『夫婦』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『夫婦』
落葉の舞う公園を年老いた夫婦が手を繋いで寄り添って歩いていた。あんなふうに仲睦まじくいたいと思うも私の妻は隣にいない。
時を越える能力がいつから私に備わっていたのか定かではないが、おそらくは幼少の頃の実験によるものだろう。非人道的な施設から救い出されてからは周りの協力もありただのこどもとして育つことができた。能力を発揮するような場面とも無縁なまま大人になり、妻となる人と出会えた。
このまま穏やかに過ごせるものと思っていたが、幼少の頃の因果は私をそうさせてはくれず、私から妻を奪った。そのときに、私に備わった能力はこの時のためのものと思うようになった。
妻を救うために時を越え、そしてまた失い、また時を越える。考えうる分岐点を何千何万回とやり直しても私は妻のことを救えない。次第に心は擦り減って、私は妻がいないままの時を過ごすようになっていた。
「もし、そこのあなた」
前から歩いてきた老夫婦が私に話しかけてきた。
「諦めてはいけませんよ」
何を、と問う前にふたりの顔にある私と妻の面影に気づく。
「あなたたちは、」
私が言いさすのを制した夫婦は何も言わずに穏やかに微笑み、そして去っていった。呆然とふたりを見送った私は萎えていた心が希望に膨らむのを感じていた。
夫婦
昨日は良い夫婦の日
25歳で夫婦、私は妻になる!と、幼稚園児からそう決めていたけれど、25歳になって妻になっていない。
理想の夫婦は、毎日笑い合える関係でいたい。お互いに隠し事をせずに、素直に言えれる人。
夫婦は、隠し事をしないで発言できると思うんだよね。
それは、実際に同棲や、ホテルデート、一泊旅行デートとか今まで一度もしたことがなく未経験。
小学生から思っていたことで
将来の彼氏と一緒に寝るときに
私に隠し事をしないで素直に発言してほしい
そして幸せの中に入って熟睡したい
夢の中だと
死柄木弔、夜神月/キラ、トガヒミコ、神楽、
三浦春馬、城田優、松潤などと一緒に熟睡した夢を見たことがある。
夢の中だと私が思っていることが
夢の中で現実できては、目が覚めるとそうではない。
夢の中は最高だ。
その夢が将来の彼と一緒に寝たい。
本当に現実になってほしい。と
いろんな人と(心の中で)喋りかけている
前世で私は平安時代か戦国時代で政略結婚をしたらしい。私は小学1年生で、脳出血をして右半身麻痺になってから幽霊が見えるようになったけど、
私についてくるピンク着物を着た小さな女の子が
2019年ごろから毎日ずっと付いてくる。幽霊?と、思い続けていて、いろんな人に相談したり。その子は、前世で私が産んだ子供なのかもしれない。
少女は[私は梅子]と、2021年に
大きな笑顔で発言していたので、梅子が見えたら
前世で私が産んだかもしれない梅子を可愛がっている。
いや………前世の自分が、産んだ子が梅子だ。
それだけでも私は幸せだと感じている。
私が知らない子供を見て自分も元気になるんだ
昨日は良い夫婦の日だった、すっかりわすれてました。
「夫婦」
ふうふという言葉は温かい。
夫(おっと)が帰(婦)る場所と読めたから。
お互いが成長していく、そんな関係が良いな。
夫婦という言葉に苦手意識がある。
私の周りには幸せそうな夫婦はいない。
父も母も嫌いあっていて、口を開けば愚痴ばかりだ。
私は家族といると疲れる。
家族団欒は気を使う空間だ。
私は父と母の仲を取り持つ役だ。
結婚に憧れを持ったことがない。
いつか私も夫婦になる日が来るのか。
夫婦になることはとても怖い。
11.22 夫婦
「夫婦箸、夫婦茶碗、夫婦喧嘩は犬も食わぬ。
夫婦は二世、とかいう言葉もあるらしいな」
おしどり夫婦の「オシドリ」、実は、ってハナシは聞いたな。某所在住物書きは「夫婦のことわざ」の検索結果をスワイプしながら、ぽつり。
「夫婦は合わせ物離れ物」の説明に納得している。
物書きはリアル世界での「幸せな夫婦」」を見たことがなかった。それらはすべて、物書きにとって、創作上の概念であった。
「夫婦なぁ」
物書きはため息をひとつ吐いた。
悪魔ベルフェゴールは、「幸福な結婚なんざねぇよ!」と結論付けたそうである――では反論は?
――――――
最近最近のおはなしです。前回投稿分より少し過去、だいたい数十分前〜1時間前。
つまり、日がとっぷり暮れた夜のおはなしです。
都内某所、某稲荷神社近くの路地に、■■■年前から続く手押し屋台のお店がありまして、
そこはお酒がバチクソに大好きな店主が、お酒にバチクソ合うおでんとラーメンを、お酒と一緒に出しておったのでした。
しかもその屋台、裏サービスとして、自分で持ってきた食材の煮込み代行までしてくれるという。
なかなか不思議で、おもしろい屋台なのでした。
なのに人間の客がとんと来ない。
さて。その日も近くの神社から、1組の夫婦が鍋ひとつ抱え持って、するり、するり。
屋台ののれんの中へ、吸い込まれていきます。
「こんばんは」
夫婦が長い付き合いの、屋台の店主にご挨拶。
「今日は、これを煮込んでくれませんか」
お鍋に入ったいくつかの食材を、そのまま店主に渡しまして、それから今まさに食べる分、飲む分の、お酒に餅巾着なんかも注文してから、
どろん! なんと店主の前で狐に化けたのです!
「狐に、『化けた』?」
いいえ、いいえ。逆ですの。嫁狐さんが言います。
「この姿が、私達の本性なのです」
つまりこの屋台、「人間の」客がとんと来ないのです。「人外の」客に人気なのです。
稲荷神社の御狐夫婦、それぞれ好きなお酒と好きなおでんを貰って、裏サービスの煮込み代行が終わるまでの間、仲良く食事を、しょくじを……?
「あのね。わひゃひは、私は、あなたが『お嫁さんになってあげましょう』と言ってくれたことで、
あの日、どれだけ、うれしかったことか……!」
食事をする前に、お酒にバチクソ弱い夫狐、さっそく酔っ払ってしまったらしく、
数分〜十数分で一升瓶を店主から貰い、両手もとい両前あんよで器用に抱きしめて、
ぺろぺろ、ペロペロ。おちょこの中身を舐め始め、
「わひゃいぁ、わたしは、あなたを、ずーっとずーっと、一生、幸せにしてみひぇるっ!!」
ともかくお嫁さんに対する感謝と、幸せへの約束とを、一生懸命話し続けるのでした。
対してコンコン嫁狐さん、「はいはい」「お酌しましょうか」と淡々。聞き飽きておるのです。
この夫狐、ともかく嫁狐を愛しており、嫁狐の前で酔うたびに日頃の感謝をコンコン、鳴くのです。
「おしゃくっ!あなたこそイッコン、どうぞ」
お酌の言葉に夫狐、大事に抱えておった一升瓶を、ふらふら、フラフラ。嫁狐のコップに入れたがります。ともかく尽くしたいのです。
「あなた、ちゃんと、おでん食べ終えて帰る頃には、『酔醒まし』舐めてくださいね」
「はいっ!わたしは、あなたを、かならず日本でイチバン幸せな、お嫁さんにしてみひぇます!」
「そんなこと話していませんよ。酔醒ましです」
「ひゃいっ!お稲荷寿司!」
あーあー。完全に、出来上がっていますね。
淡々々の嫁狐の皿に、ぐでんぐでんの夫狐、自分のとこの稲荷寿司をお引っ越し作業。
しまいには夫狐、嫁狐にここコォンコォン、毛づくろいまで始めてしまいました。
「あなた。おでんが冷めますよ」
「ひゃい」
「お水もたまに、飲んでくださいな」
「ぁい。花のユーレーさんに任せっきりにしないで、私も参道の草むしり、やります」
「酔醒ましのアザミ、鼻に突っ込んでよろしい?」
「ぁぅ?」
べろんべろんべろん。
嬉しそうに、幸福そうに、ひとしきり嫁狐を毛づくろいしたコンコン夫狐。満足したのかニッコリ笑って、またお酒の入ったおちょこを、ペロペロ。
一升瓶抱きながら舐めています。
「こんばんは」
ここでようやくおはなしが、前回投稿分に接続。
「テイクアウトを、お願いしたいのですが、」
狐夫婦がオノロケしているおでん屋台に、人間の準常連候補なお客がやって来ました。
「ほら、あなた。例の人間のお客様ですよ」
人間が来た後でも、構わず夫狐はぐでんぐでん。
人間相手に、お嫁さんの話をし続けましたとさ。
似ている好みをより深めあうも良し
違う好みを互いに広めあうも良し、
添い遂げるも良し、
ある時は分かち合った思いを胸に別の道を行くのも良し
そこから得た学びで人生を豊かに
【夫婦】
夫婦…
私とは無縁の言葉だと思っていた
学生の頃から
本当に、人に
愛し、愛される日はくるのか疑問だった
だって、愛のない親を見てきたから
自分は生涯孤独に生きていくのかもしれない
そう思って過ごしてきた
だけど、今
私の隣にあなたがいる
今日は私たちが"夫婦"になる日
指輪交換の時に向かい合って
彼が私を見て、微笑んでくれる
幸せな気持ちでいっぱいだっだ
愛のない親を見てきたから、プロポーズされたと時も
少しは不安だった
でも、この人となら幸せになれるような気がした
これからも…、ううん
これからは"夫婦"として
共に支え合っていけたら、いいな…、
夫婦
50年も夫婦をやっていると、お互いの考えていることは分かる。私が食べ物をほおばったままモゴモゴ言っても「はい、醤油ね」と、差し出す。玄関で妻が出掛けにかばんを探っていると「カギないのか?」と聞く。
寄る年波に、私は、片方が亡くなることを、よく想像する。残された私か妻は、どんな気持ちになって、どんな生活をするか?想像してはみるが、考えられない。
それでなくても、年々体が利かなくなってくる。前には簡単にできたことが出来なくなっている。妻は最近、極端に食が細くなってきた。私は2階への階段を登り切ると、死ぬほど動悸がする。
いつかはその時が来る。長く寝付くこともあるかも知れない。認知症になるかも知れない。その時に、お互いを嫌がらずに労れるか。これだけ長く人生を共にした相手だから、どちらかが欠ける、夫婦としての終わりに汚点は残したくない。残したくはないが、はて、どうなるかはなってみないと分からない。本当に分からない。
題 夫婦
結婚は幸せというイメージが一般的だ。
でも私はそうは思わない。
だって、お金は1人の時よりかかるし、自分の時間はなくなるし、自分のための買い物なんてあまりできないし、
というかそもそも家族以外の他人と一緒にいるというのが私には無理だ。
結婚なんてしなくても夫婦じゃなくても人にはそれぞれ自分の幸せがあるのだと私はそう思う。
人が何に情熱をかたむけるのか
それは決まっていない
その人の自由である
仕事に力をつくす人がいる
仕事によってプライドやお金や
いろいろな物を手に入れる
子育てに頑張る人もいる
コツコツ時間をかけ
子供を育てることに
生きがいを感じる
夫婦の片方を生涯愛する人もいる
人は自由だ
でも続けることは難しい
だから
最初が肝心
自分は何に重きをおくのか
じっくり考えて
答えを出そう
電車に乗り顔を上げると、隅に身体の半分くらい大きな花束を抱えた小柄なおばあちゃんが座っている。秋晴れの今日、車内には暖かな光が差し込み、グレーヘアがよりいっそう綺麗に見えた。隣に座る若い女性がブラインドを下げても、おばあちゃんは正面の窓から目を逸らさない。時々花束に視線を落としては、納得するように何度か頷く。よく見ると手をぎゅっと握り締めて、膝の上に置いている。ふとこのアプリの存在を思い出し開いてみると、お題は夫婦だった。そういえば昨日はいい夫婦の日だ。花束は誰に、渡すのだろうか。おばあちゃんにとって今日が温かい一日になるように、たまたま電車に居合わせただけの私はそう願う。
#18 夫婦
夫婦
『誰だって女の子はお姫様』なんて誰が言ったのか知らないけれど。片付けていた部屋から後生大事に仕舞われた懐かしい結婚情報誌を眺める。
所々に赤いチェック、古びた付箋に書かれたメモ、何よりもそこに書き込まれた詳細な数字を懐かしむ。
今ではとてもじゃないが着ることの出来ないサイズのウェディングドレスを着た美しいモデルたちに自分を重ねてその日を待ち遠しく夢みていた、そんな気持ちを思い出しては遠い日のように思った。
結婚は思ったよりも大変で、病める時も健やかなる時も慌ただしく過ぎていく。いつか怒れる日や嘆く日を数えた方が多かったかも知れない日々を呆れる様に困った様に笑いながら話すのだろう。
いつか自分がこの世をさる時、これを持っていきたい。
この本に、初々しく照れくさそうに写る二人の写真を挟みながら。
「俺たち、夫婦で言ったらさ」
「お、おん」
「どっちがどっちになるんだろうな」
「いや、どう考えてもお前が嫁じゃね?」
「確かにさあ、俺は女だよ?」
「うん、そりゃそうだよ」
「けどさ、料理はお前のが美味いじゃん」
「お前料理できねぇから」
「俺だってやればできる! けどお前が全部やってくれるから成長しなかったの!」
「オレらそもそも両方タキシード着たしな」
「だって俺ドレス似合わないもん」
「そりゃそんなに背が高けりゃな」
「別に北斗がドレス着れば良かったんじゃない? はは、スレンダーだからきっと似合……う……」
「想像して笑ってんじゃねえか!」
「由樹はさ、どうしてオレにしたの?」
「うーん、お前とならどこにでも行ける気がしたから。何しててもうまくやれそうだし」
「お前はどんな壁でも殴り飛ばしそうだけどな」
「でも手当てはお前がしてくれなきゃ」
「別に捨てて帰ってもいいんだぞ?」
「照れるな、俺を見捨てられないことも知ってるから」
「……………………」
「やっぱ北斗が嫁かぁ〜?」
「北斗晶みたいだからヤダ」
おわり
神を殺して人間を超人にしたのがニーチェなら、夫婦を超えようとした星野源は何を殺すのだろうか。
めっちゃ遅れてすみません!!書けていなかった昨日の作品です。
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「はぁ…はぁ…」
寒い。雪山を一歩、また一歩と歩いている私にこれまで感じたことのない寒さが襲う。
君は突然私の前からいなくなった。
あれだけ2人で楽しく笑い合ったのに、あれだけ2人で遊んだのに…
たくさんの思い出だけを残して…
君はスキーが好きだと言っていたよね。君はこの雪山でいつもスキーをしていると言っていた。
だから君はここにいると思ったの。
水も食料も尽きた。もう体力の限界かもしれない。
君は今どこにいるの?もう幽霊になったのなら、その姿で私に会いに来て。私に行き先を教えて。
私は立ち止まって、独り言のように呟いた。
ねぇ…私は…
「どうすればいいの?」
『どうすればいいの?』 おわり
ー夫婦ー
夫婦、と聞いても良い印象があまりない。
きっとそれは、私が結婚というものを諦めてしまったのと、両親の仲がとても悪いからだろう。
最近、私には好きな人ができた。
時々ゲームをしながら話す、声が素敵な彼だ。
だけど、私は彼の姿形を見たことがなく、声しか知らない。
そして、彼は一回り以上年上で、結婚していてもおかしくない年齢だ。
彼にもし妻がいて、夫婦だったとするなら、私のこの恋心はどこに置いていけば良いのだろう。
胸を痛めながらも、何故か彼のことを想像してしまう。
恋人がいるのかすら、怖くて聞く勇気がない。
もし、私にもっと近づく勇気があって、彼が未婚なら、『夫婦』になれる可能性はあるのだろうか。
そもそも、私を好いてくれるんだろうか…。
こんなにも心が揺れるのは、彼の温かく優しい心に惹かれているからだ。
優しく繊細で、美しい感性が、声を通して伝わってくる。
そんな彼が大好きだ。
『夫婦』というものに夢はないけれど、彼なら…と考えてしまう。そう思えるだけでも、私にとっては一歩先に進めたのではないかと思う。
この恋に、なんとなく望みはないような気がしている。
だけど、一筋の光のような彼を見つめていたい。
今は、今だけは、この気持ちを大切にして温めていたいと、心の奥深くで思った。
夫婦仲が良く、時々喧嘩をする。
そして二人の愛の結晶と呼ばれる「赤ん坊」ができる
そしてその赤ん坊を大切に育てて、
苦戦しながらも、二人で助け合う。
そんな、父さんと母さんを俺は愛していた。
でも、もう会えない。遠くへ行ってしまったから。
ねえ、父さん
俺は父さんみたいに立派に子供や妻のことを守っていけるように頑張るよ。
ねえ、母さん
俺は料理とか掃除は苦手だけど、苦手なりに妻のため子供のため頑張って家事をするよ。
二人ともどうか僕たち家族を見守っていてください。
仲のいい夫婦を見ると微笑ましいと思う。
私の両親はお見合い結婚だけど、
ちょっとしたケンカもしながら
仲むつまじくお互いに手を取り合って暮らしている。
今の私には彼氏はいない。
だけど、両親を見て「これが幸せなんだ」と
結婚したいなと、しみじみ思う。
今は出会いの場が増えた。
だからこそ、新たな価値観の恋愛が生まれている。
うまく言えないが、
近年、新時代の恋愛の形が様々な年代の人によって
作られたと思う。
もし、結婚できるなら
亭主関白とか妻の尻に惹かれるとかではなくて
釣り合った天秤にかけた関係でいられたらと思う。
そんなの理想の高すぎる綺麗事だと分かってる。
でも、子供が生まれた時
彼らが幸せを感じられるのはそんな両親だからこそ
虐待がなく『普通』に暮らせるだろう。
私の経験上。
おしどり夫婦の両親でも
子供の不登校は避けられない場合もある。
ただ、その原因を少しでも減らすには
いじめる側の子の心を愛せる親の余裕が必要かと思う
幸せな夫婦と道を誤ったと後悔する夫婦。
どちらも結ばれなければ、どっちになるかわからない
だけど、恋のうちに相手が後悔させない人かどうか
見極める力を今のうちに身につけておきたい。
夫婦それは言葉で縛られている偽りの愛
お互いに本当に愛し合い夫婦になって人もいるだろう
だが世の中にはそんな偽りの愛も存在する