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変わらないものはない良くも悪くも、人間変わるもんだよなと、ずいぶんと久しぶりにあったクラスメイトを見ながら思う。当時は真面目で余り人と話すことのない、言い方は悪いが堅物といっていいような人物だった。当時と今あれこれと話している姿はあまり重ならない。熱心に話すなんたらアドバイザーやらうんたらシステムやらについてずいぶんと手慣れた、流れるような熱のこもった話しぶりに比例するようにこちらの内心は冷めていく。年末に来た連絡に懐かしさからあってみたものの、懐かしいクラスメイトの思い出がどこまでも遠くなっていく。自分よりもよほど成績も人柄も良かった、選べる選択肢だってたくさんあっただろうに、どうして、と、なんとも言い難い気持ちに押し潰されるように昔の思い出があせていく。似合ってないよそのギラギラした時計もどこかのブランドだろうスーツも精一杯の羽振りがいいふりも。懐かしさや思い出をそっと過去の中にしまい込んで閉じてしまうまで、そのどこか懐かしい声で話すどこかでマルチ商法まがいと聞いたことのある勧誘は聞き流してあげるよ。クラスメイトだった人を眺めながら、そんなことを思う。

12/26/2023, 3:27:18 PM