『向かい合わせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたはだれ
私の前にワタシがいる
納得いかない顔して
私を見てる
あなたそれでいいの?
しょうがないじゃない!
時間がそんな気持ちを流してくれるから
もっと正直に生きなさいよ
向かい合わせの私がそう叫んでる
メールや電話じゃなくて
君と向かい合って好きと伝えたい
『向かい合わせ』
向かい合わせで座った観覧車の中は、妙な緊張感が漂い静寂が包み込む。
目も合わせない二人。男性は外の夜景を眺めるも何かを考えている様子で、女性は何処を見ていいのか戸惑うように視線をさ迷わせている。
沈黙が流れて十分経った。この観覧車は一周するのに約三十分掛かる。それまでに動き出さないといけない。どちらも分かっているのに身体は思うように動いてはくれず、時間が経てば経つ程に気まずさも増してきてしまう。
このお膳立ては二人の親友達が作ってくれたもの。故に突然の事で心の準備はどちらも全く出来ていなくて。けれど、これが絶好のチャンスである事はよくわかっているのだ。
意を決して喉の奥から声を振り絞る。
「「あの!」」
顔を向けるなりソプラノとテノールの音が綺麗に重なり合う。お互い目を見開いたなら先にどうぞ、いえ其方からの譲り合いが始まってしまい話は一向に進まなくて。
そんなやり取りに同時に笑い出すと、緊張感漂う空気は穏やかなものへと変化を遂げる。微笑みあうと二人の声が再びぴったりと重なり合った。
「「貴方が好きです」」
君と向かい合わせ。
せすじをぴんとのばして。
ひとさじすくって差し出した。
君と向かい合わせ。
きっと明日も。どうか明日も。
向かい合わせは妙な緊張感がある、と思う。相手の一挙手一投足が見れるけれど、同じく自分の全ても見られているように感じるから。それがどうしても苦手で、普段の自分が変な行動をしていないか不安になる。だから、と思い家で過ごす時は座る前の前に鏡を置くようにした。変な行動をしたら直ぐに気付けるし、直せる。
ふと顔を上げれば、肘を付き笑いながらご飯を食べる自分が映る。はっとして直ぐに姿勢を正し、もう一度見直す。食事の時はちゃんとしなければ、と引き締めてまた一口を運ぶ、はず。動きが止まり、口に入る前にご飯は落ちてしまった。半分叩きつけるように箸を置いて、食器を置いて顔をぺたぺたと触る。恐る恐る顔を上げればそこには困惑して顔を触る自分がいた。大丈夫、何もおかしくはない、大丈夫。けれど怖くなってしまって鏡に布をかけた。
向かいあわせの自分が笑っていたなんて、そんなこと。
[向かい合わせ]
『向かい合わせ』
君と向かい合わせで君の顔をじっと見てたい
毎日、3回向かい合わせ。
あさ、ひる、ばん、と。
機嫌の良いとき、悪いとき。
食事が美味しく思うとき、食欲がないとき。
どちらかが、病気や怪我で、リビングの椅子に座れなくなるまで。
毎日、3回向かい合わせ。
空を眺めていると
雲が少しずつ 形を変えていることに気づく
風に吹かれて 二度と同じ形になることはない
だからこそ
この雲のように
二度とない今この瞬間を
大切に生きなければならない と思う
「向かい合わせ」
親しくない仲なら気まずい、親しい仲でもいたたまれない位置が「向かい合わせ」だ。
ここで言う親しくない仲の例は、空いている電車の向かい、食堂の向かい、など偶然出会った人だ。
なぜか目が合う。なぜか逸らしては負けると互いに思うのか、逸らすタイミングを逃す。
相手は自分など見ていないはずだと思っても、人の目がある空間で居ずらいと感じる。
親しい仲でいたたまれない、ということは友達や親にはよく分からない考えらしい。
なにか話をしなければ、無言が怖い、その机に放り出されている手に触れていたい、安心したい、などの思いが強く出る時間が向かい合ったときだ。
自分が何もしていない、という無言の状態が苦手なことも関係しているだろう。
これらは自分の負の感情、思い込みが強いということが原因と考える。分かっているが、そう簡単に自分の考えは変えられない。
だからいつも「向かい合わせ」は避けるのだ。
初めて貴方と
顔を向かい合わせた
ずっとずっと
お互い好きだった気持ち
文字や言葉で表せても
肌に触れて表せなかった
二人の気持ちが溢れて
この瞬間もう言葉等要らなかった
あなたが触れてくれた
手のひらはあったかくて
溶けていきそうだった
あの日凍りついたドレスを
着たかのように震えていた
私の心は幸せだった
このまま時が止まればいい
そう思えるようになった
あの日
あなたの支えの中で
生きて行きたいと感じた
自分の心は間違えではなかった
私は私は
あなたを必要としています
いつの日か いつの日か
あなたに包まれて
生きて行けますように
君と僕は表裏一体
君が善で僕は悪
君が全てに対して愛を注ぐなら
僕は愛を注がれた全てを憎むだろう
向かい合わせに座り
僕たちの瞳を合わせれば
君の瞳には僕がいる
悪に染まった僕
僕の瞳には君がいる
善なる君のはず
だが善の君に浮かぶ表情
それは嫌悪のものでしかない
おお、なんと甘美なることか!
伸ばした足先から融合し
僕たちは人間となる
平凡なる人間へと
お題:向かい合わせ
別々の方向
向かい合わせになって話す、座る、勉強する……。
当たり前のことだ。
クラスメートならば、友達ならば、親友ならば、好きな人ならば。
でも、貴方は私とは別の道を選んだ。
そう、他の学校に行こうとしたのだ。
私は本当は行って欲しくなかったが、貴方の夢を叶えられるのなら。幸せになれるのなら……。
だから、私はテスト前日に「がんばれ」って言った。
結局、テストに合格して、あっさり別の学校に行ってしまった。
もう、向かい合わせになることはできない。
だから私は今日も貴方に会いたい(向かい合わせになりたい)と願う。
<向かい合わせ>
向かい合わせに座ったあの人
一目惚れだった
人数合わせで呼ばれた、多分引き立て役だろう
どうせ叶うことなんてないと心の奥にしまいながら
自己紹介をする
特にこれといっていい所がある訳でもない悪い所は数え切れないくらいあるが
その人はなぜがどこか私と誰かを重ねているみたい
__?
あ〜彼氏さん?
その少し焦っているような言葉ではっとする
後ろを向くと同僚に威嚇してる彼氏がいた
まぁ過去話はここら辺にしてさすがに構ってあげないと彼氏が拗ねちゃう
大好きな幼なじみ
お見合いで会った時は忘れていたが
大切で大好きな幼なじみだ
お題 向かい合わせ
向かい合わせ
好きな人と向かい合わせになると
心臓が死にそ笑笑
話したいとか思うけど恥ずかしくて笑笑
向かい合わせ
私は人の目を見るのが苦手だ。
向かい合わせの人は目を見てくる。
息が詰まるよ。
前の席に座ってるあいつ。
今日は髪がいつもよりくるくるしてる。
雨だからか。それも可愛いけど。
少し伸びた髪。
憧れの部活の先輩が短いのが好きと聞いて切ったらしい。
俺は長いのも好きだったんだけどな。
むしろ、長い方が好みよ。
あんなに自慢にしてたのに切っちゃうんだもん。
色々ショックで俺も寝れなかったよ。
あいつはいつもは振り返りもしてくれない。
それが悲しい。話しかけても無視だもんな。
結構勇気出してるのに。
話すネタだって前の夜から考えてるよ。
放課後。そんなあいつが俺の前にいる。
椅子をわざわざ俺の方に回して座ってる。
なぜか、この世の終わりみたいな顔してるけど。
顔見るの久しぶりだな。
やっぱ可愛いな。あーー、かわいい。
ほんとに可愛い、めっちゃ暗い顔だけど。
また辛いことでもあったんだろうな
今はまだ向かい合わせ。
でも、いつか、絶対、隣に座るから。
そばにいるから。
絶対離さないからな。
覚悟しとけよ。
あなたと僕の想いが同じで
向かい合わせ なら
向かい合わせに座ったまま、私たち2人は黙っている。
どちらかが話し始めるかを探っている。
どちらが有利か。
お互いが持つ情報は?
笑顔は盾だ。
そして笑顔は武器だ。
「向かい合わせ」
横にいるよりも斜めにいるよりも、あなたをよく見れるとっておきの位置。
目が合うとついそらしちゃうけど、また目を合わせたくなるはがゆい位置。
あなたへの気持ちをうまく隠すことができないドキドキが止まらない位置。
向かい合わせってこんなにも、あなたと近いんだね。
正面は変に緊張するの
だから隣にいて欲しい
時々こっそり横顔を覗いたり
一瞬合った目にドキドキしたり
肩で体温を感じたり
そんなことが嬉しいから