『夫婦』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
朝の連続テレビ小説で一番好きな『ゲゲゲの女房』。ゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるの漫画家人生と、彼を支え温かい家庭を築く妻・布美枝の物語。登場人物が皆さん個性的で毎話とても面白かったです。キャストの方も錚々たる顔ぶれ。主題歌の『ありがとう』もゲゲゲ夫婦にぴったりな歌で感動。ゲゲゲ夫婦、大好きです。
他人と一緒だと寝付けないわたしが
熟睡できる相手
「夫婦」
夫婦っていうのは難しい
そこまでいくのも大変だし、そこからも大変。なら、そうしなくていいんじゃないかと思ったりするけど、なんだろうね。
今はそうでもないけど、同じ仕事を続けることに価値が共有しやすかった時代は、仕事を続けることは大変だ、という共通認識があったのかなと思う。
もしかしたら夫婦も、長く続けるのは大変だという共通認識があるのかな、なんて最近は思います。
ただ、仕事も夫婦も、ある方が一人前というマウントを取りやすい、取られやすいのはあるような気がします。
だから続けてる人もいるかもしれません。
あとは、日本の法制度で、身内とそれ以外は色々区別されるので、法の元でいるのなら、その制度を利用した方が手っ取り早い、というのもあるのかもしれません。保険の受取人、賃貸や入院やローンの保証人、緊急連絡先、など、婚姻制度を元にしたシステムで成り立っているから。
なんか、色々な要素がありすぎて、語る事、考える事が多すぎて、なにも語れないような状況に陥ってしまいます。だから夫婦は難しい。
子供の寝顔を見ていると、なんだかこっちまで眠たくなってくる。
襲い来る眠気を振り払い、私は子供部屋を出た。いつもはなんだかんだ言ってぐずるのに、今日はすんなり寝てくれたな。
兄弟が二つ所有しているうちのもう一つの子供部屋から、私が出てくるのとほぼ同時に夫の信行が出てきた。信行はとたんに疲れた顔をして、「寝た?」と尋ねてきた。私も表情を崩し「寝たよ」とごくゆるい言葉のキャッチボールをする。
信行がリビングにあるソファーに深く座りこむと、はあー、と長いため息をついた。私はそれを背中で聞きながら、二人分の晩酌の用意をする。酒のつまみに最高なキムチやイカはあるけど、明日は私も信行も仕事だから控え、代わりに夕食時に子供達が余らせたおかずを二つの缶ビールと一緒に盆に載せた。
私が持ってきた盆の内容を見た信行が、庵の上少し顔を曇らせる。
「なんかもう少しないの、チーズとか……」
「今日買い物行けてないから。ピーマンと挽き肉だって最後だったんだよ」
「だからって、ピーマンだけってねえ」
信行が箸でピーマンをぺらりとつまむ。ピーマン自体は肉厚だが、肉抜きのそれは確かに物悲しかった。私は久々に家族揃った夕食時の光景を思い浮かべた。
「あのねえ、そもそもあなたが甘やかすから……」
「あー、はいはい」
私の言葉を遮り適当に流した信行が、コショウの下味しかついていないピーマンを一口で平らげた。缶ビールのプルタブを開けて、あっという間に半分くらい飲み干す。だから飲むスペース早いって。
私も缶のプルタブを開けつつ、事実を突きつけるように聞く。
「ていうか肝臓の数値そろそろやばいんじゃないの」
信行が酒くさい息をはきながら腹のあたりを叩く。
「だいじょーぶ、休肝日つくってるから」
「休肝してるとこみたことないけど!?」
大声を出すつもりはなかったのに、思わず怒鳴るような口調になってしまった。
信行はいわゆるイケメンではないし、そろそろ頭皮の方もヤバい。デリカシーもないからモラハラ寸前のことを平気で言ったりもする。仕事が忙しい人だから、予定していた家族の行事をほっぽりだされることも珍しくない。
でもたまにまとまった休みが取れた日には、外国旅行に連れて行ってくれる甲斐性と、家族を気遣ってくれる優しさの持ち主であることを私は知っている。こっちが身体の心配をしているのに飲酒や喫煙をしたり、仕事の忙しさにかまけて家族を軽んじていても、最終的には身体も心も私のところに帰ってくると分かっているから、別れられない。
「今度からはビールじゃなくてワインのほうがいいかな……」
「ああ、ワインのほうがビールよりプリン体が少ないって言うなあ」
信行が缶をぐるっと回し見ながら、ぷりんたい……、と漢字になっていないような発音で言う。私も、プリン体って何が語源なんだろうね? あのプリンじゃあるまいし、とろくに回っていない頭で笑う。
っていう夢を見た。
夫婦
俺には関係のないお題だ。結婚なんてしたいとも思わない。だからそのための努力もしたことがない。
まぁこんなことは自慢気にいうことではないけどな。しかし俺みたいな考えが世界中で流行ってるっぽいのはちょっと怖いね。
恋愛のコスパの悪さ。恋愛における圧倒的な女性有利な状況。これに多くの男が気付いて馬鹿馬鹿しくなって恋愛や結婚に興味をなくしているという話。
それに加えて結婚や子育てにかかる費用や時間。これを自分で負担したら普通の人はろくな生活ができない。
それなら最初からあきらめてお金も時間も全部自分のために使ったほうがいいじゃんと誰もが考え始めた。
どこまで本当なのかは知らないけど少子高齢化は事実だからな。なんかどこの国でも起こってるという話だしどうするんだろうね。
お題『夫婦』
絶賛、婚活何連敗中の私からすると、夫婦ってどうやってできるんだろーなって思う。
好きで好きで仕方なくて二人だけの世界に浸って大恋愛でドラマチックに結婚したとしても、そいつは憧れなんだけど、それから冷めきって離婚したって話を聞くし。
かと思えば、「何年も一緒にいるから、まいっか。他に好きな人が現れないし」で結婚した話を聞く。
あとは、夫のほうが好きで好きで仕方なくて情に負けて結婚とか。
昔はお見合いなんてものが主流で、大多数は結婚生活を続けてられているって話も聞く。
私は好きでもない異性から好き好きアピールされるのが気持ち悪すぎて「私のことを好きでいてくれるからまいっか」という心境になれず、シャットアウトしてしまう。
自分から相手を好きになるのは決まって夢ばかり追っているクズみたいな輩だ。なんなら普段の生活に出会いがなさすぎて容姿がいい芸能人にガチ恋しては、恋人の存在を匂わされてげんなりするのを繰り返している。
なら、結局私は私のことを好きにならない、お互いに友達でとどまってくれる関係の人と結婚したいんだけど、結婚って恋愛感情ないと難しいんでしょ? 無理だわーってなってるとこ。
「夫婦」
理想の夫婦などこの世に存在しないと思ってたら、居ました。
大佛次郎夫妻でありますねぇ。夫婦揃ってお猫様に寛容です。
生涯500匹のお猫様と暮らし常に10匹のお猫様に囲まれて
16匹になったら家を猫に譲ると云う有り様でございます。
(かなりはしょってますが、詳しくはWikipediaをご覧下さいませ)
これほど、夫妻揃ってお猫様に寛容な夫妻は居ないでございましょう
お猫様に優しい夫妻だと思うのでございます。
もし、伴侶を作るとしたら、お猫様に限らずに
爬虫類とか鳥類に寛容な方をお出迎えしたい所存でございます。
ゆれて 鳴る そよ風と嵐の そのときどきの音色のきおく
一心同体と思ってたあなた
2人の命の置き場所
一緒には できなかったね…
けれど
あなたと共に過ごした
かけがえのない日々は
わたしの胸の
一番奥にある
ホームビデオに録画され
色褪せずに残っている
「あの日あの時…」
タイトルが自動再生されると
時々 胸がギューッ…
って 痛くなる
あの日あの時
わたしたち夫婦は
懸命に生きた
娘が
もう時期
結婚をする
#夫婦 747
夫婦
恋人
友達
親友
どこにも当てはまらなかった僕達は
大人の階段をどこかで躓いていた
時計の針が進もうとて
進まない僕らが追いかけても意味が無いように
この関係に名前を付けるのもきっと意味は無い
現実逃避ではない
終わりが近い僕たちの少しの寄り道だ
愛を誓っても
貴方は私を裏切るなんてしないよね。
夫婦になったのだから
私を裏切るなんて考えないでよね。
私はいつも貴方に騙されてばかりだけど
次は私が貴方が腰を抜かすくらい
大きな嘘ついてあげるんだから
だからこの関係も嘘だなんて言わないでね。
─────『夫婦』
ごめんね。
ずっとずっと負い目が拭いきれないんだ。
きみの隣に俺がいていいのか、という負い目。
だって、俺が隣にいることできみも後ろ指をさされ、こころのどこかで怯えながら生きていくことになるんだ。
結婚もできない。
夫婦と呼ばれる普通を名乗れない。
俺と同じ思いをしてほしくない。
俺といることで傷ついてほしくない。
ぐちゃぐちゃの感情のままそう吐き出したら、
「...お前と離れるより全然いい」
なんて言われたっけ。
ひとりきりのベッドのなか、冷たい息を吐き出す。
あの日と同じように窓の外では雪に不似合いな赤のライトがちらついていた。
─夫婦─ #121
夫婦
するとか なるとか あげるとか
愛とか 夢とか 幸福とか
他人か 契りか 家族かな
情けに 同情 戦友か
壊れやすくて 儚いけれど
鏡に映る 自分のようだ
この命、よりも大切な
あなたへの思いは、変わらない
おはようーも おやすみも
糸の結び目 点検作業
ああ 夫婦
命をゆだねて…
また朝が来た
夫婦
子どもが巣立ってからが
ふたりの愛がより深まる
…のかもしれない
(未婚アラサー女の所感)
「夫婦のイメージですか? あんまり興味ないですね」
「結婚? いやちょっと考えたこともなかったな」
結婚は人生の墓場である。いまやこんな価値観が世の中を支配していた。結婚はダサい、結婚したら人生終了、誰もがそう思って生きていた。
そんな時代に、この番組は始まった。
結婚に興味がない男女数人を集め、共同生活をする中で恋愛を促す企画。そして番組が用意した仕掛け人が、事あるごとに結婚の素晴らしさを語っていく。
夫婦生活がいかに楽しいかをアピールし続けるライフプランナー。結婚で様々な特典が得られると宣伝する自治体職員。結婚30年の夫婦が語る愛と感動のエピソード。
夫婦として結ばれたカップルから墓場へと入っていく皮肉な演出。番組は恋愛リアリティーデスゲームと呼ばれ一世を風靡した。
往年の映画の冒頭シーンを思わせる教室で、拳銃を持った神父役が宣言する。
「これからみなさんには、夫婦になってもらいます」
【夫婦】
色んな形がある
そもそも違う文化で育って来た者同士
食事のルール1つとっても
色々と違う
生活に関わる所だけでも膨大な量の違和感に
好みや考え方
理想や期待
求めるものや価値観
優先順位
全てを擦り合わせていくには
互いの努力と歩み寄り
それと膨大な時間を要する
だからきっと
ウチはまだまだ新婚も同然に違いない
おばみつ※物語風
むかし、ある時代に一人の少女がおりました。
その少女は桜色と若草色の美しい髪を持ち、常人よりも八倍力持ちでありました。
優しく美しい少女は、周りからとても慕われておりました。
十七になったある日、少女はお見合いをすることになりました。
するとお相手から心無い言葉を言われ、少女は深く悲しみ心を閉ざしてしまいました。
美しい髪を黒く染め、大好きな食べることを辞めてしまいました。
「私のことを好きになってくれる人はいないの?」
彼女は自らの力を生かすため、こんな自分でも愛してくれる素敵な殿方を探すため、鬼を狩る鬼殺隊という組織に入りました。
そこで少女は出会いました。
出会った青年は白蛇を連れ、蜂蜜色と瑠璃色の美しい瞳を持っていました。
二人は直ぐに仲良くなり、愛し合うようになりました。
しかし、青年には秘密がありました。
その秘密があるせいで青年は少女に想いを伝えず、また少女も中々言えずにありました。
そんな中、鬼との戦いは続いていきました。
ある月の美しい夜、二人は最後の戦いへと向かいました。
次々に放たれる攻撃を交わしきれなかった少女は深い傷を負い、それを見た青年は少女を抱え建物の裏に駆け込みます。
そして少女を戦いから遠ざけると自らは戦場へと戻ってゆきました。
「いかないで!」
少女の悲痛な叫びは届かず、青年の姿は小さくなるばかりでした。
しかし少女は一人生き残ることが嫌でした。仲間と共に最期まで戦いたかったのです。
少女は治療を終えると、無惨な戦場へと舞い戻ります。
激戦を乗り越え、遂に鬼殺隊は鬼の頭を討ち取り、世界は平和を取り戻しました。
陽の光を浴びながら、少女と青年は寄り添い合い最期の時を待ちます。
二人には生き残る力がもう残っていませんでした。
「生まれ変わったら私のことお嫁さんにしてくれる?」
少女の問いに青年は頷きます。
「君が俺でいいと言ってくれるなら」
二人は静かに天に昇ってゆきました。
鬼が居なくなり、平和な世界が普通となったある日。
ある男女が、美しいチャペルで結婚式を挙げていました。
それはあの少女と青年でした。生まれ変わった二人は、再び出会い、愛し合い、今日夫婦となるのです。
二人はとても幸せそうに笑いました。
少女は言います。
「私を好きになってくれてありがとう」
少女の瞳から一粒の涙が零れ落ちました。
そしていつまでもいつまでも、夫婦となった二人は仲良く幸せに暮らしました。
この先、二人が離れることはないのでしょうね。
めでたしめでたし
夫婦…。独り身にこのお題。
本気で書くことないな。
昨日は11月22日で、いい夫婦の日。
だからこのお題かな?
今日は11月23日だから
いい兄さんの日?
いいジイサンの日?
それとも
異人さんの日?
子供の頃、童謡「赤い靴」を聞いて
赤い靴履いてた女の子は
いいジイサンに連れられて
行っちゃったのかと思ってた。
(夫婦)
夫婦
たまに言い合いにもなるし
うっとおしいと思うこともある
ずっと一緒にいる訳でもない
でも帰って来るのを待ってくれている人がいる
お互い大変な時は助け合う
楽しいことを共有できる
確かにいい事ばかりでは無いけど
そういう何気ない日常を共に過ごせる人が
いる事は素敵なことだなと思う
私にもそういう風に思える大事な人が出来るといいな
夫婦
熟年夫婦みたいと
あれほど周りに言われていたのに
結局夫婦にはならなかった
私が手放した未来のひとつ
その未来も幸せだったのかな