいからさ、
夢じゃなくて、
もう一度だけ会いに来てよ
臆病な僕を
もう一度だけ照してよ
欲張りなのは分かってるけどさ、
もう一度だけ…
君に会うという奇跡を…
あの、時々見せてくれる笑顔、不器用で誰よりも負けず嫌いな君。
君に出会えた奇跡をもう一度。
この世は奇跡の連続だ
世界の仕組みが
過去の出来事が
少しでも違えば
私は存在すらしていないかもしれない
あの世はどうだろう
そもそもあるのだろうか
奇跡的にあったならその時は
あなたと出会えた奇跡をもう一度
願います。
20231002【奇跡をもう一度】