『奇跡をもう一度』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本当はわかってた。
あの時あなたが少し背伸びしていたことも
震えていたことも…
もっと早く出会えていたのなら
違う結末を迎えれたのかな
いつか、雑踏の中で、
あなたをまた、見つけ出すことができたなら
奇跡をもう一度
君のいた 場所を探す
あれから 君は
どこを探したって
見当たらないよ
電車のいつもの 陽のあたる
午後三時のシートは
忙しそうな 時間が少し
忘れていけそうな 場所だから
風の便りも 音沙汰もなく
待ち続けたら どこかに君の
面影が遠くの 手を振る姿
きずかなかった 少し長い髪が
短くなっているけれど
奇跡をもう一度
風が君の優しさを
もう少しで君が
好きだよって
言える気がするから
あぁ
奇跡をもう一度
ここにいる 時間が好きだ
君の声きこえる 君が目の前で
笑っているから
『奇跡をもう一度』
そもそも
私が産まれて
この歳まで
生きてきて
今 ここに
存在していられることが
奇跡
と思うので
もう一度
とは思わない
奇跡をもう一度おこせたら…わかる
でも、
一度しかないから奇跡って言うんじゃないか
一つひとつの幸せを噛み締めて生きたい
めったに起こらないから奇跡っていうんだ。
奇跡をもう一度なんてありえない。
……って、思ってても願ってしまう。
業腹。
奇跡よ、もう一度。
──奇跡をもう一度
希う気持ちは痛いほど理解できる。
でも、
起こり得ない事が起こるのが奇跡というならば、
同じことが二度も三度も起きるそれは
果たして奇跡と言って良いのだろうか…。
学校を卒業して、
割と大手の
レディースファッションメーカー
パートで入社。
2〜3年後に社員に、
またまた、
翌年に店長になった。
頑張り甲斐があって
毎日、悩んだこともあった。
転職を考えていた頃
社外の人から
転職先を紹介されたのが、
大手のアパレルメーカー
このチャンスを逃さない。
そこでも、
店長、エリア担当など、
様々なブランドも経験させてもらった。
あの経験は
私には奇跡だ!
あれからかなりの
年月を経て
結婚、離婚もした。
スーパーで
パートで
10年近く。
上司より次のステップの
候補に上がっているから
試験を受けてみないか?
と、
嬉しいチャンスが巡ってきた。
合格するかはわからないけど
自分を認めてくれた?
気持ちが前向きになる。
また、
あの頃と同じでは無いが、
あの
奇跡をもう一度。
頑張ってみよう‼️
ブロッケン現象を知っていますか?
私は山歩きをしているとき出会いました。
私を真似た影は大小に伸び縮みし、
周りは虹で丸く囲まれていました。
「妖怪」なんて言われ方もするけれど、
その姿には手を合わせたくなりました。
霧が晴れてすぐに消えてしまいました。
#奇跡をもういちど
奇跡をもう一度
こんな夢を見た。
僕は高校の制服姿で祖父母の家にいる。
祖父母も健勝で家も津波で流されていない。昔の姿のままだ。
両親もとても若く元気だ。
制服姿の僕を見た祖父母はとても喜んでいた。
思えば制服姿を見せたことがなかった。
画面が変わり、高校に行くと、なぜか中学校時代の友人たちもたくさんいる。
面識のなかった高校時代の友人と中学時代の友人が仲良く話をしている。
僕も話に加わり昔した失敗談などをしてみんなで笑い合った。楽しい時間だった。
画面がさらに変わる。音楽の授業が始まった。隣の席には僕の好きな子がいた。
僕の高校では音楽の授業にギターがあった。
僕はギターを弾いていたのでギターのことで分からないことがあると話しかけてくれた。
僕は緊張しながら疑問に答えていった。
彼女から僕のプリクラが欲しいと言われたことがあった。
友人たちで撮ったプリクラを渡した。授業中、横を見ると彼女が僕の写っている部分を指で撫でていた。
当時、もし僕が告白していたら彼女とお付き合いできていたのだろうか。
今となっては分からない。
忘れていた沢山の思い出に触れた。
あまりにも懐かしく夢から覚めた僕の瞳から涙がこぼれ落ちた。奇跡のような夢を見た。
奇跡の一枚
呼び出しの葉書に覚悟を決めて、家を出る。美容室には行ったし、メイクもバッチリだ。
以前のものを返却する。五年前の奇跡。あれは本当に可愛かった。その奇跡をもう一度。服の襟元を整え、カメラのレンズを見つめる。
「撮りま~す」
講習の後、番号を呼ばれ、新しいものを受け取る。
「……奇跡は起きなかったか……」
睨むような強ばった顔の運転免許証の写真に、私はガックリと肩を落とした。
お題「奇跡をもう一度」
『奇跡をもう一度』
何故かずっとここに居る私
誰も私を見てくれない
「あの!」
「え?」
これが私と、貴方の2度目の出会い
奇蹟をもう一度
何をもって奇蹟というのか
それは偶然ではないのか
幸せな結果ゆえに奇蹟と呼ぶなら
奇跡的な不幸は何と言うべきか
まあ個人的に奇蹟を感じた記憶が無いので、それをもう一度って、そんな贅沢言うなよって感じです。
私は今50歳。
たまに昔を振り返る。
叶うものならもう一度体験したい事がある。
それは、昔働いていた会社。
その会社での何気ない日常。
ごく普通の1日を過ごしてみたい。
あの頃には気がつかなかった大切な日々。
星の数ほどある都会の会社の中から、この会社を選んだ奇跡。
今は亡き社長を筆頭に、良くも悪くも昭和のおじさんたちが生き生きと働いていた懐かしい日々。
どうか願いが叶うなら…
1日だけでいい。
奇跡をもう一度…!
paki
静寂に包まれた部屋
チク、タク、と時計の音が響く。沈黙の中に、パラ、カサ、と時折ページがめくられ紙が擦れる音が混ざる。
パタン、と本を閉じたのは、黒髪の少年だった。感慨深そうに表紙を撫でると、顔を上げて部屋の主を探した。
銀髪を緩くまとめた部屋の主は、安楽椅子に身を預けて文字に目を走らせていた。それがまだ中盤であると見て取った少年は、新たな一冊に手を伸ばした。
それが交互に繰り返されていることを知るのは、時計だけだった。
別れ際に
「バイバイ」
変だな、と思った。いつもなら、またね、と言うのに。でも、その日はいつも以上に楽しくて、はしゃいで、笑ったから、その幸せな余韻が残っていて、深くは考えなかった。同じように「うん、バイバイ」と返して、手を振り合って別れた。別れてしまった。
それが最後になるなんて。
そうとわかっていれば。あの違和感を見逃さなければ。問い詰めていれば。
違う。例えそうしても、きっと彼女は本当のことなど言わなかった。
通り雨
「うひ〜冷たい!」
濡れた髪をタオルで拭う。ついで服と鞄の水も払えば、小さなハンドタオルはぐっしょりと重くなった。
飛び込んだ軒先は、古い民家のようだった。手持ち無沙汰に見回すと、レースのカーテンがかかった窓からぬいぐるみがのぞいている。首から看板を下げていた。
「アンティークショップ……ぱらぷるー?」
「はい。よかったら中へどうぞ」
「へ!?」
クマが喋った!? と思ったら、玄関から男の人が顔を出していた。
秋🍁
カサカサ、と足の下で乾いた葉が砕けた。
一歩、もう一歩と踏むたびに心地よい感触と音がして、段々足取りが軽くなる。さらに奥へ踏み入ると、たくさんの落ち葉を着込んだ山は空をも黄色く染め上げて、やがてくる冬に備えて最後の彩りを散らしていた。
息を深く吸い込むと、煙の匂いがした。目的を思い出して急ぎ足を進める。大木を越えると山が開けて、足元は土に変わった。パチパチと火が燃えている。
「来た来た。焼き芋できたよ」
奇跡をもう一度
あなたと出会った瞬間に
もう一度戻りたい…
ときめきで胸いっぱいな
あの頃…
あなたの顔を見るだけで…
笑顔になれる
そんな奇跡をもう一度
別に、ただのクラスメイトで、仲間で、腐れ縁なだけだ。情なんてサムいものはない。それなのに、いつまでもずっと、あの時浸っていられた眩しい青が心に残り続けている。
叶うならば、時を遡ってお前と出会うという奇跡を、もう一度やり直したい。
"奇跡をもう一度"
奇跡なんてものを信じていない。
いつも信じているのは、自分の身一つ。チャンスは二度と来ないかもしれない、だから目の前のすべてに常に全力で挑んできた。だから奇跡なんて絵空事を信じていない。起きたとしても、偶然そうなっただけ。けれど、
偶然を集めて重ねればいずれ奇跡になる。
そんな事を思わずにいられない事を、何度もこの身で感じてきた。まだ信じていないけれど、願わずにはいられない。「奇跡よ起これ、あの時のように」と…。
奇跡をもう一度、
起こしてください。
神様。
君は、運が強くて、
いつだって奇跡に助けられたじゃないか。
神様に守られてるんじゃないか?ってぐらいだったのに。
なんで
なんで今だけ、
神様。
奇跡をもう一度見たいだなどと、私は言いません。
ただ、もう一度、おまえの死に顔を思い浮かべることだけは赦してください。
【66,お題:奇跡をもう一度】
ああ、神様。私のこの不躾な行為をどうかお許しください
街から離れた場所に、ひっそりと佇む教会に小さな少年の姿があった
まだ10にもならないような子供だ、廃れ朽ちて廃墟と化した教会で床にへたりこみ
必死に両手を握り締め、祈りの言葉を呟いている
力を込めすぎて白くなった指先が、すがるように震えていた
「貴方に二度も頼ろうとするなんて、図々しいことこの上ない
恥じるべき行為なのは百も承知です、...ですがッ」
どうしても会いたい人が居るんです
「彼女は、私のせいで死にました。本来彼女は生きるべき人間でした
彼女の夢も未来も全て、私が奪ってしまった...」
竦み上がる喉から、やっとの思いで紡ぎだされる言葉は震えていた
お願いです、と涙ながらに懇願する少年の顔は、言葉遣いからは感じられない年相応のか弱さが見えた
「私は...ッもうどうなっても構いません、どんな罰も受けるつもりです
なのでどうか...どうか...ッ」
私のこの我儘を、どうか聞き届けてください