『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空がどこまでも高く、澄んでいる
明るい空色が続いて、いつまでも夏が続く感じ
セミの音も夏を奏でていて、ワクワクする夏が続く
毎年必ず来日される夏さん
毎年過去最高の暑さと言われ
調子に乗ってる夏さん
今年の具合はどんなもんでしょうか
今年も過去最高狙ってるんですかね
少しだけ手加減してもらえませんかね
最高のビール飲める
環境を与えてくれる夏さん
汗をかかせ身体の水分入替え
健康の事を考えてくれる夏さん
いつもありがとうございます
一つお願いがあります
人々の心も少しあつくしてもらえませんか
今年の夏は
すいかを丸ごと買う
熱中症になりかけの時
美味しさに目覚めた
スーパーの
ゴロンゴロンとしたやつ
どれが美味しいのか
見極めるのは難しい
ザクックッと包丁を入れて
ザクッザクッと切る
一切れ口に入れると
新鮮で甘い水分に
口の中がほどけていく
夏の高温と
強い日差しが
大好きなすいか
高温と日差しに
疲れた私を救う
夏になると冬の寒さを思い出せなくなり、
冬になると夏の暑さを思い出せなくなる。
季節はまわりまわるのに、
そうこうしているうちに
だんだん知らない季節が増えていく。
私は夏が好きだ。
張りつく汗、読めない天気、突き刺す陽射し。
それでも私は夏が好きだ。
なぜなら私が夏に生まれたからだ。
海、プール、花火、夏祭り、BBQ。
私を楽しませるものばかり。
今年はなにをしようか
『夏』
鳥がどこにも見あたらない空で
太陽は別格の輝きを増すだけだ
汗が飛ぶドドンと汗が飛び散る
これも夏っていうことだったか
蝉がけたたましく鳴いている。
もうそんな季節なのか…
もうすぐ…
もうすぐ、あなたを失って2年目の夏が来る。
あなたを失った日から私はずっとこの胸に痛みを抱えている。
決して癒されない痛み。
この痛みも失いたくない。
忘れられない。
忘れたくない。
今年もそんな夏になりそうだよ、メイさん。
隠された真実
僕は君を愛していた。
だから君が恋を否定するたび、僕はそれを否定した。
それが僕の答えだった。
でも、君はあの娘を好きになった。
なんで僕じゃなかったんだろう。
君の一番の理解者は、僕だったはずなのに。
君があの娘を想っていると知ってから、僕は少しずつ変わった。
最初に、あの娘に告白した。
彼女は僕のことをもともと好いていたらしい。素直に喜んで、僕からの告白を受けた。
「僕って最低だな」
そう思ったけれど、止められなかった。
君が誰かと幸せになるのが、ただ怖かった。
それだけだった。
僕とあの娘が付き合い始めたと聞いても、君は笑っていた。
不思議だった。
あの娘が好きなんじゃなかったのか。
違ったのか。
それとも、僕は君にとって――
嫉妬するほどの相手でもなかったのか。
1週間後、君が死んだ。自殺だった。
遺書には、あの娘の名前はなかった。
世話になったことへの礼と、死後の片付けを頼むということ。あと最後に、一行だけ。
「もっと早く死ぬべきだったのに、なぜ今まで生きていたのだろう。」
僕は泣けなかった。
泣く資格も、なかった。
結局、僕は君を追い詰めて殺してしまった。
ただ愛していただけなのに。
あの日から、今日で12年になる。
僕は君のいない世界で生きてきた。
それも今日で終わりだけど
結局、僕は君しか愛せなかった。
みんなで割ったスイカ。海に入ってしょっぱくなった口に、スイカの甘みと瑞々しさが嬉しくて、満たされるまで頬張った。
遠い昔のことでも、鮮明に思い出せる。またそんな夏を過ごしたい。なんて言いながら、エアコンの効いた部屋で眠りにつく。こんな夏も悪くなかろう。
『夏』タケシ
日が長くなると夏を感じると言う人の多いこと。
午前5時前でも薄暗く紫の雲を揺蕩わせる。ゆるやかに、でも着実に日が短くなっていることに気付くこの季節こそ夏というのだろう。
きっとこのことに気付いているのは私だけなのだと思うと、なんだか朝帰りの罪悪感も愉悦感のような感情に塗り替えられる気がする。
陽が長くなって、
めちゃくちゃ暑くて。
飲み物が恋しくなって、
冷たいものが美味しくて。
蝉が鳴き始めて、
蚊が鬱陶しくなる。
生まれて来てから何回目のループになるだろう。
毎年毎年、これらを感じては、あぁ、夏が来たな、と思っていた。
ゲリラ豪雨とかいって、
いつの間にか太陽が陰った。
水道管が破裂して水がでなくなり、
体を冷やす夏野菜も酷暑でとれなくなった。
豪雨と酷暑で蝉は羽化できなくなり、
夏の風物の蝉の声は聞こえなくなった。
いつからだろう、当たり前の夏が当たり前じゃなくなって、新しい夏が生まれたのは。
それは、あなたにとって、新しくて嬉しい夏? 変化に動揺して怖い夏?
【夏】
ただの日記を記そうと思う。
先日、いつメンの友人たちを呼びつけた。
私達は大人になった今もたまに会う仲だった。
夏になってからは初めて会うから、花火しようとでも持ちかけようと思った。
最初に集まったのは私と能天気な友人で、他は後から来ると言った。こんなのはいつものことだった。
待っている間私達はいつものように挨拶を交わした。
また馬鹿みたいな会話をするんだと思ってた。
彼が語ったのは、自分の日常の愚痴についてだった。
私達はそれぞれ違う複雑な状況をもっていて、昔からお互いそれを理解していた。
だから私は、彼の愚痴にただ同調した。
彼は何度も辛い、泣きそう、申し訳ないと言っていた。
「普通に進学して、普通に就職して、普通に恋愛して、普通に結婚してみたかった。普通に誰かと話して、普通に遊びたかった。誰か別の人に生まれたかったなぁ」
話の中で彼はそう言った。私は「そっか、辛いよな」としか言えなかった。
梅雨は既に明けたはずなのにその夜はどしゃ降りで、彼は傘の中で煙草を吸っていた。
その後、コンビニへ行くともう花火が売られていた。
買って少しやってみようと思ったがやめた。
「ところで」
「ところで?」
「5月の連休あたりは今年は冷夏なんて聞いた記憶があるのだが」
「あるのだが」
「あるのだが、6月にはすでに猛暑日のような気がするというか猛暑日だったね」
「うーん、6月は梅雨だからまだ夏じゃないんじゃないかな?」
「はっ、言われてみれば。でももう7月で猛暑日があるような気がするのだが」
「それは夏だから冷夏じゃないかもしれない」
「いや、3ヶ月予報をみたらどの地域も例年より高いになっているぞ。これはしてやられたか」
「なにを?」
「上げて、落とす。というやつだ。ダメージが大きい」
「あー」
「しかしアイスが美味しい」
「あー?それどこにあった?」
「名前が書いてなかったがそこの冷凍庫だ」
「あー!?!?」
お題『夏』
昔は夏が嫌いだった。暑いしダルいし、イライラしている人が多かった。でも今は嫌いじゃない。夏の辛さは何も変わってないけど(むしろひどくなっているけど)夏ってそういうものだなぁと思えるようになった。つらい経験が心の許容範囲を広げたのだろう。時代遅れかもしれないけど、根性論も今なら少し理解できる。
題『夏』
幼い頃、大好きだった夏
病床で、窓越しに見た夏
十四歳、淡い恋をした夏
ふたり、氷菓を食べた夏
夏が嫌いだ
照りつける太陽も、
うるさいほどの蝉の声も、
生命の伊吹を感じさせる木々も、
むわりと体をつつむ湿気も、
青い青い空に浮かぶ入道雲も、
空に閃く稲光も、
雨が去ったあとの夕暮れも、
全部全部大嫌いだ
だってそれは昔、私の世界だったのだから!
置いてきた心たちと
変わってしまった全てがくるしい
あのころきらめいて見えた夏の日差しは
今私を痛めつける鋭い光になった
溢れんばかりの命の気配も、その輝きも
私にはもう外側から見つめることしか出来ない
頭も、瞳も、心も鋭く痛む、
だけど諦めきれない、
私の、わたしの、夏
「夏」
夏
蛙と蝉の合唱
天然氷のカキ氷
長い休み
夕方の雷と入道雲
夏、 それは教室のクーラー寒い暑いの争い
それは青春の始まり
それは 熱中症対策必要不可欠な物
それは、、
青空が眩しい。
雲も、眩しい。
生き生きと生い茂る植物達。
賑やかな生き物の声。
太陽が、近くにいる。
じんわりと汗が滲む。
ぬるい風が通って、風鈴の音が響く。
口にくわえたアイスが溶けだしてくる。
部屋に戻れば涼しいと分かっているけれど、
もう少しだけ、ここにいたい。
〖夏〗
夏をテーマにした物語とか曲ってものすごく多いから、青空とか蝉の声とか夏風とか、夏らしいものの至る所に、その匂いが溶け込んでいる。だからそういうものに触れるたび、情緒的なものがほんのり心に浮かび上がって来る。
もう泣くのは止めて
だって君には幸福になる権利が有るから