『天国と地獄』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『天国と地獄』
人は死んだら
天国に逝くの
或いは
地獄に落ちるの
此処ではない何処かに連れて行かれる
でもね――
彼といた頃
此処は天国だった
彼と別れた頃
此処は地獄になった
そんなアタシが死んだら
一体何処に行けるというの?
天国と地獄
死後の世界のことだろうか
それとも今の世の中か
でも逢いたい人に
もう一度逢える
そんなふうに思っていたい
願わくば天国へ
最後の審判は
閻魔様に
此処は粗野な荒くれ者が集まる村外れの酒場だ
賞金首の情報が掲載される傾いたコルクボードに
店内にゃ日がな一日ポーカーに勤しむ奴もいて
見慣れた酒乱が良く喚めいてる此処は天国だってな
酒乱にとっちゃ天国にゃ酒があって然るべき
そんな単純で幼稚な考えなんだろうが
知らぬが仏とは上手い言葉だなと思ったよ
この店は天国の皮を被った地獄に他ならねぇ
この情報を知ってる奴は少ねぇが
この店は政府公認の処刑場だ
村外れって事もあり村の連中は
余っ程の酒好きでなきゃ足を運ばねぇ上に
村と村を繋ぐ道の途中にある店だからな
表立って出歩けねぇ連中が出入りするには
御誂え向きの立地だ、賞金首の情報も貰える
そこに鼻のいい政府連中は目を付けて
此処の店主にある取引を持ち掛けたんだよ
「監視員を一人、店内に置き
賞金首になり得る者を監視
または始末してもらいたい
勿論、店の経営を補助し報酬も弾む」 ってな
店主は悩む事も無く二つ返事で了承した
何せ時代が時代だからよ
職にあぶれず稼げりゃそれでいいらしい
なんでお前にこんな話をしたかは、分かったか?
何も知らずにぽっくり死なれちゃ腹立たしいからな
せいぜい来世は銀食器を持ち歩けよ兄弟って話さ。
ー 天国と地獄 ー
天国と地獄
人は死ぬと天国か地獄へ行くらしい
私はみんな地獄に落ちちゃうんじゃないかと思うんだ人間誰もがちょっとでも悪いことをしたことがあると思うからでも私は天国へ行ける人もいると思うんだ悪いことをちゃった時やされた時にそれを精一杯悔やんだり許したり出来る人だと思うやっぱり嘘だみんな地獄に行くと思う悪いことをされちゃった時に心から許せる優しい人は苦しい思いをして身近な人に当たっちゃうから
例えばもし、この世に『天国』や『地獄』があったとして、己が属せるのならば。
それは疑いようもなく、『地獄』なのだろう。
「死者は死後、深き地の底にある死者の国に導かれる」
寝物語を語るかの如く柔らかな声音。
耳に心地好いと思ったのは、今も昔もこの声だけだった。
「死者の国、冥界、冥府。『地獄』とは違うのか?」
「それは神話だろう。『地獄』とは宗教の産物。悪業を為した者が死後、その罪に見合った責め苦を受ける場所、だそうだ」
「宗教、ね。信じているのか?」
「信じているように見えるか?」
「信じるどころか、神に唾を吐いていそうだな」
星のように煌めく瞳が、じっとりと見下ろしてくる。
随分と酷な評価だが間違いでもない。
神に唾を吐くが如き所業。天の星を落とすが如き所業。
作り物めいた、それこそ神に愛されたとしか思えぬ、美しい美しいその身体に手を伸ばし、掴んだ顎を引き寄せて噛み付くように強引な口付けを。
その清らかさを。
その穢れなさを。
貪るように、あるいは汚すかのように。
あまりにも冒涜的で背徳的ではないか?
「口。開けろ」
「噛んでも宜しいのか」
「遠回しな血の所望か」
「調子に乗るのもいい加減にしろよ」
抵抗という抵抗はろくにしないのだが、どうやら機嫌を損ねたらしい。
殴られてはたまらないと顎を離してやる。
直ぐに遠ざかろうとすることに苛立ちを覚えるようになったのは、一体何時からだったか? 少なくとも最初から、ではないはずだが。
「心配せずともお前は間違いなく『地獄』行きだ」
「こちらとて『天国』など願い下げだ」
「行く時はちゃんと私も連れて行けよ」
「………………なんだ。プロポーズか?」
「死期を早めてやろうか」
余計な一言だったのか軽く額を叩かれる。
今のはそこまで悪くないと思うのだが。
「そんなロマンチックなものか。共犯者として、理解者として、最期まで付き合ってやるだけの話だ。というか今更私を置いて行くな。散々付き合わせておいて、好き勝手やって逃げるなど許さんからな。最期まで見届けさせろ。…………………………それに」
瞬く星の瞳。
手に入らないからこそ美しく、穢れないからこそ美しく、手を伸ばして、手を伸ばして、手を伸ばして、手を伸ばして。
地の底から星に手を伸ばすのも。
案外悪くないかと思ったのだが。
(この《星》は、『地獄』であっても美しいのだろうな)
「共に堕ちるのなら、地獄だって悪くはなかろうよ」
【題:天国と地獄】
「天国と地獄」
善人は天国に昇り、悪人は地獄に堕ちる。
大体の人は皆、天国と地獄はそんな場所だと思いますよね。
僕もそう教わって来たので、そんなイメージです。
ただ、善人と悪人の境が分からない。
悪人のような人でも、気まぐれに人助けをするし、真面目に生きてきた人が、突然人殺しをすることがある。
こういう曖昧な人々はどちらに割り振られるのでしょうね?
恋愛感情というものではないし
唯一になりたい訳でもない
終わりまで見てて欲しい
付き合いたいわけじゃない
でももっと深く知りたい
今の関係を崩すのがただ怖い
話せない日は寂しいし
話せたとしても
話せなくなるのが恋しいよ
そのくらい好き
天国と地獄?
答えなんて簡単だよ
あなたがいるなら
どこでもいいよ
天国と地獄
天国とは
神や天使などがいて、清浄とされる、天上の理想の世界。 信者の霊魂が永久の祝福を受ける場所。 そこで暮らす者にとって、理想的な世界のこと。何にわずらわされることもない、快適な環境。もしくは、かくあるべきだとする究極の神の創造理想と定義できる世界。
地獄とは
宗教的死生観において、複数の霊界のうち、悪行を為した者の霊魂が死後に送られ罰を受けるとされる世界。厳しい責め苦を受けるとされる。素朴な世界観では地面のはるか下に位置することが多い。
隣合わせのようで隣り合うことのない世界
この世にもあの世にも生まれてしまったからには、この長き問題はつきまとう
天国と地獄
その差はいかに
天国と地獄
5月26日。
地獄という言葉がきちんと当てはまるかと言われたらそうでは無いが、まさにその日がそうだった。
自ら地獄に堕ちて行った。
いまだに浮上することなく心は響み続けている。
後悔。
してもしきれない。
もうどうしよもできない。
辛い。
テーマ・天国と地獄
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今回のテーマは中々書くのが難しい
ファンタジー作品以外で、そうそう天国と地獄等という
強いワードを使う様な事はそこまでないからである。
それでも強いて日常の中で言うなら、自分は風呂に入った後に雨が降ると風呂の天国のような快適さと低気圧による地獄の頭痛の差で参ってしまう事はある。
叶うのであれば、天国は天国のままでいて欲しい物だ。
だが、この世から天気や気圧という物を
完全に無くすのは到底不可能なので、
私は定期的にこの地獄を味わうのだろうと思う
天国と地獄
私は今、他の仕事場にお手伝いに行っている
明るくて綺麗な場所でみんな優しい。
天国だ。
しかし、元々いた職場の
教育担当の先輩に恫喝され
泣きながら必死に耐えて覚えた仕事
まさに地獄と言っても過言では無かったが
その地獄の中で見た
優しく慰めてくれた先輩の笑顔は後光が指すほど光り輝いて見えたし
同期の、苦難を共にした戦友のような熱い友情
辛く苛酷な現場で生まれた愛社精神
いつも薄暗く、ロマンチックな美しさ
飴と鞭
鞭で打たれたような、
いつも血を流してズキズキ痛む心
常にギチギチに縛られたような緊張感
愛に飢えた心に
優しさと言う名前の飴がたまらなく甘美だった。
闇が深いほど、光がまぶしく、ドラマチックで陶酔した。
怒り憎しみ愛おしさ
あの地獄にまだ心を残している。
どうしてもやりたいことがあった
だから多少無茶してでもそれをやろうと思った
でも暫くしたら、邪魔が入るようになった
だからすっとぼけて逃げて逃げて逃げた
やりたいこと
やらなきゃならないこと
例えばそれはずっとずっと大切にしていたものに
降り止まない雨を止めてあげること
例えばそれはまた明日ねと言った人に
また明日会うこと
例えばそれは見上げた月に共有した誰かにとっては他愛もない
小さな小さな願いを忘れないこと
だから、逃げて逃げてにげて
そしてあの日、逃れられないことを悟ったあの日
大切なものに降り止まない雨を止めてあげることは出来なかったけど
また明日ね、と手を振ったあの人に明日会えなくなったけど
見上げた月にそっと託した願いはきっといつか忘れられていくのだろうけど
代わりにきっとできたことはあるはずだ。
もしも天国に行けたなら
託した願いを思い出せるように、
誰かと笑顔で「また明日」と言えるように
降り止まない雨をほんの少しだけ弱くしてあげよう。
もしも地獄に落ちたなら
いっそ降り止まない雨を強く強くしてしまおう。
また明日を言えないくらいに託した願いで傷ついて流した涙がわからないように。
だから大丈夫。
怖くはない。後悔もない。
逃げて逃げて逃げた先がここなら良かったはずだ。
なぁ、おまえ。
ずっと邪魔してきたお前だよ。
お前が来たから逃げて逃げて逃げて逃げて逃げてたけどさ、
きっとお前が来たから忘れずに楽しく見守られたと思うから。
なぁ、
お前が連れてってくれる場所はどんなとこなんだろうな?
「天国」か「地獄」か
はたまたどこでもないのか
私が行くとしたら地獄だ。
折角の人生なのにクソみたいな時間を過ごしてる。
だが結局、今はクソみたいな時間を楽しんでる気がする。天国に行きたいだなんて考えない。
こんな人生を送ってるくせにそんなこと思うなんて、神への冒涜でしかない。私は今を楽しむ。法に触れない程度に。
天国と地獄
一緒にいると楽しいのに
家に帰ると噛み合わない
喜怒哀楽を天秤にかけて
出てきた答えじゃ割り切れない
君と笑った思い出が
君に急かされるこの返事が
僕の決意を惑わせる
僕の心を迷わせる
本当に好きかと聞かれても
今の僕じゃ分からない
ただ一つだけ思うこと
あんまり未来は見えてこない
頭の上には空しかなくて
雲をすりぬけ雨は落ちる
なのに、なのにどうして、
天に花咲く国があろうか。
足の下には地があって
岩とマグマで埋まっている
なのに、なのにどうして、
地中に鬼と獄があろうか。
この現世には花々が咲き
常日頃から苦痛がある
なのに、なのにどうして、
それ以上ある死後を願うか。
「天地不要」
「天国と地獄」
あなたに相談されて頼られることが嬉しい。
でも、恋の悩みを聞くのは……すこし、いたい。
宙ぶらりんの振り子は、
いつか、ピタリと止まってしまうのだろうな。
『天国と地獄』
どちらも存在はするみたいだよ
ただこの説を一番肯定したいな
今いるこの現実世界が地獄で
死んだら天国へ行く
良い説だとは思わないかい?
#34
「午前の部での曇天の空から一変して青空が広がっております。現在気温は二十四度。昨夜遅くまで降り続いた雨により非常に湿度が高くムシムシした状態です。そんな中行われております第五十回記念南高校体育祭。先程までの団対抗応援合戦の熱気を校庭に残したまま、午後の部はプログラム通り十三時三十分よりスタートです。
午後の部に先駆けまして、午前の部を振り返ってまいります。午前の部では個人競技の大会新記録が目立ちました。
まず一〇〇メートル走の男子の部では、五番目に出走し見事一着に輝きました黄団の二年二組後藤さんが十一秒七六の大会新記録を樹立。
女子の部では最終出走の青団、三年三組山本さんが十一秒六五、去年までの記録十三秒八五を大幅に更新し一着となりました。男子の脚力に負けず劣らずとても速い山本さんは陸上部短距離走部門に所属されていてインターハイ出場経験があります。
本来部活動と同じ競技に出場することは去年まで禁止となっておりましたが、少子高齢化のこのご時世、どうしても出場選手の人数が減ってしまっているため兼任という形ならオーケーだという運営側の判断が下りました。
山本さんは来月インターハイ予選を控えていることから、調整のために一〇〇メートル走への出場を決意されたとのことです。山本さんのインターハイでのご活躍にますます期待が高まります。
続きまして二〇〇メートル走では残念ながら記録更新とはいきませんでしたが、とても熱い試合となりました。
男子の部では一番目出走の一年生が紅、青、紫団が文字通りの三つ巴となり、僅差で紫団の一年五組原田さんが一位となりました。
女子の部では二番目出走、緑団の二年四組荒木さんが飛び出し、他を圧倒したままダントツでフィニッシュとなりました。
プログラム四番の女子八〇〇メートル走では全学年が一斉スタート。黄団三年二組の松本さんと青団三年三組の丹原さんの一騎打ちかと思いきや、緑団の二年四組斉藤さんがラストスパートで二人を抜き去り見事一着となりました。タイムは二分九秒九八と二分十秒の壁を破り、五年ぶりの大会新記録を樹立されました。
その後行われました男子一五〇〇メートル走では紫団の三年五組葛西さんが他の選手を周回遅れにしてぶっちぎりの一位になりました。記録は三分五九秒一二と、新記録を更新しました。葛西さんは体育祭の男子一五〇〇メートル走に三年連続出場し、大会新記録を塗り替えております。これで卓球部なのだから末恐ろしい男です。
トラック競技と同時進行でフィールド競技の走り高跳びと砲丸投げが行われておりました。
まず走り高跳びは、男子の部で驚異的な記録が樹立されました。青団の三年三組小林さんがなんと二メートル越え! 記録は二メートル十センチとまるで陸上選手並みの高さを跳びました。小林さんが背面ジャンプを華麗に決めるたび、どよめきと歓声が大きくなっていく様は今大会の名場面との声がすでに上がっております。余談ですが小林さんは新体操部に所属しておられます。
女子の部では黄団の二年二組村井さんが一メートル六十五センチを記録。こちらは十四年前の第三十六回大会ぶりの新記録更新となりました。村井さんは中学時代に陸上部で走り高跳び部門の選手として全国中学校体育大会、通称中総体への出場経験があるそうです。数々の高校からの推薦を蹴り、この南高に入学した理由はチア部のユニフォームが可愛かったからとのこと。人生何が起こるかわかりませんね!
一方砲丸投げではこの南高始まって以来の珍プレーにより競技中止。各団にプラス十点が加算されました。
まさか男子の部の最中、紅団の一年一組伏見くんが放った鉄球が、トラック及び客席を優に超えてB館二階の音楽室の窓を突き破ってしまうとは思いませんでした。もう衝撃映像と言っても過言ではありません。砲丸投げのサークルからトラックを挟んで反対側に位置するB館までは相当距離があるのですが……。これはとんでもないビッグな一年生の登場ですね。来年の暴れぶりを見られる人が羨ましい。
陸上競技の後は体育祭ならではの団体競技及び個性的な種目が行われました。ムカデ競争、綱引き、騎馬戦、玉入れ、棒倒し等々……。この振り返りでは紹介しきれないほどの名場面が数多く生まれました。
その中でも私が印象に残っておりますのは、障害物競走でございます。いやー私、あんな足の速い軟体動物を見たのは初めてでした。もう、面白いくらいに何も障害にぶつからないという。
まるで漫画のような動きをしておりましたね、紫団の団長、三年五組の土井さん。
私は実況の補佐に回っていた種目でしたが、そのー、実況外れていて正解でした。いかんせん、動きが面白かった。何もかもがスムーズでした。網の下を潜るところなんてどこにも引っかからず、軍人顔負けのスピードで匍匐前進してましたからね。えぇ、もう、あれです。実況席の横でお腹抱えて笑ってました。
そんな見どころ満載だった午前の部を終えて、現在の得点を振り返りましょう。紅団、一五五点。黄団、一六〇点。青団、一八五点。緑団、一七〇点。そして紫団、一五〇点。
現在得点トップは青団。青団には走り高跳びで二メートル十センチを跳びました小林さんに、午前の部ベストプレイヤー賞が贈られており、プラス三十点が得点として加算されております。
応援合戦の得点は、閉会式の時に順位とともに発表されますので、どうぞ最後までお楽しみください。
時刻は手元の時計で十三時三十分になりました。まもなく午後の部がスタートいたします。
……おや? なんだか日曜日の午後三時半くらいの聞き覚えのあるファンファーレが響き渡りました。こちらは中山競○場ではなく南高校の校庭でございます。ファンファーレを高らかに吹き上げたのは南高校の吹奏楽部の皆さん。吹奏楽部の皆さんには次のプログラム十七番の音楽も引き続き演奏していただきます。
午後の部はプログラム十七番、部活対抗リレーよりスタートです。毎年名場面が生まれ、熱く盛り上がる大人気の種目です。各部の代表者四名でリレーをしていくこの競技。見事一着を獲得した部活動には、来年度の部費の増額が約束されております。
まず第一レース、男子一組目。第一レーンより紹介いたします。
眩しい黄緑色のTシャツを身に纏う陸上競技部。
爽やかな水色のTシャツのバスケットボール部。
元気印のオレンジ色のTシャツを身につけたバレーボール部。
個性派揃いのビビットピンクサッカー部。
日焼けした肌によく映えるラベンダーパープルの野球部。
Tシャツ制作が間に合わなかった制服姿の帰宅部。
以上、六チームが第一レース走者となります。
部活対抗リレーでは例年ユニフォーム着用を厳守させて頂いておりますが、今年度より部活Tシャツ着用希望団体にはそちらを了承しております。今大会は第四レースまで合わせて、のべ二十四チーム中二十三チームが部活Tシャツ着用を希望したため、非常にカラフルな光景となっております。
お待たせいたしました、それぞれの第一走者がスタートラインに立ちます。
……。
スタートいたしました。男子一組目では走者一人当たり二〇〇メートル、トラックを一周走りましてバトンリレーいたします。四つのコーナーをどう上手く対応していくか。戦略も重要となってきます部活対抗リレー。レースの順番は昨年の順位を参考に組み分けを行いました。この六チームの中に紛れる帰宅部がどう動くのか、注目が高まります。
さぁ、早くも一番にバトンリレーをしたのは陸上部。次にバスケ部、野球部が続きます。
第二走者が第二コーナーを通過しました。一位は陸上部、二位にバスケ部、三位に野球部、四位にサッカー部。バレー部、帰宅部が続きます。
おっと第三コーナー差し掛かったところでバスケ部が追い上げてきた! バスケ部早くも仕掛けてきた! 陸上部とバスケ部の距離が縮まる! 縮まっていく!
さぁ、バトンは第三走者へ渡ります。一位は陸上部、二位はバスケ部、三位は野球部と変化なしかっ、と! バスケ部がカーブを利用してものすごい追い上げを見せる! バスケ部速い、速いぞ! 陸上部も速いがこれは、曲がり切ったところで並んだ! 陸上部とバスケ部が並んだ! 並走している! 並走したままバトンリレーできるのか!?
おっと!? 最後尾から猛烈な走りを見せるチームがいる! 帰宅部、帰宅部だ! 帰宅部がぐんぐんと前を抜き去っていく! そして三位の野球部の背中にピッタリとくっついた! くっついていく!
さぁ、最後のリレーだ! 最後の走者が走り出した! 一位は陸上……いやバスケ部! バスケ部が一位! 二位に陸上部! 三位に……こちらも抜いた帰宅部! 帰宅部が三位まできたぞ! 四位に野球部! そしてサッカー部、バレー部と続いて全チーム最終走者にバトンが渡った!
さぁ、最初のコーナーでさらに勢いをつけるバスケ部。速い、非常に速い! と思いきや!? 帰宅部が、なんと帰宅部が! 陸上部を第二コーナーでっ、抜いたー! 陸上部を抜いて帰宅部が二位に着いた! 現在バスケ部一位。その背後から帰宅部がどんどん迫ってくる!
さぁ、勝負は第三コーナーへ突入した! バスケ部速い! 帰宅部も速い! 後続を引き離しています!
順位変動ないまま第四コーナーを過ぎ去り最後のストレートへ! いや、並んだ! 帰宅部がバスケ部に並んでいる! 勝つのはどっちだ!? 帰宅部か? バスケ部か!? 帰宅部、バスケ部、帰宅部っ!
帰宅部ー!! 帰宅部が最後バスケ部より少し前に出ました! 第一レース勝者は帰宅部! 続いて二位にバスケ部、三位に野球部、四位陸上競技部、五位サッカー部。そして、たった今、六位でバレー部がフィニッシュいたしました!
皆様お疲れ様でしたー! 大どんでん返し! ある意味記念大会らしい記憶に残るレースとなりました。なんと帰宅部が部活対抗リレーで優勝するのは史上初の快挙となります! 優勝した帰宅部に大きな拍手をお願いいたします!
また他の運動部の皆様もとても素晴らしい走りっぷりでした! カッコよかったです! 熱いレースをありがとうございました!
さぁ、続きまして第二レースは女子一組目、六チームの紹介です」
怪我した友達の付き添いで、救護テントの中からぼんやりとその後ろ姿を眺めていた。マイクを握り締め、靴を脱いでパイプ椅子に上がったり下りたりする様は、少し面白い。
「名物実況だよね」
アイスノンを多めに借りて、怪我した足と頭に乗っけている友達に話しかけた。友達はパイプ椅子にだらりと腰をかけて脱力している。多分おそらく寝てはない。一応「んー」という相槌が返ってきた。
「まぁ、放送部だからね」
「あーね、放送部だからね」
吹奏楽部が繰り返し演奏する運動会の定番曲をも凌ぐほど、かなり目立つ放送部による体育祭の実況放送。毎年恒例と化していて、競馬好きのお父様方に大変人気だそうだ。
『天国と地獄』