『夜の海』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜の海
夜の海は月のもの
海は月のために黒いビロードを纏い
粛々とこうべをたれる
月は海の姿を一晩中眺め
満足顔で夜空を渡る
やがて月が眠りにつき
東の空から太陽が顔を出すと
海は黒くて重いビロードを脱ぎ捨て
白く輝くレースを纏う
そして優しい太陽を
微笑み顔で迎えるのだ
演習のよう
2024/08/15㈭日記
停電も増えて来ているような。
スーパーに行ったら
お米がなかった。
お米は、普段から3ヶ月分は備蓄を
しているけれど、気持ちが焦るのは
嫌なので、お米 コーナーを
見るつもりはなかった。
でも、おじいさんが店員さんに
「いつ入るか、わからないの?」って聞いて、店員さんが「はい」って
答えているのを見てしまって、つい
2人の視線の先を見てしまった。
しばらく未入荷ならパックご飯、
冷凍の米飯、 お粥 、乾麺類を
お米代わりに買う人が増えるだろうね。
考えることは、みな同じ。
焼き芋を食べる人も増えるかな。
今日はヤマザキのクリームサンド
ワッフルを買ったので今日は
焼き芋を買わなかった。
あまおうの苺ソースとホイップの。
美味しかった。
こちらは、まとまった雨が
降らないから川が干上がっている。
川底が見えているのって
人間性の底を見られている時も
こんな感じ?って思う。
「やっぱり空っぽか」と
がっかりされたりとかね。
おやすみ。
夜の海
海の近くに泊まった事がある。
旅行でテンションが上がっているのか、
中々眠れなかった。
ザーッ、もしくはゴーッ、
みたいな波の音がずっとしていた。
確か、私が雨女だからか
せっかくの旅行は雨だった。
風もあった。
だから波の音がずっと響いていた。
少し恐怖を感じるほど波の音がしていた。
部屋が静かな分、音が大きく感じたのかもしれない。
けれど、だんだん慣れてくると落ち着くBGMになった。
結局、朝まで波の音を聞いていた。
海と空が夜に溶け合わないように月は柔和な顔して見張る
題-夜の海
夏の夕暮れ ハナユカタ似合う君
いつもと変わらぬ道を 手をつないで歩いた
小さなその手を 大事に握りしめた
僕の隣から君が 消えてしまわないように
二人片寄せ見上げた 夜空舞う光る花びら
いつまでも いつまでも 君といれると思った
あれから時は経ち 今、君の姿なく
どこにいるの 顔見せて
夢のままでいさせて
君と過ごした 淡い夏の調べ
今一人ぼやき歩く
君と歩いた あの夏
僕の心の中に
ハナユカタ似合う君
夜の海
打ち寄せる波の音だけで
しーんと静まり返って
何だか違う世界に来たみたい。
月明かりが
ぼやっと海面を照らして
昼間には見ることができない特別な景色。
暗くて怖いと思う人もいるかもしれないけど
浜辺に腰を下ろしてぼーっと眺めているだけで
何となく心が浄化される気がする。
自分の悩みなんてちっぽけだと思わせてくれる。
#25 夜の海
[深淵の海]
夜の海は
どこまでも深い濃紺の世界。
人間世界のどんな出来事も
大海の前には霞んでしまう。
あぁ、自分はこんなことで悩んでいたのか。
悩みなんて、この大自然の中では
こんなにもちっぽけなものだったのか。
もっと広い視点で物事を考えなくては、
この海の足元にも及ばない。
悩みなんて最初から無かった。
夜の海が全てを飲み干してしまった。
夜の海ってさ
こう、アニメとか映画とかでは
ヒロインと二人きりでちょっと秘密な話をして
距離を縮めるイベントの場なんだけど
俺はそもそも海なんて行ったことないし、
ヒロインとやらにも出会ったことないんだよなぁ…
それに夜の海なんて、なんか海に引きずり込まれそうで
めちゃ怖いやん
「夜の海」
夜の海。
夜の海は、静かだ。
最近、日々の様々な事で落ち込む事が多く続き、気分転換に夜の海を見ようと来た。
夜だから、暗いし、少し恐怖を感じるけれど、夜の海が好きだなぁと私は思う。
海を見ていたら、気分が少し落ち着いてきた。
また頑張ろうかなと私は思った。
夜の海
彼女を誘って来たのは、夜の海。
向こうに灯台の灯りが見える。
ここはあまり人が来ないから、2人っきりになるにはいいところだ。
何回か来ているが、彼女の瞳がキラキラしている。
本当に海が好きなんだなと思った。
特段に何か話さなくても居心地が悪いということはない。ただ波の音を聞くだけでもいい。
彼女が肩に寄りかかってきた。
それに合わせて僕も彼女に寄り添う。
瞳を閉じれば、静かな波の音と彼女の呼吸音。
時折り瞳を開ければ、満点の星空。
今日は何時までこうしていようか。
このままでもいいけれど、身体を重ねたい衝動にも駆られる。
彼女が僕の指を絡めてきた。
もう少しだけ、このままで。
その後は、どこか一つになれる場所へ。
「今日は、ちょっと遅くなりすぎましたね」
「おう、すっかり眠くなっちまったな」
2人はゆったりとした足取りで冷めきったコンクリートの上を歩いていた。津詰の方は大きな口を開けて、欠伸をした。
しばらく歩いたところで目の前に橋が差し掛かった。
津詰は橋の名前を見ると立ち止まった。
「どうしたんですか?ボス」
「あぁ、いやなんでもない」
橋名板には"駒形橋"とあった。
「この橋の上からじゃ海なんか到底見えませんけど、夜の海ってどんな感じなんでしょうね」
「夜の海はブラックホールみたいなもんだな。入ると結構流されることがたまにあるんだってよ。そのせいで、毎年夜の海に入った人が沖に流される事故が結構あるんだな、これが」
「じゃあ、今度一緒に行きません?夜の海」
「なんでそうなるんだよ。話の流れ的に行かないってなるだろ、普通」
「いやぁ、ブラックホールならオレがボスと一緒に入ったらずっと一緒に居れるじゃないですか」
「俺を殺す気か」
「まぁ、冗談ですよ。そんな事しなくてもオレたちはずっと一緒ですからね」
夜の海
水平線が近くに見える気がする。
どこかに連れてって。
夜の海
真っ暗闇にぼんやり浮かぶ丸い月。
海は空の色を映しているはずなのに水面には小さな光があり、波と共に揺れていた。
――私もそのひと粒になれたら、寂しくないかもしれない。
日々家
君が消した画像はふたりの夜の海 残せないほど憶えてるのね
「夜の海」
夜の海は怖い。
暗闇で何も見えなくて、波に飲み込まれてしまいそう。
波の音を聞くのは、最適なんだけどね。
ずっと聞いていられる。
とある花火大会の4K動画を観た
手のひらサイズの画面の中にも関わらず
鳥肌が立ちっぱなしで
とてつもなく綺麗な瞬間に釘付けになって
気付いたら今にも涙が溢れそうになっていた
こんなんじゃ、それを目の前にしたら、、、
綺麗で眩しくて儚いものには
心惹かれるように出来てるんだよね
みんな、そう
今年の花火大会、地元では秋に開催されるらしい
誰かと一緒に行けないかなあ
月の光が海を彩る
漆黒に染まった海助けを求めるかのように
こちらに向けて
さざ波を送る
風と、海と、月と、そして僕の対話
今日も地球は回っている
【夜の海】
太陽に照らされ
ギラギラと輝く海
月に照らされ
キラキラと輝く海
さて、貴方はどちらが好き?
どこまでも
続く暗い
夜の海に
沈んでいく
勇気はない
テーマ【夜の海】
寄せては帰っていく波音。毎年この季節になると懐かしさを覚えるのは潮の香りのせいだろう。歩くたびサンダルに入ってくるサラサラとした砂は、砂時計を思い起こさせる。
薄暗い水面が月光を浴びてきらきらと輝いていた。
空に浮かぶ、億光年前の光の残滓ーー星が夜空一面を彩っている。
僕は星に詳しくないから、夏の大三角の名前がぼんやりと浮かんで消えた。
(たしか、ベガ、デネブ、アルタイルだっけ…?)
僕は服が汚れるのも構わず、波が来ない砂浜に座り込んだ。
夜になるとようやく少し涼しい風が吹くようになったとはいえ、まだ日中は蒸し暑さが残る。
腰掛けて、ほっと一息つけた気がした。
ナイロンの汗を良く吸う白い半袖Tシャツに、紺色のジーパンに黒いサンダルの出て立ちで、持ち物は財布と車の鍵にスマートフォンだけ。
なんとなく、遠くに行きたかった。別に仕事に行き詰っているとか、家族仲が悪いだとかそういうのでは無い。ただ、なんとなく逃避したかったのだと思う。
気付かないうちに、心は疲れていたんだろう。
「すぅー……はぁ……」
胸いっぱいに息を吸って吐き出した。
なんとなく、気持ちが楽になった気がした。
こうして、ぼんやりと海や夜空を見上げることなんて、大人になってから無くなっていたことに気がついた。社会人になったら学生の頃より窮屈になった気もするし、この世界は元々息苦しかった気もする。
ただ、空を見上げる。星を探す、星座をみつける。海に行く。波をみつめる。
ゆっくりと深呼吸すること。
それを忘れていたのだろう。それだけのことだ。
それだけのことが、心を落ち着かせてくれたのだから、たまにはこうして逃避するのも間違いではなかったのだと、今更ながら知ることができてよかった。
「アイツもそうやって、逃避できていたらーーー」
(あんな悲劇は、起きなかったのだろうか。)
考えても仕方がない事だとわかっている。
それでも、考えることを辞めることはできなかった。
ーーーーー
夏の夜に。
逃避した男とできなかった男。