『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が聞こえる。
私たちよりも生きたいと思い、
生きることが出来なかった魂の声が。
声が聞こえる。
その分君たちに生きて欲しいという思いが。
しんどくても辛くても生き抜けという思いが。
私たちはそれを分かっていて背負っているのにも
関わらず、時々生きたくなくなる時がある。
どうすればいいのだろうか。
声が聞こえる
3年前に亡くなった僕の友達。
今日は、その子の命日。
花を添えて、
お墓の前に立つ。
手を合わせる。
思い出がよみがえってくる。
そうすると、
聴こえてくるの、
君の声が、、、
『声が聞こえる』
先生へ 放課後の外部活 空の雲がすごい綺麗だった時に
外にいた貴方に「あの雲なんて雲ですか?」と聞いたら
クスッと笑って「〇〇雲じゃないですか?」って
雲の名前を覚えてない事を私は今でも後悔してます
声が聞こえる
わたしなんか。
どうせできない。
無理だ。
生きていけない。
辛くて
苦しくて
どうしようもなくて
自信がなくて
泣いている
あの子の声が。
声が聞こえる
『わたしなら』
『大丈夫』
『できるよ』
『ひとりじゃない』
きっと大丈夫だと信じ
やさしい笑みで励ます
誰かの声が。
私は手を取って
歩き出す。
心はまだ泣いているけれど
私は行くよ。
『すべて、大丈夫だから』
未来の声が背中を押すから。
どこからか声が聞こえた
落ち着いていてどこか冷たさを感じる
そんな声だった
懐かしい声でもあった
大好きな君の声
#声が聞こえる
「学校行きたくない」
今日も朝起きてそう思った。
昨日もこんなこと思ってたっけ。
言ったらまた怒るんだろうな。
そんなことを考えながら起き上がろうとしたとき、
スマホがなった。
画面をみて鼓動が速くなる。
くん
今日は行くって言ってたろ。
ちゃんと待っててやるから、な。
ネットで知り合った人。
会うこともないし、会おうとも思わない。
今日も君との電話を楽しみにしている自分がいる。
そんな人がいるから今日も死ねない。
くん
おかえり。
また君の声が僕を"生"へ導くんだ。
声が聞こえる
私を呼ぶ声が
だけど私はまだ
声の方へ行く勇気がない
大丈夫まだ大丈夫
―声が聞こえる―
白以外に色のない部屋にいた。寂しい部屋だ。
もう1000日以上をこの部屋で過ごしている。
私の居慣れた部屋。
そんな部屋に、明るく大きな声が響いていた。
「で、またそいつが言うんだよ、
人は死んだら空に昇っていってあの世に着くんだ!って!
そういう本を読んだんだ!って!もーマジでウケる〜!!」
大きな声の主がケラケラと明るく笑う。
私は言った。
『ねぇ声が大きすぎるって。また怒られちゃうよ?』
「誰にだよ?」
『看護師さんにだよ』
「あ〜…あいつか。
ここはお喋りする場所じゃないんですゥ!!ってさ、
うるせぇんだよな〜」
彼は看護師さんの口調を真似た。
大分バカにしたような言い方だったけど、
一概に似ていないとは言いきれなくて、
思わず笑ってしまう。彼もつられて笑った。
この時間、いつまで続いてくれるかな…
そんなことをふと考えた時。
『っ!!』
ズキンっと胸の辺りが押し潰されるような痛みを感じた。
かと思えば、呼吸がまともに出来なくなり、
ハァハァと息が荒くなる。
「お、おい!?どうした!おい!!」
彼も私の異変に気づき、慌てる。
ナースコール、押さなきゃ…言おうとするけど、
喉が掠れて声が出なくて、
ヒューと声になれなかった風だけが口から出た。
こうなれば自分で…と思い、ゆっくりと手を動かす。
私の手がベッドから完全に離れたところで
彼も気づいたらしく、ちゃんと押してくれた。
もう終わり、なのかな…
いつ『その瞬間』が来てもおかしくない私は、
いつ『その瞬間』が来ても、絶対怖くない。
そういう自信を持っていた。
でも今考えれば、そんな自信、
どこから湧いて来たんだろうと思う。
少し怖い。いや、正直に言う。かなり怖い。とても怖い。
もうすぐ彼の声が聞こえなくなる。
もうすぐ彼と笑えなくなる。
もうすぐ彼を思い出すこともできなくなる。
そんなの怖すぎる。私は最後の力を振り絞って言った。
『さ、いご……ま、で…いっ…しょ、に…
…いてっくれ……る…っ……?』
目尻から水がツーっと零れた。
それが涙だと判断できるまで、
どれだけの時間を要したことか。
彼も彼で涙を流しながら、私に向かって何か叫んでいた。
何を言っているのかは、よく分からなかった。
――そこで意識がプツンと消えた。
漆黒に染まった闇の中にいた。
こんなところに来た覚えは無い。
そんなの、本来なら誰でもパニックになる状況だ。
でも、不思議と心は落ち着いていて、
冷静に考えることが出来た。
ただ、不思議なことはもうひとつ。
体の感覚が一切ないのだ。
上手く表現出来ないが、強いて言うならば、
金縛りにあったような、そんな感じだ。
そのとき、遠くで何か聞こえた。
音が聞こえる。
人が行き交う騒がしい音。
声が聞こえる。
明るくて、大きくて、どこか懐かしい声――
それと、慌てている人達の声。
でも、誰が喋っているのか、
何を喋っているのかは分からなかった。
聞こえていたものがどんどん小さく遠くなっていき、
気づけばまた意識が途絶えていた。
『声が聞こえる』
存在が消えてなくなってしまったかのように
聞こえなくなったかと思えば、
突然、大きな声で叫んだり、
はたまた、まるで、神のお告げのように
悟ったかのような 低く落ち着いた声
日々、瞬間瞬間 様変わりする
私の 心の声色
死んだ魚のような目をして
スマホを見つめながら
私の砂時計を 消費している時、
私の心の声は 沈黙している
知らない人の
神様を否定するような不幸の知らせに 触れた時、
私の心は 鬱蒼とした 夜の森になる
姿の見えない野獣の遠吠えが響いている
国境を越えた 子どもたちの 涙を目にした時、
その涙は 慈雨となり、
乾いた砂漠の大地を 潤し、
正気の声を取り戻す
さまざまな縁に触れて
色や形を変えては、立ち現れる
心の声
あなたは、今
どんな声色が
聞こえていますか
どこからか声が聞こえる。
コレは…。
『魚屋の O川水産です!』
『今日は ヒラメを持ってきました!』
『えんがわが 美味しいですよ~!』
…………なんだ、魚屋か。orz。
また声が聞こえる。
『(市の名前)警察署より お知らせいたします。
昨日 午前○時から (地域の名前)
○(数字)丁目に お住まいの………』
……………なんだ、警察署か。
↓数分後、また声が聞こえる。
『(上段と同じなのではしょる)
無事見つかりました。
ご協力ありがとうございました』
…また警察署だ。
…その人…ご不浄、行ってただけなんじゃ…?
…また声が聞こえる。
『光化学スモッグ注意報は 解除されました』
…市役所だ…ってか、いつ出てたん!?(驚)
(『熱中症にも注意して下さい』って言うのも
流してたな、今年)
…………”呑気な町だな、ここは。昔から。
時代は令和なのに、昭和感ガチガチだ。
だけど、嫌いじゃない。そういうの。
#声が聞こえる
【声が聞こえる】
誰かと話をする度に、聞こえもしない心の声を想像してしまう
そんな自分が嫌で嫌で仕方がなかった…。
だけど、彼はそんな私でも構わないと言ってくれた…
そんな彼の思いに向き合いたい。
これからは逃げずに、心の声ではなく、自分に向けられた言葉に耳を傾け生きていきたい。
いつからか
周りに合わせるようになった
周りの意見に従った
素直に言えなくなった
作った笑顔を見せるようになった
いつか
心の声が
聞こえなくなったらと思うと
たまらなく怖い
「声が聞こえる」
電車の中から見える景色
何年と乗っていたはずなのに、あまり見えていない
今は田んぼが黄金に輝く季節
背丈の揃った稲穂は風に揺られ、金の波をつくる
午後4時頃の日差しは、白にオレンジの輪郭
電車の中も、まだ葉が残る木々にも茜色を塗り重ねる
雲が太陽を隠すとき、隠しきれない日差しが、雲の輪郭を白とオレンジでかく
朝の雲は、どんよりとした空気の中、山頂に布団のように覆いかぶさっていた
今思えば、海中から流氷に覆われた水面を見ているようだった
心を動かされる感じ
何かに追われる日々と切り離された世界
誰に向けるでもなく、ただただ囁いている
【声が聞こえる】
声が聞こえる
頭の中で?
心の中で?
耳の奥で?
思い浮かんだ人の声が聞こえる
その声は
どこで聞こえているのだろう?
私は心で 聞いている気がする
「声が聞こえる」
私の名を呟く声の主はきっと幻聴
私がそうだったらいいな
って……
淡い妄想が抱かせる幻聴
あぁ……また
声が聞こえる
あなたの声が聞こえる
そんなはずなんてないのに
思わず返事をしたり
聞き入ってしまう
私を甘い夢の中に堕落させてしまう
あなたの 声が聞こえる
Test
Test
Test
Test
Test
憂鬱でやる気がおきない。
眠たくて起きてられない。
やらなきゃ
動かなきゃ
声が聞こえる
本心はどっち?
声が聞こえる
声が聞こえるの
遠くから
悲しい声が
あぁ
私だけじゃないんだって気づくの
【君の声が聞こえる】
壁をコンコンと叩く。そして、僕は壁に耳を付けて聞いた。
『コン、コン……』
壁の中から音がする。
「今日も元気かい」
『……ぇぇ』
壁に口元を近づけて話をする。今日も元気そうで良かった。
「じゃあ、僕は仕事に行くね」
その返事にはコンコンとノックだけが帰ってきた。僕は微笑むと靴を履いて家を出た。
仕事が終わって帰宅すると深夜2時。今日はかなり遅くなってしまった。
家に帰り着いて玄関を開けると中からノックと声が聞こえる。
『孝さん……』
コンコン、コンコン。
『孝さん、居る?』
コンコン……
『孝さん、居ないの?』
「ただいま、ミズエさん」
コンコンと壁を叩く。
するとドン、と音が帰ってきた。帰りが遅かったからか、怒っているらしい。
「ごめんね、残業があったんだ。今日は仕事がトラブってさ、その尻拭いで忙しかったんだ。心配したよね」
そう言って、僕は電話を壁の前に置く。
「明日からはさ、必ず電話するから。ごめんね、寂しかったよね」
コン……と寂しげな音が響いた。
「おやすみ、ミズエ」
『おやすみなさい』
そう言って、僕らは眠った。
翌日の昼頃、僕は電話をする。留守電になると「今日も遅くなるよ、ごめんね」と言って切った。
「あら、田中さん。お家に電話ですか?」
「うん、昨日の残業で奥さんの機嫌が悪くてさ」
苦笑して見せる僕に、同僚も苦笑いする。
「そ、そうなの。無理も無いわ」
「ですよねぇ、連絡大事ですね」
その会話を聞いていた新人の女の子が事務机から顔を上げて、茶髪の髪をかき上げる。
「あれ、田中さんの奥さん先月亡くなったんですよね?」
「ちょっ!」
同僚が黙れと言わんばかりに新人に注意する。
本当に失礼な話だが、彼女が指導係として叱るのだろうから、僕からは何も言わないことにした。
お前のことを考えてたら、
声が聞こえたような気がして、
けれど、振り向いてもその姿は無かった。
行き場を失った愛は、どこにいくんだろうな。
ふと、思いついて、ぽつりと呟いた。
けれど、また、周りには誰もいなかった。
咳をした。
寂しい音が、部屋に響いた。
嫌になるほど静かだった。
なのに、お前のことを考えると、
いつもその声が頭に浮かんで、
その声だけが、ひどく、ひどく、うるさかった。
2022/9/23:声が聞こえた