『大事にしたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ずっと小説を書いてきて、書籍化されるのが夢だったけど、それはもうあきらめた
でも小説は書き続けている
せっかく書いたら小説投稿サイトに載せたいし、できればたくさん読んでほしいけど、これがなかなかむずかしくてね
読まれたいあまり、自分が書きたいものより一般受けすることを意識したこともあったけど、だからってうまくいくわけでもない
やっぱり自分の気持ちを大事にしないとね
別に仕事じゃないんだから、自分が書きたいものを自分のペースで書けばいいんだ
そりゃあホントはたくさん読んでほしいけどさ
自分の気持ちを大事にしたい
自分のしたいを大事にしたい
こんなこと意識しないでもできるようになりたい
大事にしたい
今この時を、
生きているこの瞬間を、
息をし、目に映る景色が美しいことを、
人の声が音、虫の音や自然の音を聞くこと、
その全てが当たり前であって、当たり前でない。
そんな当たり前を大事にしたい。
大事にしたい。
私がいないと何もできないと思っていた。
小さくて、儚くて。
少しでも目を離せば、消えてしまいそうな気がしていた。
なのに。
「お母さん、泣いてるの?大丈夫?」
いつのまにか、小さな手でティッシュを私の目元にあててくれるほど、この子は大きくなった。
「泣いてないよ、ありがとうね。」
そう返しながら、
はじめて寝返りをうった日。
はじめて立った日。
はじめて、私を呼んだ日。
…
たくさんのはじめてを、感動をもらったことを思い出していた。
これから先もたくさんのはじめてがこの子には待っているだろう。
いつまで一緒にそれを見せてもらえるのだろうか。
大事にしたい。この子を。この瞬間を。
いつか、この子が私の元を離れていくまで。
「あなたの分まで、ね。」
部屋の隅にある真新しい仏壇に向かってそう呟いた後、まるいほっぺたが目立つ横顔をしばし見つめた。
「はっきり言いなさい」
ごめんなさい。その一言ですら小さな声でモゴモゴとしか発せない。相手がイライラしてるのが表情や仕草から読み取れてしまって顔すらまともにみれず、足先ばかり見つめてしまう。
また怒らせてしまった。このあとため息をついてどこかに行ってしまうのだろう。もしくは殴られるか、説教がはじまるのか。今回はどうなるのだろうか。
「私はね、あなたが大事だから言ってるのよ」
僕もあなたを大事にしたいと思ってる。でもあなたのようにはっきりと言葉にして伝えることができない。
同じ言葉なのに全く違うものに感じるんだ。あなたの言う大事にしたい僕と、僕が思う大事にしたいあなたが別のモノのようで何も言えない。
〝大事にしたい家族〟って何ですか?
【題:大事にしたい】
大事にしたい
迎えたら
生涯大切に
君に与える幸せ
君がくれる幸せ
毛むくじゃらで
無垢な瞳で見つめてくる君
今を大事にしたい。いつまで今のままでいられるか、わからない。この先、環境が変わってしまうかもしれない。失ってしまうかもしれない。そうなってしまった時に、後悔しないようにしたい。今が未来のかけがえのない思い出になるように、何かできないかな。
君と過ごした時間、触れた肌の暖かさ
流した涙も、すれ違いの痛みすらも
それが僕と君を繋げるものなら
ずっとずっと、大事にしたい
(大事にしたい)
お題 大事にしたい
ショートケーキの上から慎重に苺を降ろす。
そしてクリームとスポンジを別々に食べるのが、ケーキを食べる時の娘のルーティンだった。
「一緒に食べた方がおいしいよ?」
「こっちのほうが美味しいのが長く食べれるからいいの」
目線はケーキから外さず、頬にクリームを付けながらそう答えた。
なるほど。その考えはなかった。
私はすこしでも時間をかけて美味しい時間を長く取ろうとする考え方は思いつかない。
あれは楽しみを長く味わうためのひとつの知恵だったのだ。
娘のそんな考え方を私も持って大事にしたいと感じたそんな休日だった。
大事にしたい
今、俺を抱きしめてくれてる君を
大事にしたいと思うほど
傷つけてしまうんじゃないかと
怖くて仕方ない
形あるものは必ず壊れる
失った時の痛みを知っているから
余計に一歩が踏み出せないんだ
『大事にしたい』記憶
大事にしたい人の大切なもの
あの人の小言
表情のメッセージ
私にとって大事な事
あなたには秘密
誰にも秘密
私だけ
それは
あなたの隣を歩く事
それだけ
でも、私にとっては大切
かけがえのない事
甘くなくていい
ただ・・・あなたの隣にいる事
簡単なようで難しい
すきってバレないように
わからないように
誤魔化して
揶揄って
あなたの横顔を見てる
僕の初恋はお前だった。
いや、正しくは記憶しているうちの初恋、だけれども。
お前に全てを捧げてきた。俗に言う青春だって、お前のせいでろくに恋愛せずに終わった。
それは、紛れもない事実だ。
けれど仕事柄、世間体、色んな目線としては諦めざるを得ない。
中学の頃惚れてから、早10年。
もう社会人として数年たったけれど、まだあいつのことを諦められそうにはない。
でも、もうやめにしよう。
この気持ちは持っていたらダメなもの。あいつにも迷惑がかかる感情だ。
いい加減結婚して、親に孫を見せてやらなくちゃ。
『達也の子はきっと綺麗になるんだろうね。
もうそろそろ、恋人ができてもいいんじゃない?』
母親だって、実家に帰れば安定を求めてくる。
お前に、離れようって、ダメだよって、言いたいのに。お前を目の前にすると、言葉が出てこない。
お前ともっと一緒にいたい。ずっと隣で笑っていたい。
この感情を、大事にしたい。
大介、愛してる。男同士は大っぴらになんて言えやしないけれど、結婚しよう。
おれらだけで、ちっちゃな教会を探して、信頼出来るやつだけを招待してさ。
お前のこと大事にさせてよ。
愛することを、誓います。
#大事にしたい
大事にしたい
この世に生まれたドラマチックさを 貴重さを
むやみに
やたらに
がむしゃらにならずに
のんびりと
過ごす時間を大事にしたい
暗い部屋
憂鬱に浸る
誰もが喜んだ賞賛に
一人だけ、耳を塞いだ昨日
暗い部屋
スランプに浸る
退廃的芸術に
一人だけ、拍手をした昨日
暗い部屋
絶望に浸る
誰もが未来に進んだのに
一人だけ、置いてかれた昨日
暗い部屋
感傷に浸る
悪口雑言に
一人、耳を塞いだ昨日
それでも
それすら
美しく思えてしまった昨日
大事にしたい
一つではなくとも
一つしかなくとも
どんなに大きくとも
どんなに小さくとも
はるか昔からでも
たった今からでも
大事にしたいと思う
思いを大事にしたい
/お題「大事にしたい」より
貴方がくれたもの。
シルバーのピンキーリング、
花の香りの香水、
小さなエメラルドのネックレス、
薬指の上に乗るダイヤモンド、
愛。
全部ぜんぶ、とっても大事なもの。
お題#5:大事にしたい
大事にしたい
お母さんの寝室にいくと、そこには横たわったお母さんの姿
「お母さん、今日学校でね……」
返事のない会話をする。
二ヶ月前には元気に話していたとは想像もつかないその姿
病気の進行は進み、もう飲食できない状態に
点滴をやらないと拒んだ私達
やっても苦しいだけだと思ったから
このままいけば二週間もないその命
今にも消えそうな命の灯火を今日も見守る
残された最後の時を大事に
一日一日を宝物のように思い出の箱にしまっておこう
この時を最後まで大切に……
テーマ:大事にしたい #311
「大事にしたい。だから――」
聞き飽きた。
貴方のその言い訳は。
私は貴方を好きだけど、
貴方は私と同じ気持ちではないのね。
悲しくなった。
大事にしたい。
それは好きとは違うのね?
私はそれを聞いて思ったの。
貴方には私とは別に好きな人がいるということに。
「ずっと前から好きでした」
待ちに待っていた貴方から告白された時に
もう私の心には貴方はいなかった。
答えるのを焦らしたけど
本当は決まっていた。
キッパリ断ることを。
それを遅らせたのは、
4年という時でした。
貴方を好きだった4年という時が短く感じた。
だから貴方に伝えます。
「私も貴方が好きでした」