『大事にしたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大事にしたい
自分を。
自分を重要な存在として扱ってほしい。
自分の価値を認めてほしい。
褒めてほしい。気づいてほしい。
人は自分に最も強い関心を抱いている。
だから「あなただけ」と言ってくれる人が好き。
例えば、生まれた瞬間から自分を愛してくれて
死ぬまで特別な存在として扱ってくれるお母さん。
(※例外あり)
それが満たされて初めて、人は自分のこと忘れ、
他人に意識を向けることができる。
現実でもネットでもそうだ。
他人からの「いいね」がほしい。
推しや不特定多数からの承認がほしい。
増えたとしてもこれだけでは足りない。
物欲も承認欲求も肥大化するほど自分を苦しめる。
上手くいかないと、満たされない思いを
抱えたまま他人に対して批判的になる。
認めてほしいのに、他の問題に
気を取られて自分には目を向けない。
それなのに、他人には押し付ける。
自分を好きになれないと、他人も好きになれない。
果たして自分は、人を受け入れて認めて褒めて
特別な存在として扱っているのか。
大事にしたい。
自分と、他人を。
大事にしたい生き方。
生きていると、迷うこともある、悩むこともある。
生きていると、進むべき道がわからなくなる時もある。
生きていると、自分で選択しなければいけない時もある。
そんな時私は、ワクワクする方を選択するようにしている。
選択を間違え後悔する事もあった、自分を責めることもあった。
でも私はこの信念を貫いてきた。
その結果、過去の過ちや後悔に囚われる時間より、未来を考える時間の方が多くなった気がする。
どんなに迷い、どんなに失敗があっても、自分の心がワクワクする道を選び続ける。
それが、私にとっての大事にしたい生き方。
だから今日も、仕事を頑張って稼ぐという選択より、競輪で一発当てることを選択しちゃうんだよなー
「結婚を前提にお付き合いさせてください」
俺は初めてこんなに人を好きになった。
初めは一目惚れだったか社内で彼女を見ているうちに彼女しかありえないとまで思ってしまった。
俺の告白への返事は「YES」だった。
付き合って三ヶ月。お互い両親の許可を得て同棲を始めた。夢のような毎日が始まった。
付き合って五ヶ月。俺の誕生日の日だった。彼女は俺のために予定を立てて満足できる誕生日を迎えた。いつも家事を頑張ってくれている彼女には改めて感謝したいと思う。
付き合って十ヶ月。何が起こったの思う? 俺は彼女の誕生日だったから、ずっと行きたいと言っていたある遊園地へ連れて行った。そこは俺も行きたい場所だったから二人共楽しめたと思う。彼女は、ライトアップされた遊園地を上からみたい、と言ったので観覧車へ連れて行った。タイミングよく観覧車の一番高いところで彼女はこういった。
「結婚してください」
俺は観覧車にいるのを忘れて飛び跳ねた。
結婚して二ヶ月。彼女のお腹の中には赤子が一人いる。愛を一生懸命に注ぐことをここに誓う。
「生まれましたよ〜。元気な男の子です」
俺と彼女は目を合わせて泣いた。ワンワン、子どものように声を出して泣いた。
それからというもの家の分担がはっきり分かれた。妻は家事全般、育児全般。俺は仕事、仕事がない日は家事。どういうことだ、俺は赤子を育てられないのか? 我慢できない。
俺の子どもは幼稚園に行った。何しているかは今までと違って別に気にならない。妻からは仕事だけやってればいいと言われたようなものだから。
子どもが消えたんだ。妻が幼稚園のバス停に送っていって、いつもならバスまで一人で待てていたのに、バス停にいないと幼稚園から連絡が来た。何してるんだ? 俺の妻は何をしてる。なんかもうつかれた。いろいろとな。
俺はこの日記に愛を注ぐことを誓った。でもどうだ? 妻は俺に育児の分担を分けなかった。涙を流したのは俺なのに。話は変わるが警察も捜索を諦めた。誘拐された可能性も調べてもらったが警察犬についていくと山の奥に近づくから、恐らくは遭難だと言われたが真相はわからない。俺の妻はなんだか騒いでいるが、正直に言って俺は何も思わない──と言ったら嘘になるけど、今まで成長を見届けていない人間に、もしどこかへ消えてしまっても、妻ほど悲しくない──のだ。
大事にしたいと思っていたものは妻が亡くし、俺が最初に大事にしたいと思っていたものは、俺の前から突然消えた。離婚届を机の上において。横に置いてある紙にはこう書いてあった。
「あなたが結婚するとここまで性格が変わると思いませんでした。私にあの子の責任を押し付けるやら、私を殴りましたよね? 一回だけだと思っていましたが、仕事から帰ってくるなり私は毎日腹に殴られました。変わらないで欲しかったです。殴るのが愛なら、歪んだ愛は私は受け取れません。どうかお元気で」
テーマ-【大事にしたい】
「大事にしたい」
「!〜ドキドキ❣洗脳講座〜!」
彼女は僕のもの
ひと目見た時から僕は彼女以外目に入らなくなった。
彼女を僕のものにするためになんだって捨ててやる
ひとまず彼女と仲良くなった。
大学の講義で近くの席にたまたま座る。
たまたまペンを忘れて、たまたま近くにいた彼女に借りる
お礼にお菓子を買ってきて渡す
さり気なくLINEを交換する。
それからは簡単
みんなでご飯に行く機会を作って彼女を誘う。
この頃には彼女を眺めているから
講義をわざと被せて、話す機会を増やす。
彼女のバイト先にたまたま行く
彼女の買物先でたまたま出会う。
焦ってはダメ、
一ヶ月に一度か二度、たまたま出会う事にする。
彼女の散歩でも良い何でも良いけど
僕を忘れないようにすり込む。
少しずつ、だが着実に
彼女が困るときはたまに助けよう。
悟られてはいけない
たまたま近くに住んてる友達になろう。
時々困って頼ってみよう
実は手塩にかけた人の方が好きになりやすいんだってさ
頼られると信頼されてると思えるしね
やっぱり大事にしたいから傷つけたくないだろう?
それでもやっぱり好きにさせれない人はいるだろうね
さて、みんなバイトはしているかな?
ざっと三百万あれば安心かな?
いやいや多すぎやろがい!って思った君は
頑張って二百万は貯めようね
お金はあるだけ良いけど学生の君には難しかったかな?
さて、これからするのは最終手段。
彼女を監禁して洗脳するよ。
手順は簡単
1,彼女を未知の場所に連れ去ろう
彼女は混乱するかもだけどまだ見守っていよう。
スマホや時計など全て預かっていようね
2,ご飯や水を与えずに二日目暗い部屋で放置しておこう
お腹が空いたり喉が渇いたりするだろうけど我慢して
見ておこうね。死んじゃいそうだったら水を与えてね
電気は消して、少し温度を下げて肌寒くしてね
3,少しだけ食料と水を与えて様子を見てみよう。
ものが入ってくるなら出れる場所があるかもって期待
するだろうからその期待をバキバキにへし折るよ。
彼女はだんだん出れないと錯覚してくるよ!
4,彼女が静かになって疲れてあまり動かなくなってきたら
助けに入ろう。彼女は助けてって縋るだろうから優し
くしよう。彼女は何で入ってこれたか不思議に思うだ
ろうけど気にせずに優しく保護しようね。
そのまま電気をつけっぱなしにして温度をあげてね。
5,彼女に頼まれたことは外に出す以外全て優しく叶えよう
彼女が呼んだらすぐに出てきて、物を頼まれたらすぐ
に出す。この時にお願いするのには自分の名前を呼ば
す様にするといいよ。自分の名前が魔法の言葉になる
から。ポイントは電気をつけっぱなしにして、時計も
無くして時間感覚を無くそう!彼女が飢えている感情
があったらそこに取り入ろう。親から嫌われてたり、
いじめられた過去があるとかんたんだね!
6,彼女が完璧に自分に物事を全て頼んで、頼って昼夜逆転
したら合図だよ彼女が夜の時間、外に出たいといった
時扉を開けてみよう。
きっと彼女は怖がるから。
安全な場所から出たく無いもんね。
怖くて縋って、自分の名前を呼ぶ彼女はきっと可愛い
さて、これで洗脳は終わり。
実はDVと同じやり方なんだ。彼女を傷つけて苦しいとこに優しくする。すると優しくされたらその優しさから逃げれなくなる。
これは少し難しい話になるけど、
脳には2種類あって全てを受け入れるお馬鹿なお嬢様とそのお嬢様を守るためのストッパー
お嬢様は本能とかが近いかな?
お腹がすく→ご飯を食べる
トイレに行きたい→トイレに行く
この簡単な当たり前の思考がお嬢様のほう。
ストッパーは何かと言うと自分はどうするべきかを考える事と言えば良いかな?
ご飯だって汚れた者は食べないし、トイレだって適当な場所でしない。
洗脳する時このストッパーをボコボコにしてお嬢様に教え込むんだ。
お嬢様は素直だから簡単に信じるようになるし、お嬢様が一度信じた者はなかなか変えれない。
催眠術はこれの簡易版だね。ストッパーを柔らかくしてお嬢様にお願いする感じ。
ちなみにモラハラは彼女を傷つけて彼女が悪いと思わせる方法だから少し違うんだ。
さて、話は終わり大事にしたいならこんな事はしないことをおすすめするよ。
リスクも高い。失敗したら人生が終わるよ。自分も彼女も
さて、幸せな生活を♡
〈追記〉
幸せの形って一つじゃない。
これはやり方の一つ。
親だって似たような事はしている。
悪いようにも良いようにも行く。
実際にこんな事するとすぐにばれるし、準備も大変。
する度胸があるようなのもあんまりいない。
でも案外簡単に人間は壊れるし動かせる。
恐怖で人を支配するのは簡単だし気味が悪い。
だからこそその力を理解しないと行けない。
精神科でするメンタルケアもこれの応用だ。
毒にも薬にもなる。
大事にしたい。そんな事を何回思っただろうか。
今も昔も大事にしたい。そんな事は分かっている。私が1番分かっている、だけど私には、無理だって分かった。それなら私に出来るだけ大事にしようと思えた。けれど無理、こんな考えで貴方も失ってしまった。
ごめんなさい…大好きな貴方。
大事にしたい
多分これからも
全部を好きになれることはないと思う
嫌なところばかりが見えて
気を抜くと失敗を思い出して叫びたくなって
消えたくなる
好きになるのは難しい
重々実感している
でもそれでも
私は、私を大事にしたい
嫌いでも許せなくても
その気持ちだけは忘れたくないと思う
大事にしたい
僕は今までだれかに愛された事がなかった。両親にも友達にもましてや恋人なんて居なかった。だから愛とは一体なんなのかがわからない。どういう気持ちになるのか。そしてそんな僕に今日好きだと言ってくれた人がいた。僕は試しに付き合ってみることにした。その後も彼女は僕に愛を伝えてくれた。僕からは伝えることは無かった。ある日彼女部屋でデートをしているとしたからガラスの割れる音がした。僕が急いで行ってみると彼女は父親らしい男に襲われていた。僕は勇気をだして助けた。案の定ものすごく殴られた。僕は彼女の手を引いて家を出た。出たあと、彼女の方を見ると彼女の目から大きな雫が落ちていた。……無理もない殴られそうになった挙句優しい彼女なら自分のせいで他人が殴られたなんて辛いこと極まりないだろ。そんな彼女に少し親近感が湧いたのか、僕は彼女にこれまでのことを話した。彼女は最初は驚いた。その後大粒の雫をボロボロ零しながら笑った。どういう気持ちなんだろ。けれど、その表情に僕はどこか嬉しくなった。彼女はこれから一緒に愛をみつけようと言ってくれた。彼女はどこまでも優しかった。愛はまだを分からないけど、それを一緒にみつけようとしてくれる彼女を僕は大事にしたい、守っていきたい。
大事にしたい
地球丸ごと、
世界遺産。
登録の条件は、
200年前の状態の地球に戻すこと。
このカラダでココロで受け止めた
たくさんの傷を 忘れることはなく
その分だけ誰かの痛みも分かるようになった
もしかしたらその誰かには
ボロボロに見えるのかもしれないけれど
僕にとっては勲章で 大切な身体の一部なんだ
だから大丈夫
どんなになったって
傷はいつか癒えて
味方になってくれるから
【大事だから】
出してと言われても。
友達と話したいと言われても。
家に帰りたいと言われても。
戻ってきてほしいと言われても。
何を言われても、すべて聞き流す。
もう少しこの世界が続くと、君はすぐに死んじゃうから。
だからこんな世界、壊した方がいい。
世界の崩壊は既に開始され、暫くしたらこの世界の人間は、元の世界に帰れる。
俺が言いたいことは、全部話した。
これ以上、ここにいる必要はないだろう。
「まって…いかないで。私、独りになっちゃうよ……?」
⸺・・・・・・・・・仕方ない、か。
君に近づき、隣に座る。
「え…?」
崩壊が終わるまで、君の夢が終わるまで、ここに居るよ。
だから君は、うんざりするくらい吐き出せばいい。
俺はどうしようもないくらい、君のことを愛しているから。
「……あ、あのね。私、あの時⸺」
どうしようもないくらい、君のことが大事だから。
大事にしたいものの中にどうしてか自分が存在しないこと
大事にしたいは大事にしたい。
読みはだいじとおおごと。人が何に価値を見出すかは各々に違っていて、自分の大事(だいじ)も他人からすれば大事(おおごと)にすることと同じで大袈裟であり得るのが常だ。
至極当たり前のことしか書かないがその各人の価値観の差異が世の中の大きな差異に繋がっていると考えると感慨深くなる。細かなカテゴリーの差異がより上位の差異へ。
世界中の理解不能と思える慣習と自分の身の周りにある常識はただの文化の差であることに面白さを感じる。
この面白さを感じることも自分の価値観でそれ自体にもまた面白さを感じる。他人からすればどうでもいいことに自分が興味を示して偏っている。
この偏りはどこから来たか究極には解明不可能で、言い換えればランダムに振られたパラメーターのような偏りだ。
その偶然性による偏りによっていわゆるアイデンティティや自分ができている。例えば好きな食べ物でもいい。何でもいいが何かに価値を見出すこの偏りは唯一無二のものであると思う。だからこそ自分は
大事にしたいを大事にしたい。
読みはだいじとだいじ。他人からすれば大袈裟な偏りも自分固有のものであるとして大事にしたい。
『愛でる生活』
言葉にならない空白は 廻る車輪に委ねよう
ガラス越しに洗剤が 次の機会を待っている
髭をたくわえたおじさんが みんなサンタクロースに見えるんだ 世代を超えて降り注ぐ 情愛のシャワーを浴びながら 朝を迎える
不穏
それはとある日の昼下がりのこと。司書の仕事がひと段落した私は、書庫のカウンター奥にある司書室にてお茶の時間にしようと、ポットのお湯と茶葉を用意していた時のこと。
僅かに司書室の扉が軋む音がして振り返ると、そこにヴァシリー幹部の姿が。彼は相変わらずの無表情だったが、纏っている空気が少しぴりついていた。
機嫌はあまり良くなさそうだ。
「おや、あなたがここに来たということは何かありましたか?」
「………」
私の問いに彼は何も答えない。
こういう時の彼は何を聞いても答えてはくれることはないから、彼が話してくれるのを待つしか無い。
私は笑顔で近くの椅子を手で示す。大人しく彼はそこに座った。
「少し待っていてください。今、ジャスミンティーを用意していますから。茶菓子にはクッキーを用意したんです」
ポットにお湯を入れ、ポットを温めた後に茶葉も入れる。少し蒸らした後にカップに茶を注ぐと、ふわりと花の甘い香りがした。
茶菓子のクッキーを皿に盛り付け、テーブルの中央に置く。その次にヴァシリー幹部の前にジャスミンティーの入ったカップを置く。私も自分の分を用意して席に着くと、ちょうど彼が一口目を飲むところだった。
「……美味い」
「それは良かったです。クッキーもどうぞ食べてみてください」
彼は茶菓子に手を伸ばし、それを口に運ぶ。そして、茶を飲む。私も特に何も話すことはせずにこの静かな空気を味わっていると。
「アスタ」
そう名前を呼ばれた。視線を向けると、彼はいつもは空虚であるその目に怒りを浮かべているようだった。
「どうしました?ヴァシリー幹部」
「……先日、エミールがミルに話しかけたらしい。それでミルは奴から茶会の招待状を受け取ったそうだ」
「それは……いち騎士としては大変名誉なことですね。一般騎士や暗殺者は基本、執行官と話す機会すらありませんから。ですが、あなたとしてはその出来事は面白くないでしょうね」
「ああ。ミルにしては珍しく少し怖がっていたな」
「ミルが?」
私は目を丸くした。私の中でミルのイメージは、誰に対しても分け隔てなく臆することもなく笑顔で接する子だ。そして師匠であり、上司でもあり、育ての親でもあるヴァシリー幹部のことを呼び捨てし、自分の意見をしっかり言う子。
そんな彼女が怖がる相手。余程のことだと思った。
「それであなたはそんなにも怒っているのですね」
「当たり前だ。怒らない方がおかしい」
「怒るということは、あの子のことがそんなにも大事ですか?」
「………」
私の問いに彼は固まった。
どうやら自覚が無かったらしい。「大事……?」と小さく繰り返して、不思議そうな顔をしている。
「自覚無かったんですか?ヴァシリー幹部」
苛立った様子の彼の視線を私は真正面から見据えた。
「私は事実を述べただけですよ。あなたのことですから、初めての感覚に戸惑っていた……と言う感じでは?」
「……………癪だが、その通りだ」
「なら、そのままで良いではありませんか。ミルを大事にしたいと思うのなら。ミルを守りたいと思うのなら、その思いのままに行動すれば良いのですよ」
「…………………………」
彼は少し考えるように口を噤む。しばらくしていつものように笑った。
「確かにお前の言う通りだ。こんなことで悩むなど、俺らしくもない」
「ええ、その通りです」
「あの娘は俺にとって大事な娘だ。俺にいつも面白い考えを見せてくれるあの娘をエミールに壊されるわけにはいかない。ならば俺は師として、親として、あの娘を守ってやらなければな」
「ええ、あなたならきっと出来ますよ」
けれども、ヴァシリー幹部のその発言は執行官同士の対立を招くものになる。それでも今の幹部の目は生き生きとしていた。
人を大事にする。その感情が生まれたのだから、大事にしなければ。彼の相談役としては彼の生まれたその感情を守れるよう助言するのも役目だと思っている。
(……念の為にこれはお姉様のお耳に入れておきましょうか。私としてもヴァシリー幹部のその感情を、ミルを守りたいですから)
茶会の後、伝書ハトを飛ばした。約束の真夜中に私はお姉様の部屋を訪れる。こんこんと扉をノックをする。
「入りなさい」
凛とした声が聞こえた。
「失礼します、お姉様。夜分遅くに申し訳ありません」
「いえ、問題ありませんよ。あなたから連絡をくれるのは珍しいですね。何かありましたか?」
私の腹違いのお姉様……そして、四人いる執行官の一人、サリエル。私が伝書ハトを飛ばした相手である。
ヴァシリー幹部とエミール幹部と同じ立場にあるこの人に私は昼間にあった茶会のことを話した。
「……そうですか。エミールがヴァシリーの弟子にそのような手紙を」
「はい。内容としては何の変哲も無いですが……ヴァシリー幹部は少し怒っていました」
「……エミールは私たち執行官の中でも何を考えているか分からない人物です。同じ立場であっても、警戒する相手ではありますね。ヴァシリーにとって育て親である彼ですが、ヴァシリーは酷く憎んでいるようですし」
「はい。なので、このままでは執行官同士の対立が起こり得るのでは無いかと」
「確かにそうですね。ですが、それはエミールがヴァシリーやミルに危害を加えれば、確実に起こるでしょう。しかし、同胞に刃を向けると言うことは騎士団の規律違反になる。あの二人に手を出せば、エミールは騎士団全てを敵に回すことになります」
「ですが……エミール幹部は規律違反を必要があれば破りそうな相手です。エミール幹部には一度しかお会いしたことありませんが、私の目には好奇心を満たすためなら何でもするように見えました」
「その考えはあながち間違いではありませんよ、アスタ。でも、そうですね……私たちとて、同胞を攻撃するようなことはしたくありません。しばらくはラファエルに動向を探るよう伝えておきましょう。それで何事も起こらなければ良いのですが」
大事にしたいものはたくさんある。それは家族や親友、仲間といった「人」であれば、本や服などの「物」、自分の気持ちなどと幅広くあげられる。
こうした「大事にしたい」という気持ちは人を強くさせる力があり、自分の武器ともなる。
まずはこの気持ちを大事にしたい
人、物、場所、想い出、、
形あるモノ、無いモノ、、
自然、資源、、
それらは永遠に続かない
便利に溢れた世界
ソレを知りながら
「私ひとりくらいなら」
と自分を甘やかす、、
今日は当たり前の様に使っている
水を無駄にしないよう注意を払おう
皆の小さな意識が
明日につながる
#大事にしたい
No.127『大事にしたい』
大事にしたい、そう思った時には君はすでにいなかった。
なんで大事なものほど気づくのが遅れて疎かにしてしまうんだろう…。
もっと君に、自分の気持ちに向き合えばよかった。
大事にしたい
今まではそこまでだった
でも今はめっちゃ好きだ
学校でも休み時間になるたんびに教室に来て
ずっと引っ付いて離れない
友達、親だけでなく先生までも公認のカップルと言われた
先生も認めてくれたおかげで
空き教室の使用を私たちだけ許可された
お弁当は2人で食べる
空き教室は誰もいないし
誰にもみられない
だから教室よりもデレデレになる
そんなとこがとっても好き
絶対別れない、絶対大事にする
このふたつが口癖
私も同じ気持ちだよ
いつの間にか彼女の影がなくなって
もう彼女は僕の傍から居なくなってしまったんだと
苦しくなった。
まだ彼女を好きだなんて
僕は諦めが悪い嫌な男だななんて思う。
大事にしたいと思っていたのに
時間が経つにつれて
彼女を蔑ろにして
ホントに何をやっていたんだろう。
まだ彼女が僕を見てくれるなら
あの時の恋愛やり直させて欲しい。
─────『大事にしたい』
大事にしたい
私は知っている。自分の心身を大切にすることが出来ない人間は本当の意味で周りの人達を大事にすることなど出来ないということを。
お人よしや自己犠牲は場合によって悪となる。
人は人と助け合いながら生きていく必要があるけれど、基本自分で出来ることは自分でするべきだと思う。
それを考えず、むやみやたらに人を助けたり、手を貸すことは相手の成長の機会を奪うばかりか依存させ堕落に導く。
相手の成長を願う心の働きが一つの愛の形なら人を依存させるまで助ける行為は、もはや愛から生まれた行動ではないのだ。
大事にしたい。
自分だけでなく周りの人も。世界中の人も。
そう思うなら、まずは自分を大事にすべきだ。
大事にするということは何も自分を甘やかすことじゃない。
心と身体を正常な状態に保つことだ。
それに気づけた私は自分を大事にしたい。
そして、自分を大事にする過程で学んだ知識や経験で、今度は周りの人を大事にするんだ。