『大切なもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
失ってから、離れてから、
その存在を切に思うなんて、
人って愚かだな。
「大切なもの」
大切なもの
人類の進化を考える。人類は今までに多くの遺産をのこしてきた。そしてこれからも今までにない独創的な考えが生れるであろう。その中でも、生きる知恵を与えてくれるものは大切だと思う。今までにもこの地球では多くの生物が滅んで、新しい進化を遂げた。進化とは生きる知恵だと思う。それぞれの進化の過程で生きる知恵も変わって行くのであろうが、火事場のクソ力ではないが諦めず頑張りたい。
時間とは息をする全ての者に与えられた贈り物。
最も美しく、最も残酷でもある。
私は時間を大切にしたい。
【大切なもの】
世界の全てが敵になっても、僕だけは君の味方だよ。なんて、テレビの中の俳優が腕の中に抱きしめた恋人へと囁きかける。ソファの上で体育座りをしながらそれをぼんやりと眺めていれば、目の前のテーブルにコーヒーカップが置かれた。
「こういうのって、やっぱり言われてみたいもの?」
「ううん、どうだろ。私は興味ないけど」
首を捻る君の問いかけに、軽く肩をすくめた。ロマンティックとはほど遠い性格に生まれついてしまった身としては、べたべたの恋愛ドラマそのものに微妙に冷めた目を向けてしまう。
「だって世界が敵になるってことは、どう考えても法律的にか道徳的にか悪いことをしたわけでしょ? それを咎めないって断言する相手はちょっと嫌かなぁ」
「あははっ、君らしいね」
心底おかしそうに笑い声を漏らした君は、私の横に腰を下ろす。そうして悪戯っぽく口角を持ち上げて、私の顔を覗き込んだ。
「じゃあさ。君がもしも罪を犯したとしても、僕は君がそれを償って帰ってくる日を待ち続けるよ、ならどう?」
「それなら90点だね」
「あれ、まだ足りないか。あと10点分は何だろ」
きょとんと首を傾げた君の仕草は、普段の落ち着いた様子に比べると幾分かあどけない。にこりと微笑んで、そんな君の額を人差し指で軽くつついた。
「君と過ごす日常が、一番大切だから。だから僕は君を待ち続けるよ、なら完璧だったかな」
日曜の午後、たいして興味もない恋愛ドラマを流し見ながら、君の淹れてくれたコーヒーを飲む。世界を敵に回す二人きりの逃避行なんかより、私はこの何でもない日常を愛してる。
少しだけ君の頬が赤く染まる。それを横目に、コーヒーカップを傾けた。
もう二度と戻れぬあの頃を思い出して
家族三人、母と私と弟と狭い一軒家で暮らした日々を
貧乏だったはずなのに、私はあの頃が一番幸せでした
何故でしょうか
涙が止まらないんです
もう戻れないとわかっているから、苦しいんです
大切な記憶はもう戻れぬ過去となって私を感傷に浸らせるのです
『大切なもの』
沢山あるよ
例えば、ゲームとか、お小遣い貯めて買ったフィギュアとか、友達から貰った誕生日プレゼントとか
人だと、家族とか、友達とか、先輩、後輩とか
でも、やっぱり一番大切なのは自分自身だよ
「大切なもの」
近すぎて、たまにわからなくなるけど
失ってしまったら、多分、生きていけない
「大切なもの」
私が大切なものは、、
家族と友達
この世界で、何億人、何兆人といる
この世界で、あなたに出会えてよかったと
度々思う
だけど、それを感じるのって多分
運命なんだよなって
写真は、その時の形としか残せない
そして、そこにタイムスリップできるわけでも
ない
だから、私はいま、そばにいる
あなたが大切なんだ
ワタシには
大切なものはたくさんある
ビックリするくらい。
あなたにもあるでしよ?
#大切なもの
[大切なもの]
僕の持ち物はそんなに多くない。
でも、どうしても捨てられないものがある。
それは、姉さんが死ぬ間際、僕に託した赤い石のイヤリング。
何度も捨てようと思ったけど。なぜか捨てられなかった。
あの日の姉さんの声も思い出せないのに。
言葉だけは、赤い石の中に残っている。
「私はこれまでだけど、貴方は自分を見失わないで」
「幸せになったら、捨てていいわよ」
化け物になってしまった姉さんの最期の言葉。
自暴自棄になった時期もあったけど、これが僕を繋ぎ止めてくれている。
幸せだと思う時もあったけど。捨てられなかった。
それはきっと僕の。人間だった僕の幸せは。
もう二度手に入らないからだろう。
いくら 大事だからって
こんな所に隠さないでよ〜
愛犬が 後で食べようと大切な
おやつを隠したりする
いや、おやつだけじゃない
バラバラになった スリッパとか
どうでもいい様なものを
ソファの下に隠すのだ
本人にとっては宝物なんだろうけど
掃除する身にもなってほしい
そう思いつつ 床に這いつくばり
隠された宝物を引き摺り出す
もう! あんたのおもちゃと
一緒にしないでくれる?
あたしにとって
大切なものなんだから…
誰かに見られたら、どうすんのよ
浴室で何時間もかけて
バラバラにした彼の身体を
かき集めて ゴミ袋に 入れる
あんたが 彼の事 気に入ってたのは
わかってる
あたしだって 気に入ってたのにさ…
あんたの、 ソファみたいな 場所
探さなきゃね…
#大切なもの
こたつで寝こけているクロちゃんにそっと近付いて、そっとその頭のにおいをかいでしまうのが、ここ最近の私の日課となっていた。
「はぁ、いいにおい」
…………ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
クロちゃんのゴロゴロを聞きながら、大切なものを扱うように引き寄せて撫でてみた。
「クロちゃん、干した布団みたいなにおいがするねぇ。いいねぇ」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
春の日差しを浴びてホカホカになったクロちゃんと過ごす、ちょっとほっこりした一時が、私は大好きなんだなぁ。
自分が不器用である事を自覚します
特に大切だと思ったものには
決して手を触れることができないのです
大好きで大切にしたいからこそ
距離を取ってしまうのです
自分の手元に無くても構いません
この世界のどこかで健やかであれば
それ以上は望めないのです
大切なもの
大切なもの
大切なものほど…
力が入りすぎてしまうの
カラダも心もぼろぼろに…
でも…
それほど大切なものに
出会えたことに感謝🥲
ゆっくりまったり…
おやすみなさい
大切なものは沢山ある
例えば今してるTwitterも、
私にはとても大切なもの。
8月で終えるけれど
人生の中でとても濃い時間だったと
胸を張って言える。
出会いたくなかった人たちがいる。
やめる要因になった人もそうだし
他の人たちもそう。
とても、嫌な気持ちになった…
思い出したくないのに
言われた言葉が塒を巻く。
取られた態度に虫唾が走る。
だけど人生に消しゴムはかけられないから、
記憶にゆるい、蓋をする。
たくさんの人と話せた。
書いた言葉を褒めてくれる人もいた。
嬉しかった…
大切なものを大切と気づける自分でありたい。
大切を抱えて生きたい。
テーマ「大切なもの」
今までどのくらいたくさんの
人と出会ってきたのでしょう
今までどのくらいたくさんの
ものを必要としたのでしょう
今までどのくらいたくさんの
お金に恵まれたことでしょう
わたしがわたしであるために
生きる力を与えてくれた全て
『大切なもの』
「大切なもの」
キラキラのシール
ずっと使ってるシャープペン
一緒に撮った写真
誕生日に貰ったプレゼント
貴方からの言葉
大切なのは「命」
生きていくためにも必要なものだから
どんなに辛くても悲しいことがあっても
命を無駄にしないで……?
無くなってからは遅い
だから、希望をもって生きてほしい
【大切なもの】
いつかいつかって。気づいた時には忘れてた。思い出そうとしても思い出せなくて。お友だちとか親友とか恋人とかそんな関係が怖くなったのは何時からだっけ。笑ってるようで笑ってない。そんな日々を始めたのは何時からだっけ。
「さっきから聞いてないでしょ。」
我に返るといつメングループの一人がそう私の前に顔を近づけて言っていた。綺麗な顔。
「綺麗な顔、軽率に近づけんな。恋されたいのか。まぁ、聞いてはなかったかもしれん。」
時々、アニメに出てくる人みたいなことを言うムーブ。それをこの人たちは知ってる。だから、一人がいつも世界に浸るんだからとみんなに笑いを誘ってその場を和ませる。そして、私が満足気な顔をしてまたやっとるって言って笑ってもらえる。そんな場所が居心地よかった。
「で、文化祭。劇の話。セリフ合わせ4人でやりたいねって話。今日、放課後でいい?」
話が本筋に戻って文化祭の出し物の話になる。文化祭、劇、か。なんか、忘れてる気がする。
「いいよ。てか、みんなのとこ親来るの?」
あ、これだ。忘れてたこと。演劇が好きだけど親に見せるの怖くて主役とったのに小学校の頃言わずに見せれなかったやつ。あれ、でも、近所の子のお母さんがビデオ回してて結局めちゃくちゃ褒めて貰えたんだっけ。今回も主役っちゃ主役だな。ジャン負けだけど。どれでもいいって言ったツケかな。前と配役変わらんやんって言った気がする。
「また、聞いとらん。」
パチン、頬を両手で抑えられる。だから、綺麗な顔。なんでこのいつメングループたちは綺麗な顔しかいないんだ。目の保養じゃないか。あ、でも私もその中にいるのか。
「顔、近い。」
頬をぐにゃぐにゃと遊ぶように優しく引っ張られている。されるがまま。嫌なやつなら怒ってたかも。
「で、主役のとこは親来るんって質問。」
あ、まだ言ってないな。言ってもいいのかな。
「その顔、言ってないな。よし、携帯貸して。また今回も怖いと思って言う気ないでしょ。誘っていいんだよ。来てもらっていいんだよ。そら、ビデオで見れただけよかったけどさ。生で見たいと思うよ。」
なんて、優しい声。他の二人も配役変わんないけどって笑いながら誘っていいよって言う。こんな関係が何時から大切になったんだろう。こんな関係だから大切になったんだろうけど。目頭を熱くさせる気なんてなかったんだけどな。
「泣かせるつもりじゃなかったんだけど!」
「あー、泣かせた! 練習前なのに泣かせた。鼻詰まってセリフ言えんかったらどうするよ。」
ふざけ口調で煽りあって囃し立てる。さすがに
「ふ。そんなんで練習なしとかないわ。鼻詰まってもセリフくらい言えるし。あと、携帯は貸さんからな。心配、ありがとう。」
目頭を熱くさせてからずっと私を撫でている手が止まって座っていた私の手を引いた。
「じゃあ、練習する前にジュース買いに行こうよ。」
一人が立つとみんなが立つみたいに、みんなでジュースを買いに行った。自動販売機の前まで行って二人が何にしようかと迷っている間に携帯を取り出した。
「何すんの?」
「連絡。今回は見に来んのかなって思って。そういえばさ、小学校の頃も同じ劇やっとるやんか。これって私、仕組まれた?」
わざわざ、文化祭の実行委員になってた。楽だからなんかなって思ったけど。けど、小学校からのいつメンで勉強出来ないのにみんなで頑張ろうって同じとこ入って社会に出るまでは一緒でいたいなんて希望抱えて大切にしてきた。この人たちが仕組まない訳無いなって思った。
「さぁね、私は知らないよ。ただ、小学校の頃より上手くなっとるかもしれんやん。見て欲しいんだよ。」
「嵌められたわ。」
いつかいつかって。気づかないうちに思い出してた。いや、思い出を引っ張り出された。なんだかんだ言い合って、必死こいて、笑い合うくらいに大切って。気づかされた。怖い日々のまんまにさせないのがこの綺麗な顔の綺麗な心のやつらなんだわ。だから、何故かは知らんけどずっと一緒におられるって思ったんだ。私のドラマでうつった口調とかも気にしないで平気な顔して綺麗な顔近づけてくるやつら。
「小学校の頃より主役、上手く出来るかもしれん。」
「なんだかんだいって息ぴったりだもんね、みんな。」
「大切なものがあっていいなあ」
私は心底うらめしかった
だからそう言った
しかし目の前の人妻は、
もっとうらめしそうな顔で私を見た
「私から見たらあなたの方がいいと思う。あなたは今から北海道にも沖縄にも、フィリピンにもイギリスにだって行けるのよ」
「行けるけど行かないよ。一人はつまらないし、気が向かない」
「行けるけど行かない、っていう選択ができることが羨ましいのよ。私は大切なものと引替えに自分の自由を失っちゃった、夫と子供がいなくなったら私はなんのために生きてるのかわからなくなっちゃうと思う。」
そんな贅沢な悩みがあるか、惚気か?
と口に出そうとしたが、
相手の眉間のシワを見かねて
何も言わないことにした。
他人の悩みの全てを端から端まで理解することなど出来やしないのだ、それに対して意見を述べて、真昼間の喫茶店で大討論会を繰り広げるほどの熱量は今の私にはない。
結局みんな、
どこまで行ってもないものねだりで
隣の芝は常に青く美しく生い茂っているのだ
私はパフェの底にあるコーンフレークをスプーンで潰すと同時に、この人妻に対する淡い恋心を押し殺した。