『善悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ただ好きなだけやのにな、なんで邪魔されなあかんのやろう。
俺はあいつが好きで、あいつは俺が好き。それだけ。
好きやから、愛し合ってるだけ。触れたかったから、触れた。
その薄い唇に、その少しニキビができた頬に、やんわりと割れた腹筋に、スラリと伸びた脚に、まだ誰にも汚されていない身体に。俺を求める甘く掠れた声が愛おしくてしゃあないだけやのに。
ーー神様、俺たちが何をしたって言うんですか。
愛した人がただ、家族だっただけやんか。
「きみが、きみじゃなかったらよかった……っ」
そんなんあいつに言わせたくなかった。
「次はしあわせになろうな、しんご」
これで誰も邪魔出来ない。俺たちだけのハッピーエンド。
『善悪』
(唯、愛があっただけ)
作者の自我コーナー
いつもの。ふたりはどうなってしまったんでしょうね。
こういうお題って説教くさくなりがちなので、そうならないように全く文章中では触れないようにしました。
タイトルから何となく香ってくれればなと。
善があるから悪が生まれるのか。悪があるから善が生まれるのか。
私は圧倒的後者だと思っている。
例えば、ある国の経済状況について想像してみて欲しい。
ある少女は下民としてこの世に生まれ落ちた。毎日飢えに耐え、寒さにこごえ、賑やかな平民街の裏で生き抜いている。
少女にとって最悪なパターンは奴隷として貴族に買われることであった。貴族は少女を生き物として扱わず、きっと痛い目に遭うだろう。
このような貴族を『 悪』としよう。
そして悪があるからこそ生まれる『 善』。
少女にとって嬉しいパターンは、奴隷として貴族に売られた所を助けてもらうこと。少数派の貴族や平民が少女のことを可哀想と思い助けてくれる。運が良ければ、施設に入れてくれたり、養ってくれたりするのではないか。
このような人々が『 善』。
悪が神に背くようなことをすると、それを指摘しより良い世界にしていこうと現れる善。
善と悪
悪と善
皆さんはどう考える?
【善悪】
意味を調べれば 『グーグル日本語辞書』
善‥正しい。道徳にかなった。徳行。
立派な。すぐれた。
悪‥正しくない不道徳。また、法律に反すること。
みにくい。不快な。不調和な。不適当な
そう示される。
でも正しい、立派ってなんだろう?
正しくない、不適当ってなんだろう?
その善悪は誰がいつ決めたの。
誰が決める権利があるのか。
周りから見れば悪に見えることも少数派からは善に見えるかもしれない。
善と思って行った行為が時に牙を剥き悪になるかもしれない。
善も悪も曖昧な定義でしか語れないのに。
善悪は勝手に指をさして私達のような人間が決めることの出来るのか。
【善悪】
何が正しくて、何が悪いのか。
生き物がこの世界にいる限り善悪は沢山でてくる。
人としてやっていい事悪いこと、自分で区別し判断する。
それが果たしていい事なのか、悪いことなのか。
その時の状況にならないと分からない。
他人からみたら、それは悪なのかもしれない。
自分の価値観や経験によって左右し
社会のルールを学んで皆と共通の判断をするといい事なのかも知れない。
あれ、聞いてる?
傷つけておいて
自分は安全なところにいるなんて
そんなこと許されないよ?
同じように傷つけられても文句は
言えないよね。
ちょっと?聞いてる?
だから、あなた達が私にしたことは
悪意がなくても私が傷ついてるの。
言い訳しないでくれる?
だから、どんな仕返しされても
仕方ないよねってことだよ。
恨み辛みは一生だからね。
悔いるなら自分達の行動を悔いなよ。
ふふ。
でも、腹の虫は収まらないよ?
今の私は善悪も判らないくらい
狂ってるから。
ねぇ?狂わされた人間は一番可哀想で
一番怖いんだよ?
失うものがないもの!
あれ、聞いてる?
人の話を最後まで聞きなよ。
ふふ。二人仲良く最後まで一緒にいれて
良かったね。私の善意だよ?
感謝してね!
ありがとう、はないの?あれ。
あーあ。あっけないね。
ぐちゃぐちゃな顔面お似合いだよ?
可愛いね!
私は二人に話しかける。
あぁ、スッキリしない。
そうだ!
貴方の実家にあるお母さんの車の上に
二人の首を置いておこう!
息子と未来のお嫁さんのプレゼント!
元嫁からのサプライズ!
きっと声をあげて喜んでくれるね。
痛いけど、我慢してね?
私に負わせた心の傷は
こんなもんじゃないからね?
我慢できるよね!
ふふ。楽しいな。
善悪
『善悪』という概念がある。
物語の世界では非常に明確に描かれるこの概念は、この世界において一言で言い表せない。
ユートピアでの善をどこに置くかによるものなのだ。
僕を『善』と置くなれば、権力者は紛うことなき『悪』になる。でも、迷い子から見て必ずそうかは分からない。
僕が元の世界に返すことを拒む子だっているはずで。そういう人からしたら僕は『悪』で彼女が『善』で。
⋯⋯⋯⋯そういう風に考えると、『善悪』なんてまがい物に見えてくる。
僕は目をふせながらそう思った。
「善悪」
私の為に頑張ってくれたの知ってるよ、
私の事を思ってくれてたのは充分伝わるの。
でもね、それでも貴方のやった事は間違いだったの。
苦しみながら頑張ってくれてたのも嬉しかった。でも辛かった。
貴方からするとその行動は「善」なのかもしれない。
でも私や、周りから見るとそれは「悪」なの。
私の為に頑張ってくれて、でも度が行き過ぎてしまった。それだけの事なの。
だからね、これは誰も悪くないの。
こんな仕組みをしている世界が悪いの。
好きなバンドが活動をやめた時に思ったよね。
「ずっと応援してます!」って送ったあのDMは、もしかしたらあの人にとっては呪いのようなものだったのかな、って。
#善悪
原因探しとか犯人探しとかってさ、糾弾しているさまを、もしくはその内容を目の当たりにすることで慄いたり傷つく人もいて、わりと関係のない周りの人もまとめて斬りつけることあるよなあ。ちょっと通り魔みたいなとこあると思うよ。善悪ってなんだろうね。
あの人のこういうとこは良くないね、それ比べてあなたは、みたいに、目の前の人に労いをかけるために、またある一方の人を生贄に出すとか普通にあるんだよな。
良くない、と非難する気持ちは自分のなかの正義で、誰かに認めてほしくなるけど、せいぜい自分か自分の大切な人だけ知っておけばよいんだって、そのどちらかを守るときだけに出せばよい伝家の宝刀くらいに、思っておこうとおもうよ。
善悪とか、貴方がいなけりゃ全部意味を成さないのに。
善も悪も何も知らない。僕はただ僕の正義に従って、僕のすべきことをなすだけ。どれだけ周りから責められようと、人が離れていこうとやることは変わらない。
だって、僕は僕にしかなれないから。
テーマ:善悪
『善悪』…!?
また、なんというテーマかと…。
そうね…。
何を書こうかね…。難しいですね。
諸説あるかと思いますが。聖書で言うアダムとイブが食べたという禁断の果実の善悪の実。だったり。キリスト教で言うところの、人間の『原罪』ですね。
哲学、心理学的に言えば、私の意見ではないですが。悪いこととわかっていながらも、あえて何らかの理由で意図的にその行為に及んだりとか。
善意という理性がありながらも。(難しい。)
あと、私の大好きな思春期、青年期で言えば、
正しい知識が書籍等、情報によって身についていないため精神的にあどけなく。
未熟で、善という理性がありながらも、ぎこちなく悪にズレてしまったり。人はそうして右往左往してぶつかって、丸く、丸く。成長していく。
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あと長くなってきましたが、性善説と性悪説かな。人間の本来持つ人によって意見は分かれますが、今のわたくし的には、人間は原罪というのもあり小さい頃、子供の頃は知識がなく、
善悪の区別がつきにくいため人間とは『性悪説』を根底とし、様々な知識や情報、プラスマイナスの経験を経て立派な成熟した『人間』へと成長してゆく。性善説を得ていく。と、言う考え方。
難しいですね。善悪とは。学問の世界ですね。
善悪がわからなくて、か、無意識にかめちゃくちゃだった
若い頃・・・・
歳を重ね・・な~ンとなく善悪に対して偉そうにできないです^_^
善悪
私が思う善悪とは自分がいいと思ってしたことは誰かからしたら嫌なことかもしれない、結局人それぞれの世界があるから私は私の世界での善悪を判断し過ごしていきたいと思う
善悪
「君は正しくて優しい。それはきっと素晴らしい事だよ。でもそれが必ずしも正解だとは限らないんだよ。その正しさや優しさが人を傷つける時だってあるんだよ。…難しいよね。僕もたまに迷う時がある。でもきっと迷いながらで大丈夫なんだよ。答えなんて出ないんだから。きっと相手の事を考えながら使った言葉は遠回りしたとしても伝わると思うんだ。まあこれも願望なんだけどね!」
「これは良いことかなぁー?」
俺は問う。
「……。」
───ドォン
「おい答えろよ!!」
俺の足が怒りに任せて近くにあった机を蹴る。
数時間前のこと。
俺の後輩がミスをしたと報告してきた。
どういうミスか。
それは、俺の作った資料を消してしまったのだと。
今日プレゼンがある、その資料を。
俺の昇進がかかっていた。
俺はこの3カ月、このプレゼンにかけてきた。
それは皆知っていた。
それほどに本気だった。
だから、報告を受けた時、何も考えられなかった。
唖然とした。
後輩は何度も謝った。
許せるわけもなかったが、プレゼンに少しでも間に合うように、資料を作り直した。
プレゼンは大失敗。
「君は何なんだね。」
と言われる始末。
ここで事実を言ったところで、配慮なんかしてもらえるわけもない。
心の中に押し殺した感情。
苦しかった、悔しかった、泣きそうだった。
全てが終わり、自分のデスクに戻ってきた時、ふと、会話が耳に入ってきた。
「これであいつの昇進はなくなったな。」
「良かったやん笑 これでお前、あいつより上行けるんちゃうん?」
笑い声が聞こえる。
その笑い声は、謝ってきた後輩の声によく似ている。
「でも、なんで失敗したん?めっちゃ準備して完璧やったやん。」
「そんなん簡単やん。消したんやわ、資料。一応さ、ミスってことで謝っといたし、全然疑われてないけどな。」
笑い声。
最後の声。
後輩の声だ。
あぁ、そういうことか。
くっそ、もう、笑けてくるな。
情けないなぁ。
俺は後輩の元へ向かう。
やっていい事と、悪いことがあるだろう。
そんなに俺を抜かしたいなら、実力で抜かせよ。
その時の俺は泣いていたのか、笑っていたのか、覚えていない。
「おい!!聞いてんだろ!!」
「落ち着け!!お前はよく頑張ったよ!」
必死に俺を止める声。
そんなん関係ない。
「言えよ!!やった事がいいか悪いか!」
『善悪』
善の裏は悪
でも良い人でも裏で悪い事してたら
その人は良い人じゃないよね
でも偶に思うんだよな
良い事をした分、悪い事をした分って
半々だからどうしようもなくね笑
悪い事をしたらその分報えば良い
良い事をしたらその分報われれば良い
なんて思う日もあるけどね
#5
何が善いのか、悪いのか、
そんなこと考えたって
一千にもなりゃしない。
そのとき100%で生きていたら
それでいいんじゃないかと思う。
善いか、悪いか
ジャッジしないこと。
善悪なんて
考えるだけで無駄だ。
私にとっての善は人のことを否定したり、貶したりしないことだと思う。
逆に悪は否定したり貶したりすること。
冬、私が訪れた山の中にぽつんと小さな村があった。
吹雪の中、足を怪我をしてしまった私を、
そこの住人はみな優しく、とても良くしてくれた。
その村は数えられるほどの人しか住んでおらず、
食料も少なかった。がみな、幸せそうに生きていた。
ある時、私は少し歩けるようになったので村の散策をしてみた。
ふと、離れたところに小屋があった。
物置小屋か何かだろうと思った。
「あそこには近づかんほうがええ、おめぇさん呪われっぞ」
そう、看病してくれた人が言っていた。だから、近づかないでおいた。
季節は春になり、この村を去ろうとした時、
子供が貧相な格好であるいていた。
体はやせ細り、靴もなく、見るに耐えなかった。
村人たちは睨みつけ、村の子はその子に石を投げつけて、
遊んでいた。
その子はなんの反応も示さず、抵抗なく、
私が近づかなかった小屋へと帰っていった。
「人が…あの子が住んでいるのか…?」
私は驚いた。同時に、村人に怒りを覚えた。
なぜあの子はあんなところに住んでいるのか。
なぜあの小屋に近づけば呪われるのか。
…誰も教えてくれなかった。
「あんな小さな子供が、呪うわけないだろうっ…!」
「あのままでは死んでしまう…っ!」
急いであの小屋へと向かった。
「…………だれ?」
足音に気がついたのか、女の子の声が聞こえた。
「旅の者だ。」
「…何用…?…ここにいては…だめ。来ては…だめなのに.......」
彼女の声を余所に、私は疑問をぶつける。
「なぜ君はこんなところにいるんだ?」
「なぜ君に近づくと呪われる?」
「なぜ村人たちは君を嫌うんだ?」
「………………」
「答えてくれ。」
「…。」
「頼む…。」
長い沈黙。
私はドアの向こうで声が発せられるのをひたすら待つ。
「……てない。」
「え?」
「わたしは……呪われてない。」
「…っどういうことだ…?」
彼女は一気に、これまで喋れなかった分を全て吐き出すように、詰まりながらも喋り出す。
「嫌われるために…こ、ここにいるの。
だから、わたしは、呪われてなどいない、
村が…平和になるように、……必要。」
「母さまにそう教わったの。
人は誰かの上に立っていないと、不安…だから」
「それで、村は平和になるように…
そのために、ここに……居るの。」
「私は、ここにいれて、幸せ」
あまりにも酷すぎる。そう思った。
「だから…大丈夫だよ、旅人さん」
私は何も言えなかった。
何が良い事か、悪い事か分からなかった。
大勢の平和のために、彼女を犠牲にするか彼女を助けて、
大勢の平和を壊すか流れ者の私には、決められないことだった。
その後、私は何も出来ないまま村を去った。
ただ、もし彼女のような境遇の子が助けを求めていたら救いたいと、思った。
最後、彼女は笑っているように思えた。
だから、私は彼女に手を差し伸べられなかった。
今、あの子は幸せだろうか。