『夢と現実』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢と現実
どちらも脳が見る
どちらも現実からは遠い
胡蝶の夢は書いた気がするから
さて何を書いたものか
現実は原罪なら夢は無罪とか
これだと罪から見たものになるね
罪とは何か
大半の罪は人間関係に支障が出るもの
特に人類全体に問題を起こした過去
これまでもあったものが現実で
これからあるであるかもしれないのが夢
過去と未来になっちゃったり
いまここにない何かなら
夢も現実も同じかも
夢は叶えたい現実で
現実は現状
現実がどうであれ
夢を叶えたいなら行動するしかない
迷惑にならない夢なら
迷惑な現実
理想的な夢
問題を解決しないと夢には近づけない
ここには現在がある
現実も夢も
いまの己には敵わないもの
見た夢を書き記している。大体400字ほどに纏める。それとは別に日記をつけている。現実に起こったことを書き記す用だ。こちらはせいぜい100字といった程度である。短文SNSのおかげで何となく400字や100字がどれほどの感触なのか、伝わりやすくて助かる。日々が400字と100字に詰められていく。その程度の日々と言ってしまっても良い。400字と100字にそれぞれ頻出する語句しない語句というものがあって、例えば後者には“君”が多いが前者に“君”が出てくることはない。記録を始めてから一度たりともだ。もう5年になる。“君”と使わずとも記せるが、400字の方に一向に出てこないのでどうにも手放すことができない。君、そろそろ出てきてはくれないか。と記して眠りにつくことにする。
お題:夢と現実
朝起きても、もしかしたらそれは
まだ夢の中かもしれなかったら、
毎日つらいと、
これは夢なのでは、
と思ってしまって、そしたら自分の何かが楽になるかなぁ
そのとき、ニェナは果てしない暗闇の中にあった。影すら見えない真っ暗闇の中、自分だけがぼんやりとした薄明かりに包まれている。自分の手足や着ている服、髪の毛の先まではっきりと見ることができるけれど、影は見えなかった。
どこかに立っているようだけれど、どことなくふわふわとしている。
自分の体は思うように動いた。歩けるのならばとにかく歩いてみよう。そう思って、ニェナはどこへともなく足を動かし始める。前へ前へ、自分の顔が向いている方向へと、ずっと進み続ける。途中に遮蔽物は何もなく、障害物も何もない。ただひたすらに前へと足を動かしているうちに、段々と疲労を感じてきた。
立ち止まったとき、自分の爪先が闇に紛れかけているのに気づいた。暗闇はニェナの脚にまで立ち昇っていた。ニェナは自分の腕を前に伸ばした。あっという間に闇に呑まれそうになったのを、引っ込める。自分の近くにあるときだけ、辛うじて見えた。
しかし、もう自分の体は、爪先は言うに及ばず、脚から腰あたりまで暗闇に包まれてしまっていた。じわじわと暗闇は這い上がっており、指先はもちろん、肘から肩がもう見えない。完全に闇に呑まれたとき、果たして自分はここに存在しているのだろうか――。
ニェナは強く肩を揺すぶられて目が覚めた。瞬きしながらよろよろと体を起こす。
長い夢を見ていたような気がする。久しく感じていなかった感覚が戻ってきた。自分の肩を掴む彼の手は、少し指が食い込んでいて痛い。痛みを感じるのだって久々な感じがする。
名前を呼ばれたのでニェナは彼を見上げて、首を傾げた。
「ひどく魘されていたが……大丈夫か?」
心配そうな声音が返ってくる。まだ夜が明けきっていないのか、彼の姿は薄闇に紛れてはっきりとしない。
ニェナは笑みを浮かべて頷いた。自分の肩を掴む手に、自分の手を重ねる。彼の手は大きくて骨張っていて、温かい。
夢の余韻がまだ残っている。あれが夢だったのか、もしかすると今、“現実”だと認識しているこれが夢なのかはわからないほどに。
「……手をつないで寝てもいいですか?」
ニェナの懇願に呆れたような溜息が返ってくる。ニェナの手をそっと振り解かれ、肩を掴んでいた手が離れていく。と思うと、彼女は抱き寄せられていた。
「今晩だけだ」
メイナードの姿がようやく見えた。何だかとても安心できた。
緊張が解れたせいか、するするとニェナに眠気が降りてくる。お礼を言わなくてはと思っていたけど、言う前に意識が遠くなっていく。
ことんとニェナが意識を失う前に、彼がおやすみと言った気がした。
「いつかきっと、願いは叶いますよ」
その占い師の言葉は曖昧で、何の根拠も確信もなかった。
それはそうだ。占いは確率と統計の積み重ねであって予知ではない。
そんな一言に一喜一憂するなんてばかのすることだ。夢と現実の区別もつかないばかの。
けれど。
「ありがとう!その言葉で勇気が持てたよ!」
屈託のないばかの笑顔に、もう少しだけこの仕事を続けてもいいかと占い師は思った。
夢に溺れていられたら、現実なんておさらばだ。
◎ 夢と現実
急激に浮上した意識のまま
ガッと目を見開いた
ドッドッドッと心臓がうるさいし
目の前の景色は涙でぼけているようだった
息を整えながらふと目線だけ動かすと
枕元に座り込み所在なさげに手を彷徨わせる
小柄な姿が目に止まる
元々大きなその目は
今は驚いたように軽く見張られていた
……っくりしたぁー
急に目ぇ覚ますんだもん
中途半端に挙げられていた手が
ゆっくりと降りてきて
汗で張り付いた前髪をさらりと撫ぜていく
ね、大丈夫…?
すんごいうなされてたよ?
その宥めるような指先に
混乱した脳みそのまま
されるがままに撫ぜられ続ける
なんで
だって、お前は
怖い夢でもみた…?
いつものやかましさはそこになく
声を潜めて気遣わしげに尋ねられる
瞬間、堪らなくなって
腰に縋り付くように強引に抱き寄せ
薄い腹に頭を埋める
一瞬驚いたように止まった指先は
何も聞かずにまた頭を撫ぜ始めた
欲しくて欲しくて堪らなかった現実
大丈夫、大丈夫だよ
ここにいるから
信じて、すがってしまいたかった
もう少し寝よう
大丈夫だから
嫌だ
何が大丈夫だ
少し寝て目が覚めたら
とっておきの面白い話してあげるね
嫌だ
だって
目が覚めたら
目が覚めても
そこに
いつだって君のこと想ってる
ねえ、大好きだよ--
そこに、お前はいないんだろ?
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パチリと目を覚ます
窓辺から室内を満たす
馬鹿みたいに明るい日差しと柔らかな風
世界は今日も祝福されていて
当たり前みたいに日常は繰り返される
お前が居ないのに
目尻からこめかみに伝う涙が
ぽつり、ぽつりと枕を濡らす
お前が大好きだと言ったこの世界で
俺は、これから一人生きていくんだ
『夢と現実』
/長い長い悪夢(現実)
【夢と現実】
ばん、という音と共に弾ける火の花を目に焼き付ける。
パラパラと光の残滓が下に放物線を描いて、地面に届く前に消えた。
――すごいね、母さん!
収まらない興奮をそのままに母に話しかける。
花火の後に目に写った母は、子供でも見惚れるような優しさに溢れた表情をしていた。
――そうね、また来年も見に来ましょう。ね、あなた?
――ああ、そうだな。来年も来よう。
私を挟んで微笑み合う両親は、まだ幼かった私には嫉妬心を沸かせるものだった。
ぷく、と頬を膨らませて、精一杯の不機嫌アピールをする。
母さんは父さんが大好き。父さんは母さんが大好き。
だから、そのふたりの娘の私は大大大好きでしょ?
そんな事を言って、私は2人の手を片方ずつ握った。
2人も笑いながら肯定してくれて、心がぽかぽかと暖かくなる。
ああ、ずっとこの時間が続いたらいいのに。
ずっと、ずーっと。
…分かってるんだ。これは、夢でしかないこと。
まだ私が明るく輝く星で在れた頃の、しあわせな夢。
沢山の、数え切れない星達に混ざれていた頃。
……出来ることなら、暖かい星のまま居たかった。
・
・
・
ぱちりと目が冷めて、無機質な白の天井にしばらく目を向けていた。
まだ暗い。また、2時間ほどしか眠れなかったらしい。
腕に繋がっている管が抜けないように注意しながら、のそりと鈍い体を横の真っ白い壁にある窓に向ける。
温度の差で若干結露しているガラスの向こうには、数え切れないほどの星が輝いていた。
「なんで…星になれなかったんだろうなぁ」
ふたつの意味を込めて、そう呟く。
いつの間にか、目元から生暖かい水が零れ落ちていた。
…その目元に光る雫が、星に負けないほど輝いていること。
それが、本人が1番気付くことのできない事実というのは、
少し、皮肉が効きすぎている。
夢と現実
夢をみて、現実をみて、
上がったり下がったり、影響されたり、
面白いものだと思う。
「夢と現実」
夢の中の私は
とても素敵な女の子で
夢の中のあなたは
いつだって私を愛してくれるのに
夢と現実、それを結びつくのは結局 自分の行動次第。
いくら夢を語ろうとも、叶えるためにはまず自分が変わろうとしなければ、いつまで経っても叶うことはない。
頭では分かってはいても、体が動かない。
それは言い訳になるのだろうか。
現実とは厳しいとは思いつつ、そうさせているのも、また自分なのではないだろうか。
情熱が欲しい。衝動が欲しい。居ても立っても居られないほどの強い想いがあるなら。
今の私にはそれほどの気持ちが湧き上がってこない。
小さい頃
夢があるのが当たり前だった
夢がないっていう子の話が
分からなかった
今になって分かる
夢がない
よく物語で「夢のパワーはすごいんだ!」
みたいな台詞を聞く
どんな小さな夢であっても
あるのとないのでは
こんなにも違うものか
なんて虚しいのだ、寂しいのだ
そしてこんなにも夢を持つ人が
眩しくて妬ましいのか
『夢と現実』
長く続く闘病に、疲弊していく両親に、
僕の生きる価値はなにかと、問いかける。
僕の存在が重くのしかかる両親にそれを問うたとき、なにも答えないことこそがその答えだと、あの日僕は知った。
そしてその日から、僕は夢の中に閉じこもった。
夢の中では僕は何でもできた。走ることも、大声で笑うことも、学校に通うことも、友だちを作ることも。
抑圧された感情を解き放ち、自由に、思いのままに、ただ在ることだけが許される。
そんな夢と現実ならば、選ぶ必要などないでしょう。
深く、深く、眠って。
二度と目覚めることがないように。
僕は、僕として必要とされる夢の中で生きていたい。
だからどうか僕を諦めて。
身体に繋ぐ生命維持装置なんていらない。
僕という枷を外して、どうか穏やかに過してほしい。
手を握られる優しさに、涙を流す温かさに、
決意が揺らいで戻りたくなってしまうその前に、
もっと眠りの深みに落ちていこう…。
【夢と現実】
夢と現実
夢の世界は、ワクワクする。どんなことでも出来るし、何にでもなれる。一方、現実の私は、ただ毎日をやり過ごす冷めた学生に過ぎない。冒険せず現実的に生きてきた。それが正解だと思い....。
でもホントにそうだろうか?と最近思う。
私の冷めた心はとけ始めてしまったようだ。現実は厳しい、それでも胸の高鳴る方へ進みたい。
『わたしよ、命を燃やせ』
-夢と現実-
夢を見ることって 現実でしょ?
なぜ 分けようとするの?
夢みることはあっても、現実をないがしろにするようなことはしない。
結局、夢は夢なのだ。現実はそれよりも厳しい。
それなのに、最近とても夢をみている。
愛する人と子供たちがいる。
その人は私に微笑んでこう言った。
「ありがとう、今すごく幸せよ」
実際はこんな言葉をかけられたことはない。
それどころか彼女はもういない。
いつか思い描いた自分の夢を、寝ているときの夢としてみるなんて。
私はまだあの人を忘れないでいる。
夢と現実
『みんなは、大人になったら何になりたいですか?』
懐かしい夢を見た。
小学生の頃、道徳の授業で『将来の夢』に関する内容の授業だった。
担任の先生の名前は忘れたけど、授業の内容だけは鮮明に覚えている。
担任から『大人になったら何になりたい』という質問が投げられた。
夢に出てきた懐かしいクラスメイト達は、楽しげに将来の夢を語っていた。
飛行機のパイロットになりたい人。保育園の先生になりたい人。声優になりたい人。漫画家になりたい人。
警察官になりたい人。
みんなキラキラとした目で夢を言う。
担任が手を挙げていない自分へ問いかけた。
『ーーさんは、どんな大人になりたいですか?』
注目が自分へ向けられる。
自分は……。
* * *
目覚ましのアラームがうるさく鳴り響く。乱暴に目覚ましを止める。スマホで時間を見ると、朝の七時を迎えていた。
重たい体を起こして、ベッドから降りる。
懐かしい夢を見ていた気がするが思い出せなかった。
クローゼットからスーツを取り出して着る。
昨日の夜、仕上げた書類をカバンに入れた。適当な朝ごはんを食べて、会社へと向かった。
空は重たい雲が広がっていた。今にも雨が降り出しそうな空模様だった。
* * *
「ーーさんは、どんな大人になりたいですか?」
先生が僕へ質問をしてきた。
僕は自信満々に答えた。
「大きくなったらパン屋さんになるんだ!」
そう、自信満々に答えた。
夢と現実
あ、これ夢だ。コイツ夢でも楽しそうだな、押し入れでトランポリン。
3人目の視点で見えてるのおかしいし。コイツいつもジャージなのにスーツなのおかしいし。まず押し入れでトランポリンできないだろ。
あ、これもう起きるな。
あ、現実だ。起きれない、身体が重い。
涙で霞んで、瞼が重くなって、布団にくるまった。
アイツ今頃何してんのかな、夢では楽しそうにしてたのに。
アイツはもう戻って来ないんだ。
アイツの親から貰ったジャージは押し入れにいれた。
戻って来いよ…なんで先に逝ったんだよ。
夢と現実は本当に違う。
大人になるにつれてそれがよく分かるようになった。
あの職業は外から見たら遊んでいるだけで楽そうに
見えるかもしれないけど。悩みとか難しい仕事とか
ないように見えるけどそんなわけないんだ……
私が就職したところはとても優しい場所だった。
でもやっぱりあの仕事は死と生が隣り合わせに
なっている仕事なんだと痛いほどよく分かった……
毎日しっかり見てはいるけど何が起こるかわからない。
何を求めているのかがわからない……
こんなはずじゃなかったのに
描いてた夢はこんなんじゃなかったのに……
そう思っても仕方がない。
もうとうに限界に来ていたんだ……
しんどくて辛くていけなくなった。
ただ自分の精神が弱いだけなのかもしれないけど…
それでも現実と向き合わないといけないんだ。
だから私は
努力して頑張って
"夢を現実に"
した人は凄いなって思うんだ…
夢を追いかけている
君はとても素敵だなと感じる
未来について語る想いも熱い
一生懸命で
やりたい事が沢山あって
一日が24時間では
足りないと言う
君は一年前より
歴然として成長している
前進してるよ
やりたい事ができてないとか…
努力が足りないとか…
サボり癖を直したいとか…
理想と現実のギャップに
ため息をついている
私がいつでも言ってあげる
何度でも何度でも
大丈夫夢に向かって進んでる
夢と現実は着実に近づいてるよ
だから今を大切にしてね
ワクワクを無くさないでね
今を楽しんで生きてね
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