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仕事柄、マトモな最期を迎えられない覚悟はとうに出来ていた。誰にも看取られず、痛みを感じながら独りで死ぬんだろうと。

変な方向へ曲がってしまい少しの風が靡くだけで激痛の走る右脚。右手に微かに残る金属の物体の冷たさ。鳩尾から流れる温かな真紅の液体。






薄れゆく意識の中で、私は確かに引き金を指で弾いた。


『命が燃え尽きるまで』

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9/15/2024, 5:25:06 AM