『善悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題『善悪』
誰かにとっての正義は誰かにとっての悪。
善悪は表裏一体じゃないかな。
誰かの不幸せな上に成り立つ暮らしをしている者も存在している。
ヒトは独りでは生きられない。
支えるヒトが存在しているからこそ生きられる。
感謝しないといけないね。
善いのと悪いのを足して「善悪」
人間も
いいところだけの人やわるいところだけの人は
この世界にはいないとおもうんだよ。
心のどこかにはどちらか必ずあるから。
それが人間っていうものだから。
テーマ 善悪
「おれさま決ーめた!」
いつもの紫色のUFOに乗った彼はくるりと向きを変えた。
「おれさまの兵器をバカにしたおまえを先に倒してやる。」
本来悪である彼が自分を守る様に立っているではないか。
そしてこちらを見て言った。
「そこで寝てろお邪魔虫!」
UFOは変形して巨大なロボットになった。
そして愛用のハンマーを持ち直すと真の敵へと向かっていったのだった。
善悪
何をもって善悪というんでしょうか。
ものには裏表があって、だけど元は一つのもの。
みる場所を変えれば違う形をしたものも元は一つのもの。
誰かの善は誰かの悪かもしれない。
誰かの悪は誰かの善かもしれない。
軽々しく言ってはいけない言葉のような気がする。
「「善悪」」
「いい事と、悪いことってなんだろう?」
「天使は、別にいらないと思うぜぇ」
「それ言うなら、悪魔が、いらないと思うわ!」
「ん、んー、……」
私の中では、
天使さんと悪魔さんがいるのだ
よく争うため、私にとっては、
どちらも要らないと思うなぁ、………
善悪。
善であろうが悪であろうが、の意から、いずれにせよ、兎にも角にも、是が非でも、の意味があるのだそうだ。
そうだ。
困っているときに差し出された手を取るときに、相手が善か悪かなんて言ってられない。
いずれにせよ、差し出された手は差し出されたのだから。
『善悪』
「ケダマさんお待ちくださいちょっとま、あ、あー!」
私の叫びに頓着することなく、健やかに成長した巨猫は自分の体のサイズを気にすることなく棚上の狭い隙間を通っていく。そこに置かれた小物をなぎ倒して。
落下して真っ二つになった海外土産の置物は、対して気に入っても居ないからもういい。惰性で飾っていただけだ。猫が居る以上、猫が上がれる場所に置いておいた私が悪かった。いつの間に棚の上に上がれるようになっていたのかわからないが。
「ケダマさん、もうちょっと自分の体を把握して……」
棚の上から、ケダマが落っことしたものを掃除する私を見下ろしていた彼は、棚上に残っていた置物を前足でちょいちょいと押し出す。
「ケダマさんだめだよ!?」
私は素早く置物を取り上げて、ゴミ袋に入れる。どうせ他の場所に飾ることもないのでもう捨ててしまった方が早い。
ケダマさん、今のは明らかに面白がってますね? ビー玉みたいなまん丸の目がキラキラと輝き、口元が膨らんでいる。完全に遊んでますね?
私は、ありとあらゆる置物の類を撤去、または固定する事を決めた。
猫に人の善悪を説いても意味がない。たとえそれを理解しても、それに従う道理は猫にはないのだから。
2023.04.26
善悪というと、特撮ヒーロー番組をまず思い出す。
仮面ライダーとショッカー。
この仮面ライダーは元々ショッカーが作ったバッタ怪人であって、悪から善が生まれたともいえる。
ただ元々仮面ライダー本郷猛は正義感が強いし脳改造される前にショッカーから離れてるので、元々善の者が悪の力を得ている構造といえる。
善悪の判断は基準が変わる。立場や教育やらで。
善悪も結局本質はわからない。何が善で何が悪かを絶対的に言えはしない。
とかいう物言いもつまらない。
だいたいの意味が反対の二文字熟語は、本質的にその違いはないとか言ってしまえば言えてしまう。
裏と表もどっちがどっちかは主体を表としてるだけとか。
善悪
善が前にある
善は社会的に優先される
悪は後にある
悪は社会的に軽蔑される
善悪
善は先にある
善は先に無くなる
悪はその後
善の後に生まれる
善悪
善は社会的に
悪は人間として
共に、生涯を終える
私は善だ
君は?
『善悪』4/26
善悪を反転して考えてみようと思う。
財布が落ちていて、交番に届けました。
さて、どうやって悪にする?
「中のお金を抜き取る」
通行人からバックを引ったくりました。
どうやって、善にする?
「ひったくりから、バックを取り返したとか?」
なるほど、善→悪にするのは簡単だよ。
善行を盾にして、その後悪いことすればいいもん
見つかったら終わりだけどね?
悪→善にするのは、難しいんだよね~
だって、悪→善って順番だと償いとか宿罪とか?
悪いことしたから、改心しましたぁー!
って、イメージがある。アレない、ないかな?
誰にも
わからない
奥底にある
秘密の心
色んな感情が
あるのは
生きてるからこそ
一線を超えず
理性を
失わないよう
みんな
みんな
必死なんだよね
守りたい
大切なひとの
ために...
意志ある者の趣向だから
善悪全ては生きている
勝手気ままに動き回って
日々の支えを食い荒らす
悪いことを1つしても、良いことを2つすればいい人だと認識される。これからやり直せばいい
何年間も毎日毎日コツコツ積み重ねて、まもなくXキロ増に到達しようとしている。お腹に双子が入っててもおかしくないけど、残念ながら全て脂肪です。
光を当てると影ができるように、善きことの後ろには悪しきものがある。
例えば仕事中、とある人が仕事が遅く、周りから目をつけられたとしよう。
その人が更に遅れをとらぬよう仕事を円滑に回るようにサポートをする、という善きことをしたとする。
確かに仕事は回るだろうが、その人の成長を妨げる悪しきことをしたとは思えないだろうか。
例えばネットの世界、人気チャンネルの投稿再生の数字を伸ばそうと、自分の複数端末で再生数を伸ばす、という善きことをしたとする。
確かに数字は延びただろうが、色んな人がみた訳ではないという裏事情を知ったら、嬉しさ半減の悪しきことではなかろうか。
ばれなければ、善きことは善きこと。偽善と呼ばれるものも含まれるが、善である。
それが何らかの妨げになったり、偽善とばれてしまったら、あっという間に悪しきことにもなるであろうが。
あなたの善悪は、きちんとつけれていますか?
それは本当に善ですか?
【善悪】
その女には一人息子がいた
夫は早くに事故で死んだ
女にとっては息子がすべてだった
その為に懸命に働いた
懸命に育てた
息子は母親思いの優しい真面目な青年に成長した
やがて戦争が始まり息子は戦地に行った
女の祈りの日々が始まった
つらい日々を何年も耐え忍び
やがてついに息子は生きて帰って来た
だが、
息子は頭の中を母を否定する思想に書き換えられていた
女の腕を拒絶し口汚く罵った
女は絶望し無気力になりその心は永遠に破壊された
善悪は何処にあったのか
何が正しかったのか
何が間違っていたのか
そんなものは始めからどこにもなかったのだ
あったのは無償の愛だけだった
そしてそれはあまりにも無垢で
容易く踏み躙られた
この話を聞いたのはまだ子供の頃だ
それ以来時々思い出す
女の老いて曲がった背中や
深い皺に刻まれた悲しみを思う
それでも女は息子を呪うことなく愛し続けていたのだろうと
今の私には分かる
「善悪」
善し悪しもわからない大人達に、
僕らは為す術なく
善悪の価値観を押し付けられる。
「おにーさん今晩ひまー?
終電なくなっちゃってー、だから泊めて♡」
終電無くなったのはほんと。
そもそも家出中で、帰る家がないのはひみつ。
バイト代でメン地下通ってたのがバレてガチギレされて、そのまま家飛び出してきちゃった。
自分で稼いだ金に文句あるのー?って感じ。
でも家出すると思ってなかったから、ふつーに貯金は推しに使っちゃったし、マジで焦った。
まあ、とりあえず泊まるところは確保できたからおっけーじゃん?
明日は喫茶でスマホ充電して、あとは飯が確保できたらおっけーってとこかなー。
今日の夕飯何とかなったら嬉しいけど、そこまではいいや。
人の善意っていうか下心?に頼りつつ生きてみて、
1ヶ月くらいしたら一旦家に帰ってみようかな。
家に帰ろうって言う意思があるわたし、偉すぎる。
世間から見たらあんま良くないことだと思うけど、
とりあえず生きてるから良くね?
#善悪
【善悪】
よいこと
わるいこと
善人と悪人
この『善悪』は対比のようだ
ただ私は『この世に善悪というものはない』
と思っている
だって
人それぞれ考え方は違う
私とは考えが
180°違う人
90°違う人
360°違う人
色々だ
それぞれ善悪のものさしが違う
だから、正確な善悪なんてない
だから、こんな単語
なくなってしまえばいいのに
私の先輩はドジで間抜けでとてもダサい。
運動をすれば転けて怪我をするし、歩いていれば何も無いところで転ぶ。階段を登れば足をぶつけるし、勉強だってそこまでできる訳じゃない。
皆は彼のそんな姿を見て、嘲笑って通り過ぎていく。
私も最初は傍観者の一人だった。
単純にそんな人に関わるほどの余裕がなかったというのもあるし、この学校の人達に苛立っていたというのもある。接点もないし、関わる必要性もない。
日に日に酷くなりつつある嘲笑う行為を、私は見て見ぬふりをした。
「あの人、いつまであんな感じなんだろ。」
いつも通り授業を受けて、いつも通り寮に戻る。
そんな日常の中、あの先輩は今日も私の視界にに入ってきた。足をかけて転がされた彼は一生懸命落とした本や紙をかき集めようと地面に膝を付けている。ボサボサの髪と目が見えないほどの瓶底メガネ、ダサいと言われるのも納得のいく風貌だ。
「あんな鈍臭いやつが気になるのか?」
隣を歩いていた彼とは真逆に、人気の高いイケメンが顔を覗き込んでくる。別に、気になるわけじゃないよ。と答えれば彼は先輩に目を向けて鼻で笑った。
「あんな奴が僕らと同じ学校にいるなんて、おかしいと思わないか?」
赤い瞳が生き生きとしたように見えて、気持ち悪いと目を逸らす。人間の悪意が生き生きしてる時ほど気持ち悪いものは無いんじゃないかな。
「そんなことより、こないだの実験結果まとめてよ。」
後ろから聞こえてくる声をガン無視して、再び寮に戻る道を歩き始めた。この学校で友達以外の人達は、あまり好きじゃない。
一生関わりたくない。そう考えていたのも束の間、私は朝の散歩中に偶然先輩と鉢合わせた。綺麗な湖の前で絵を描く先輩と。ほんの少しだけ何を描いているのか気になって、背後から覗き見る。
そこには、想像していたよりももっと素晴らしい綺麗な風景が広がっていた。大きなスケッチブックに描かれた朝日と湖、その真ん中にデカデカと描かれた鳥。名前は分からないがとても美しい鳥なんだということはわかった。
「き、れー。」
思わず呟いた言葉に、先輩が大袈裟に肩を震わせて振り返る。バレないようにと背後から見た意味が無くなったなと冷静に思うのとやばいと感じるのは一緒だった。
「あ、え、りょ、寮が、同じの」
挙動不審に手をわたわたと動かしながら先輩は単語になっていない言葉を紡ぐ。それでもしっかり、私の名前を呼んでいた。
名前、ちゃんと覚えてくれてたんだな。分けられた無数の寮の中でも、同じ寮だとちゃんと認識していたことにも驚いた。
「絵、上手いですね。」
焦りすぎてペンなどを落としていく先輩に自然と笑みがこぼれ、気軽に話しかけた。ピシッと石のように固まった彼はぎこちなくスケッチブックを私の前に出し、ほかのも見る?と遠慮がちに聞く。
こんな変な人だったんだなーと考え、素直にスケッチブックを受け取った私が、それから先輩とよく話すようになるのはすぐだった。
仲良くなってから何回も会って話すうちに、先輩は私の提案したことや言ったことを直ぐに実行するようになり、ダサかったボサボサ頭を毎日セットされ、メガネをコンタクトに変え、鈍臭い部分もそれなりに気をつけるようになった。
鵜呑みにしすぎて大丈夫なのかなと心配になるほどだったが、女子人気が増えたからか彼が嘲笑われることは少なくなり、今ではほとんど見かけない。
先輩はよく私に笑いかけ、
「君は天使みたいだね。」
と恥ずかしいことを口にするようになった。その言葉が笑われないのは顔がイケメンだからだろう。私はいつも、その言葉に
「そんなことないですよ。」
と困ったように返す。
でも、心の中ではいつも考えていた。数日前に赤い瞳を持つ男に言われた、
「アイツの瞳の色が瓜二つじゃなければ関わることは無かったんじゃないのか。」
という言葉を。ギロリと鋭く向けられた瞳に、言葉が詰まってしまったのもいけなかった。やっぱりな。と私に背を向けた彼は前に見た嘲笑を顔に浮かべていた。
私が天使なら、先輩に興味を示さずに傍観し続けることもなかっただろうし、寮で本を奪われていたところを見た時点で間に入って助けていたはず。私の友達なら、確実にそうする。でも私は動かなかった。
私には関係ない、1個上の先輩だし、性別も違う、共通点なんてない。私が関わる必要性はない。
傍観者の自分に言い聞かせてきた言葉が、今になって牙を剥く。天使とは、善人なのだろうか、それなら悪魔は悪人?どちらも同じようなものじゃないの?
私は私を正当化するために今日も笑って過ごす。
私には善悪の違いが分からないけど、でも、先輩は確実に善人側の人間なんだろうなと、馬鹿な私は考えていた。
結局、善悪なんて関係ないんだと、後に思い知ることも知らずに。