『声が枯れるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が枯れるまで叫び続けた結果は
どうも良いものでは無かったらしい
失ったものは戻らないし
期待していた様な明日は来ない
運命だった出会いも跡形もなく散って終わり
それでも何もかもを諦めてつまづいたままより
ダサく潰れながらも立ちっぱなしの方が
俺は好きだし
きっとそうする
君が好きだと言ってくれたから
私は歌う
君と私の愛の歌を
声が枯れるまで歌い続けよう
声が枯れるまで
声が枯れるまで
叫ぶ。
「行かないで!」
けれど
あなたは背中をむけて
行ってしまった。
あなたの後ろ姿が
小さくなっていく。
02
誰にでも明るく対応するその子は
すぐに今の部署でも馴染んだようだ
そんな日々が続いていたある日
いつもは常に誰かと話しているのに
今日は大人しい
元気がないのかと思ったが
見た感じそうでもなさそうだった
いつもと違うことが気になって
すれ違った時に声をかけた
ちょっと困った顔をしてその子は答えた
「声が枯れちゃって…」
「…」
会社帰りにカラオケで
盛り上がりすぎて
声が枯れるまで叫んでいたらしい
社会人になっても
そんなはしゃげることに
ちょっと羨ましい気がした
彼女は泣いていた。友人が彼女に寄り添っている。慰めるために。
彼女は泣き止まない。恋が破れたショックは大きいから。
声が枯れるまで彼女は泣き続ける。涙の湖を作り出すかのように。
彼女の願いは叶わなかった。ずっと彼の側にいられると思っていた。
友人たちと三人で。それなのに彼は去っていった。
彼女の元から。友人の元から。一方的に別れを告げて。行方をくらませた。
ネットでの繋がりは厚くなことが難しい時代に。
彼女は涙を流し切った。頬には涙の痕が残っている。友人は彼女のことを慰めてくれた。病弱の身なれど。
声が枯れるまで泣き喚いた後は、目の前のことに目を向けることができる。
今度は自分が友人の身を助け、支える番だーー。
大事な人がいなくなった
目の前で、
耳を塞ぎたくなるような咆哮が、
聞こえた。
まさか、自分から発せられていることに
知らずに、
だが今は、叫んでいたい
声がかれるまで、
「声が枯れるまで」
このタイトルは!!!もしや土曜日にコンサートへ行って感動した私のためにあるのでは?!!え?!気のせい?!!ですよね!!!
土曜日に私が好きなアーティストの新曲お披露目コンサートがありました。めちゃくちゃ遠くではなかったので「行けたらいいなぁ」くらいの気持ちかつ、抽選に外れてもまあ仕方のないことだという覚悟で応募したらなんと当選!!!めちゃびっくり!!!
ワクワクしながらコンサートを待つこと3ヶ月!!!忙しくて大変な日々をなんとか乗り越えて、当日を心身ともに最高の状態で迎えることができました!!!嬉しい!!!
早めに会場に行って心の準備を、深呼吸をします。
不安や緊張ではなく、ただリラックスして、純粋にコンサートの時間を楽しみたいので心を落ち着かせるのです。
笑顔で楽しもう!そう思って開演の時間を待ちました。
その間、キラキラ光る星のような電灯も、良い香りのするミストも、ここに来ていること自体も、実は全部夢なのでは?なんてことを考えていました。なんだか現実味がなくてボーっとしてしまったのです。
ですが、それはすぐに覆されました。
開演を知らせるブザーが鳴り、演奏者の方々とアーティストが入場します。「ついに始まるんだ!」と思ったのも束の間、彼女の歌声を聴いた瞬間には、涙が出ていました。
こんなに美しい音があるんだという感動と、まだ私にも美しいものを美しいと思える心があるんだという喜びで、いや、もしかしたら安心したのか、1時間くらい、ずっと泣いていました。
あの涙はきっと、私が生み出した、世界で一番美しいものだったと、今になっても思います。
新曲のお披露目が始まると、今度はあまりの美しさに、透き通った虹色の光のような、川底で光る雲母のような美しさに圧倒されて、しばらくの間何も考えられませんでした。涙すら忘れてしまうくらい、柔らかで美しい時間でした。
録音された音源もそれはそれは素敵ですが、やはり生の歌声を聞くと、音源からは得られない更なる感動が心に浸透するようで、とてもとても幸せでした。
好きが大好きに、いや、言葉で表せないくらいに大好きになりました。
私は声が枯れるまで、声が枯れたとしても言い続けたい。
大好きです!
叫んだら、誰が助けてくれるのだろう。
ぼろぼろの声で叫び続けて、
蹲ってしまったら、
もうきっと、立ち上がれない。
それが怖くて、何も出来ずにいる。
声が枯れるまで
助けてと
叫び続けた
伸ばした手は届かない
一人ぼっちの私の傍に
何も言わない君がいた
一人ぼっちだと思っていたのに
ずっと君がいた
助けてと叫んでも
手を伸ばしても
何も変わらないと思っていたのに
私は君がいてくれたことに
気が付かないまま
誰かに向けて助けを求めてた
君がずっと傍にいてくれたのに
君はただ困ったように笑って言った
やっと気づいた?
頼ってくれるの、ずっと待ってたのにな。
私は涙が止まらなかった。
声が枯れるまで叫んだ。
もう戻ってこないと知っていても
叫ばずにはいられなかった。
最近泣かなくなった、感動する映画を観てもあ〜ね〜とは思えども泣かない。泣けないのではなく、泣かないのだ。
枯れたなぁ〜涙も枯れ果てたのか?感動する機関が、壊れたのか?それとも、他で泣くより自分の人生で泣いてきたからなのか?う〜ん枯れたなぁ〜!
#24 【声が枯れるまで】
泣いたって
喚いたって
あなたは帰らない
声が枯れるほど
名前を呼んだって
あなたは還らない
わたしたちの間にあるのは
絶望だけ
声が枯れるまで
「声がなくなるまで」という歌があった。いつごろだっけ。たぶんあたしが若い頃。あたしもう若くないの? うーん。わかんないけど大人になった気しない。なんの話してたっけ。そう、そう、「声がなくなるまで」よ。ジュンスカよ、あたしあれすっごい好きだったのよ。声が枯れるまでじゃなくて、声がなくなるまで。声が枯れるくらいなによ。枯れたってまだ声があるなら歌いなさい。…そう、そう、あたしはそう思っていたの。自分がほんとに声をなくすなんて思ってもみなかった。あたし癌で声帯をとってしまったの。それでもあたしは声を出す訓練をした。ゲップの要領で声を出すの。ひどい声よ。カエルみたいよ。でもこれはあたしの声。いまあたしに出せる最高の声。あたしの声はまだなくならない。
【声が枯れるまで】
もし、今
声がでなかったら。
自分の声が好きでなくても、
声が枯れるほど
自分の"声"というものを
出したくなるのだろうか。
声が枯れるまで稽古に全力だった娘。
余りにも声がガラガラで、そのままの声になっちゃうんじゃないかと心配した。
引退して声は戻ったけれど、きっと身体は覚えている。
あんなに声を枯らして頑張る姿は私にも娘にも忘れられない思い出。
先生が、未成年に対する淫行で捕まった。
私が高校生で、先生の教え子だったから。先生のアパートに出入りしていたのを、同じ高校の生徒に見咎められて、SNSに晒された。
日常の崩壊は、あっという間だった。本名を、現住所を、職場をネット警察に公開されて、私たちはまともに外に出られなくなった。
先生は交際を認め、逮捕された。父親は激怒し、母親は悲嘆に暮れた。
「転校させよう。お前の実家に預けて、苗字も変えさせるんだ」
父親は策を弄した。泣きくれる母親に手続きを取るように命じた。
私は反発した。断固拒否したけど、携帯も解約され、先生と連絡も取れず二進も三進も行かなくなった。
ーーどうして? 好きな人と一緒にいたかっただけよ。それがたまたま高校の先生だっただけ。
世の中には10も歳が離れた人たちが沢山お付き合いしてるのに、どうしてだめなの?
声が枯れるまで、両親と何度もやり合った。でも誰も答えを私に差し出してくれなかった。
そんなのおかしい。絶対に、私は諦めない。
先生を待つ。刑期を終えて、出所する彼を待つの。
その頃には、私はもう高校を卒業してるはず。
誰にも、邪魔されることはないはずよ。
強制的に転校させられ、預けられた母親の実家から、先生の元へ私は手紙を書いた。それしか手段がなかったから。
でも、一度も先生からの返信はなかった。
#声が枯れるまで
「空が泣く4」つづく
声が枯れるまで、泣いて
声が枯れるまで、叫んで
声が枯れると、涙まで枯れて
そうして分かったのは、
涙を流した分、心に余裕ができたこと
声が枯れるまで何度だって君の名前を叫ぶよ
お前が好きだと叫んでやる
君に届くまで君の名前を呼ぶから
君も叫び返して俺の名を叫んでよ
俺が好きって言ったら好きって叫んで返してな
『声が枯れるまで』
ニンゲンという動物の鳴き声は、なんと7139種類もあるらしい。
生まれた種族・地域によって異なる特徴を持ち、その全てを聞き分けるのは至難の業だ。
中でも特徴的なのは、ニンゲンは他の動物に見られるような求愛や威嚇のためだけでなく、音楽という文化のためにその鳴き声を巧みに使う。
音楽のために使う道具を楽器というらしいが、声はニンゲンにとって誰もが持っている最初の楽器であり、誰とも同じものがない自分だけの楽器なのだという。
中には、声だけを重ねて作る音楽もあるらしく、実に興味深い文化を持つ生物である。
あまり酷使させ過ぎると掠れていくようだが、その儚さももまた一興か。
では、今日も声が枯れるまで、歌ってもらうこととしよう。
あの頃の自分へ
例え、答えがNOでも
例え、そこまでの事じゃなかったとしても
素直になれば良い
素直に言えば良い
あの子のYESかNOで心がスッキリするはずだから
心がスッキリするんだから
無駄になる答えなんて無い
たった一言声が枯れるまで叫び続ければ良かったんだ