『夢を見てたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
できればもうずっと
現実なんて見たくない
ひとつの幸せも
たくさんの闇に埋もれてしまう
気づけなくなってしまう
それだったらもういっそ
ずっと夢の中でいい
誰にも迷惑などかけず
もう泣くこともなく
怠惰な人間になってしまえばいい
でもやっぱり
貴方がいないのだけは
どうしても耐えられない
だって、貴方は私の要
辛さを強さに塗り替えてくれるのは
いつも貴方だった
だから、もう少しだけ頑張ろう
今日は二度寝を飛び越えて、三度寝までしてしまった。なんと、その間全て違う夢を見た。起きては違う世界に移って、また起きては違う世界に移って。私はいったい、いくつの世界で生きているのだろう。今この文章を書いているのは、どこの世界の私?夢の中の私?…実は、昨日までの私と入れ替わってたりして。……この文章を書き終えたら、また違う夢の世界に移ろうと思う。何か面白いものが見られるかしら。ずうっと見ていたいんだけどな。いろんな世界のこと。
願い叶うって言ったくせに
翌日にブロックってどういうこと
信ぴょう性全然ないじゃん
いったいぜんたいどんな始末
会える距離だなんて言われては
また浮かれて今度も先延ばし
飽きるくらいには見たのに
まだまだ見足りないトーク
グラスの先は君じゃないし
差し出されたワインも君のじゃないし
夜過ごすのも 隣にいるのも
全然君じゃないね
予想外から 興味無いから
なんて言って結局本命は…
酔ったフリして笑っては
君の真似してまた引っ掻き回す
こんなゲームも
辞めにしたいよ
優越感も泡に消えて
そのセリフ言うの君じゃないし
きっと本命はわたしじゃないし
でももう戻れないここまで来たら
圧倒的に有罪な先輩
夢を見てたい
とは思ったことはない
夢が何であれ
夢のままならば
見ているだけでは仕方ない
夢を見ることを望むのなら
夢に届く位置にいるはず
それが夢だと思えるくらいには
色々なモノを夢だとはあまり思わない
見ているだけで捗るなら
そんなに悪くはないのかも
それで何かしらを作れるなら
思考願望希望妄想幻想
現実がどうであれ
見続けたいとは願わない
ただ夢のようだとは思うかもね
ただ気がつくと動きだしてる
いつまでも見続けれる
それは定在である
夢の材料は現実
現実には夢も含まれる
その夢を見てたいならば
アクションは必要で
時には目をそらさなければ
夢をキープすること
それが目指したいなら
きっと他のことも見ていないと難しい
「私は、私を演じれない」
怨嗟の声は誰も拾わない
拾っているのは紛れもない自分
淡々と持ち上げたものは
欺瞞に満ちたもの
儚くて脆く
酷くて虚しい
偽りの感情
誰も感知しない
いつもと違う世界線を駆けていたなら
どんな人間になれただろうか
私は私を褒めれるのだろうか
自己韜晦する私を愛せるのかな
私が私であるために
私は夢を見たい
#夢を見てたい
2032年年9月24日
里山琴ノ若(さとやま ことの)は『寄生虫』とのかこくな戦場にいた。
さかのぼること2年前アメリカとロシアが共同開発したウイルスx03
x03は非常に感染力がつよく特に人間に感染すれば30分ほどで完全感染する。
8月3日17時40分x03をの乗せたミサイルが東京湾付近に着弾した。小型ミサイルだったため
さいわい陸地に被害はなかったがその後2時間ほどで江戸川区はじめ、東京全体に感染者とみられるものが多数確認された。そこで国は東京23区に寄生者大量発生警報というものを発令した。
そして、周りの県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、に寄生者発生注意報を発令した
東京は、指定避難所にいたほとんどの人は自衛隊により引き取られた。一方国側は特殊部隊を
東京江戸川区中心に派遣した。
20時35分渋谷区捜査部隊 琴ノ若はサポーターの杉原真(すぎはら しん)と行動していた
捜査から45分後江戸川区捜査部隊から突然無言の通信がきた。
捜査本部部隊は不自然に思い付近の江東区捜査部隊を向かわせた。江東区から通信がきた
『大量の感染者を確認』と、すると捜査本部部隊隊長 井ノ原勇(いのはら ゆう)は江戸川区に捜査範囲をしぼった。そこに琴ノ若は向かったそこで出会ったのはx03感染者。琴ノ若はとっさにアサルトライフルをかまえたが恐怖が勝ってしまい銃弾を放てなかった。杉原はすぐさま
ハンドガンを手にし、頭に発砲した。
『■■がx03に感染した』
その報告があつてから撤退命令が出た。
8月7日 捜査部隊臨時会議が行われた。その会議内容は『テロリスト 関係性』というものだ。
アメリカと連絡をとり、着弾1週間後、8月10日に行動開始という内容が資料には書かれていた
捜査部隊は体勢を整え、8月10日に備えた。
8月10日9時25分渋谷区にてビル3件が爆破された。捜査部隊が入ったがテロリストのような人達は発見されなかった。その2時間後捜査本部部隊に通信がきた
「8月17日12時に東京駅、渋谷駅を占拠する。」
そこで捜査本部部隊は戦力を分散し、東京駅、渋谷駅の戦力を平等にした。
占拠当日 東京駅捜査部隊「テロリストとみられる人物はみつからず」そう、テロリストの狙いは、戦力を分散させること。『渋谷駅に11人の人質がいる。参加賞として人質1人を解放する』
そして「渋谷駅新南口に人質1人確認」と、本部に通信がきた。だが人質には爆弾がついていた
捜査部隊5班 木野山海斗(きのやま かいと)が人質を助けようとしたが捜査部隊5班
だった真に止められ爆破を回避したが人質は爆破された。それに激怒した国は捜査部隊に
突撃命令をだしたが井ノ原はその突撃命令を取り消し、撤退命令を出した。
本部は体勢を立て直し本格的に作戦を立て、20日に作戦実行をすると捜査本部部隊は公表した。
8月20日9時作戦実行日(真欠席) 新南口、ハチ公改札中心に突撃するという作戦内容だ。
捜査20分後地下5階に捜査部隊2班がたどり着いた。そこには真の姿が。
9時35分『杉原真が銃を人質に向け銃を発砲』そう本部に通信され地下5階に捜査部隊7班までの全班が集まった。その後真は確保された。
日米戦争勃発 そう、真が発砲したのはアメリカ軍最高指令管(イートマイク)だったそのため
アメリカ軍が真を確保に来ると本部に連絡がきた。...
2032年12月24日佐藤春3ヶ月の眠りから目を覚ました。
医者いわく「君のなにかしらのウイルスに感染していた、もしもあの手術をしていなければ世界は終わってたかもしれない」と。自分はまったく記憶がない。でも、そのウイルスが実在していた記憶はある。
あなたも夢の世界から戻ってきましたね。このの内容が事実と思い込み、後が気になた人もいるでしょう。
君の隣にいる夢をみていたい。
君の綺麗な髪が風になびいて、心地よい香りが感じられる。そんな情景を思い浮かべては現実を理解する。君の隣になんていられない。
もし、君の隣にいる夢を見れたなら、どれだけよかっただろう。想えば想うほど夢に現れてくれなくなるのはなぜだろう。
もしかしたら、今のこの世界が夢なんじゃないだろうか。君に会えないこの世界は、夢見の悪い日の作り物にすぎないのではないか。そうだったらいいな。そうしたら、この夢が醒めれば君の隣に。
だけど、何もかもが思い通りはいかないこの世界を現実と呼ぶのだ。だから、君の隣にいる夢を見ていたい。
遠い君へ
夢はみるものじゃなくて、叶えるものなんだって。
すっかり社会通念となったこの言葉、最初に聞いたのはどこでだっけ?
流行りの曲からかもしれないし、それを歌った人間のインタビューからかもしれない。
あるいは、感動的な小説の一節からかもしれないし、自己啓発本の表題だったかもしれない。
それとも、今まで教わってきたいつかの教師のHRでの一言だったかも。
そんな風にありふれた言葉のくせに、夢っていう言葉からくるどこかキラキラしたイメージを現実に引き落として、なおかつ自分を発奮させることができるからいまだにこの言葉を口にする人間が後を絶たない。
でも、そうなると夢は夢じゃなくて、目標っていう小学校で習うようなつまらない指標になってしまう気がする。
目標のために何を行うべきか。自己分析して足りない部分を洗い出し、自分ができることを毎日行うことが大事です。
一歩一歩がやがて大きなものになるんです。
なんて。
現実に向き合う時に夢なんて言葉は似合ない。
私は夢をみていたい。たくさんたくさん夢がある。
叶えるなんてどうでもよくて、ただ夢をみていたい。夢は夢のままいつまでも輝きを失わずに煌めいていて。
あとは私が勝手に見つめているから。
【夢を見ていたい】
ひつじの毛のようなふわふわとした触り心地
まるで雲に乗っているような感覚
ラベンダーの花の香り
けど、私は目覚めないといけない…
でも、ごめんなさい…
もう少し、もうすこし…だけ
ゆめを…みて、いたい……
そうして彼女は、
再び深い深い眠りについたのだった…
ずっと夢を見ていたい。
人生で何度願ったことか。
現実という地獄はいつも私を追い詰める。
失敗の許されない課題。
間違えたら孤立する人間関係。
時間という概念にすら追われてしまう。
睡眠時間もろくに取れない日々が続くと、
つい、願ってしまうのだ。
夢はいつでも自分の味方でいてくれる。
お金持ちになる夢。
嫌いな先輩を蹴飛ばす夢。
好きな人とデートする夢。
魔法だって使えてしまう。
逃げ道のない私にとって、
まさに夢は天国そのものだった。
ずっと見ていられたら、どんなに幸せだろう。
ピピッと、世界で1番嫌いな音が鳴る。
今日も地獄へ連れ戻されてしまった。
学校なんて行きたくなどない。
将来なんて見えやしない。
夢なんてないから、やる気もない。
そんな私を嘲笑うように、職業体験が始まる。
適当に選んだパン屋さん。心底後悔した。
朝は早い、肉体労働、厳しい叱責。
店長の鋭い視線と舌足らずな暴言が刺さりに刺さる。
やってられない、パンの匂いで嘔吐きそうになった。
ついにやってきた開店時間。
看板を立てる役目は、私だった。
板を持ち外に出ると、
待っていた常連らしき客が並んでいた。
「おっ、やっと開くか」
寒空の中、腕をさすり独り言ちていた。
そんな寒い思いをしてまで、
ここのパンが食べたかったのだろうか。
近くにはコンビニ店だってある。
品揃えこそ劣るが、味は申し分ないだろう。
何故わざわざパン屋に来るのか、わからなかった。
「いらっしゃいませ」
マニュアル通りに、大きな声に笑顔を乗せて挨拶する。
間違えてはいけない。それだけを頭に入れていた。
「おすすめはありますか?」
「焼きたてのカレーパンがおすすめです」
教えられた定型文がすっかり口に馴染む。
食べたことも無いパンを勧めることに抵抗などない。
板に付いてきたパン屋の業務。
叱責も失敗も、初日より減っていた。
それでもふとした瞬間に、考えてしまう。
辞めたいと、逃げ出したいと願ってしまう。
睡眠時間は、削れていく一方だった。
ある日、あからさまに体調が悪かった。
頭が重く、足が動きにくい。腕は他人の物のようだ。
それでも行かなくては、体験と言っても仕事は仕事。
休むなんて選択肢は、頭になかった。
当然上手くいくわけがなく。
小麦粉を撒き散らし、パンの焼き加減を間違えた。
レジ打ちでは料金を見間違え、挨拶も儘ならなかった。
絶対に怒られる。打たれるかもしれない。
それでも謝らなくては。私が全て悪いから。
「本当にごめんなさい」
言い訳なんてしない。全部私が悪いから。
体調が悪いなんて、免罪符にもならない。
仕事を失敗すると言うのは、そういうことだろう。
頭を上げられない。店長の顔が見れない。
「顔を上げろ」
やはり頬を打たれるのだろうかと覚悟し、
言われた通り視線を上げる。
しかし思っていたような衝撃も叱責もなく。
「反省はよく伝わった。初心者には失敗が付き物だ。」
と、笑い飛ばした。
「賄いの時間だろう。とびきりのパン、焼いてやる。」
とびきりのメロンパンが私の心をふんわりと包み込む。
店長の優しさが身に染みて、
柄にもなく声を出して泣いてしまった。
黄昏時、子連れの親子がパン屋に訪れた。
「おすすめはなんでしょう」
子供の手を握りながらお母さんが聞きに来た。
「とびっきり甘くて美味しいメロンパンです」
子供の嬉しそうな声が店に響いた。
職業体験も最終日。
色々あったけど、確かに充実していた。
睡眠を惜しむほど、パンについて考えた日もあった。
ずっと失敗は許されないと、
間違いは正せないと思っていた。
そんな価値観が崩れるほどに、濃く鮮烈な日々だった。
まだ将来なんてよく見えないけど、
進みたい道は定まったような気がした。
順風満帆で全てが上手くいく夢よりも、
波乱万丈で先の見えない人生の方が楽しいと気付けた。
将来の夢は何にしようか。
確かにパン屋はいいけど、肉体労働がしんどかった。
もう少し楽な仕事はないか、なんて。
未だに楽な方へ逃げようとする自分に呆れもするが。
それでも譲れない確固とした意思はある。
苦しい時に寄り添えるような優しい食べ物を作りたい。
慰めるでも励ますでもなく、包み込むような優しさを。
そう思うだけで、地獄から抜け出せたようだった。
夢を見るってこんなに素敵な事だったのかと、
今まで知らなかった自分を悔やんだ。
ずっと夢を見ていたい。
寝て眺める夢じゃなく、起きて望む夢を。
どうしても叶えたい夢がある
子供の頃からぼんやりとさせたまま
そっとしておいた
いつかと思ってやっと今
くっきりとした輪郭になった
失敗も挫折も正直怖いけど
叶うまで何度も夢を見てたい
5歳の私が描いた小さな夢を
コツコツ歩いて形にしたい
夢を見てたい
私はよく夢を見る
好きな人の夢だ
このまま夢を見てたい
夢って何でもできる気がする
好きな人とデート(*´∀`*)
好きな人とショッピング
なんて、出来たらいいのに
出掛けよう
何も持たなくていいから
むしろ身軽な方がいい
オレンジ色の夕日に
木々が影絵みたいになって
行ったこともないサバンナを想像する
雪を見たいっていう
君の世界はポップで色鮮やか
ガムボールマシンみたい
銀世界
「寒い」って肩を竦め笑った君の上には
ずっと昇ったままの三日月
数をかぞえる
深く潜っていけるように
息を止めて目をつむって
「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを」
二度と話すことのできない人と、夢の中で話すのが最後だなんて、耐えられない。
わたしの過ちを、許さない。
#夢を見てたい
夢を見ていたい
この世は、一人で生きるには辛い事ばかりだ。
やっと見つけた幸せは、あっという間に散り、
大切な人は、手の届かない所へ行ってしまった。
だから、せめて…
夢の中では、あなたと共にいたい。
この世で叶えられなかった事を、
夢の中で叶えたい。
ずっと、あなたといる夢を見ていたい…。
夢を見てたい
夢を見ることにもエネルギーがいることに気付いたのはいつ頃だったか。
夢を見る前にあるのは圧倒的な日常。
仕事に家事に、育児に介護にと言葉でいえばひと言ですむものは細分化していくと何十、何百というタスクになり私たちを疲れさせる。
疲れて横になって何となしにみたSNSも見るのも嫌になる誹謗中傷に、訳の分からない陰謀論、論破合戦のレスバ…
救いを求めてほかのSNSを見ても、自慢(されているように感じる)のバッグにキラキラネイル。売り物のような手作りスイーツにモデルハウスのように片付いたお家。しかもその家主がモデルみたいにキレイな人だったりしてね。
はー、めんどっ。
はいはい、もー疲れてるから寝ますよっと。
せめて寝ている間に見る夢は推しが出てきますように。
夢を見ていたい
もしも、これが夢ならずっと覚めて欲しくない…大好きな人と、一緒に過ごす事が、こんなにも幸せなんて…独りぼっちで生きてきた時間が永すぎて、最初は、怖くて仕方なかった。それが、少しづつあなたと過ごす時間が長くなり、愛おしい気持ちでいっぱいになって…まだ現実って感じられなくて、もしも夢なら…ずっとずっと見ていたい…
『一生一緒にいようね』
君に言う。
永遠なんてありえないとわかっていながらも。
そんな君は
『絶対にどっちかが冷めるんだよ。一生なんてない』
お互いに現実をわかっていながらも
夢をみてるの。
#夢をみてたい
「夢を見てたい」
目を瞑り深く息を吸う。そして浅い呼吸を繰り返す。
1日の疲れを少しずつ体の外へ出すように。静かで冷たい夜の空気を吸う。やがて視界が黒から白へ変わる。光に包まれる。夢の世界の入り口へと私は飛び立つ────。
目が覚めると、いつもの白い天井が見えてきた──のではなく私はドアが何千何万とある空間に来ていた。前にも後ろにも上にも下にも。色とりどりで多種多様なドアがある光景がどこまでも続いている。ここは現実でも夢でもない。私は今現実の出口と夢の入り口、つまり、その『間』(はざま)にいるのだ。だから『目が覚める』という表現も少し違う。1日を終えて、病院のベッドで眠りにつく。すると、私はいつもこの空間に来てしまうのだ。この『間』に来るようになったのは5年前で、最初、これはただの夢のうちの一つなのだと思っていた。だが、それが何日も続いていき、何度眠っても眠ってもここに来てしまう。おまけに、夢はすぐに忘れてしまうものなのに、昨日開いたドアはどんな色でどれぐらいの大きさで、どこにあるのかをはっきりと覚えているのだ。現実世界での出来事のように鮮明に。それは、前の日もそのまた前の日も同じことだった。そうしてこの『間』に来るようになって10年以上たった。
『ドアを開く』というのは『夢に入る』ということになる。現実世界で眠りにつき、この『間』に来て、無数にあるドアのうちの一つを開く。すると、夢の世界に入ることができるのだ。
私は少し前の方にある、ピンク色のドアのそばにきた。大きさは屈めば入れるぐらいの小さめのドアだった。金色のドアノブには桜の模様が彫られている。
今日はどんな夢を見るのだろうか。心が高ぶるのを感じる。しばし目を閉じる。浅い呼吸を繰り返す。気持ちを少し落ち着かせ、ドアノブを回す。すると光に包まれて、、、目の前には桜の木々が広がっていた。
どうやら公園にいるらしい。数人の子どもがきゃっきゃっとはしゃぎながら走りまわったり、すべり台やブランコで遊んでいる。そして、私は砂場にいた。目の前には小さな砂の丘ができている。そして丘をはさんでこちらに微笑みかけているのは、小さな男の子──いや、今の私から見ると、目線が高い。2歳ぐらい年上だろうか。シャベルを握りしめている自分の手を見る。とても小さな手だった。今回の夢では、私は16歳から5歳ぐらいに戻ったらしい。
「叶葉(かのは)、俺ね、、、」
目の前の男の子がこちらを見る。爽やかで優しそうな子だ。
「警察官になって、叶葉を守れるようになりたい!」
男の子が少し照れた表情で言う。
「じゃあ、私はパティシエになって、春陽(はるひ)においしいスイーツをいっぱい食べさせてあげる!」
口から勝手に声が出ていた。そして笑顔になり、再び口が開く。
「それでね、大人になってもずっと、春陽と遊ぶんだ!」
春陽───という男の子が驚いた顔をする。でもそれも一瞬で、すぐにもとの優しい笑みに戻った。
「うん!」
「鬼ごっこしたり、隠れんぼしたり、、。あ、でも春陽は警察の仕事で忙しいからずっとは遊べないね。」私が悲しそうに言う。
「でも、叶葉もパティシエになるんだったら修行しないといけないよ。」
どうしたものかと2人で悩む。すると、
「あ、じゃあ、指きりしよう!お互いに夢を叶えれたら、また一緒に遊ぼうって!」
私がぱあっと顔を輝かせる。
「うん、約束しよ!」
2人で小指を絡ませて指切りげんまんをする。
「「指きった!」」
あたたかな風が吹き、桜の花びらが舞う。私達は春につつまれた。
そこで場面が切り替わり、あの桜色のドアが目の前に現れ、パタンと音を立てて閉まった。そして、ドアが光に包み込まれる。やがて、光に包まれたドアはぱらぱらと星のくずのようになって消えていった。
また、場面が切り替わる。今度は白い天井が見えた。夢から覚めたのだ。今日の夢は幼馴染の春陽と砂場で遊んでいる夢だった。
「春陽、元気にしてるかな、、、」
静かな病室でぽつりと呟く。
“ドア”の向こうで見る夢には、必ず春陽が出てくる。そして夢の内容も、実際に現実で体験したことの通りだ。だから、私にとって夢は、春陽と過ごした大切な時間を思い出すことができるものだった。
春陽と初めて会ったのは、私が3歳のとき。まだ物心がついたばかりに、私の家の隣に春陽が引っ越してきてて、引っ越しのあいさつに春陽のお母さんと2人でうちに来た。そのとき春陽は5歳で、幼いながらに落ち着いた雰囲気を持っていて、お日さまのような優しい笑みを浮かべていた。家が隣ということと、彼の親しみやすい性格もあって、春陽と出会う回数も多く、お互いが打ち解ける時間は長くはなかった。お互い両親が共働きだったので、すぐ近くの保育園に一緒に行っていた。春陽とは年が離れていて、組も違うけど、お昼ご飯を食べ終わった後の外で遊ぶ時間はいつも一緒に遊んでいた。休日の日も、公園でたくさん遊んだ。
伸びをしたくなって、体を起こす。すると、はらりと目の前に何かが落ちてくる。私は咄嗟に手を出してそれをとる。
それは桜の花びらだった。薄ピンクで、小さく儚い。
窓を閉め忘れたのだろうか。カーテンがふんわりと揺れている。もう桜の咲く季節だ。確か、あの『間』に最初に来たのも春だった。カーテンを開けると、暖かな陽の光が病室を照らす。その光に目を眇めながら、あの頃の思い出に浸っていたのだった。
【未完】
夢を見ていたい
手に余るほどの金があってぇ
右も左も
ケツとタッパがデカイ女がいてぇ
充実した日々がほしいーー
でも今の俺は
残業ばかりのただの社畜だ!!!
くそがァぁあーーーあ