『変わらないものはない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「変わらないものは無い」
そうだ、だから僕の歪みは次第に拗れていくし、たまに目を輝かせて何度も見た事のある傲慢な理論を、今初めて発見したかのように嬉々として並べる。
そしたら、キラキラした僕を殺すために、シリアルキラーの僕がナイフを手に取るんだ。
そうやって僕は完成しないまま一生を終えるんだ。
―変わらないものはない―
まるで
花がいつかは散るように
暑さがいつかは収まるように
落ち葉がいつかは無くなるように
雪がいつかは溶けるように
変わらないものはない
まるで
できることが増えていくように
それと同時にできないことも増えていくように
出会いと別れが前ぶれなくやってくるように
人がいつかは死ぬように
終わらないものはない
川の水が流れて止まらないように
この世の進化も止まらない
水の流れで石が削れていくように
この世の退化も止まらない
常緑樹の葉が生え変わり続けるように
流行は変わり続ける
常緑樹の葉の生え変わりに気づかないように
流行の変わりもいつの間にか
時の流れは早いから
いちいち変化を感じていたら呑まれてしまうから
時は思いやってはくれないから
立ち止まれば変化に置いていかれるから
いつか独りにならないように
必死に駆け進め
《変わらないものはない》
貴方と私の愛も変わってしまうのでしょうか
変わらないものはない
変わらないものを 変える努力より
自分が 変わる方が早い
自分が 変わることで
相手も変わることが あるから
変わらないものが
あるならば
それは
自分が変化する という
信念だけ
あなたへの気持ち
変わらないと思ってた。
でも違うみたい。
どんどん深くなっていく……
変わらないものなんてないんだね
変わらないものはない
変わらないものはない、と誰かは言った。
変わっていくということ、その事実だけは変わらないことに気がついた。
この変わりゆく世界での唯一の変わらないもの。
変わらないものはない
自然や動物、技術や環境
もちろん人間も
だからどうか、いつまでも目の前の私が続くなんて思わないでよね
人は変わるんだから
経験や知識、行動、あなたの言動さえも私に変化をもたらしている
それなのに人は目の前の世界が続いていくと心のどこかで思ってしまう
だからあなたも、目の前の私がいつでも同じだと思ってたんだよね
でもわかるよ
私も思ってるから
心のどこかで
私はずっと私なんだって
あなたも思ってない?自分はずっと自分だって
「変わっていくもの」に自分も含まれてるんだよ
私は変わらないものはないと思っている。
中学生からの友達とは最近、連絡もまともにせず、夫とは、夫から“別に好きな人ができた”と言われ、別れた。
年月とは、いとも簡単に築き上げてきたものを壊してしまう。
自分がそう思っていても、相手がそう思っているかは分からない。
新しい友達も、いずれ私から離れていくと思う。
だから、歳なんかとりたくない。
自分が生きているうちは、
何も変わらなければいいな。
本当は何も変わってほしくない...
『変わらないものはない』
──バンッ
銃口から煙が昇る
「今の世の中は生きにくい」
どれだけ頑張っても報われない
社会の底辺
世の中の弱者
それが俺だ
「待ってるだけじゃ変わらない」
勝手に変わっていくものもあれば
それだけじゃ変わらないものもある
俺の苦しみは変わらない
変わらないから変えなきゃいけない
「世の中を変える」
ホームレスに人権は?
自殺者の人数は?
俺のような弱者はどれだけいる?
「何が悪い?」
俺達の犠牲の上に成り立つ世の中
見て見ぬふりをする最大人数
その中の誰が自らの善性を説く事が出来る?
その中の誰が俺の悪性を説く事が出来る?
「だから俺が変える」
現在の弱者を未来の強者に
現在の強者を未来の弱者に
俺《テロリスト》を
俺《英雄》に
「変わらないものはない」
変わらないものはない
例え、人格や性格が変わってしまっても、
心はきっとあの頃のまま。
心って常に正直で本音。自分のSOSに気づいて。
久しぶりに実家に帰った。
一年ぶりに見る顔はこんなんだったっけと思うくらい曖昧な記憶の中にあった。
『変わらないものはない』
この世に変化しないものはない。
地球は常に回り続け、宇宙も常に拡張し続けている。
でも、どこかに必ず始まりがあり、終わりがある。
これだけは、変わらないと確信してもいいと思う。
だが、始まりがあり、終わりがあることで変化していることも否めない。
道端に生えている花に焦点を当てたとしても、
その近くに生えている別の花、もしくはもう枯れて土になったかもしれない花、どちらにせよ、その花が存在しているのはその他の花が命を紡いだからだ。
命を紡ぐことで、終わりを、永遠の最期にしていない。
形、姿を変えるだけで存在の欠片自体はどこかにあり、たとえそれがほとんどゼロになったとしても変化し続けていることには違いない。
ただ、ただ、
この目の前に居る人がもう、二度と目を覚まさないことがないことは、変わらない。
僕が、何度呼びかけても返事しないことも変わらない。
変化というものは、本当に残酷だ。
彼女1人が死んだからと言って、地球が止まるわけでも、隕石が降ってくるわけでもない。
いつの間にか、人々は彼女のことを忘れ、僕もいずれは死に、彼女の存在が後世に永遠と語り続けられるのはほぼ不可能だ。
仮にあったとしても、それは永遠には続かない。
彼女がいたから、会えたから、僕は変われたのに。
これだと、また、イチからだ。
地球は、宇宙は、僕達は、これからも、今、この一瞬も何か絶えず変化する。
彼女の死も、そのひとつに過ぎないと分かっていても、
辛いものは、辛いんだよ。
もう、お前に二度と会えないのが。
お願いだから、もう一度、笑っておくれよ。
もう一度、その優しい声で呼びかけてくれよ。
もう一度、その暖かかった手で、僕を、抱きしめておくれよ。
もう一度、もう一度───…………。
そう願っても、冷たくなった彼女の体に変化が起こるわけない。
いくら星に願ったって叶わない。
それが、現実だ。
変わらないものはない
この断定は
暴力だと思う
変わらないものはある
この断定は
夢である
どちらともとれないのが
迷いである
変わらないものはない
携帯にかじりつき
札束の使いどころは指先一つで済ましていた友人は
ある時を境に池袋に通い
今まで聞かない名前のアーティストを聞くようになり
コミカライズにキレていた。
しかし最近は怒りが落ち着いたようで
楽しくヲタ活しているらしい。
兄弟への愛情ゆえだったんだろう。
その気持ちはよくわかる。
どうやら最近スマホにその作品は進出したらしい
気になるのは推しの兄弟の一人を見かけないし
ゴシックな服を着るようになったような気がするけど
作風が作風だし途中退場でもしたのだろうか
まあ、君が楽しければいいんだよ。
少し離れたところに貴方がいたのが
すぐ近くにいるようになって。
隣にいるようになった貴方。
寄り添うようになった貴方。
光を失った貴方。
目まぐるしく変化していったね。
だけど、だけど私の気持ちは変わらないよ。
もう一度、もう一度。
貴方の居なくなったこの世界に、変化を…。
「変わらないものはない」
変わらないものは無い
人は歳をとる度に少しずつ変わっていく
成人して上京して久しぶりに地元に帰ると昔と変わっている
クリスマスが終わり、残すイベントは年末年始だけとなった。
あと数日で会社も仕事納めを迎えて、彼と会えなくなってしまう。
チラチラと雪が落ちる窓の外を眺めながら今日も彼はこの寒い中外回りをしているのだろうか、と思いを馳せる事しかできない。
同期の彼とは、入社してもう何年も経つと言うのに一向に距離が縮まらなかった。
どうにかして話しかけたいと意を決して足を彼の元へ進めてみても、目の前に立つと物おじしてしまうのだ。自分よりも頭一つも二つも高いところからあの薄い茶色の双眸で見つめられると、途端に頬に熱が集まり、たちまちやる気はシュルシュルと縮んでしまって、意と反して足はくるりと踵を返してしまうのだった。
(何年も、声をかけることすらできないなんて。情けない...)
はぁ、と深い深いため息をついて、少し休憩しようと社内にある自販機へ歩いて行くとそこには先客がいた。咄嗟に物陰に隠れてしまった。
(あぁもう、またやってしまった!)
見知った後ろ姿にトキン、と胸が鳴る。
(お疲れ様、ぐらい言えないの?私のバカ..!)
恐る恐る彼を覗くと自販機の前に立ち尽くしている。彼が見つめる先、握られた手の中にはカフェオレの缶。どうやら間違えてしまったらしい。彼は確かブラックコーヒーしか飲まないはずだ。
(好機だぞ、私!)
震える手をギュッと強く握りしめて、コツ、とヒールを鳴らし一歩前に出した。
彼の横に立ってチャリチャリと小銭を投入し、ブラックコーヒーのボタンを押すとガコンという音が響いた。それを握って彼に向き直る。
ドッドッと心臓はペースを早め、全身に血が巡るのを感じる。
(頑張れ、私!)
「あの、コレ!よかったら、交換しませんか...!」
「....いいんですか」
「え、ええ!勿論!」
ありがとうございます、と彼が私の缶コーヒーを受け取ってくれてホッと胸を撫で下ろした。やっと、やっと話しかけることができた...!下を向いてグッと湧き上がる喜びを噛み締めていると視界に彼の靴先が入ってきた。
ハッとして顔を上げるととても近い位置に彼が居た。
「わっ!」
「やっと、話しかけてくれましたね。待ちくたびれましたよ」
「えっ!?」
「あんなに毎日熱い視線を向けられれば誰でも分かります」
「え、あ...、す、すみません..」
「いえ、怒っているわけではありません。やっと、貴方との関係を変えられる、と喜んでいるんですよ」
そう言った彼は私の頬に手を添えた。
「まずは友達から、始めませんか」
#変わらないものはない
これから2人で歳をとって
髪が白くなって腰が曲がって
一緒に過ごした証が顔に刻まれてゆく
2人の容姿が今とはどんどん変わっていって
いつかは__
最後の時はあの頃の笑顔をまた
『変わらないものはない』
「変わらないものはない」
物も人も年月を重ねれば変わっていく。
人間だっていつまでも外見はきれいなままではいないし、物だって劣化して壊れたりする。
でも変わるなら年相応な大人でいたいし物だってもしかして丁寧に使えば、意外と長持ちするものだ。
出来ればなるべく丁寧に生きることは変わらないようにしたいと思う。
変わらないものはない。
昔、遊んでいた友だちは、今何をしているんだろう。違う高校に進み、大学に行き、もしくは就職なんかも終わってるだろうか。時間が過ぎていることを実感することは、あまりに怖い。隣にいるあなたが急に居なくなるかのような、カレンダーの日付が3つ飛びに過ぎ去っていくかのように、不安のない生活は考えられないくらいに遠い。
私はハロウィンのカボチャを見たし、ツリーの前でイチャつく恋人も見た。たった今終わろうとしている今年も、そのうち訪れるだろう。
自分のそばにあるものが、変わらないとこなんてない。なんなら、変化を楽しいと思いたい。だってそれが、昔憧れた、ブラックコーヒーを飲む先生や、二重跳びを飛ぶ年上の従兄弟と並ぶってことだから。そろそろ、変わらなければいけない。