『変わらないものはない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
だといいね。という他ない。今の私には興味の浅い話だ。
変わらないものはないと良いね。いつか海は二分されその地底を剥き出し、いつか太陽は西から昇り、いつか私たちはその太陽に直に灼かれてうしなわれる。その前に君を黄泉のくにから取り戻す。そうだと良いね。
私の世迷い言に君は応えない。
おそらくそちらの機体はすでにcoldに移行し、元々つめたくかたくなっていた君の軀はさらにつめたくかたくなって、腐敗して死にきることも叶わなくなった。日々刻々と作り変えられていく私の軀が、君に触れた箇所の血肉をすべて書き換えて忘れていく。君がいない事実も更新されていく。死にきれなくなった君が日々を継続していく。継続と変化はほぼ同義である、と私は受け取っている。
cold、私の認識そのものをいまここで止めることは可能か。
万物の無変化を死者たちだけが勝ち取っていくことがどうにもゆるせなくてこまる。
何故、毎日勉強する?
何故、毎日労働する?
誰に言われて、そんな事している?
何故、好きでもない事を、毎日毎日狂ったように続けている?
一体何故?
全部、大昔の支配者達のせい。
支配者達は、沢山のお金を手にしても、何不自由無い暮らしを手に入れても、すぐに飽きた。退屈になった。
何か、変化が欲しかった。
でも、何かする度にみんなすぐに文句を言って暴動を起こす。
それじゃあ、困ってしまう。
なら、みんなにはずっと同じ事をさせよう。
毎日同じように勉強、毎日同じように労働。
みんなにも苦しい思いをさせれば、幸せな奴なんて作らない。
みんなで、退屈な人生を過ごそう。
そう思った。
でも、退屈な人生なんて、みんな嫌だった。
パラダイムシフトだ。
変わるには、そんな支配者達を全員倒してしまえばいい。
ぼく達だけの、新しい世界を創るんだ。
『明日また変われない』
口癖浮かぶ充電前 ときめきはすっかり売れ切れだ
どこに行こうと変われない ぼやけた景色変わらない
薄気味悪い月だけが 帰り道についてくる とりあえず明日のことは忘れてしまえ
変わらないものはない
確かに定番の味でさえ改良してるしね
性格とかは大元は変わらん気がするけどちょっとずつ変わってる気がする
変わらないものはない
容姿も気持ちも関係も、変わらない
ものはないと思っていたが
親子や兄弟の関係は血縁だけに
変わらないな。
その関係は、鎖のように継っていて
揺るぎない愛情になったり
どうしようもない縛りになる。
TM NETWORKの「STILL LOVE HER (失われた風景)」は『シティーハンター2』のエンディングテーマだった。
シティーハンターでTM NETWORKというと「Get Wild」が有名だが、こちらも隠れた?隠れてもいないけど名曲である。
ちなみにシティーハンターは岡村靖幸の楽曲を採用するなど、子どもが見られる時間帯のアニメ(下ネタで今はアウトだが、昔はよく夕方に再放送されていた)としては洒落た選曲だった。
「STILL LOVE HER(失われた風景) 」はアルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』に収録されている。
『CAROL』はアルバムだけでなく、それを基にした小説も出版されるなど一大プロジェクトだった。個人的にはここがTM NETWORKの全盛期だったように思う。
メンバー木根尚登により書かれた同名の小説は、イギリス人の少女キャロルが異世界に迷い込むストーリーで、概ねアルバムとシンクロして進む。
このアルバムのラストを飾る曲が「STILL LOVE HER(失われた風景)」であり、冬が舞台の、タイトルから想像するとおり別れの歌である。
小説『CAROL』に重ねると物語の最終章、冒険の世界から日常に戻っていく様子がうかがえる。
つまりすべてにおいて終わりを感じさせる曲で、しかし情緒的過ぎず淡々とした曲調(だから転調するところが余計に哀しさを誘う)がシティーハンターの世界観に合っていた。
放送から30年以上経って、タイトルバックの映像で使われた新宿の風景は面影を残しつつも変わっているし、私の見た目もすっかり変わってしまった。しかし毎年、冬が近づくとこの曲が聴きたくなるのは変わらない。
終わりといえば今年もあと少し。よいお年を。
『変わらないものはない』
【変わらないものはない】
変わらないもの…って何?
みんな1日1年過ぎれば
身体は変わるし
気持ちも変わる
昔好きだったあの子は今は全く興味なーしみたいな
この世に産まれて変わらないものなんてないんだよ
追記
今好きな事、例えば歌を歌うとかスポーツとか絵を描くとかも大人になるにつれ好きな事に対する気持ちは少しは変わると俺は思う(´-`)oO{
変わらないものはない。
時代も、時刻も、自然も。
食べ物の好みも、好きな場所も、好きな言葉も。
あなたの考え方も、価値感も、あなたが置かれている環境も、人間関係だって。
私の心も、あなたの心も、気になるあの人の心も、大切なあの人の心も。
今あなたが抱えているその悩みも、葛藤も、後悔も、苦しみも。
全部、全部、変わらないことはない。
時計の針は、動き続けているのだから。
変わらないものはない良くも悪くも、人間変わるもんだよなと、ずいぶんと久しぶりにあったクラスメイトを見ながら思う。当時は真面目で余り人と話すことのない、言い方は悪いが堅物といっていいような人物だった。当時と今あれこれと話している姿はあまり重ならない。熱心に話すなんたらアドバイザーやらうんたらシステムやらについてずいぶんと手慣れた、流れるような熱のこもった話しぶりに比例するようにこちらの内心は冷めていく。年末に来た連絡に懐かしさからあってみたものの、懐かしいクラスメイトの思い出がどこまでも遠くなっていく。自分よりもよほど成績も人柄も良かった、選べる選択肢だってたくさんあっただろうに、どうして、と、なんとも言い難い気持ちに押し潰されるように昔の思い出があせていく。似合ってないよそのギラギラした時計もどこかのブランドだろうスーツも精一杯の羽振りがいいふりも。懐かしさや思い出をそっと過去の中にしまい込んで閉じてしまうまで、そのどこか懐かしい声で話すどこかでマルチ商法まがいと聞いたことのある勧誘は聞き流してあげるよ。クラスメイトだった人を眺めながら、そんなことを思う。
変わらないものはない。わかっていたはずなのにわかろうとしていなかったのは一番僕だった。
夕暮れの街も少し目を離せば日は落ちて暗い夜に近づく。胸の高鳴りも明日になれば孤独に変わる。休日は平日になるし、夏があれば冬もある。
全ては時に支配されていて、僕らは、その時に逆らえないことを一番近くで見て知っていたはずだ。なのにどうして変わらない、当たり前にあるものだと思えたのだろう。
君の顔がもうこちらを向かない変化を僕はまだ受け止められないでいた。
『 変わらないものはない 』
私は祖父が苦手になった
お母さんの実家に遊びに行く時、祖父はベットに横たわったまま
言葉を発したかと思えば意味もわからないことを話すだけだった
「認知症」
私がまだ幼かったからかその言葉を上手く理解することが出来なかった
認知症を患う前までは大好きだったおじいちゃん
今はもう、私の名前すら覚えていないだろう……
そう思いながらも何年かぶりにお母さんの実家に行くことになった
居間に入ると珍しく祖父がいた
「あぁ、、ああ、七美おかえり…」
おじいちゃんは涙を流しながら私の名前を口に出した
覚えていた…
私は思わず泣いてしまった
おじいちゃん…ごめんなさい。
ずっと大好きだよ
当たり前、普通
何が当たり前なの?腕があること?足があること?話せること?当たり前じゃないよ奇跡だよ…
全て奇跡で生まれてきた命。
最近人生はパズルみたいだと思ってるどんなにぐちゃぐちゃでも個性溢れるパズル、数が足りないパズルも何もかも合っていないパズルもあるけど不正解はない。君たちの人生を表しているパズルなんだから不正解なんてないし間違っている訳でもない。どんなに汚くてもぐちゃぐちゃでもそれが君の人生なんだから恥じることは無い。個性豊かで美しいじゃないか。もっと自信を持ってもいいんだよ。君は美しい
今年も残すところあと数日
昨年よりも少しはなにか変われただろうか
わたしはなにも変われなかった気がする
今年は、今年こそはと、毎年伸びていくゴール
『変わらないものはない』2023,12,27
「ねえ」
後ろから声をかけられて振り返った。いや、振り返ろうとした。
ガクンッと微かな衝撃とともに、身体が傾き視界が揺れた。宙に浮いたかのような感覚は何かに躓いて転びそうになったときとよく似ている。たった一瞬の感覚を他人事のように味わいながら、バランスをとろうと無意識に身体を捻りつつ足を引いたのだけはわかった。
踵から思いきり床を踏んだはずの足元からは鈍い音がして、背筋がゾワゾワするような感触に思わず目を見開いた。身体を捻った反動で振り抜いた腕が何かを視界の外へ吹き飛ばすのもみえてしまってもうだめだった。
自分でもびっくりするくらい大きな悲鳴をあげた。
結論からいうと、彼は私を驚かそうとして失敗した。
後ろから声をかけて私が振り向くタイミングで足技をかけて転ばせようとしたらしい。もちろん受け止めるまでを想定して他の人と練習までしていたのだとか。
だが、私は転ぶことなく体勢を整えてしまった。それも背後で受け止める準備をしていた彼の足を思いきり踏んづけた挙げ句、その整った顔面に肘鉄をいれるというおまけ付きで。
彼は左足と顔面を腫れ上がらせていて、もうどちらが悪者かわからないくらい酷い状況となった。呆然としたままの彼と彼の兄弟たちに謝られながら私も謝罪し続けている。こんなことなら素直に転んでおけばよかった。
土下座をしつつ彼の様子を覗き見ていた。呆けているのにどこか悔しそうな笑いをこらえているような、ちぐはぐな表情をしている。以前は能面のような薄い笑みを浮かべているだけだったのに、こんなにも人間味のある表情もできるのかとなんたか嬉しくなってしまった。
今回は結果こそ最悪だったけれど、いい収穫もあった。
変わらないものなどないのだ。人形のように決まったことしかしなかった彼に悪戯心が芽生えたんだ。
なんだかそれだけでほっこりしてしまう。彼の兄弟が必要以上に彼を構う理由がわかってしまった。
「ねえ、今度はもっと上手くやってよね」
【題:変わらないものはない】
変わることが怖い。今もそう。
私の大事なおじいちゃん、おばあちゃんがいつ
かはいなくなってしまうとわかっているから。
環境が変わることで、その時々に適応しようと
もがいていかなきゃだから。
だから怖い。というよりかは嫌だ。
でも、何かは必ず変わっていくから時間が経つと自然と無くなっていく。そしたら、亡くしたものの空いた部分を埋めるために自分にとって大事なものを探しにいくことになる。
だから、私も私のいる環境も変わっていくことを嫌がって拒んではいけないんだと思う。
また自分の空いた部分を埋めるために。
この場所には変わらないものなんてないんだ。
今回は自分の気持ちを文章に綴ることがとても難しかったです。なので少し読みづらかったかもです。それでも最後まで読んでくださってありがとうございました。
今日のお題は『変わらないものはない』でした。
変わらないものはないよと 君が言う
そうだねそれでも君が好きだよ
お題【変わらないものはない】短歌
自然と意識が浮上して、そっと目を開ける。恋人が分厚いカーテンを引いた室内は暗く、外の時間を悟らせないが、長年の習慣からいつも同じくらいの時間に目が覚めるようになっている。
身を起こしても傍らの恋人はまだ眠っていて、それもいつものことだ。ジェレミアより三つ程歳下の男の寝顔は存外あどけないもので。初めのうちはジェレミアが目覚めると彼も目を覚ましていたが。いつの間にかこうして寝顔を拝めるようになった。彼は幾分夜行性らしく、自然に起き出してくるのはジェレミアよりも少し遅い。
彼とこうして並んで眠る日が来るとは、以前の私には想像も付かなかったことだろう。身体を重ねるようになったことよりも、2人の関係に『恋人』という名前が付いたことよりも、それが一番不思議だった。
変わらないものは変わらない
この人の考えは変わらないものは変わらない
私が言っても意見を考えてくれようともしてくれない。
もうこっちからは言うことはもうない。
おとろえた林のこだまを呑む山羊のあくびをよるべと杖のあしどり
先日、バイト先である発掘現場で、甕が出土した。
埋め甕といって、子供を埋葬したものらしい。
底に、翡翠の装飾品が埋まっていた。
どうやら、母親が、自分の首飾りの一粒を、子供と共に壺に納めたそうだ。
この辺りでは翡翠は希少品である。
「いつの時代も変わらないね」
息子を亡くした同僚のことばだ。
変わらないもの。