#3『大空』おおぞらを仰ぎ見て、大きく息を吸う君の横顔を見た気がした。薄らと目を開けて、まるで懐かしいものを見るみたいに。夏の日差しに当てられて、君の被る麦わら帽子が光を含んで、まるでひまわりのようだななんて、柄にもないことを考えたぼくに気づいたと君は、そう、比喩も何もなく、ただその瞬間。本当のひまわりみたいに笑ったんだ
12/21/2023, 2:56:30 PM