『命が燃え尽きるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
生きとし生けるものが平等に持っているもの、命。
生まれた瞬間から与えられて、ある時心臓が止まって死にゆく。
そんな事は生まれて少し経てば誰でもわかるもの。
その短い時間の中でどうやって生きていくか、それが大事。
少しでも自分の好きなことをして、好きなものを食べたり、嫌なことがあったら少し高いご褒美を買ったり。
心臓が止まり命が燃え尽きるまできっとその繰り返し。
命が燃え尽きるその時までは俺は……戦い続ける!
やだよ素直に避難するわボケ
祖母の家に遊びに行くと
縁側でぐるぐる蚊取り線香が
ポツンと静かに仕事をしてるのをよく見かけた。
燃え尽きた蚊取り線香が途切れ途切れで
妙にもの哀しかった。
(命が燃え尽きるまで)
『命が燃え尽きるまで』
今までにない天災や
新しい感染症が出てきてから
きちんと生きてこられたからといって
きちんと命を燃やし尽くすことができない
いくらか関わりのあった既知のかたはもちろん
見聞きしたかたのことも
不条理とか
歯痒さとか。
想像でしかないそれに囚われて
時々苦しくなる
大きく声をはりあげ思い切り刃を振り下ろす。叩き切る、という表現が正しいだろう。塵となる敵は風に飲まれ土へ帰り、何になるのだろうか。
水分は水になりて雲となり山から海へ、命の循環を繰り返し豊かにする。それでは僕は?僕たちは?敵達は?
最後には砂鉄となって日用品に成り下がるか、また別の付喪神として顕現する日が来るのか
その疑問は尽きることは無い。でもね、ひとつ確かなのは君の笑顔が1番の大切ってことかな
まぁ、たとえば、フライパンになっても武器にはなり得るだろう、君を守れる物に魂でさえ尽きるまで尽くそうじゃないか、主、どうぞよろしくね
最後の晩餐を最高に美味しいと思えるように
私は少しでもやり残したことをやり遂げたいと思う
数知れない幸福と
数知れない後悔が
反比例していく自分の人生の中で
どうやったら幸福の方が増えるのかと
毎日悩んでいた
ネットで検索しても本を読んでも誰かに聞いても
答えなど見つからない
それを持っていたのは自分だった
全く後悔しない生き方なんて難しいけど
不幸ばかりが人生ではないと
引きこもりから立ち直ってわかった
誰も手を差し伸べてくれない社会の中で
ただ唯一励みになるのは
やっぱり稼いだお金と疲れを癒す趣味と話せる友達
最後の晩餐を今まで以上に美味しいと思えるには
まだ無理
でも幸福と後悔の反比例の値が逆になるように
今日もさまざまなことに立ち向かう
家のエアコンは相当古い。
2009年製だ。もう15年動いている。
時々27度の温度設定でぬるい風が出たり
多少怪しい動きもするが
毎年のクリーニングの甲斐もあってか
今も動き続けている。
エアコン頑張れ、頑張れ
命をだいじに、しかし命燃え尽きるまで
家族の健康はキミにかかってる
命が燃え尽きるまで動き続ける人ってすごいです!
煙すら出ていないけれど、火に囲まれるのは嫌だから早いうちに炭と化しておきたいなあ
《命が燃え尽きるまで》
今回はひとまず保全致します。
いつも読んで、いいねを下さっている皆様には本当に感謝しています。ありがとうございます。
この命が燃え尽きるまで、否、燃え尽きたとしても君に全てを捧げると約束しよう。
だからどうか。
────僕を置いていかないでくれ 。
「きゃあー!」
誰かの悲鳴が聞こえる。
目の前には、塀に激突しひしゃげたトラックとその間に挟まる血塗れの君。
無我夢中で伸ばした手も、必死の祈りも、どれ一つとして届かなかった。
ただ呆然と立ち尽くすだけ。
ああ、また。
また助けられなかった。
# 1 「 命が燃え尽きるまで 」
〖 命が燃え尽きるまで 〗
ヒーローは民を助ける。
民はヒーローをこき使う。
どれだけ面倒な仕事でも、
ヒーローは命が燃え尽きるまで熟さなければならない。
ヒーローは頼られてるんじゃない。
政府に、道具として動かされてるだけなんだ。
命が燃え尽きるまで
人の一生は長いようで短いと感じる。
その短い時間の中で何をするべきなのだろうか。
答えは、誰かが決めることじゃない。自分自身で決めれば良い。
例えば私だったら、生まれてきた意味なんかを追求したくなる。
生まれてきたことの意味を考えれば、自分にも何か使命があるのでは?と思ったりもする。
それは、自分自身を幸せにすることだったり、誰かを幸せをすることだったり、世界を救うことだったりするかもしれない。
その使命が果たされるかどうかは別にして、そうやって人生に目的を持って生きていくことは人生を豊かにすると思う。
目的に向かって、命を全うするのだ。
小さなことの積み重ねが、大きな結果を作り上げることを私は学んだ。
さぁ、人生は短い。
分かっているのなら、命が燃え尽きるまで自分の目的に向かって精進を続けよう。
──命が燃え尽きるまで?
『この命が燃え尽きるまで、あなたを愛すると誓います』
朝のニュースを見てそのままになっていた魔法鏡からそんな台詞が聞こえて、思わず本から目を上げる。
四角い画面では、たぶんどこかの国の王女とその騎士が紆余曲折を経て結ばれた、という感動のシーンが流れている。近ごろ話題の連続ドラマだ。恋愛ドラマ鑑賞が趣味だという先輩が、俳優の演技が良いとか設定に凝りすぎだとか、褒めてるのか貶してるのかよくわからない評価をしていた。
「命が燃え尽きるまで、ね」
今どきの恋人たちは、こういう台詞を言うんだろうか。この年になると世間の流行りに着いて行けなくて……なんて言うと若い人に鬱陶しがられそうだけど、少なくとも、若いと言われる年齢ではなくなった。
自分には後輩が何人もできて、憧れの先輩はベテランと呼ばれるまでになって、局の新人だった友人たちは後進の育成に力を注いでいる。まあ、その割に前線に出てかなり活躍しているみたいだけれど。あの二人は今日も竜種の討伐で遠征中だ、まったく。体の自由が効かなくなってきた、って医局で湿布を貰ってきたと思ったら、その翌日に飛び出していくんだから手に負えない。
『それでは誓いのキスを──』
ドラマは山場を迎えたようで、壮大な音楽が流れ始めた。大きめの音量を少し下げて、本にくたびれた栞を挟む。なんだか読書の気分ではなくなってしまった。
「んん……」
軽く手を組んで背を反らすと、体のあちこちから骨が軋む音がした。ぎっくり腰は勘弁してほしい。ゆっくりと体勢を戻す。その拍子にちらりと時計が見えたが、昼食までにはだいぶ時間がある。
さて、何をしようか。
「家事は終わったしなあ……」
一人分の家事はすぐに終わってしまった。ぽすり、と二人がけのソファにもたれて考えを巡らせても、なかなか良いアイデアは思いつかない。散歩にでも行こうか、と窓の方を窺って、すぐに眉を落とす。
「……そうだった」
今日はほぼ一日中弱い雨が続くとニュースで言っていた。何かすることは、と視線を彷徨わせていると、自然と魔法鏡が目に入る。
「ふむ」
ここはひとつ、このドラマの台詞について考えてみるのもいいかもしれない。
たしか、騎士が言ったのは「命が燃え尽きるまであなたを愛する」だったはずだ。これを自分たちに置き換えてみたらどうだろうか。
「んー?」
困った。まず、この台詞を自分たちのどちらかが言う場面が想像できない。学生時代や働き始めたころならばいざ知らず、この年になると二人一緒にいるのが当たり前に感じられる。燃え尽きる瞬間というのが、日常からはるか遠いものなのだ。
何より、命が燃え尽きる「まで」というのがわからない。燃え尽きたあとは愛せないとでも言うのだろうか。
――自分たちは、来世のその先まで誓っているのに?
柔らかい色の照明に、左手を、正確には左の薬指を翳す。細身のプラチナリングには、互いの瞳の色をイメージした小さな宝石があしらってある。
作った直後は、柄に合わずロマンチックなことをしたと恥ずかしさを感じたものだが、すっかり見慣れたものだ。そこに無いと、違和感すら覚える。
「ふふ、相変わらずめちゃくちゃだなあ」
静かに指から抜き、リングの裏側を覗く。本来イニシャルや記念日が刻まれているだろう場所には、びっしりと魔法文字が刻印されている。この狭い場所にこれだけの魔法を刻んでしまう相手の才能には脱帽するしかない。しかも、知り合いに聞きながら、独学と感覚でやってのけたのだから恐ろしい。理論が破綻しているように見えて、しっかりと組み上がっているのだ。
ああ、きっとこの魔法を呪いと呼ぶ人間もいるだろう。
ある特定の二人の魂を結びつけ、生まれ変わっても相手がわかるようにする古代の魔法。重いなんてものじゃない。来世のその先まで、相手と自分を縛り付けるのだから。
不格好に、けれども丁寧に彫られた文字を一通り眺めて指に戻す。
これと似たような代物をつけている人物は、自分の周りに複数人いる。類は友を呼ぶ、とは良く言ったものだ。
『あなたと出会えてよかった――』
騎士とお姫様のラブストーリーはいよいよクライマックスだ。
誰がこの魔法を呪いと罵ろうとも、自分はこれを祝福だと喜ぶ。若い時の気の迷いなどではなく、命をかけた確信だ。相手も笑って頷くだろう。すっかり自分の好きな色の一つになった、あの鮮やかな瞳を細めながら。
「……あ、雨止んでる」
深くに沈みかけた思考を中断して窓の方を見やると、朝から降り続けていた雨が落ち着き、わずかに晴れた空が覗いていた。
ドラマはというと、エンドロールが流れ始めた。最後しか見ていないせいで話の流れは分からなかったが、なるほど主題歌はなかなかに好きかもしれない。遠征から帰ってきたら一緒に聞こうと誘うのも良いだろう。
自分が刻んだ祝福の指輪とともに帰ってくる同居人を思いながら、永遠の愛を囁く歌に耳を澄ませた。
2024/9/14 #1
仕事柄、マトモな最期を迎えられない覚悟はとうに出来ていた。誰にも看取られず、痛みを感じながら独りで死ぬんだろうと。
変な方向へ曲がってしまい少しの風が靡くだけで激痛の走る右脚。右手に微かに残る金属の物体の冷たさ。鳩尾から流れる温かな真紅の液体。
薄れゆく意識の中で、私は確かに引き金を指で弾いた。
『命が燃え尽きるまで』
📍
命が燃え尽きるまで
私は歌い続ける。
貴方の為に。
世界が終わろうと、私は歌い続ける。
世界の為に、貴方の為に、私の為に、
沢山の思い出と共に、声に乗せて、
この歌は受け継がれていかない。
この名は誰にも知られない。
いつか終るその日まで
❦
天罰が下ったのだと思った。
今までの人生、私は世界の誰よりも自由奔放に暮らしていた。特別働きに出る必要のないほどの先祖の莫大な遺産の元、好きに寝起きし、自由に出かけ、行く先々で豪遊し、恋愛を楽しんでいた。たとえ相手が既婚者だろうと、一夜の情熱的な恋は私の心を満たしていた。
だから天罰が下った。
労働に勤しむ人々を嘲笑い、他人のモノを奪ってまで心を満たしていたから。私以外の人間をぞんざいに扱っていたから。他人の幸せを邪魔していたから。
莫大な遺産といえど、大金を所持しているなら徴収がある。細々した金額だから気にしていなかったが、何年も何十年もかけて取られた合計額に白目を剥いた。一生遊んで暮らせると思っていた莫大な遺産は、徴収と散財でほとんど残ってなく、借金だけが嵩んでいく。
返済が思うようにいかなくなると、モノや土地が差し押さえられていった。煌びやかな住宅に隅々まで行き届いた庭園、老舗の高級メーカーで揃えた家具、高級ブランドの衣服に装飾品。頂き物である骨董品も片っ端から奪われていく。私の手元には、膨れ上がった借金しか残らなかった。
働きに出ようにも学歴や職歴がない。雇ってもらえる職場は日雇いの仕事で肉体労働を強いられる日々。心身共に疲労の塊だった私は、思い切って住み込みで働ける召使いの仕事へ就いた。
私がかつて嘲笑っていた仕事に、自ら身を置くしかない状況。因果応報という言葉が頭をよぎった。
この豪邸とも呼べる屋敷には女主人が一人で暮らしている。執事や召使い、他の手伝い人が住み込みで雇われているが、実際暮らす場所は屋敷からずいぶん離れた場所にある別邸だ。仕事以外で屋敷を訪れることはまずない。
私は休みなくひたすら働いた。働いて、働いて。
自慢の髪は早々に短く切った。掃除の時に邪魔だから。
皆に褒められた白い肌はニキビやシミだらけになった。朝早く夜遅い生活がなかなか慣れないから。
どんな服を着ても似合ったスタイルは、骨が浮き出るほど痩せこけた。食事が喉を通らないから。
それでもただ目の前の仕事に勤しんだ。私は今心から反省して、この罰を、罪を償おうとしていると神様に認めてもらえるように。
ひたすら働いて三ヶ月が経った頃に、初めて雇い主の女主人に会うことができた。階段の手すりを雑巾で磨き上げている最中のことだった。目の前に煌びやかなドレスを見に纏った、明らかに位の高い女性が立っていたからだ。
私は咄嗟に他の召使いから聞いたように蹲り、床に額をつけた。その後のことは何も聞いてないからどう対応すれば良いのか分からない。とにかく、この時間が一刻でも過ぎれば良いと思っていた。
「新しい方かしら。御顔を見せて頂戴」
私はその声に聞き覚えがあった。恐る恐る顔を上げると、目の前にいた女主人の眉毛が上下した。釣り上がったヘーゼルの目、ツンと尖った鼻と顎、イタリアンレッドの鮮やかなリップが口元を主張していた。
見覚えのある顔だった。でもどこで見たかは思い出せない。何かのパーティーだっただろうか、それとも。
「あら、あなただったのね」
女主人も私の顔に見覚えがあったらしく、口角を釣り上げた。迫力のあるその微笑み方で、私の頭の中ではある一人の女性が思い浮かんだ。
「風の噂で色々と伺っておりましたが、実際に見るとまあなんて無様な姿なこと。いい気味ねえ」
私は何か言おうとしたのに、声が出なかった。口をパクパクと動かす姿は、女主人にどんな滑稽な姿で目に映っただろう。
女主人は声を上げてひとしきり笑った後、大きな扇子を取り出して口元を隠した。隠していてもわかるほど、目は三日月を描いている。
「前科者でも雇って、更に寝所もくれてやったのです。拾ってやったその命が燃え尽きる時まで、精々わたくしの役に立ちなさい。……泥棒猫が」
女主人はそう言うと、ドレスの裾を翻して去っていった。私は力なく床に突っ伏し、しばらくの間身動きが取れなかった。
私を雇う女主人が豪遊していた頃に出会った知的な男性の元奥様だった件
『命が燃え尽きるまで』
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(続かない)
命が燃え尽きるまで
私と貴方の命が燃え尽きるまで
私を愛するって約束して。
残りの生涯をともにするって
私を置いていかないって約束して。
私の愛は重いけど、理解してほしい、
この命尽きるまで、私は貴方を愛すわ。
今日もまた、舞台に上がる。
観客の歓声を浴びながら眩いスポットライトに照らされ、満員の客席の前に1人、姿を表す。
「Ladies and Gentlemen! ようこそ、我がサーカスへ! 今宵は心ゆくまで、どうぞ、お楽しみください!」
言い終えれば態とらしく大きく礼をし、始めの演目を紹介する。
どの演目も歓声はやまない。老若男女問わず皆が釘付けになり、笑顔で。
この空間が、この時間が、私にとっての生きがいだ。
この命の尽きるまで、団長というこの特等席を譲る気はない。
#12『命が燃え尽きるまで』
命が燃え尽きるまで
命が燃え尽きるまでの気力を出しきった。
やれることをやったからあとは、
待つだけ。
「ちょっと、今度建て直すから。捨てて欲しくない物ある?」
そう母親に電話で唐突に話し出された。
「えっ‥えっ‥えーっ。何で?」
と、慌てる私。
「古くなったからさ」と、一言。
数年前から色々とガタがきていたらしい。
就職で実家を離れて数年経った私は
カレンダーを確認後、帰る日を伝え電話を切る。
数ヶ月後、物の少なくなった実家を見ながら、「こんなに広がったけ?」なんてありがちな事を想ってみる。
物がないのに頭の中では20年分の物があって、特に居間やキッチンには、
たくさんの思い出が溢れ出る。
その後、母から「この間家壊したよ」の
電話。
「なんかねー‥。お母さん泣いちゃた。」
「あー。私もなんか泣いたわ。」
「なんでだろうね」
なんて、言いながらお互い「あははっ」と、笑いあった。