大好きな君に』の作文集

Open App

大好きな君に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/5/2024, 9:04:52 AM

あの人が「大好きなきみに」とおれの額にキスをする
しっている。愛おしげに細められたその瞳も、頬を撫でるこの手の暖かさも、すべてはまやかしだ
おまえの1番になど誰もなれないことは、おれがいちばんによく知っている
それでもずっと求め続けた言葉だ ずっとそれが欲しかったんだ
うそつきめ、心持ちとは裏腹に瞳から歓喜の水が止まらない
うそつきめ でもそれがずっと欲しかったんだ……

お題「大好きな君に」 おまねむ

3/5/2024, 8:51:03 AM

tsutsuに会いたいです。

遠ざかってるわけじゃないんだけど

最近会いに行けてない(;_;)

会いたいんだけどなぁ😊

大好きだから会えないときもある。

スゴく会いたいんだけどなぁ🍀

大好きな君に、

自分の気持ちも伝えたい。

tsutsu大好きだよ🎵

tsutsuに届け。

ワタシの思い…

気持ち知ってるよね?

わかってるよね?

キライになれない。3年7ヶ月

tsutsuに依存中

気持ちに嘘つくのはイヤだから…

キライにならないでずっといる。

#大好きな君に

3/5/2024, 8:36:23 AM

〝大好きな君に〟

拝啓、大好きな君に
君の優しいところ、
少し頼りないところが大好きでした。
でも、君の好きだったところが、
嫌いなところに変わっていって、
君のことを好きだと思えなくなってしまいました。
ごめんなさい、別れてください。
身勝手でごめんなさい。
でも、このままじゃ、君を傷つけてしまう。
さよなら、大好きだった君へ想いを込めて。

3/5/2024, 8:27:56 AM

思いきってお願いしてみた

「疲れたよ

眠れない

頑張れない

甘えさせてー」

って…

大好きな君に

なんだか 思いっきり甘えたくなって

つい 呟いてしまったの

今夜だけは 甘えさせて…


#大好きな君に

3/5/2024, 8:22:56 AM

※物語です。


私は君が大嫌いだ。
遠慮のない言葉も誰にでも見せるいたずらっぽい笑顔も。

「なんかお前って作ってる感あるな」

入学初日に言われたその言葉。第一印象は

_何こいつ

デリカシーの欠片もなくて、私が隠していた本性まで見抜かれた気がした。
誰に対しても同じ対応のようなのに友達も多く人気な存在だった。私はそれでも受け入れられなかった。運悪く、その子は私の隣の席だった。また何を言われるものかと警戒して過ごしていたが、初日のことは忘れたかのように当たり前に話しかけて来たのが腹が立った。それでも優しく心を落ち着かせて対応していたのにまたしばらくしてこんなことを言った。

「その作った性格っていつまで続けるの?」

「そんなの君には関係ないじゃん」

私は苛立ちのあまり睨みつけながら返してしまった。図星だったから、腹が立った。いつからか素を出して生活することへの恐怖を感じていた私は、人目を気にして作った自分で過ごしていたのだ。今までそのことについて指摘されることはなかったし、気付いたとして触れないでほしい部分だった。とはいえこれまで隠してきた本性を顕にしてしまい焦っていた。

_私は君が大嫌いだ

「その方がいいじゃん!」

突然君はそう言った。

「は?」

意味がわからず顰めた顔をあげるときらきらした表情の君がいた。

「今まではなんか読めないっつーか何考えてるか謎だったから怖かったけど、俺今のお前の方が好きだ」

君は無邪気な笑顔でそう言った。それまでよく見ていなかったけど少年のような顔付きで笑顔が似合う眩しい人だった。
それからだと思う。君に対する気持ちが変化したのは。

_誰にでもあの笑顔見せてるんだろうな。
やっぱり私は君が大嫌いだ


この気持ちを伝えることが出来たらいいのに

大好きな君に

3/5/2024, 8:20:06 AM

大好きな君に伝えたくて。
大好きな君と笑っていたくて。

大好きな君が隣にいるだけで、
たったそれだけのことって笑われるかもしれないけど、
それでも君が隣にいるだけで
僕の世界は色付いて。

グレースケールの世界にパッと色がついたように。
真っ白な紙にインクを落としたみたいに。

雲がかっていた空に光がさすように。
ただの青空に虹がかかるように。

大好きな君がいるだけで、
僕の世界はこんなにも幸せに溢れるんだ。

3/5/2024, 8:13:49 AM

(^ω^三^ω^)チピチピチャパチャパドゥビドゥビダバダバマヒコミドゥビドゥビブーンブーンブーンブーン

3/5/2024, 8:07:13 AM

物憂げな空の続き

大好きな君へ 

「も~ナイトの馬鹿」と私は、大好きな
貴方に叫ぶ

「ミーナ でも 僕は 君が心配なんだ!」

大好きな君と本当は、口論なんてしたく
ない....

ナイトとミーナの他に お馴染みの
メンバー シズクとハイネも部屋に
居た

四人の共用スペースでいつもの様に
集まって いつもの様に他愛ない話しをして終わるはずだった。....

ミーナが一人でレベルの高い穢れを
払いたいと言い出すまでは....

「私だって強くなりたい ナイト達の
役に立ちたいの どうして分かってくれないの!」

「いきなりは、危ないよ! まずは
最初は、僕も行くから」

「それじゃあ意味がないって言ってるの!!」
だんだん白熱して感情が荒ぶるミーナ

冷静さを取り戻させ様と諭す様にミーナに
話し掛けるナイト

二人の間でオロオロするシズク

唯一人 ハイネだけは、他人事の様に
ソファーに仰向けに寝転がり
足を組んでソファーの肘掛けに足を投げ出して欠伸をしていた。

「もう良い!」とミーナは怒りながら
共用スペースを出て行ってしまう
シズクは、ミーナとナイトを視線で見比べ
「ミ....ーナ....」とミーナの後を追い掛けた

後に部屋に残されたのは ハイネとナイト
二人だけだった。

「終わったか....」体を起こし 眼鏡を
持ち上げながらナイトに声を掛ける
ハイネ

ハイネの方に振り向いたナイトは、
いつものにこにこした笑顔を消して
悲壮な表情をしていた。

そして力が抜けた様にソファーに
座り込む

「ハイネだって シズクがミーナと同じ様な事を言ったら 気が気じゃ無いくせに...」ナイトにしてはめずらしく
子供っぽい八つ当たりの様な口調で
ハイネに言葉をぶつける。

「・・・・・ それでも 最後に決めるのはミーナなんじゃねぇのか.....」ハイネは
ぽつりと呟く

「分かってるよ.... でも僕はミーナに
何かあったら生きて行けない....」

肩を落として呟くナイト
「ちっ」とハイネは軽く舌打ちして
がばっとナイトの両肩を掴み無理矢理立たせる。

「じゃあさっさと連れ戻しに行け
うじうじ うじうじ 鬱陶しいんだよ
テメェとミーナの事なんざ俺には
関係ねぇんだよ その鬱陶しい顔
何時までも俺の前にさらし続けんな!!
消すぞ カス!」

ハイネはどんと強くナイトの背中を押す。
ナイトはその反動でハイネの方を振り向くが もうハイネは無言を貫き
またソファーに寝転がって居た。

ナイトはその姿を見てから踵を返して
駆け出す。

ナイトの足音がとおざかってから....
「ったく.....うぜぇ....」とハイネは
面倒くさそうに呟いたのだった。


シズクは、階段の段に座り込み
蹲るミーナを見て言葉を掛けあぐねていた。

「ミー.....ナ....」とシズクが声を掛けて
言葉を探していた時
後ろからシズクの肩をそっと摑む影が
あった。

シズクは、その影を認めて そっと
後ろに一歩引く

ミーナは、後ろをむきながら
自分を追い掛けて来てくれたシズクに
声を掛ける。

「ごめんね シズク 私の我が儘に
巻き込んで ナイトが私を心配してくれる
のは分かってるの.... だけど私は、 
ハイネみたいに強くないし....
ナイトみたいに器用でもない
シズクみたく治癒術を使えるわけじゃないし.... 私はナイトに守って貰いたい
訳じゃない ナイトと対等に並びたいの...
私ナイトに頼られたいの....
ナイトに私が居て良かったって思って貰いたいの....」

我が儘なのは分かってる けど...
自分が情けなくて
気が付けばミーナの瞳から涙が零れ
自分が泣いて居る事に気付く

すると....「馬鹿だなあ...」シズクでは
無い聞き慣れた声がミーナの耳に響く

気が付いた時には大きな腕がミーナの
体を包む
いつの間にかナイトに後ろから抱き締められていた。

「僕は、ミーナが居ないと全然駄目なのに.... いつも僕は君に支えられてるよ」

「ナイト....」ミーナが顔をナイトの方に
向ける。
その目には涙の雫が流れ落ちていた。
ナイトが優しくミーナの目尻に溜まった
涙を指先で拭う

そうして もう一度ミーナを後ろから抱き締め ミーナの耳元で囁く

「大好きだよミーナ 何時までもずっと」
「私だって.....んっっ」ナイトに何か言おうとしていたミーナの口をナイトは
優しく塞ぐ 蕩ける様な甘いキスが二人の
体に浸透して行く

キスをし終わった二人は、お互い見つめ合い 笑い合った。


大好きな君へ 君の側にずっと居たい
君を失いたくないから....

大好きな貴方へ 貴方の隣に並びたい
貴方を助けたいから....




一方その頃ミーナの事をナイトに
任せて共用スペースに戻っていたシズクは
ソファーの上で寝ているハイネの丁度 頭の部分の位置の床に膝を抱えて座っていた。

(私....ミーナに何も言ってあげられなかったなあ....)

きっとミーナはナイトの為に
ナイトはミーナの為に
お互いがお互いを思って口論になってしまっただけなんだ....
お互いの事が大切だから....

シズクは三人の事が好きだ
ミーナの事も ナイトの事も
バインダー局のハロルド局長の事も
職員のマリアさんの事も
ハイネは時々意地悪だけど
それはシズクがおどおどしていてハイネを
いつも怒らせてしまうから....

それにこの前 スープを作った時....

(まぁ不味くはなかったそれなりには
美味かった)

美味しいって言ってくれた
あれは凄く嬉しかった。

ハイネは時々意地悪だけど時々凄く優しい
意地悪された時は嫌いと言ってしまう時も
あるけれど.....

でもやっぱりハイネも皆と同じで好きだ
大切な仲間だ。

でも ミーナがナイトを好きと言う気持ちと 私が皆を好きと言う気持ちは多分
違う

それはきっと恋と呼ばれる物で
シズクはまだ恋と言う物がどう言う物か
よく分かっていなかった。

ふとシズクは、気持ち良さそうに目を瞑って寝ているハイネの顔を見た。

ハイネにも もしかしたら 恋で好きな人が居るかもしれない
分からないけどハイネはそう言う事は自分からは言わないから....

それはとても喜ばしい事で 心から祝福したい事で なのに....

(ハイネにも恋人が出来てしまったら
もう四人で居られ無くなっちゃうのかなあ....)それは、シズクにとっては凄く
寂しい事だった。

シズクは首を振り 自分の思いに蓋をする

たとえ いつかそうなったとしても
今は皆の為に自分に出来る事をしよう

シズクがそう胸の中でそう決意していた時

ハイネも別の意味で葛藤していた。

実は何だかんだでミーナとナイトの事が
気になって居たハイネは目を瞑って寝た振りを決め込んでいた。

そろそろ起き上がって様子を窺おうかと
思っていた矢先 シズクの後ろ姿が
自分の顔近くにあるのに気付き
起きるに起きられずに居た。

(何の地獄だよ これは....)

気を抜くとシズクの長いふわふわした
柔らかそうな髪に手を伸ばしそうに
なるのをぐっと堪え
ソファーの背もたれの方に顔を向け
顔に熱が上がって来るのに耐え
本格的に目を瞑り本気で眠りが来るのを
心の中で願って居た。 ....。

3/5/2024, 8:00:17 AM

『大好きな君に』

小さな駄菓子屋にあったチロルチョコ
買ってもらった弟を羨ましくて見てたら、チロルチョコ半分こにしてくれる優しい君だったね。

大好きな君に、もう一度会えるなら
チロルのバラエティーパックを二人で食べよう

3/5/2024, 7:59:49 AM

大好きな君に

指先で頬に触れると、まだひりひりと痛かった。
完全に嫌われてしまった。
頭に巻いたタオルを弄りながら、雨に濡れた窓の外を見やる。顔が映り込む暗い窓の向こうに、放課後の教室を思い出していた。
そのとき外は曇りだった。
湿気で淀んだ灰色の教室の中で、私と彼女は二人、向かい合っていた。
彼女はついさっき振られたばかりだった。私は彼女を慰めていた。慰めていて、突然頬を叩かれた。あんたのせいだろ、と。彼女の彼氏は私に恋をしていた。彼女は激昂して、叫んで、それから静かに泣いた。
なんであんたなの。
涙をぽろぽろと零しながら、震える声で言った。私は黙っていた。彼女が冷静になりつつあるのを私は感じ取っていた。
ごめんね。どうしようもないね。
彼女は八つ当たりだと自覚しているようだった。彼女が教室から出ていった後かそのちょっと前に、雨が降り始めた。私は傘を持っていなかった。
私は彼女に嫌われただろう。いや、嫌われること自体は別にいいのだ。しかし、嫌われれば今後色々動きづらくなる。困ったものだ。
頭に巻いたタオルを解く。
嫌われてもいい。理解されなくていい。
これはエゴだから。彼女の幸福を願うようでいて、その実、私の想像する幸福を押し付けているに過ぎないのだから。君はあの人と堕ちていくのもまた幸福だと思っていたのだろうけれど、私はそれが許せなかった。
君は知らない。君が恋したあの人が、とんでもないろくでなしだということを。裏で何人の女性を泣かせてきたかということを。
君は知らない。今回だけではない。私がこれまで破り捨てた君へのラブレターの枚数も、私が脅しつけて遠ざけたストーカーの存在も、君を食い物にしようとした君の親が事故死ではないことも。
私はこれからも、君の悪役であり続けるだろう。
全ては大好きな君に、良き未来をもたらすために。

2024/03/05

3/5/2024, 7:49:36 AM

俺だけの物語で俺だけの小説
俺はどこにでもいる中学生だ
ごく普通のそして凡人だ
格好が言い訳でもなければ頭がいい訳でもない
友達は多い方だ 俺はジェンダーレスである
俺はネットでの活動をtiktok、リアリティ、YouTubeなど色々している
先輩にこないだみつかって姉に「あんた○○にバカにされている」と言われた 心底どうでもよかった 誰がどう言おうとどうでもいい 一応顔出し動画は消した でも新しい動画を上げた それに対してなにか来てもほっておこうと思ったから
俺はネットで色々起こして親にも止められている
でも俺は俺の心の居場所は狭い ネットで誰かと話していないと落ち着かない 誰かに相談するだけでスッキリする
それは相手が同じではないと無理な話だ
初対面と話すことは極力避けたい 俺はフレンドリーに見えるがすごく人見知りである
初対面の人と話すのはすごく嫌だ
誰に叩かれようと慣れている
何を言われようとアンチコメントをされようと俺はすごくどうでもいい
偽善者ぶってもいないしいい子ぶってもない
ただおれは思っていることを言うだけ
相談役に回った時は正論を言う
相談なんか凄くめんどくさい
でも、頼られているから答えている
めんどくさいことは嫌い
法律も嫌い
自由に生きればいいと思う
俺は女でもあるが男でもある
女の子とも恋愛もしたことある
誰がどう思おうとどうでもいい 俺が後悔しないなら
苦しくないなら めんどくさい 人の心を思うのはめんどくさい 何故そんなに他人を大事にしなければいけない
他人を大事にしなかったら悪い子なんて誰が決めた
俺はこの世界が嫌いだ

3/5/2024, 7:48:35 AM

大好きな君に
拝啓 大好きな君へ。今は何をしていますか?

3/5/2024, 7:42:04 AM

大好き大好き大好き大好き大好き大好き好きーーーーーーー!!!!!

いくら伝えても足りない。いくらでも伝えたい。

大好きな君に

3/5/2024, 7:25:08 AM

「大好きな君に」

明日は何を着よう。
お菓子とか作ったら喜ぶかな。
早く会いたいな。

ピピッピピッ
無条件反射的に手が動き、音源を叩く。
寒い。眠い。眠い。
ひとまず二度寝する。
はずだった布団から起き上がり、急いで支度する。
お菓子は昨日のうちに作っておいたから、あとはラッピングだけしなければならない。
慣れた手つきで洗顔、保湿、メイクする。
同時並行で服を着て、髪を整えていく。
最後にピアスをしてその場でくるんと一回転。
うん、ちゃんと可愛い。

ラッピングしていたらごはんが食べれなかったため、歯磨きだけ済ませて足早に玄関へ向かう。
行ってきます。

3/5/2024, 7:00:29 AM

幾つさのお題混ぜててキメラ爆誕目指してるのかなって……恐ろしく筆も遅いし……僕なんですけど。

《欲望》&《たった一つの希望》
&《大好きな君に》

 それを情だと勘違いしていた頃が、酷く懐かしく思える。
 今にして思えば、元より枯渇を早めるだけの存在であり関係でしかなかったというのに。
 月明かりに晒された、異様に白い肌が視界を焦がす。
「何の真似だ。首の詰まった服以外は着るなという約束だった筈だが」
 興奮を抑えた声は、思いの外低かった。
「……約束破ったのはそっちだろ」
 はっとした。
 気付かれていたのか、と驚くが安堵もした。
 目の奥が熱くなる。
「そうだな、俺の方が早かったな」
 だからもう、いいよな。
 恐らく抵抗はないだろうとみて前に立ち、両手を拘束することもなく肩を押す。
「ふぅん。潔いいんだね」
「……っ、はぁ……はっ…………」
 緩慢な動作とは裏腹に、呼吸は急いていた。
 喉が、渇いた。
 ただほしい。
「いーけど、後悔しても知らないよ……」
  予想通り、寧ろ受け入れられる形で視線が合った。
 自分の影が落ちたその首に顔を近付ける。
 後のことなんてどうでもよかった。
 この渇きが満たされるのというのなら。
「…………ッ、ぁ」
 歯を立てて一瞬の抵抗の後に、黒く染まった紅が溢れ出す。それに舌が触れた瞬間、甘みが走った。
 狂おしい程甘美で、濃厚なそれ。
 渇望を満たすが為の、最高に美味しいと思えるものだ。
「あッ……やっぱり、慣れっ……ない、な……」
 何かを言っているが、どうでもいい。
 ただ、渇きを埋めたい。
 至高の甘みとやらに、支配されていた。


 約百年ぶりの味だ、無理もない。
 生まれたのは七百年程前だったように思う。
 それから、姉と慕う存在が獲物を分けてくれた。
 少しして力が付くと、赤子を狩るようになった。抵抗もされずに手に入るからだ。
 狩りの対象が赤子から子供へとなり、大人へと変わるまでに半世紀も掛からなかった。
 それから、百五十年は飽く程好きに生きた。
 食事ではなく快楽が為に狩ることもあったし、浴びる程飲んだこともあった。
 きっと、恐らく当時は恵まれていた。
 だが、今から五百年前に誤って同族の血を飲んでしまった。
 過度な甘さを誇るそれは、一口で吐き出してしまう程だった。
 本来であれば、狩る側の存在が狩られる側に堕ちることは屈辱だろう。
 だが、アレは少し頭が可笑しかった。
 喜んで迎えたのだ。
 それ故に、実際に歯を突き立てるまでは同族だと気付けなかったのだ。
 そしてそれ以降、多くは求めなくなった。体が拒絶するのだ、仕方がない。
 相手が枯れてしまっても、都度吐き出したからか十口しか飲めていないということが多くなった。
 赤ワインで気を紛らわせ、時に肉を食らって気休め程度に摂る。
 そんな日々を四百年続けた頃、最低最悪の夜を迎えたのである。

         *

 ここまで必死にがっつかれるとは思っていなかった。
 耳元で声がしている筈だが、それすら聞こえていないだろう。
「……い、たい……て……っ……」
 下手くそ、ブランクが長い。
 煽ったのはこちらだが、きっかけを作ったのは向こうだ。
「も……二度と……飲まないっ、て、言ってた……のにッ……」
 嘘吐き。
 心の中で続けた言葉は、今の思い出によるものではなかった。
 

 遠い誰かの、いや、自身の記憶。
 今から百年程前のこと。
 再会した当時、弱くなっていた理由を知りたかった。
 彼はお前の所為だ、としか言わなかった。
 一度そちら側に立った存在を同族として認められず、餌として殺す気でしかなかったのだ。
 だから敢えて利用した。
 次は——人間がいい、と願いながら。
 予想通り、抵抗もせず好きにさせていても餌としての役割以上を求めてこなかった。
 爪で掻くこともなく、悪戯に斬ることもない。ただ手や指で皮膚を、口でその下とを触れるだけだった。
 零れるのも気に留めず、首では飽き足らず、手、指、脚、腕……好きなように味わっていたのだろうか。
 いや、酷く飲めたものではない、とその瞳は物語っていたから、彼の矜恃の成せることであったのだろう。
 同族は餌としてはならない。
 それが我々には本能的に備わっている。
 なぜなら、元々甘いからだ。
 甘ければ甘い程求める存在である我々にとって、同族が餌となるのは面白味がない。
 我々の存在自体が高貴なのであって、そこに優劣も上下もないとしたのだ。
 対して人間のものは差程甘くない。だが、そこに感情が加わることによって甘味を増すのだ。
 その増した甘みの方が蕩けるようで、我々を特に魅了するのだった。
 けれど、興味が湧いた。
 どんな感覚がするのだろうか、と。
 食事中に餌は快感を覚えるらしく、それが首だから覚えるのかと気になったのだ。
 果たして、首からの行為は酷く快楽に満たされた。後に聞いたことだが、首は性感帯の一つされている。それが理由なのだろうか。
 たった一度、一口でそう感じたのだ。
 果てるまでそれを繰り返された時、どうなるのだろう。
 そう思って四百年経ち、再び会うことができた。
 体の至る所から歯を立てられたが、それらも脳に無理やり快楽を捩じ込まれたかのように感じられた。
 ああ、そうか。
 これが餌の終わりで、快楽の中で死ねるということなのだろう。
 けれど、満足したわけではなかった。
 彼も同じ気持ちに堕としたい。
 そう願ったからか、運命の悪戯か。
 想いは叶うのだと知った。
 意識が戻っても、人間として生きることは不快ではなかった。
 寧ろ目新しいことだらけで、永い時を過ごしたが退屈の多かった頃を思えば楽しかった。
 一番の理由は、偶々彼と出会えたことだろう。
 それも定められていたのかも知れないが、物心つく前から傍に居てくれた。
 それで、終わりは定まったのだ。


「これで、漸く——」

 吸血鬼の恍惚とした目で血を啜る様を見て、吸血鬼であった少年は笑った。

「大好きだからね、ずーっと」

3/5/2024, 6:54:24 AM

大好きな君に
君は元々遠い存在だったのに遠くに行ってしまった…

君がくれた大好きを気軽に伝えられない…そのことが今はとても苦しくて…

だから、いつか大好きな君に会いに行く

3/5/2024, 6:53:20 AM

大好きな君に

あれこれとさっきから考えてるんだけど、
全然思いつかないや。
図書カードでは味気ないかな?

寂しいサイフと睨めっこして、もう一度考える。

何を贈ろうか

こうして贈り物を考えている自分が、実は今、
すごく幸せだって気づく。

ああ、そうか。
こういう幸せもあるんだな。

贈るつもりが、さきに貰ってしまった気持ちになる。
なにかを贈る相手がいるって、幸せなんだなって。

3/5/2024, 6:48:51 AM

日頃の感謝を込めて、狩りが下手くそな君にプレゼント。

滅多にお目にかかれない大物が目の前を横切ったから、少しだけ遊んでから仕留めて君の元へ。

パタパタと忙しそうに部屋を行ったり来たりしている君を呼び止めて。

目の前に捕った獲物を落とせば、君は飛び上がって喜んだ。

 また、持ってくるからね。

テーマ「大好きな君に」

3/5/2024, 6:46:45 AM

大好きな君に

 大好きだと思えなかった君が
 大好きになったあのときから
 私の依存は急速に進みだした
 大好きだと思うことで
 自分に暗示をかけていたから
 私は生きていた
 私は今、君が大好きではないと認めた
 だからこそ、ささやかなお返しをしなければと
 考えている

 『大好きな君へ』という名の呪いを
 あなたに

3/5/2024, 6:40:49 AM

「結婚おめでとう」

耳元から暖かい香りが漂ってくるようだった

いつもの彼女の匂い
ホワイトリリー、ジャスミン、ピーチ
切ったばかりのイチゴの匂い
卵を炒めた時の新鮮な空気
温もり溢れる夕ご飯の香り


今や最愛の人にだけ捧げられる彼女の尊い全てを思い、気づくと私は目を閉じていた

「どうもありがとう」

幸せに満ちた軽やかで豊かで弾むような声
私が1番聞きたくて、

一生聞きたくなかった声


「それで、住所って今も変わってない?」

「…ごめん、変わっちゃった」


「そうなの?今どこに住んでるの?数年会ってないものね、式じゃなくて時間あったら今度ご飯食べに行かない?」

「そんなのいいよ、
新婚なんだから旦那さんとの時間を大事にしな」

「なあにそれ、
私はいつでも空いてるから、好きな時に連絡して」


そう言われて私の心臓はズキリと傷む
待ち望んでいたはずの優しい言葉のはずが
あまりにも来るのが遅すぎた
時を得て今、私を突き刺す釘と化してしまった


「いいよ、本当に、忙しいから」

「また?あなたはいつも生き急いでる、そんなに焦らなくたっていいのよ」


グサグサグサグサ
あまりの痛さに思わず心臓を抑えた

最も喜ばしくて最も望ましくない幸福を目にして
正気でいられる自信がない私の脳は、
暗闇の目の奥で ある情景を映し出した



「あ……そう、私さ海外に行くんだ、だから会えないよ、式にも多分、ごめん」

「海外?そんなに遠く?どのくらいの期間?」


口からでまかせを言うのは慣れっこだった
考えるより早く口が滑るように動く
「ん〜北欧の方に、
期間は決めてない、居られるだけいようと思って」

「またそんな無鉄砲に……」

「私の得意技、だからごめんね」

「じゃあ手紙を書いて」

「は?」


「だって、なんだか不安なんだもの、
昔からそうだったけど、こうして話している間もあなた、なんだかこの世にいないみたい」

「だからって、手紙を?」

「うん、北欧、あなたは何回も行ってるでしょうけど、私は行ったことがないのよ」



しまった、嘘も百回言えば真実となる、
これが百回目だったろうか




「あ、ごめんなさい、あの人が呼んでる、
じゃあ、待ってるね。あなたの手紙を」


私を辛い現実に呼び戻したのは
遠くから響く聞きなれない太い声


ブツリ、
ツーツー…ツーツー………
無情に響く定期的な音に合わせて
私の心臓は動いていた

「大好きな君へ」

手紙のタイトルはそうしよう


そう心に決めたはずなのに
北欧の大地に1歩踏み入れた途端に
その度胸は消え失せてしまい、

洒落た雑貨屋で見つけた
ノルディックモチーフの便箋に
世間並みの祝いの言葉と
くだらない土産話を書き連ねて
異国の凍えるポストに手放した


この世界にとっても
貴方にとっても
私はただの小さい小さい女、
ただそれだけの存在に過ぎないのだ

Next