『太陽のような』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の太陽はもう居ない
私にとって太陽は彼しか居なかった
でも、もう彼はいない
どうして
もっと、本当はもっと一緒にいたかった
太陽のような
ひまわりは、いつも太陽を見ている
ひまわりは、いつも上を向く
そんな、地上の太陽のような花
その花をご覧よ!とっても元気が出るよ!
でも、空が曇れば…
ひまわりだって下を向くさ…
地上太陽のでも…人と同じく下を向くのさ…
だけど、すぐに空は晴れるさ!
下ばかり見てないで上を見て!
日光を浴びてご覧よ!
凄いよ!貴方もひまわりと同じ太陽のようだ!
花の芽吹きと微睡みを促すあたたかさ。
大地を枯らし焼き尽くす苛烈さ。
どちらも太陽の真実だ。
私はそのどちらも、好きで好きで、たまらなかったんだ。
穏やかに微笑む彼のあたたかさに見惚れた。
怒りと憎悪に燃える瞳に息を飲んだ。
どちらも彼の真実で、彼の感情が自分に向けられていることに、私は昂揚したんだ。
イカロスの物語を知っているかい?
イカロスはそうとは知らずに太陽に近付き過ぎて堕ちてしまったが、私は·····知っていたんだ。
太陽に近付き過ぎるとどうなるか。
あの熱を間近で感じるとどうなってしまうのか。
それでも·····彼の近くにいたいと思ってしまった。
私は傲慢で、強欲だった。
自分は彼も、彼女も、あの方も、失わずに済むと思い込んでいたんだ。
うん。今になって気付いたんだよ。だから――。
「もう、会わないんだ。そう言って、あの人は湖に帰っていきました」
少女の小さな呟きは、誰に聞かれるともなく白い床にぽつんと落ちて、やがて消えていった。
END
「太陽のような」
太陽のような理想は
近づくほどこの身を焦がす
冥王星のようなコンプレックスが
嫌な笑みを浮かべる
バカな僕は君とのロマンスのため
第三宇宙速度を超えたがるが
それもこれもなにもかも
自分を騙し通すことができれば
気にする必要ないのに
闇とか言っておきながら
眩しい朝がお似合いだよ
俺の、おそらく人生で一番な相棒は、太陽み
たいな奴だった。どれだけ暗い場の雰囲気も明
るくする、太陽のような。
俺も、暗いところから勝手に引きずり出され
た人間だ。それ自体は、良かったとおもって
る。感謝してる。
ただ、あくまで全て過去形だ。
もうそんな相棒など、とうにいなくなってし
まった。
太陽を失った俺は、絶望の淵に未だに突っ立っ
ている。
* #太陽のような #22
むしゃくしゃして
あたってしまって
心が大雨でどうしようもなくても
あなたの笑顔で
通り雨のように
過ぎさってしまうんだ
暖かくて
ほっこりする
太陽のような無情の愛を注いでくれる
そのひざしのひびのおかげで
今の私が居ます。
ありがとう、おかあさん。
「太陽のような」
暗く沈んだ場所にいて光を探して彷徨ってた。
そんな私のこと、「太陽みたいな奴だな」
って言ってくれたあなたに恋をしたことに
気づいたのは、いつだったかな?
太陽のような
太陽のような人だよ。
あの人のことを話すとき、みんなそう口を揃える。
向日葵のように笑うんだ。
あの人のことを噂するとき、みんなそうほころぶ。
鶏のように溌剌としているんだ。
あの人のことを讃えるとき、みんなそう付け足して。
夢を見すぎているところはやめさせたいのだけれど。
あの人の思いを言い終えると、みんなそう眉を顰める。
私はあの人の、夜よりも暗い髪と瞳が好きだ。
二、太陽のような
「ごめんなさい」
華奢な少女の口から零れ落ちたか細い謝罪はじっとりと湿った夏の空気と同化した。今にも消えて無くなりそうな、そんな具合だ。
「咲かせろとは言ったが」
枯らせとは言っていない。
己の主人から紡がれる淡々としたその言葉に少女はつ、と目を伏せる。
「ごめんなさい」
繰り返される謝罪はこの青年を前にすれば意味など持たないことくらい、何事にも疎く無知なミアでも理解は出来た。それでもたった齢十五の、ましてや片目の見えない欠陥品である自分が彼に出来ることなどたかが知れている。ミアの精一杯の謝罪だった。
数日前にようやく蕾をつけたはずの花壇の向日葵は、大輪を咲かせることなくその生涯を終えた。
「水をたくさんあげれば、それだけ早く咲くと思ったのです」
植えた向日葵の蕾が花開く瞬間を誰よりも焦がれていたミアの良かれと思って取った行動が、どうやら裏目に出たらしい。真実を知ったアルバートの吐いた小さなため息にミアは肩を揺らす。
「……ごめんなさい」
三度目の謝罪。変わらず目は伏せたまま。
「別にいい。お前が無知なことを知っていながらきちんと手順を教えなかった俺が悪い」
花壇に背を向けて歩き出したアルバートの後を、ミアはお仕着せのスカートの裾を翻して慌てて付いて行く。片目が見えないせいでバランスが上手く取れず、少々不格好な走りになっていたが、そんなことを気にしている余裕など今のミアにはあるはずもなかった。
「待って、待ってください。種を。向日葵の新しい種を買ってきます。もう一度、植えます。今度は絶対に失敗しません。ですから……」
ミアの必死な訴えが通じたのか、アルバートは動かしていた足を止めおもむろに振り返る。
「向日葵の開花の時期を考えれば今植えても無駄になるだけだ。また一年後だな」
「いちねん、とは。あと何回眠れば良いのでしょう」
「三百六十五回」
「さんびゃく……」
途方もない数字にミアの頭上に星が廻る。正確に言えば三百と少しなのだが、狼狽えるミアの様子を尻目に見ていたアルバートはそんなことは些事だと小さくかぶりを振った。
「そもそもの話、お前が生まれてこのかた向日葵を見たことがないなんて大袈裟に言うから種をやっただけだ。これで花を咲かせろとは確かに言った。言ったが、それは別に命令だったわけじゃない。ただ、実物を見ることが出来れば、さすがのお前も……」
アルバートはそこまで言いかけて口を閉じた。危うく余計なことまで口にするところだったと嘆息する。
「ご主人様。わたしが、何でしょう」
少女は主人に問いかける。少女の片側の瞳には、一片の曇りもない。
「いや、何も。……暑いな。屋敷の中に戻る。珈琲を淹れてくれ」
「承知いたしました」
アルバートは思案した。己に仕える笑うことを知らないこの無垢な少女も、黄色い大輪を咲かせる美しい向日葵をその目で見ることが出来れば、太陽にも似た花のような笑みを浮かべるのではないかと。……結果として、失敗に終わったわけだが。そんな主人の隠された密かな願いを、ミアはまだ、知る由もない。
心から愛した人がいた。
いつ命令が来るか分からないが数日内に特攻として基地から飛び立つ。
生きて帰って来れるかの保証はない。
僕が居ない世界でも明るく太陽のように前を向いて強く生きて欲しい。
そんな願いを込めて、嫁と写真でしか見たことのない息子に手紙を書いている。
きっと息子が大きくなった頃に、平和で楽しい未来が待っているはずだから。
太陽が沈むようにうちの心も沈んでる
実習がこんなにも大変だなんて想像以上だった
遠くに飛ばされて不安でしかなくて
ベットは恋しいし
ストレスは溜まるし
早く帰りたい
あと数日
頑張ろう。
君のそばは温かくて心地よい
本当に太陽みたいな人
優しい陽だまりのように包んでくれたり
時には暖かく見守ってくれたり
たまに熱くなったり
そんな君のそばに居れて幸せです
僕も君の太陽になれますように。
君があまりに綺麗に
太陽のように
笑うから、
眩しすぎて
つい目をそらしてしまった。
太陽と太陽だと喧嘩しちゃうかな。
それなら僕は月にでもなろうか。
ずっと君には追いつかないな。
だから
僕は雲になることにした。
僕の傍では休んでいいよ。
君を隠すから
無理に輝かなくたっていいよ。
それなら
君から目をそらさずにいられる。
「太陽のような」
灼き殺されたって良いと焦がれられるあの子の6000℃の孤独
(タイトル: 太陽のような)
君がなやみをぽろりというと
わたしはどこかほっとする
まるで太陽みたいな君は
曇りも雨もふくまれた
とっても大きな君なのかしら
太陽のような
あなたの笑顔が眩しくて…
モノクロの世界で生きていた私に、まるで、明け方の朝陽の様に、少しずつ光が射してきている…
あなたを初めて見かけた時、他の誰かとは違う、何かを感じた気がしていた…人混みの中で、あなたの周りにだけ、違う光を感じた…まるで、春先の陽だまりのような、柔らかくて、優しい、穏やかな…それから、いつしか、あなたを目で追う毎日…それと共に、彩に包まれていく…何となく、この言い表せ無い気持ち…あなたの優しい気持ちに届けたい…
私だって、生きているだけで、誰かを傷つけているかもしれないけれど、それを引き合いに出して、責められる謂れはない。私からしたら、あなたの存在だって、既に私を傷つけるものである。
私はただ、理解している。あなたと一緒にいることが不毛なこと。黙って離れるだけで、私とあなたの世界は保たれる。
理解していないのはあなたの方。
そこまでして、世界を交える意味はあるのでしょうか?
私に争う意思は無い。
争いたいと願っているのはあなたの方。
ひとつ、言いたいことがあるとすれば、私を巻き込まないで、ということ。
破滅したいなら、私の知らないところで勝手にどうぞ。
あなたは、自分のしてきた罪など認めたくないでしょう。自分の存在が、他人を攻撃し、傷つけているとは思っていないのでしょう。
人は誰しも、誰かを愛し、幸せにするためにうまれてきた。
だからあなたは、そうやって華やかでいられる。
私のためだと、意味の分からないことを言って、私の存在を否定しながら。
ここに、あなたを許すことの出来なくなった存在がいる。
けれどあなたは、見て見ぬふりをして、「自分は世界になくてはならない存在」を演じ続けるのでしょう。
心の奥底で、自らの罪の意識が芽生えたとしても。あなたがそれを否定し、罪を認めない限り、その場所から逃げることはできない。
私には、あなたを憐れむ心が、まだあるけれど、
その心すら、手放したい。
あなたと関わった全ての痕跡を断ち、私の世界から排除する。
これから先、私があなたを想うことは、二度とない。
―
書き足りない。
他人の言う幸せってよくわからない。
幸せになって欲しいってなに。
私はこうやって文章書いてることが幸せなのに、不幸せそうに見えるって言われても、どうしたらいいか分からない。
幸せじゃないのに、幸せのふりをすれば満足?
なんでそんな面倒くさいことしないといけないの。
私はそんな幸せいらない。
憐れまれる意味も分からない。
今まで頑張ってきたからご褒美だって言われても、全然嬉しくない。やりたいことたくさんあるのに、それを邪魔されてばっかり。
いい加減にして欲しい。
気持ち悪い。
社会貢献って何。
ルールを守ったって、なにも守ってくれない。
取り上げられてばかり。
そんなの知ったこっちゃないよ。
私を守ってくれないルールを、なぜ守らないといけないの。
これが悪だっていうなら、勝手に言っていればいい。
しらない、しらない。
牢屋の中でだって、紙とペンさえあれば、私はなんだって出来るのだ。
【太陽のような】
あの大きな背中を
追いかけ続けていた
まるで太陽のように
俺を暖かく照らし
そっと見守ってくれた
あの人のようになりたいと
ずっと導にしてきた
今の俺は
あの人のようになれているかな
太陽みたいに
誰かを照らせるように
なれたのかな
太陽のような
「ユウキくん、すっごく良い笑顔ね
ユウキくんが居ると、あったかくて、
お日様に照らされてるみたい…って、
言い過ぎかな?」
うん、ママ、言い過ぎだよ
わたし知ってるから
ユウキくんが
校庭の隅で虫を捕まえて
ころして
埋めてるの知ってるから
そのほかのことも
いえないくらいのことも
太陽と同じくらいの質量のやみを
持ってるの 知ってるから