『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
―声が聞こえる―
声が聞こえる、
君の声が、
私が初恋した、君の声が、
その声が私に向けて―
ではなかった。
君は優しく違う人を
そっと、
自分の方へ寄せていた。
だよなぁ、と
切ない笑みを浮かべてその場を去る。
その瞬間、
時空が歪むような感覚がする。
頭にさっきの画像が
張り付いて
ぼやけて
私は瞳を開いた。
朝5時半。
濡れた枕から起き上がる。
今は君の声も
忘れてしまった。
お題「声が聞こえる」(雑記・途中投稿)
……全然思い浮かばない。何これ。
嗚呼、まただどこからともなく声が聞こえる
オネエチャン イッショニイコウヨ
もうやめてッ もぅ、お願いだからやめてよッ
ソレナラ イッショニイコウヨ ソシタラヤメテアゲルヨ
それは、ホントウなの?
ウン!
ソれじゃあ、私もイくわ…イきましょ
カンカンカンカン
さようなら…
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ニュースをお伝え致します。昨夜未明 線路に女性が身を投げ、亡くなりました。女性を目撃した方の証言に寄ると、「誰かと話しているようだった、話終わったかと思えばバーを上げ線路に入っていった。直ぐに行こうとしたけれど体が動かなかった。」警察自殺として調査を進めています。続いてのニュースです
アハハ ツギハダレニシヨウカナ…ソウダコレヲミテル”キミ”ナンテドウカナ
お題声が聞こえる
いつも何気なしに君を呼んでいた。
どこにいても返事をしてくれるから。
たまに無視されるのは悲しいけど、それでも答えてくれることの方が多かったから良かった。
ほら、またみんなの声が聞こえてきた。
「暑いなあー!風吹けー!」
暑い時には何度でも風を呼ぶ。
今まで無視し続けたけど、
やむことなく声が聞こえる
確かに聞こえている
ずっと聞こえないふりをしてきた
そのほうが楽だと思っていたから
でも、それは間違いだった
声は日に日に大きくなり、
大きくなるほど辛くなる
聞こえないふりをするのも限界だった
だから、思い切って聞くことにした
自分自身の心の声を
自分の心の声と真剣に向き合ったら、
今までの辛さが嘘のように消え、
心が軽くなった
自分を無視することはできないのだから、
まずは声を聞くことが大事なのだと知った
この先どうすればいいかは、
その後でゆっくり考えればいい
私が後継語られる偉大な人物になるだろう
声が聞こえる
私に大いなる期待を向ける人々の声
声が聞こえる
私の作品に対する不評
声が聞こえる
期待を向けてた人々が私の結果を通し失望する
「しんどい」
「寂しい」
「つらい」
「つかれた」
みんなの心の声が聞こえる
声が聞こえる
神谷さんの声が聞こえるー!
可愛いー!
好きー!
一二九、声が聞こえる
盛大に怪我をしてしまい病院で診てもらうことになった。
私の恋人は病院で仕事をしている救急隊員。
今日は病院待機かな?
彼の姿を見ることができるかな?
私は彼が仕事をしている姿がとても好き。
いつも見せてくれる柔らかい雰囲気を飛ばして見せてくれる格好いい彼。このギャップがまた私の心をつかむの。
病院に着くと、診察室まで誘導されるけれど、この間には彼を見つけることは無かった。
名前を呼ばれる直前、とても聞き慣れた声が聞こえる。その方を目線だけ向けると待機中の彼の姿がそこにあった。
仲間と話している屈託のない笑顔は、家で見る緩んだ表情とは全然違う。
私の知らない彼だ。
彼を見ることができたのが嬉しくて、口元が緩んでしまった。
その後の治療は別の先生がしてくれて、付き添いの友人の車に乗り込むと、スマホが震える。スマホを確認すると、彼からメッセージが入っていた。
『怪我した? 大丈夫? 仕事終わりに迎えに行こうか?』
少し離れていたから声をかけずに戻ってきたのだけど、私の姿もしっかり見られていたみたい。
真っ先に怪我の心配や、帰り道を心配してくれる彼は本当に優しい人。
『ありがとうございます。怪我は大丈夫ですよ。帰りはお願いしたいかもです。あ、仕事中の姿、格好良かったです!』
素直にそうやって返すと、直ぐに返事が来た。
『照れちゃうから、言わないで!』
どんな表情で返事を打ったのだろうと、想像すると笑ってしまい、私はまた返事を送った。
『仕事中の姿、本当に格好良かったです!』
おわり
一二九、声が聞こえる
「声が聞こえる」
秋の野に虫の声が聞こえる。
外国人には聞こえないらしい。
または、ノイズに聞こえるらしい。
日本に生まれたから、秋の虫の声をきいて、
「あー秋だなー」って思える。
なんか良くない?
声が聞こえる
今日もあの人の声が聞こえる
また来てくれた
今日はどんなことを聞かせてくれるのだろうか
「声が聞こえる」
「声が聞こえる」
いつか君は言っていたね
その声を一緒に聞いてあげられたなら
なにかが変わっていたのだろうか
ねぇ、今僕も声が聞こえるんだ
そこにいないはずの君の声が
君を救えなかった僕のことを
それでも君は呼んでくれるのか
今の僕ならほんの少しだけだけど
君の言葉がわかる気がするよ
夕日の向こうに見えた影を追いかけて
僕は真っ直ぐに手を伸ばした
声が聞こえる
空耳かしら?
でも
はっきり聞こえる
もうすぐ、もうすぐ…
あなたに幸せが訪れる
もうすぐ
信じて待って…
どこからか分からないけれど
確かに聞こえる
その声を信じて
もう少し待ってみようかな
「こっちおいで」
なんて、死んだはずの貴方が言うから。
貴方が誘うから。
死んでなかったんだ、って。
そう思って声のする方に向かったのに。
「____」
開いた扉の先には何も無くて。
ただ、黒が口を開けて、私を飲み込んでいった。
2024/09/22
声が聞こえる
外から子供の声がした。私も中1で子供だが、小学生、幼稚園生を「子供」と読んでしまいたくなる。そんなことを思いながら、なんともない毎日を過ごしている。果たして、「子供」は、いつ卒業できるのだろうか?
声が聞こえる
夜眠る時、自転車を漕いでいる時、
古典の授業の時、お風呂に入っている時。
不意に君の声が聞こえる。
でも人の記憶って、五感の中で
一番忘れやすいんだって。
君の声大好きなのに。
名もなき家事という言葉を知っているだろうか。わたしは最近初めて知った。
料理、掃除、洗濯のように名前のある家事以外の、生活に必要だけど些細で具体的な名前がない家事のことらしい。例えば食器の片付け、ゴミの分別、消耗品の補充など。
先日、昼休憩にカップみそ汁を食べようとしたら、休憩室のポットのお湯が残り僅かだった。ポットを持ち給湯室に向かっていると、廊下で女性とすれ違ったので軽く挨拶した。その時、すれ違いざま「ありがとうございます」と声が聞こえた。えっ今わたしに言った?
同じ会社だけど、お互い顔も名前も知らない。わざわざ感謝の声をかけてくれるなんて。良い人だなと思った。
こういう人が世の中に増えたら家事分担の悩みとか争いとかがなくなるのかもしれない。
私は『見ること』はできない
でも、『聞こえること』はできる。
これは、文の違和感の通り霊系のことだ。
私の家族は、母は夢で見て
弟と妹は実際に見る、父は残念ながら何も感じない
強いて言えば金縛りが起こる程度。
聞こえるだけなのは、結構マシに思われるかもしれないが、見えたら普通の人とも捉えることができるかもしれないが、
なにもないところで音がなってるのは、
『気色が悪い』
聞こえないようにしようとするも耳を塞いだら音がどんどん近づいて来てしまうのでもう聞こえないようにしようとするのは諦めた。
私はこの自慢もできない能力??
と共存していかなければならない。
日暮れに
もう少しだけ
遊びたい気持ちが
あちらこちらで
小さな破裂音として
訴えている
声が聞こえる。笑い声。明るい談笑、2人で机を挟んで短い休み時間にするくだらない話。
声が聞こえる。短く小さい嗚咽と、無音で涙を流す人。
声が聞こえる。棺に迫る泣き声と、棺から聞こえる笑い声。