『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜景
日が落ちて、川向かいの高層ビルの窓が明るく光り始めた。たまにブラインドがあげられて、人影が見えることもある。
光の下には働く人がいる。そう思うと不思議に力づけられる。
知らないビルの群れ、あの小さな窓の光の中にも、きっと幾千幾万の働く人がいる。
海沿いの工場地帯の光にも、山から見下ろす街の光の下にもたくさんの人がいて、きっと誰もが懸命に生きているのだろう。
#31
夜景
夜景が綺麗なレストラン。二人きりの貸切のレストラン。私は、何で二人きりなのかも知らされないまま、ここへ来た。食事の始めは、他愛も無い会話から始まり、「こんな話、何処でも出来るじゃん」と思っていた。すると、君は、食事中なのにも関わらず、いきなり、立ち始め、「レッツショータイム!」と言い、すると、さっきまでの店員さん達も何もかもが変わり、音楽も変わり、電気は、まるで、クラブにいるかのような、ライトになり、店員さん達は、突然踊り始め…何事かと思うと、君は、私の目の前で膝まづき始めた。すると、君は、「これが、君の望んでたプロポーズのしかただろ?」と言い、「俺と結婚して下さい!」と。もちろん私の答えは、「はい!喜んで!」。凄く嬉しかった。
いつも、君からの言葉は、驚かされたり、嬉しかったりキュンキュンさせられたり…だから、何個心臓があっても、足りないよ…昨日もそう。二人で、出会った頃の昔話をしてたら、君は、「話してて君の事、可愛いなと思ってた。彼氏がいなければなぁとも思ってた。それに、もし、君に彼氏がいなかったら、すぐにでも、付き合う為に、グループホーム出てたよ。」と言われた。凄く嬉しかったのに、虚しかった…そして、思ったのは、「あーぁ。アイツと一回別れた後、何回もやり直さなきゃ良かったなぁ…もし、人生やり直せるなら、アイツと一回別れた後、二度とやり直さずに、今の彼と出会って、すぐに付き合いたかった…」とばかり思った。それくらい、君の事が出会った頃から大好きだったから…
【夜景】
海沿いの街の小高い丘の上に建てられた、高層ホテルの最上階。眼下に広がるガイドブックにも紹介される夜景を眺めながら、僕は手の中のワイングラスを転がした。
こんな景色、飽きるほど見てきた。今さら感動なんてできないし、たいして美しいとも思えない。だけど。
「ねえねえ、昼間行った灯台ってあのへんだよね?」
アルコールも入って気分が高揚しているのか、いつも以上にはしゃいだ君が窓の外を指差す。すごい、綺麗、なんて馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返す君の横顔を見ていると、目の前の夜景が本当に価値のあるもののように思えてくるから不思議だ。
「ガイドブックには宝石箱みたいな夜景って載ってたけど、どっちかって言うと星空みたいじゃない? 空にも地面にも星があるなんて、すっごい贅沢! 連れてきてくれてありがとう!」
満面の笑みを浮かべた君は、すぐに窓ガラスにべったりと張り付いて熱心に夜景を見つめ始める。
「……いいんだよ、別に。僕が綺麗なものを見たくなっただけだから」
この世で一番美しく輝く君の表情を、特等席から眺められる。世間でもてはやされる夜景なんかよりも、僕にとってはそちらのほうがよほど至高の光景だ。
窓の向こうに広がる街の明かりを反射してキラキラと輝く君の瞳を見つめながら口に運んだワインは、この上もなく甘美な味がした。
一度、
宇宙から
地球の夜景
見てみたいな
お題
夜景
小さい頃、星を見るのが好きだった。まだ周りも田舎で家からでも綺麗な星空が見えた。歳を重ねるにつれ、変わる周りに自分も合わせなきゃと感じた。その時、星は僕に綺麗な姿を見せてくれなくなった
【夜景】#3
私たち人が、夜に死ぬと、
星たちは泣いて。
月も泣いて。
暗い空も泣く。
私たち人が、夜に笑うと、
星たちも笑って。
月も笑って。
暗い空も、少し明るくなって笑う。
私たち人が、夜に喜ぶと、
星たちも喜んで。
月も喜んで。
暗い空も、喜ぶ。
人と、星と、月と、空で、
みーんなで、笑って過ごそう。
私は今、メガネもコンタクトもしていない。だから、夜景が全てイルミネーションに見える。
今日、仕事を辞めた。
地方から越してきて3年が経った。
今時遅くまで残業というのも少なくなってはきたけど、限られた時間でこなさなきゃいけない事は多い。
休みの日は社会人たる者体調管理のため身体を休めた。というのは強がりで、こっちには友達がいないから特に遊びにはいかなかった。
最後の仕事も何事もなく終わり、帰る途中ふとコンビニに寄ってお酒とつまみを買った。
いつもなら立ち寄らない公園のベンチに座ってお酒を飲む。
その公園のベンチからは自分が働いていた街が見えた。
この街から1人消えたところでビルや車の灯りは変わらず光り続けているのだろう。
「この3年間私は…」
サラン2話
何が出来るのかな泣きました。
女の子に助けてあげたたくって男の子は考えました。
僕と友達になろと考えました。
男の子は僕が友達なると言いました。
村の人に見つかたら殺されちゃう
私は1人でいいの女の子は言いました。
男の子はこの時間に来たら誰もバレないよ。
みんな居ないもん。
それに僕帰るぼしょ分からないしぃ
僕も1人だから友達欲しいと言いました。
「夜景」
夜景の見えるレストランに着いた時、プロポーズされると感じた
この時を待っていたはずなのに…
料理を注文するときタッチパネルをぐっと押す彼を見て醒めてしまったのだ
操作ミスで目玉焼きハンバーグが四つ来た事も拍車をかけた
私…この人で良いのかな?
そう思った瞬間、記憶が堰を切ったように溢れ出した
髪を切りすぎて風邪を引く彼
車酔いする彼
交差跳びが出来ない彼…
ふと顔を上げた時、そこには居たのは醜悪なガマガエル
これが蛙化!?
私は悲鳴をあげて逃げ出した
蛙化はある日突然やって来ます
愛する彼が突然カエルになっても貴方は愛せると誓えますか?
夜の雑踏、ビル窓の反射。
車の音と、人の声。
このまま存在を薄く、薄くして、
夜景の中へ溶けて消えたい。
高層ビルや展望タワーから眺める夜景は、人工的かつ都会的な美しさがある。
キラキラと輝く街の明かりは、まるで空に浮かぶ星のようだ。
しかしながら、街が明るすぎるのも考えもので、本物の星はほとんど見えなくなってしまう。
小学校の頃、野外活動で体験した田舎の星空は、今まで見たどんな夜景よりも美しかった。
文字通り「数えきれない」星たちが煌めいており、「天の川」もこの目ではっきりと確認できた。
都会で暮らすようになって、星空を眺める機会はほとんどなくなってしまった。
子供たちがもう少し大きくなったら、キャンプにでも出かけて、満点の星空を見せてあげたい。
夜景 2023.9.19
私は見てない
私は観てない
私は結局最後まで見られなかった
そして戦う必要もなかった
鉄線海峡の記憶。そこに存在するは蒼石を
失った防空巡洋艦 ここから続く地獄の道
レイテの記憶
その雨は止むことがない
対を失った青い彼岸花に囲まれた、扶桑の国では
ないのに勝利の革命を起こせない戦艦
そして、その直後の悪夢が全て固まって
全ての罪
他責 欺き 不幸 奪い合う希望
自分たちだけの優しさ 國か 国か 人が違うが
交わらないか染める黒い糸
奪われたのは 聲 影 御霊 命 恵み
即ち
因果応報という自分を殺す引き金を引く
そうしてその時の罪の数だけ
自分に反射する ただの柱(壁)
もっとも、たくさんの悪夢を取り込んでしまった
己の最後が視えるだけ
こんどこそ最後の壁
ただし、よく視る光景の自分こそがそこ記憶に
縁にあるのかもしれない
まだ戦える!と、あきらめなかった故に
片翼を失った灰色の朱鷺
あぁ…と墜ちた 我は翼なき囮
たくさんの仲間の四。自分はここだけで
いいのか…と、彼女は、国の名を背負った偉大な
××は思ったのかも…と。
小声でふと口にしてみる。
もう嫌だ、と叫ぶほど
そこでの光景が観えるほど(視えるほど)
何故 呪いあってしまったものを眠らない街に
たくさんの人の夢を創りたいのに
と、心が折れる
しかし、創りたかった人たち。いや、モノたちの
方がまだマシであろう。全部を奪って
飢えた 自分たちに 分けろと
お前たちは 薩摩の芋でいいだろう
本当なら自分たちが戦いたい、すべてを敵に回してと
勇気なし 友情は崩壊 知恵を失い 誠実さがと
ただの闇だけでは光に至らず
勇気なきもの 己を越える、記憶の欠片を踏みにじって歩いて届かない希望 優しいのは自分だけ
奇跡など熾きないのだ 運命は悲運になり
偽りの光に宿り、底が墓場に
ただ、
もしも、
その人が本当なら
彼女たちは純真で、愛情をたくさんもってるから
(嫌われてても欲しい人がと 夢現に言うから)
夢は終わらないのかも、と
その青は救世主ではない。
連合艦隊なのに、残っでしまった戦艦ではない。
ただの記憶を失った
ブルーゴーストと
コーラルシーなのだ
両方 私だった
ただ、戦わない 何度も言うけど戦えない
私はいつだって、明日終わりが来ても
と思ってから10年以上経ったけどただ
何もできなかったモノ
戦うのは嫌いだけど失ったたくさんのことを
知っているから
呪いではなく本当の意味での祝福
それがなくても私は構わない
呪いであっても私はきっとそれを緩くするだけの
仕事であれば不戦の老
それぐらいであればと私は笑って老体に鞭を打つか
と思った
詐りの風とすべてを呑みこむ萩がついに
獣の前に戻せたのなら
その浅瀬にいる珊瑚の名を持つ人は
それはね 弱いのよ お姉さんたち(3人の)
と言う
神威はシスターサラに
涼月は風に
冬の女王の遣いは長門に
敬意を現しを心から頭を垂れる
私はただの名もなき詩を作るのだけの
三番艦(三代目)だから
コーラルシーが本当にほしいのなら
あの通りにいる
私を探して
ただし、物語には続きがあった
もう一つの詐りの風があるという救いのない
話である
自分で孤独を好んだのに誰にも捨てられる未来。
自分で演じたのにそれすらも嫌われてしまう
恐ろしい未来。
自分で崇めてたのに直前で
そのその神が娶ったものも同じ性質な上に
その神 北の織姫ではなく最高位の神の逆鱗に
ついに触れてしまった。さらにもう一つの
よりにもよって九州の、本当の黒い神の怒りにも
触れた。二人共ヤ・ク・ソ・クしてたのに
貴様(あんた)全部嘘つきね、と。
無限に笑われる悲劇である。
もっとも、ハイビスカスの花を見た瞬間に
発狂するたったひとりで…と
2023年9月23日
仏滅
遠くから見るといい
近すぎて見えないなら
高い位置から見渡して
遠くまで見るといい
地上の星がよく見える
この中にボクがいる
この中で生活してる
遠くから見るといい
遠くまで見るといい
ボクは美しい星にいる
『夜景』
夜景がきれいね、だれかさんのこころみたい。
夜景がきれいね、だれかさんのおかおみたい。
夜景がきれいね、だれかさんみたい。
夜景がきれいね、あなたみたい。
あの星もこの星も全部光ってる 命を燃したひかりの窓辺/夜景
キラキラと輝く街 .
そんな街を更に明るく照らす月 .
それを冷たく暗い病室から眺める僕 .
『 まるで別世界に住んでるみたいだね 』
軽自動車の後部座席でウトウトしながら窓から見つめるのは、
すこし眩しいネオンの夜景。
「都会だなぁ…」なんて思いながら、いつもは通らない道を通る。
いつもより、ちょっと特別な夜のドライブ。
不思議な感覚。なんだか大人になったみたい。
「このまま寝たら、何かいい夢見れるかな?」
人生を振り返ってみたけど、夜景の思い出がないぞう。
東京ミレナリオはエレクトリックパレードみたいなモンで夜景って感じじゃないし、
お台場で観覧車乗ったはずだけど、夜景の記憶はないなぁ。
夜景、夜景とつぶやいて、出てきたのはマッキーのオクトーバーだった。
秘密基地が山の上にあって、そこで仲間内と合流して夜景を見るみたいな曲だったと思う。
彼女も連れて行ってやれよ。
夜景
この病室からは、町の明かりがよく見える。
海と山に囲まれた町の、山の中腹に隔離されたサナトリウム。それは、小さな町全体を見下ろすようにして建っている。
記憶が正しければ、あの辺には従兄弟の家があるし、あそこには滑り台とブランコしかない小さな公園があるはず。それから、ひときわ明るいあれは、きっと町役場。遅くまでお勤めご苦労様です、と心の中でひとりごちる。
いつもと同じ夜景。代わり映えのない景色。
それが退屈だなあなんて思えるくらいに、いつの間にか自分は成長していた。そのことに、喜びと、少しの寂しさをおぼえる夜だった。