僕の初恋はお前だった。
いや、正しくは記憶しているうちの初恋、だけれども。
お前に全てを捧げてきた。俗に言う青春だって、お前のせいでろくに恋愛せずに終わった。
それは、紛れもない事実だ。
けれど仕事柄、世間体、色んな目線としては諦めざるを得ない。
中学の頃惚れてから、早10年。
もう社会人として数年たったけれど、まだあいつのことを諦められそうにはない。
でも、もうやめにしよう。
この気持ちは持っていたらダメなもの。あいつにも迷惑がかかる感情だ。
いい加減結婚して、親に孫を見せてやらなくちゃ。
『達也の子はきっと綺麗になるんだろうね。
もうそろそろ、恋人ができてもいいんじゃない?』
母親だって、実家に帰れば安定を求めてくる。
お前に、離れようって、ダメだよって、言いたいのに。お前を目の前にすると、言葉が出てこない。
お前ともっと一緒にいたい。ずっと隣で笑っていたい。
この感情を、大事にしたい。
大介、愛してる。男同士は大っぴらになんて言えやしないけれど、結婚しよう。
おれらだけで、ちっちゃな教会を探して、信頼出来るやつだけを招待してさ。
お前のこと大事にさせてよ。
愛することを、誓います。
#大事にしたい
9/20/2023, 12:56:09 PM