『夫婦』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ホント君たち老夫婦みたいだよな」
俺らがよく言われる言葉。ただの夫婦じゃなくて老、ってつくところがポイントね。って俺らまだアラサーだわ!
と言いつつ我ながらまぁ思ったりする。俺ら老夫婦だなーって。
だって例えばさ、俺がちょっと腹痛てぇなってなった時、君は何も言わずにハイって胃腸薬出したりする。
「なんでわかんの?」
「…なんとなく」
顔色かな。しかめ面のせい?
俺も君が不機嫌な時、ほいって缶コーヒー投げ渡したりする。無糖のね、君は甘くないのが好きだから。
君は唇尖らしてたまま、
「…こんなんで騙されないからな」
なんて可愛くないことを言ったりする。
あ、こういう時は夫婦関係ないか。君がご機嫌を損ねるのはだいたい俺のせいで、そんな時も君は俺のこと絶対嫌わない。もちろん俺もね。
「そういうとこが老夫婦たる所以てか。もう聞いてらんねぇのよ、一生やってろ〜」
俺の戯言を聞いてた仲間からの憎まれ口。
そんなのも心地いいねぇと俺もニヤリ。
▼夫婦
お題 夫婦
夫婦茶碗によそう炊きたての真っ白なご飯。ほんのり甘い香りがした。
あなたとわたし、口の中へとご飯を頬張りながら顔を見合わせた。
自然と笑顔が溢れた。
朝から始まる夫婦の儀式。
こうしていつまでも居たい。
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カウントダウン!
3位 友達系 → (いないから)
2位 LINE ↓ (入れてないから)
1位 夫婦 NEW (当方未婚)
私がこのアプリを楽しませて頂いてからはお初です「夫婦」。
世間的にはこのラインナップは大好物な方が多いんだろうな。
さて、夫婦。
ないな。思った以上に何もない。
そういえば昨日はいい夫婦の日だったな。
良し悪しはともかく夫婦の皆さん、お幸せに~。
じわじわ
浸透して依存
ベクトルの類似からなる共存
奇跡の連続
それに気づくのはまだ先
※夫婦
「夫婦」
恋人から夫婦になって 今は家族に
それ以上でもないしそれ以下でもない
血が繋がってないけど家族で
良いことも悪いことも共有する
たまには嘘をついてみたり
墓まで持っていかないといけない
秘密を隠し通してみたり
かと思えば 二人にしかわからない
阿吽の呼吸で歌い上げたり
相手の気持ちを優先してあげたり
それでも譲れないことは 譲歩しあって
笑えないことを笑い事にして
瞳の奥の本音を探る
ときには喧嘩もするけど
意識して 大切に 紡いでいかないといけない
消えてしまったら 二度と灯らない
儚くて 尊い きずな
◇夫婦◇
夫婦
週末のまとめ買いの帰り、目の前を黒い車が走っている。ナンバープレートが目に入る。
まただ、1122。いい夫婦の日。
「最近はちょっと減った気がするけど、やっぱりあのナンバープレート多いよねえ」
前を見ながら、隣の運転席に話しかけた。
「新婚の時に車買った人だろなあ」
「あれ、呼び出しの時とか困んないのかな。私、四桁しか覚えてないし」
他愛のない会話。
平凡な日常。
大事な娘。
それは私が結婚で得たもの。
以前、今はもう亡くなった伯父に、夫はどんな人か尋ねられたことがある。その時、頭に浮かんだことはたくさんあったけれど、結局私は「おもしろい人です……」としか答えられなかった。伯父は笑った。
「それはいいね。それが一番だよ」
商売上手で苦労人で、口喧しい伯父が、やけに嬉しそうに言ってくれた。時々思い出してはその言葉に力づけてもらっている。
いろいろあったけど、結婚は悪くないと思うようになった。だから来世まで一緒に、とは思わないけれど、この世では最後までよろしく。
娘に伝えるなら、経済的な自立は大事だと言っておきたい。
いつでも離れられるからこそ、もう少し頑張ってみようと私は思えたし、少なくとも私たちは対等でいられた気がする。
#96
どうすればいいの?
夫婦
少しお休みしようと思います
しばらくお話がたまったら
元気に帰ってこようと思います
ではまた!
ことり、
今日は結婚記念日、仏壇に花を添え、貴方の写真に想いを馳せる。ねえ、ちゃんと見てくれてる?
【 夫婦 】
貴方とは、お店で会ったのが最初だったわね。
似た者同士、隣合わせに並んで、お互いの事を話したわ。
ずっとこんな時が続いたら…と思い始めた矢先、
一緒に新居に住むことになって。
突然の事に驚いたのなんのって。
それからは本当に、長い時を共に過ごしてきたわ。
体のあちこちにガタも出始めたけれど、それほどの時を
経てきたのよ。
だから、貴方のいない未来に、何の希望もないわ。
新しいお相手を連れて来られても、何も感じないの。
私のペア茶碗は、貴方だけなのだから…。
夫婦
何一つ変わらない日々に暖かい日差しに包まれながら
昼寝から目覚め古い動物の物語の本を読んでいた。
「はぁ…私もあの犬みたいになりたい」
落ち着いた雰囲気に家の庭で駆け回ってる犬を
眺めながら奥さんが呟く。
不安そうにしている奥さんを見かねた執事。
「安心なさってください
予定通りなら今日の夕方に帰ってきますよ」
三時のおやつを手に優しく低めな甘い声。
少し固めのスポンジにふわふわのクリーム、
採れたての甘酸っぱい果物に
ミントの葉を添えたケーキ。
食べ終わる頃に帰ってくると期待を膨らませながら
お気に入りのケーキを小さい口に含んだ。
甘くて美味しくて…まるで気持ちがとろけるような
おかわりしたくなるけれど我慢と幸せな時間。
終いに奥さん好みの温度
深い味わいの甘さ控えめな紅茶。
1口ずつ丁寧に味わうように
ティーカップに口をつけた時…。
────ガチャ。
鍵が開いた音。
私は早歩きで階段を下り涙がこぼれそうになるのを堪え
にっこりと笑顔で迎えた。
「おかえりなさい…!」
毎日変わらない日課だけれど
その声はとても幸せそうで
そんな2人を眺めながら静かに階段を下りる執事。
空はほんのり赤色に染まり溢れそうな光
私はあの空と同じような顔をしてるかもしれない。
夫婦
可愛い瞳 メルヘンチックな仕草
ぬいぐるみのような 優しい性格の
あの白い犬と一緒に Xmasのケーキと
Xmasのチキンを食べるのが楽しみ
美味しい甘酢のチキンを頬張り
可愛らしい音を立てながら
この世にこのような 美味しいものを
どうやって作るかを 犬の言葉で 聞いてくる
甘いSweetSのショートケーキやココアのパウダーが
沢山かかったチョコレートケーキを犬にスプーンで
食べさせてやるとたのしそうに舌出して
どのような作業工程を経て
それを作ったのかなどと
聞いているようで 嬉しそうに話しかけてくる。
無論犬の言葉で、
そうして、暖かい南向きの部屋で、日差しの柔らかな午後に一緒に昼寝をしていると
時間が止まったようで、どことなく暖かい、柔らかな雰囲気が伝わって、
ふわりとあくびをしていると、こっちも眠たくなって、夕方まで一緒に眠ってしまっている。
まるで安定剤を投薬されたような柔らかな気持ちとなる。
そうして、夕方などに母親の帰りを待っている時の、笑顔が優しいそれでいてどこかノスタルジックな夕暮れを思い出す。
夫婦になれない1人といっぴきだけど、永遠に夢の中で、探しているあの優しいスピッツの微笑みを
「『いい夫婦の日』に会わせて、11月22日に『夫婦』のお題、出したんだろうな」
仲睦まじい夫婦、リアル世界で見たことねぇなぁ。
某所在住物書きはため息ひとつ吐きながら、では今日のお題は「いい兄さんの日」だろうかと、外れる確率の方が高い予想をしながら執筆作業を急いだ。
次のお題配信まで、残り4時間と少しである。
「結局、夫婦円満の秘訣って、何なんだろうな?」
いっそ夫婦にならねぇこと?もしくは妥協と諦め?
ガリガリガリ。物書きは頭をかき、首を傾けて……
――――――
11月23日は、勤労「感謝」の日。我々は何を、どのように「感謝」されているのでしょう。
それはさておき、こんなおはなしをご用意しました。
最近最近の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人間に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしておりまして、
なんと、その内母狐と父狐は、それぞれ茶っ葉屋さんの女店主と某病院の漢方医。戸籍もあって労働もして、きちんと納税までしておるのでした。
今日はコンコン父狐の仕事風景を、ちょっとだけ、覗いてみましょう。
祝日対応な某病院、朝から患者さんがいっぱいです。
『受付番号55番でお待ちの方、55番でお待ちの方。診察室5番へどうぞ』
患者さんのプライバシーを守るため、名前ではなく番号でお呼び出し。
父狐のお部屋はコンコン5番。最初の人間は55番、中年の男のひと。どこかの職場の係長さん。
「最近肩こりが酷くて」
中年係長さんは言いました。
「夢見も悪いんです。体も冷える」
コンコン父狐、話を聞いて頷きました。
父狐にはよくよく、見えていました。この係長さんはゴマスリばっかりで仕事を部下に丸投げする、悪い係長さんでした。
部下からの恨みという恨みが、肩に載って載って、過積載になっておるのです。因果応報なのです。
なんて医療と科学の発達した現代で言えやしない。
「ちょっと診てみましょう」
それっぽく触診しながら、コンコン父狐言いました。
「血の巡りに良いお薬も、ありますので」
ぶっちゃけ血の巡りよりお祓いです。あと心を改めて、弱い部下いじめをやめることです。
そう。そんなこと、現代で言えやしないのです。
診察して説明して処方して。55番の係長さんは……
「簡単に、すぐ体調が良くなる漢方は無いのか」
帰っていって、くれませんでした。
「少し、副作用が気になる薬でも宜しければ、」
「漢方だろう。なんで副作用があるんだ」
「漢方も、薬ですので。飲み合わせもあれば、体に合う合わないもあります。完全に副作用無しとなれば、生活指導という手も」
「面倒だ。いらない」
あーだこーだ、がやがや、コンコン。
係長さんとコンコン父狐の問答は数分続き、
結局、診察料だけ頂いてさようなら、となりました。
「かかさん、私の愛しい愛しいかかさん」
コンコン父狐、どっと疲れが出て、今頃茶っ葉屋さんで子狐を抱き接客中だろう母狐にお電話です。
あるいは自宅の稲荷神社で、おばあちゃん狐やおじいちゃん狐と、にいなめさい、新嘗祭の神事中かしら。
「人間が、にんげんが面倒くさいよ」
額に手を当てて、ため息吐いて、コンコン父狐、長年夫婦で連れ添っている母狐に言いました。
キャウキャウ子狐の甘える声が聞こえる、私物のスマホの向こう側。コンコン母狐、答えました。
『今お得意様の対応中ですので、折り返しますね』
「かかさん……」
ピロン。つー、つー、つー。
コンコン父狐、しょんぼりうなだれて、次の患者さんをお呼びします。
『受付番号58番でお待ちの方、58番でお待ちの方。診察室5番へどうぞ』
こやーん、こやぁぁーん。
次の患者さんも、診察して説明して、処方して。
日がとっぷり暮れるまで、母狐から折り返しのお電話が来ることは、結局ありませんでしたとさ。
おしまい、おしまい。
「夫婦」
私はだれかと夫婦になったことはない
夫婦ってどんな感じがするのだろう
親を見ててもぴんとこない
じいちゃんの腰に、ばあちゃんが
手袋はいて塗ってた薬
牛用なんだって
本当かな
私もだれかの腰に
牛用の薬を塗る日がくるのかな
窓辺で夫婦は見つめ合い、笑顔を浮かべた。
互いの手を握り合いながら、「いつまでも一緒にいようね」と男は誓った。
喧嘩も泣き笑いも、共に乗り越えてきた二人。
その旅路で、少しづつ心が一つになっていく。
きっと夫婦の絆はそのまま未来へ続いていくのだろう。
幸せが溢れる日々が、二人を包み込んでいく。
永遠なんてものは、
きっとどこにもなくて。
それを信じられるかどうか。
そう思いたいだけ。
いつまでも幸せに暮らしました、
なんて言葉は
所詮おとぎ話の中にしかなくて。
幸せになるために
結婚するんじゃないの?
たぶん正解なんてないから、
誰にも聞けずに心の奥底で漂っている。
しあわせのかたちは、
みんな違っているだろうから。
他人と他人が一緒になるのは
幸せが倍増して、
辛いことも掛け合わさるのだろう。
それができない私は
他人を信じられないまま、
今日も一人で微笑んでいる。
夫婦…に託けて最低な事言うけど
芸人さんが女優さんと年の差婚した時に芸人さんがロリコンだと叩いてた人いたけどさ逆に考えてみろそういう人達からは性的な目で見られなくて済むんだぞ?WinーWinじゃん
って思うつかそうやって文句言ってる人って絶対その女優さんより年上だと思うし…つか関係ない人こう叩いてるのは何故だろうなって仮に100歩譲って実害があったなら文句の1つ言ってもいいと思うけど…多分そういう所が人に好かれない所だと思う…まぁ私も含めダメ側の人間だけども。
互いの様々な部分を
一緒にいるうちに
知っていくから
時に
誰よりも離れたくなる
赤の他人みたいに
けど
元の鞘に収まってしまう
そんなもんだなって
思うよ
(2023.11.22/夫婦)
わたし達は
夫婦には
ならないままだった
いつかずっと先では
結婚することになるだろうと
漠然と思うことはあっても
切望することはなかった
あのひとの気持ちを
確かめたこともなかった
ただ 一度だけ
あのひとの葬儀の日に
親族として
家族として
身内として
配偶者として
あのひとを見送ることが
出来なかった時に
夫婦だったなら と
悔やまれて
悔やまれて
仕方がなかった…
# 夫婦 (328)
テーマ「夫婦」
夫婦のことはよく分からない。結婚願望もないわけで。
でも幸せそうな夫婦の話を聞くと「いいな」と思う。