『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
急にタコ焼きが食べたくなって、商店街のタコ焼き屋でトッピングなしの普通のタコ焼きを一つテイクアウト。
ソースの甘辛い濃厚な匂いに思わず涎が出そうになる。
我慢出来ずにタコせんも一つ購入、タコ焼きと一緒に受け取って早速食む。パリとろぉ〜サイコーだあ。
早々にタコ焼きの部分を食べきって、甘じょっぱいサクサクのセンベイを齧りながら商店街を抜けた。
まだ六時前だというのに既に真っ暗な空に星を探しながら、今日は独りで家路に就く。
テーマ「大空」
あの大空をひっくり返せば
私は空を飛べるかしら
きっと海が耐えきれなくて
私に泳げと急かしてくるわ
悲しさ故に沈む
静けさの中に溶ける
仄かな熱は飴のよう
このまま堕ちたら溺れそう
夢心地 想うのは
面影と 夢の跡
宙ぶらりん
ゆるりらゆるら 宙ぶらりん
落ちて堕ちても 夢心地
青に染まれず 紅に
自由の羽は 陽の下に熔け
お題【大空】
タイトル【不思議の国は夢】
1人でいいの
誰ともいなくていい
1人でいいの
そばにこなくていい
大空に羽ばたく鳥のように
自由でありたい
孤独の鳥が高く高く高く
翼がないのが惜しいけど
大空を仰いで散歩して
高く高く昇れなくても
見上げて1人になる
1人でいいの
1人がいいの
眩しいくらい笑っているように見える空がある。雲がひとつもなくて、それはまるで一番最初のピースをこれから嵌めていく、まっさらなパズルのような空だ。そんな真っ青な大空を見ると、ぐっと手を伸ばしてみたくなる。いや実際、伸ばしているのだけれども。
10年前の2013年2月に、私はブルガタ症候群という心臓疾患で左胸にペースメーカーに似たようなICD(埋込み型除細動器)なるものを植え込む手術を市民病院で受けた。そのせいで心臓機能障害1級という最も重たい障害認定を受けた。正直、それからの7か月間は生きているという実感も気力もなく荒んだ生活を送っていて、空を見上げるなんてことをした記憶すらなかった。
この世には笑うという事象が存在しえないかの如く絶望しかなくて……線香が腐ったような黴にも似た、体に染みついてきそうな《闇》の匂いに支配されて、息をすることが苦しく吐き気さえ感じた。
それまで契約で働いていた職場も辞めて、私に優しく寄り添ってくれて懇意にしていた職場の女性のことも自分から遠ざけてしまった。
それにもかかわらず、その元職場の女性…真由子は諦めもせずに、時間のあるときは私の隣にいて心を支えてくれた。その彼女の惜しむことなく降らせ与えてくれるたくさんの優しさに私は救われていく。
「辛いよね、怖いよね。でも弱音吐いたっていいんだよ。そんな自分を認めてあげて。今までお嬢さんのこともご両親の介護も全部一人で頑張ってきたんだから、あなたの場合はめげることを許してあげてもいいのよ。心臓の病気はあなたに休んで欲しくて起きたことであって、絶望させるためじゃないの。わたしはそう信じたいの」
真由子のその言葉に何かを許されたかのような、寒々と凍てついていた心が春のように温かさを感じ始めた。目の前にかかっていた靄が晴れていくようだった。
彼女は私が欲しいと求めているものを与えてくれる。温かくて、優しく輝くような笑顔を見せてくれる。全てを覆いつくして、あらゆる苦しみを光で晴らしてくれる。彼女はそういう人だった。それなのに……2018年6月17日、子宮頸がん末期(ステージ4-B)で逝去。享年35歳だった。
彼女も私も空が好きだ。そして私は晴れた日には必ず空を見上げる。この空の遥か彼方の何処かに真由子の魂は住んでいて、今も笑ってくれいる、優しさを降りそそいでくれている……そんなふうに思うと、いつもより空は優しく美しく見えてくる。そこには眩しいくらいに笑っている彼女の笑顔が浮かんで見える。雲ひとつない真っ青な空ならば、パズルが完成したときの彼女の微笑みが見られるように、私は心の中で山盛りになっているピースをその大空に嵌めていくように、ぐっと手を伸ばす。
テーマ/大空
いま、体育の授業中だ。グラウンドで野球をしている。
最初はぺあになりキャッチボールからだった。
クラスで一番中のいいそらとやった。
私は、野球は詳しくない。
ボールを投げる人が『ピッチャー』で、打つ人が『バッター』後、『ホームラン』くらいだ。
きっとこうだろう試行錯誤しながら投げた。
あっち行ったりこっちいたりこう散々だった。
次は、『ばってぃんぐてぃー』(?)を使って
バットでボールを打つ練習だ。
なんかこううまくいかない。
野球選手はどうしてあんなに飛ぶのだろうか。
手前にしか落っこちない。
そらには「空ぶってるよ!」と言われる。
わかってる、分かってる当てるように意識してる。
だけど、難しすぎる。
ふと、学校のあの大きい時計を見てみる。
後、15分で授業が終わる。
さっきよりは空振りは減った。
そして5本打って一本だけ遠くに行くようになった。
嬉しいすぎる。
あとは、安定して打てればいいのだが。
もしかしたら、ホームランぽいのも打てたりして…。
先生の笛の音が聴こえる。ピィーー!!と、あの甲高い音。ボールではなく先生に目が行く。
「これからちょっとだけど試合ぽいことするから均等に分かれて下さい」
「「「はーい」」」
出席番号順に段々と人が分かれていく。
そらとはわかれてしまった。
「おぉーそらそっちのチームだ敵なのか!」
「はははっ!かかってこい!」
くだらないことかもだが、この会話がすごい楽しい。
攻めと守りに分かれてスリーアウトで
交代すると言う簡単なルールだった。
唯一納得できないのはあのバッティングティーを
使うのではなく守りの人がピッチャーになる
と言うものだった。
一周目攻めだった私は2人目に打った1人目の子は、
今一塁にいる。
ピッチャーはそらだ。
そらは打ちやすく優しく投げてくれるが私は3回とも空振りしてしまった。
段々と試合が進んでいき。
今私は守りにいるそれも後ろの方。
滅多にここにボールは来ない。
皆手前の方にボールが行くか、空振りだからだ。
三塁と一塁に敵が今いる。
点数的には僅差だが、私たちのチームが勝っている。
ツーアウトの状態、残りの時間から考えて、
これが最後になるだろう。
次は…あ、そらだ。
野球好きの、そら。
ボールが打てるようになったのは彼女のアドバイスのおかげだ。
もしかしたら、彼女なら逆転勝ちに導いてくれるのかもしれない。
ピッチャーとバッターの一騎打ち。
そらは遠くからでよく見えないが、楽しそうな感じがする。
カキーン
あの音だ。
野球選手からなる高く飛ぶと教えてくれる音。
私はボールを探すため大空に目をやった。
雲はない快晴だ。この時点でそら達の勝ちが決まった。
決定弾は、この大空だ。
空を見る
大袈裟なくらい広い空の下で
はぁ、と息を吐く
今日も頑張ったよ
君はどうでしたか
お疲れ様
そんなことを思いながらぼんやりと空を見る
ふと考えたことがある
僕のこの想いはどうしたら
終わりになるのか
君が僕より他の誰かを
優先した時だろうか
もうやめようか、とどちらかが言って
滅多に話せなくなる時だろうか
あるいは、君が誰かに
添い遂げることを決めた時だろうか
しばらく考えてみたが
「諦める」と「無かったことにする」は
全くの別物で
僕はきっとどうやったって
君を無かったことにはできないので
君が遠く離れたとしても
心の一番深い部分で
君の事を案じるのだろう
これが綺麗なのか汚いのか
祈りなのか意地なのか
僕にはもうとっくに分からない
大空
見上げると、蒼蒼とした空が拡がって…所々に真っ白な雲が綿毛をように浮かんでいる…じっと見ていると、何だか翔べそうな気がしてきた…周りに誰もいないのを確認して、両手を拡げて目を閉じる…ふわりとした感覚がして、目を開けると、並木のメタセコイアが、眼下に小さく見えた…風を感じ乍ら、気まぐれに宙を漂う?のが、迚も心地よくて…遥か下では、行き交う車や人々がジオラマのように見えて、何だか微笑ましく見えた…
地上に縛り付けられた人間が
太陽の光と頭上の空間との間に
たくさんの色を見つけられる目と
それを美しいと感じるなにかを
持っていることは
きっと感謝すべきことだと思うよ
『大空』2023/12/2218
石造りの暗くて冷たい部屋。必要最低限の家具。唯一外との繋がりを感じる小さな窓には、空を裂くように縦に三つ、鉄の棒。
私は、四つに切られた長方形のケーキみたいな、小さい空しか知らなかった。あの時までは。
「どうしたの?」
空が隠れて、代わりに君の手が鉄格子の隙間から伸びてきた。一緒に出ようよ、と私に向かって笑う。
「出られないの。出られないのよ」
「そんなに言うなら、助けてあげる。ちょっと待っててよ」
君は一度離れると、窓と同じくらいの石を抱えて戻ってきた。そうして、鉄格子に何度も、何度も石をぶつけた。いくら頑張っても壊れたりはしないのに。
ガツン、ガツン、ガツン。何日も何日もその音が続いて、ついにある日、鉄格子は壊れた。
「さあ、今なら出られるよ!」
君は私を部屋の外へと連れ出してくれた。今でもあの時のことは覚えている。
草木の匂いと温かい日差し。そして、窓枠なんかには収まらない、広く青い空が広がっていたことを。
#二次創作 #呪術廻戦 #夏五
「ねぇ、傑これ何?ずっと気になってたんだよな。砂?」
ベッドサイドに大事そうに、ちょこんと置かれている小さな小瓶。
「それはね、私の好きな海の砂だよ。」
「海の砂?そんなん持って帰ってきて意味あんの?」
「別に意味はないけど、まぁ強いていうなら…お守りみたいなものかな。」
「…ふーん。」
人差し指と親指で掴み取れるくらいの小さなそれをまじまじと見つめると、ビンの中に差し込む光が砂に反射してキラキラと光り、美しい。細かく砕かれた宝石のようで、ずっと見ていると目がチカチカしてくる。
意味あんの?なんて、ぶっきらぼうに言っておきながら、悟は指で摘んだそれを上下させながら光の反射を楽しんで、なかなか離さなかった。
「気に入った?なかなか綺麗だろ。」
「ん。すげーキラキラしてる。ていうかどこの海?こんな白い砂の海、この辺じゃねぇよな。」
悟も連れてってあげようか?多分気に入ると思うよ、という傑の言葉に、悟は、行く!と二つ返事をすると、子供のようにニカっと笑う。
「今からいこーぜ。」
「え、今から?!」
悟は、慌ただしくTシャツを頭から被ると、座標教えてくれたら飛んでやるよ。と、いそいそと準備を始める。
全く。こんな事に術式を使うなんて。と、いつもの様に正論を口にしながらも、釣られてワクワクしていた事は心の奥底にしまい込み、傑も支度を始める。
「この海の場所は…」
次の瞬間、傑の手を取ると神経を集中させ、一瞬で飛んだ。
──────
「うっわぁ…。すげぇ…。」
悟は目の前に広がる絶景に息を呑んだ。
天も地も、真っ青な青が広がっていて、足元の砂は傑の部屋にあったあの小瓶の砂と同じものが、キラキラとした細かい光を放ち、眩しかった。海の水は底まで見えるくらい澄んでいる。
大空の青が海面に映り、見つめていると今自分が立っているのが上なのか下なのかもわからないくらい、それらは一体化していた。
「好きな人とここに来るって決めてたんだ。私の大事な場所。」
一瞬、何を言われたか理解できず混乱した頭で頬に添えられた傑の腕を掴むと、数秒後に傑の言葉がじわじわと心に落ちてくる。
「好きな人…?」
「そう、ここに来ると、好きな人と結ばれるって言われてるんだ。悟の瞳みたいだろ?気に入ってるんだ。」
傑は照れた顔でふわりと笑うと、真っ直ぐ悟の目を見つめ、頬に伸ばした手を優しくなぞる。
いつか返事を聞かせてくれよ、そう言うと悟から目線を外し、広がる大空に目線を移すと、そっと手を下ろした。
「やべぇ。嘘だろ…。マジで言ってる?信じらんねぇ。」
そう言われ、やっぱりダメか…まぁ、そうだよな、親友からいきなりこんな事打ち明けられても困るよな、と俯くと、悟は傑の目の前に回り込み、澄んだ瞳で傑を見据えると、めちゃくちゃ嬉しい、とくしゃくしゃの笑顔で笑う。
「俺たち、両想いだったんだな。」
耳まで真っ赤にしながら見つめ合う2人を祝福するように、澄んだ景色はどこまでもどこまでも輝き、広がっていた。
東京には空がない。
そう言ったのは誰だったか。
私はいつも、東京に行くたび「意外と緑が多いじゃん」とか、「空が結構高いな」って思う。
高層ビルが立ち並ぶ街を歩いて、道を確認するために地図アプリを開く。そうして次に行く方向を確かめて、よし、と思いふと空を見上げる。
「――」
仰け反るほど高い灰色や白のビルの先に、目の覚めるような青がのぞく。
高いな、って思った。
それは地元で歩いている時には無かった感慨で、それは日々の慌ただしさで私が気付いてないだけかもしれなかった。
そうして歩いて、辿り着いたビジネスホテル。
窓に近付き、外を見る。20階以上の高い位置にある部屋だと、遮るもののない大空が目の前に広がっている。
「あるじゃん、空」
荷物を置いて上着を脱ぎながら、誰にともなくそう呟いた。
END
「大空」
雲ひとつない空が見れるから。
私がパイロットを憧れた理由だった。
なんだか幼稚に思えて親にも学費を出してもらうよう言えずに別の道を歩いているけど、最初の一歩なんて幼稚だってなんだってのよかったのに。
【大空】
大空 ここたん
どこまでも高く
澄み渡る青空
刻々と形を変える
白い雲の群生
鷹やとんびが
風に自由に舞い
地球の全てを
抱いてしまう
大空のように
自由に伸び伸びと
生きていきたい
#3
『大空』
おおぞらを仰ぎ見て、大きく息を吸う君の横顔を見た気がした。
薄らと目を開けて、まるで懐かしいものを見るみたいに。
夏の日差しに当てられて、君の被る麦わら帽子が光を含んで、まるでひまわりのようだななんて、柄にもないことを考えた
ぼくに気づいたと君は、そう、
比喩も何もなく、ただその瞬間。
本当のひまわりみたいに笑ったんだ
大空
今日は快晴、広がる大空
雲ひとつなくどこまでも真っ青
燦々と輝く太陽の光は暖かい
草花は生き生きとしていて
見ているだけで元気を貰える気がする
憂鬱だった気分はすっかり良くなって
ワクワクしながらまた歩いていく
お題 前世
僕は前世の記憶がある
僕はある方に幼い頃から使えていた
その方は本をこよなく愛されて
音楽にも興味があり
学問にもはげみ
そして誰にでも優しい
、、、でも
うどんはあまり好きではありませんでしたね
わたくしはいつもそばで本の感想を聞くのが好き
でした
団子屋では少食で二串も食べられないのに
いつも流されて1串でいいと言えず
結局もう一串はわたくし食べていましたね
最後までお側に入れて幸せでした
「お昼どこで食べる?」
じゃあ、うどんは?
「、、、、ねぇ
うどん嫌いなの知ってるでしょ〜」
今世もお側に居られるとは
思っておりませんでした。
青い空
白い雲
後ろから迫ってくる
黒い黒
雨でも降るのだろうか
嫌だな
今は此の迚も綺麗な
大空だけで充分だ
# 27
【大空】
大空を見ると、いつも思い浮かぶのは
努力家の君だった
自分の好きなこと、将来の夢明るい未来に向かって
大空に羽を伸ばしている君が隣にいると
私は不安になった
だらしない私の隣にお手本となる君がいていいのだろうか?と
でも、君みたいになりたくて、私も羽を伸ばす
でも、君みたいに立派じゃない
私もまっすぐ前を見て 胸を張って
大空を羽ばたいているいる君みたいになるために
私は今日大空を羽ばたく一歩を踏み出した
大空という程広くはない空から
カフェ。コンビニ。クリスマス。
という繋がりがまったく不明な言葉が降ってきた。
空から飛来したそれらは、こちらに降り注ぐ──ことはなく、バシャバシャと音を立て思考の海に沈んでいく。
開こうと構えていた傘を気だるく下ろす。
…。
突然の飛来単語に海が荒れている。
思考の海に注ぐのは良質な文にしろとあれほど言っているのに。
本体の阿呆はすぐ忘れる。
どうせこの飛来した単語も、ここ数ヶ月、本体が習慣にしているものによるものだろう。
形状的に今回の場合は残滓か、或いは使おうとして捨てた言葉だろうが。
毎夜毎夜、本当に懲りないものだ。
今更文を作ることに向き合ってどうしたいのだか。
冷めた目で海を見ていると、
本体とカードの子供の話し声が聞こえてきた。
やれやれ。
本体がこの世界の方にやってくるとは…早々にお帰り願わなくては。
思考の海は大いに荒れている。
あれをどうにかするのが、本来自分の仕事である──が、仕事をする気は毛頭ない。
本体のバカを傘でひと殴りした方がよっぽど有意義だ。
思考の海へ背を向け一歩踏み出した途端、けたたましいベルの音が鳴り響いた。
あまりの五月蠅さに手で耳を庇う。暫くそれでやり過ごしていると、本体の気配が消えた。
どうやらカードの子供が本体をあしらったようだ。
二代目にしては機転をきかせたのだろうが、もう少し静かにやってもらいたいものだ。
初代だったら、本体がこちらに来ないようカードを配置しただろう。
それに、ここにはいないアイツであったなら──。
過ぎたことを考えるのはよそう。
残された自分は、ただ思考の海を眺めていればいい。
空からの言葉に心ときめいていたあの時代は、
もう過ぎ去ってしまったのだから。