夜の海
彼女を誘って来たのは、夜の海。
向こうに灯台の灯りが見える。
ここはあまり人が来ないから、2人っきりになるにはいいところだ。
何回か来ているが、彼女の瞳がキラキラしている。
本当に海が好きなんだなと思った。
特段に何か話さなくても居心地が悪いということはない。ただ波の音を聞くだけでもいい。
彼女が肩に寄りかかってきた。
それに合わせて僕も彼女に寄り添う。
瞳を閉じれば、静かな波の音と彼女の呼吸音。
時折り瞳を開ければ、満点の星空。
今日は何時までこうしていようか。
このままでもいいけれど、身体を重ねたい衝動にも駆られる。
彼女が僕の指を絡めてきた。
もう少しだけ、このままで。
その後は、どこか一つになれる場所へ。
8/15/2024, 11:56:57 AM