『善悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
かつて神と人が手と手を取り合い、死すら恐れるものではなく穏やかな眠りであった金の時代。
かつて慈しまれた神と人の関係が崩れ、神を敬う心を失ってしまった銀の時代。
火を与えられ、災厄の甕を開き、全てを押し流すことになった銅の時代。
善悪を測る天秤はその流れを覚えている。
神に愛され、神を愛し、そしてその劣悪さから見捨てられてしまった人間の行く末がどうなるのかは分からない。
昔は女神の指先に掲げられ争いの善悪を測っていたが、今は星空にその姿を掲げられている。
公明正大、是々非々とし、その天秤が私心で傾けられることはない。
誰の味方ではなく、誰の敵でもない。
星空に掲げられた天秤はこれから先、人の歩む先に自分の秤が必要とされるかどうかも分からない。
それでも星空から地上を見守るのは、まだ人に希望を見出しているからだ。
災厄の甕の中に残ったものが何だったのかは、今となっては神ですら分からないだろうが。
“善悪”
善悪
これって、悪いことでしょうか…私には、もう、耐えられないから…
私も、あの人が、好き…だから…どんなに、一人で想っていても、あの人には、手が届かない…だから…つい、嘘ついてしまいました…狡いって自分でも、判ってる…けど、こうでもしないと、あの人は、振り向いてくれそうになくて…心は痛いけど、でも、あなたが、ちょっとだけでも、私に心を寄せてくれたのが、嬉しいかった…
善悪なんて人と言う生物が勝手に決めたことだ。
天使は善で悪魔は悪、それすら旧約聖書とか言う昔の人間が神話なんて呼称される本当か分からないものを読み決めたことだ。
善悪の定義なんて所詮人が勝手に決めて勝手に人を裁くだけの馬鹿みたいな、サイクルなんだよ。
だから善悪なんて人が嫌だって感じたら悪い、良いって感じたら良いなんて曖昧な規律だ。考える必要もないし従う必要も本来はないだが皆が従っているのはそれがあたり前になっているからで従わないと周りから外れてしまうことを恐れるから善悪で決められた曖昧な定義の規律を守ろうとする。
善悪なんて結局は感情論なんだよ…
ハァ…息苦しい世の中だよ、この世界は
[善悪]
善悪とは何だろうか?
ヒーローとして戦う中で善悪が分からなくなってきた
私の大切な人を傷つけたあいつだって大切な物があるんじゃないかと思い始めてしまった
だから話し合いをした
でも、相手の言ってる事は理解できなかった
だから私は戦い続けなければいけない大切なあの人達を守るために
『善悪』
なにが善でなにが悪か。
性善説か性悪説か。
善と悪は確かに対なのかもしれないけれど
悪いことをする人にも
大切にされなかったとかの過去や理由があって、
善いことをする人にも
人を騙そうという魂胆がある人だっていて。
結局は善悪なんて
きっぱり区別できないことなんだと思う。
「『悪』って漢字の、旧字体があるじゃんか」
姉がふいにそう言った。
四月も終わるのに少し肌寒い夜。姉は羽織った大ぶりのショールにくるまって、首だけをこちらに向けていた。
私はそれを『催事場で売ってるモンブランみたいだ』と思いながら、その話を続けてみろという意図の視線を送った。
「旧字体の『悪』って、十字架のサンドイッチみたいなのが『心』の上に乗ってんの。知ってる?」
手元のスマホで調べてみると、『惡』という漢字が出てきた。
「心の上に、十字架のサンドイッチ……」
「見えん?」
「まあ、そうね。分かるよ」
苦笑いしながら同意すると、姉は得意げに口の端をあげた。
「旧字体だとさ、あんまり『悪い』って感じがしなくない? 心の上に十字架だよ」
「でもサンドイッチの具になってるんだから、まぁ不敬な感じがして悪なんじゃない?」
「『不敬』ってのはね、失礼だけど悪じゃあないのよ、若い子にはまだ分からないと思うけど」
年子のくせに、姉はニヤニヤと笑った。
姉はいつも奇妙な話題をふっかけては自分以外の総てを小馬鹿にするような喋り方をする。不思議と腹は立たなかったが、よそで誰かを怒らせやしないか時たま心配になった。
「善悪なんて言葉をひとは簡単に使うけど、突き詰めてみればその中身に違いなんてないのかもしれないね」
話の〆だと言わんばかりに姉は羽織ったショールをはためかせた。
私は、ふと気になったことを口にした。
「『善』のほうにも旧字体ってあるのかな」
私の疑問に姉は良い回答を持っていなかったらしく、「うー」と唇を尖らせて考えるふりをしてみせた。
私はまたスマホで検索をかける。そうして出てきた検索結果を姉に見せた。
「『譱』……字、いかついね」
「すごいよね、『言』が二つも入ってるの。絶対うるさいよ、この漢字」
画面の光に照らされながら、姉はうんうんと納得したように目をつむった。
「二つの『言』が『羊』を被ってるわけね……深いじゃない」
「そう?」
「羊の皮を被っただけの言葉こそ善で、心の上に窮屈に掲げられる十字架が悪。示唆的じゃない」
「うん……うん? うーん……?」
筋が通っていそうでメチャクチャなことを味わい深そうに語る姉。
そういえば、いま羽織っているショールは去年、姉が「ラムウール100%の良いやつ買ってみた」と嬉しそうにしていたのを思い出す。
言葉やかましい姉が子羊の毛を被っている様子は、形だけ見ればフードコートで売っているクレープにも似ていて、あの生クリームとカスタードクリームの合わさった甘味は確かに『善』かもしれないと私はぼんやり思った。
𑁍・「善悪」・𑁍
善悪の判断は、その人を囲う環境で変わってしまう。自分が思う善が誰かにとっての悪となったりする。生きづらい、すんごく生きづらい。誰も傷つけず生きたいが、そんなことできるわけがない。自分が良いと思うことを積極的に行い、悪いと思うことは極力避ける。これが今できる、私の善悪とのお付き合いである。
この言葉ほど境界線が曖昧なものはない。
時代によって、環境によって、宗教によってこの線は様々に変化する。
他者の命を奪うという、究極の行為でさえ許される場合と許されない場合があるのは、つまりそういうことなのだろう。
でもそれが悪いことだとは思わない。
人間はそうして数え切れないほどの線を引いて、秩序を、社会を、守ろうとする。
その矛盾が、そのどうしようもなさが、善と悪が場合によっては反転するその曖昧さが、人間という生き物なのだろう。
なんて、偉ぶって言ってみたけど、命を奪わずにいられるならその方がいいし、何かを傷付けずにいられるならその方がいいと思うのは、偽善なのかな。
END
「善悪」
「善悪」
正義は勝つんじゃない。
勝ったものが正義なんだ。
善悪と聞いてまず浮かぶのが、この言葉です。
皆さんにとって、善人と悪人はどんな人でしょうか。
例えば、捕まった犯人は皆悪人で良いでしょうか?
中には、やむを得ない理由があり犯罪に手を染めた人もいるでしょう。
もちろん、それでも犯罪を犯した時点で悪と決めても良いです。
でも、少し可愛そうだなと思った人もいるはずです。
また別の話をします。
ある学校には、少しやんちゃをしてそうな男の子がいました。
その子は性犯罪などのニュースを見て、こんな奴らいなくなれば良いのにと言っていました。
でも、彼は万引き常習犯でした。
彼は悪人ですか?善人ですか?
人によって自分の正義は違っていて、それぞれが、それぞれの正義を主張します。
その話が大きくなると戦争になります。
そして、勝ったものが主張していたことが、正義になるんです。
この世界は難しいですね。
法律で決められ 裁かれることを除くと
善悪を決めるのは何
世の中の意見か
私の物差し
それとも昔からの慣習?
自分が触れた事実以外には
これといった基準はないのではないか
判断しなければいけない時は
正義感を振りかざさぬよう
第三者の意見にのみこまれないよう
自分で考えることを怠けずに
判断していきたい
【11日目】善悪
どちらが悪いわけじゃない
善かれと思ってしたことが
相手にとっては悪い感情でしか
捉えてもらえなかった
相手のことが好きだったから
辛かったな
目の上のたんこぶ扱いされて
キャリアアップしたいから
今の自分をいかによくみせるか
次に繋がる人がよい方向に
進めるようにいかにやりやすくするか
見方が違うだけでどちらも正しい
足りなかったのは相手を立てる
という互いの思いやり
もう少し相手の立場と心情を考えて
一歩引けばよかった
【善悪】
善悪の区別がつかない子どもは
悪いことでも良いことだと
思ってしまう
だって
周りの人が反応してくれるから
少し逃げると追いかけてくる
言う言葉はいつも同じ
自分のことを見てくれているんだと
心が満たされていく
でも
どこか物足りない
なぜなら
自分が否定されている気持ちもするから
いつも叱られてばかり
それでも 前に進むしかない
良い事も悪い事も全部自分に返ってくるなんていうけど、実際のところ良い事も悪い事もどうなるのかわからないと思う。善意で踏み固められた道が地獄に続く事があれば、悪意によって切り開かれた道が天国に繋がる事だってあるだろう。この場合自分に返ってくるのは良い事なのか悪い事なのか、はたまた両方か。情けは人の為ならずという言葉は間違ってはないと思うけど、きっと完璧ではない。未来なんて誰にも正確に予想することはできないから。
善いこと
悪いこと
善悪なんて考えたことない
理屈じゃないし
正義でもない
ただ
好きなの
好きな気持ちに
善悪ある?
SNSで誰かを批判する声を目にする度に、わたし自身の声が聞こえてくる。
「あんなことするなんて、有り得ない。思いやりないし、非常識だよね」
それは昔の自分の声だ。
他人が怖くて、批判されたくなくて、自分は正しいと主張する。
その声はブーメランとなって返ってくる。わたしは時に、思いやりがなく、非常識なことをすることもある人間なのだ。当時批判の言葉を向けた人たちと同じで。
ブーメランが自分の喉を突き刺した時、思うのだ。わたしは悪かもしれないが、そこに至った経緯がある。そしてそれは多くの人には理解されず、ただ悪として排除されるのだ。自分がしてきたことと同じように。
『善悪』
「善悪」
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。
悪とされるのは不満の捌け口にされた王女か否か。
【善悪】
(※性的表現有り🔞)
「はぁ…はぁ…
おにぃ…ちゃっ…//」
「愛斗…っ//」
本当にどうしてこうなってしまったのだろうか…
お兄ちゃんがオレを求めるようになったのか
いつも誘うようになった。
「来てくれよ イチャイチャしたい
オレの愛しくて可愛い弟よ」
ダメだとわかっているが
そんなメッセージが来ると戸惑ってしまう。
思い出す度にゾクリと一瞬だけ脳が痺れだす。
お兄ちゃん…いや、ちがう。
『オレに欲情した男』が
オレを何度もこの身を激しく揺らして求めたことに
オレは何度も興奮してしまった。
オレ達はあくまで『兄弟』的存在。
でも、何度もキスをして抱きしめあった。
まるで本当の『恋人』のように…。
それでも所詮『兄弟』であり、
2人きりのときは『セ🔞レ』。
一体いつまで続くのか…。
オレ達は ただひたすら 善悪もわからずに
快楽に堕ちるだけだ。
2024 4/26 (金)
ある人は言いました。
「悪がいない場合、善は何をもって称賛されるのか」
# 14 善悪
作品No.26【2024/04/26 テーマ:善悪】
好き嫌いと
食わず嫌いが
激しいのは悪いこと?
食べたくもないものを
食べたくないだけなんだけど
胃の容量だって
そう大きいとはいえないし
だから
食べられるものを
食べきれる量で
選び取ってるだけなんだけど
そんなに
悪いことですか?
いいとか、わるいとか、
つかれました。
あの人わるいんだーとか
つかれましたー
あの人いいひとです?
どっちでもいいですー