『同情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
両親と不仲で可哀想とか。障害があって可哀想とか。病気で可哀想とか。セクシャルマイノリティで可哀想とか。
マジョリティ側から発せられるそれが、全部鬱陶しかった。
マイノリティの中にも、マジョリティがあり、容易く私を踏みつけにする。
世界を滅ぼす力が欲しい。
「同情」
「その気持ちわかるよ。」
「辛いよね。」
あんたに私の気持ちがわかる訳ないでしょ。
別に同情してほしいなんて思ってない。
辛い気持ちがわかってくれるだけで私はいい。
【#02】
「同情」
ねぇ〇〇好きだよ。
嘘つかないで、
浮気してるくせに
見下してるくせに
大好きだったのに_。
”同情”しても意味ないな笑
同情という感情は1ミリも感じられない。何せ、相手が猫なもんでデカイ欠伸はするが、こちらに対しての気遣いが無いのが目に見えている。
そもそも、猫という生き物は人間のように悩みを抱えるのだろうか。聞いたところで、返事は決まってニャーンとしか泣かないから聞かないことにしよう。
でも、猫は好きだ。誰かに、無理に媚びるように見えず適度に甘えるスタイルがとても好みだ。
こちらも、ストレスなく暮らすことことができる。だが、猫と暮らして思ったことは自分は人と一緒に暮らすのは向いてなかったと言う事だ。
離婚2日目の私は、猫の同情を買いたい。
お終い
同情するって いいことなのか 悪いことなのか
ときどき 分からなくなる
「わかって欲しいけど わかった気にならないで欲しい」
っていう複雑でめんどくさい感情が
永遠に 私を悩ませる
#同情
カレもそうなのかな
私は難しい言葉は分からないから
分かるよ
としか言えない
こんなの励ましじゃない
いくらカレの気持ちを分かっても
そんなの少しの安心にもならない
悲しいよ
私は人の心も理解できないのかな
いいや
理解する気がないのだよ
カレには優しく接してるけど
他の人には鬼だ
興味もない
なのに人助けを学校で習ってる
おかしい
何故私は人助けをしているの?
カレが無事ならそれで良いのに
災いから守る
それが良いことと思って
実行した事はない
ただ成り行きで来ただけ
そこでたまたま運命の出会いをしただけ
それで私は変わった
カレを守るようになった
辛くても
悲しくても
気持ち悪くても
私はカレの身になって理解する事を頑張った
しかし障害の壁は厚く
たまに変な事も言ってしまう
そのせいで裏から
避けられた
人としての扱いを受けなかった私を
カレは手を差し伸べてくれた
カレはその時言った
同情するで
と
カレはちゃんとした人間だ
なのに何故同情する?
私は、私は知らなかった
カレも
そっち側の人間だと言うことを
#同情
「ねえ、どうしたの」
公園の隅で、顔を埋めた男の子を見つけた。
ゆっくりと顔を上げた彼は、涙で濡れた頬を上げて微笑んだ。
「同情ですか」
初めて会ったのに、同情も何もない。
返そうと思った言葉は、なぜか喉の奥に消えていった。
細められた目。その中に置かれた濡れた瞳に、言葉が飲み込まれてしまった。
大丈夫。ただそれだけ言うと、彼は再び顔を伏せ、少しも光を入れるまいと腕で顔を隠してしまった。
顔を隠すときに垣間見えた、悲しみに溢れる彼の顔。下がった眉に濡れた睫毛、噛み締めた下唇、顎に宿る涙の雫。
私は、見逃さなかった。
次の日も彼はそこにいた。
また、顔を埋めてそこにいた。
「ねえ、どうしたの」
彼は顔をゆっくりと持ち上げ、慎重に黒い瞳の標準を定める。
私は唾を飲み込んで、彼の瞳に視線を返した。
心に湧き上がるこの気持ちはなんと言うのだろうか。
「同情ですか」
そうだ、同情だ。そうに決まってる。
相手の気持ちは難しい。
同情すると、わかったようなこと言われたくないとか。同情しないとわかってくれてないとか。
話を聞いてほしいだけの時もあれば、慰めて気分転換させてほしい時もある。
結局はそれまでの相手との信頼関係による。同情されても好意的に捉えることも否定的に捉えることもできる。
最後に大切なのは、優しい言葉をかけるだけじゃなく、本当に困った時にどんな行動ができるかだと思う。
同情なんていらないからさ
わかったふりなんてしなくていいからさ
この問いに対するこたえを教えてくれやしないか
たとえそれがどんなに残酷だろうと僕は受け入れる
君を悲しませはしないから
ねぇ、知ってた?
わたしたちを結びつけていたのは同情だったこと
ねぇ、知らないでしょ
あなたのその一言がわたしを悲しませていること
ねぇ、こたえなんて出したくないよ
僕は同情されるのが嫌いだ。
何故ならバカにされている感じがするからだ。
同情されると涙が出てくる。
僕の心が決壊しすべてがボロボロになる。
僕は同情されるのが嫌いだ。
同情されると寄り添ってくれる人がいると感じて心がカイロのように熱くなって制御できなくなる。
だから
僕は同情されるのが嫌いだ。
<同情>
妻と喧嘩した翌日の弁当は
空箱だけ
同僚達の憐れんだ視線と
「これ……良かったら食えよ」の優しさに
俺は胸熱ッ
「悪ぃな」
「いや、ここはお互い様だろう」
同情の有り難みを
お腹いっぱい噛み締める
#同情
【同情】
学校という社会集団の中には、とある過酷な環境で育った子供も存在する。
私はその子と友達だ。
仮にB子と名付けよう。
私とB子は2年の3学期くらいに仲良くなり、クラスメイト以上親友未満くらいだ。
たくさん、B子と話をした事がある。
私はリアルな話が好きだ。
呼んでる小説も、ホラー、実話、不倫、etc、、
リアリティある話が大好き。
だから、、B子のことも好きだ。
B子は中々複雑な家庭で育ったらしく、第一に母親と父親が離婚している。
そして父親の元で暮らしていたが、その父親も問題だった。
直接的な暴力はなかったものの、B子の財布からお金を無断で抜き取ったり、何もしないで全部B子に丸投げしたり。
私はその話をB子から聞いた時、ものすごく気分が高揚した。
それを求めていた。
その話のリアルさ、人の思考。
とても興味深く、普通の人生を歩んでいる私にとって大きな刺激だった。
私に同情という感情はなかった。
ただ存在してたのは、『楽しい』や、『こんなすごい話を聞いてしまった』などのまるで王道アニメを見た後の様な、そんな高揚感。
全く、『可哀想』や、『私がその立場だったら、、』などの感情は湧いてこなかった。
これは私がおかしいのだろうか。
誰でも、自分に関係がなければ『面白い』などという無責任な感情が湧いてくるのではなかろうか。
同情という言葉は、本当の善人が持っている。
表面上で『それは嫌だね、、』『えー、、大変だったね、、』などと言って、心の中では良い話を聞けた。この人と友達でよかった。
そんな気持ちが渦巻いている。
これからも私とB子は友達でいる。
リアルな話をこれからもB子から聞いて、私自身の高揚感を満たそうと思う。
同情は感じない。
だって、、私はクズだから。
これからも友達でいようね。B子。
本音同情てするのかな
本音で同情てされてるのかな
同情してもらいたくて
同情したくて
話すのかな
同情
「その気持ち、わかるよ」
「そうだよね…辛いよね…」
何がわかるの?何が辛いの?
あなたが理解したと思ったって、
あなたが辛くなったって、
私の気持ちは、辛いまま、悲しいまま、苦しいまま
あなたは、私の何がわかるの?
簡単にわかるって、簡単に辛いねって
何を言ってるの?何をもって、私の何がわかったの?
私が欲しいのは、同情なんて言えない同情じゃなくて
私の気持ちがわかった気でいる他人じゃなくて
私の気持ちを尊重して、
わからなくてもわかろうとしてくれて、
話をゆっくり聞いてくれて、
静かに相槌をうってくれて、
うんうん、って、真面目に言ってくれて、
話している時に、泣いてしまったら、
静かに隣に座ってくれて、
寄り添ってくれて、
よしよし、って言いながら、優しく撫でてくれて、
そんな人が欲しいの。
私のわがままを、理不尽を、わかった、任せてって
そう言ってから、その日の夜に叶えてくれる
私が無理なこと言っても、できることを全てやってくれて、
できなくてもいいのに、
できなかったごめんって、
わざわざ謝りに来てくれて、
そのかわりにっていって、私を正面から抱き寄せて、
あなたの香りをいっぱいに吸えるあなたの胸の中で、
ごめんねって囁いて、
優しく頭を撫でてくれる人
わがままだよ。知ってる。私って、そんな人だから。
でも、そんな気持ちを同情されても、うざったいだけなんだよ
本当の気持ちを知ったら、わがままだなんだって、全然私の気持ちなんて、わかってないじゃないかよ
同情なんて、すんじゃねえよ。
悲しくなるだけなんだから、ストレスが溜まるだけなんだから
同情なんてしなくていい。
わかろうとしてくれるだけで、ただそれだけで、いいんだ
同情しちゃうわ、かわいそうに
そう言って笑ったあなたのその性格の悪さに
私、同情してあげる。
ほんとにかわいそうな人。
同情されたくない
と口では言いながらも
優しさを求めてる
そんな弱い心を
抱きしめたい
同情(2月20日)
僕の辛さや大変さなんて
誰もわかってくれるわけがない
わかってくれたとしても
何も変わるわけがない
僕の気持ちにみんなが同情してくれても
僕の辛さや大変さが減るわけではない
だから誰も僕に関わらないでくれ
わがまますぎる僕でごめんなさい
独り、涙を流すあの子に
「かくれんぼ?」なんて声をかけた。
私は知っているのだ。
かくれんぼをしているのは自分だと。
強がり?そうだね、そうかもしれない。
同じになんて見えていたなんて、笑ってよ。
もういっそ、世界から隠れてしまいたいな。
同情という言葉にも行為にも、あまり良いイメージはない。憐れみのようなもの、上から見下しているようなものというイメージを持っている。
それは多分、私がこれまで触れてきたもの(小説やニュースなどの媒体)で、良いものとして使われていたことが少ないからだろう。
最近そのことに気がついてからは、同情の存在意義について少しとらえ直すようになった。
似た意味をもつ共感とは違う、同情という言葉がもたらすもの。
私はこれを古典的美意識ではないか、と思う。
古典の現代訳では共感よりも同情という言葉を使う。それは身分の違いであったり、生死の境であったり、さまざまな差を明確にする。
そして、古典ではそうした差から美が生じる。
同情は古典の美にまで昇華されてまではじめて、その存在を許されるのではないかと思う。
【同情】
きっと傍に居てくれるのは、同情とか憐憫なのだろうと思っていたのに。
「大好きだよ、かっちゃん。かっちゃんが嫌いって言っても、離れない。…ごめんね、オレが離れられなくなっちゃったの。」
あろう事か、あなたはおかしな事を口にし始めたのだ。
「…無理、しなくて、いい、から。」
何度か同じ事を口にしては、苦笑いのあなたに否定される。
「オレは、無理してない。無理してるのは、かっちゃんの方。」
ベッドのサイドテーブルに色んな物を持ち込んでは、自力でベッドから出られない自分の隣で、本を読んだり、書き物をしたり、あなたは自由に過ごしている。
「学校、行って。」
思うより、か細く掠れた声が出て、恥ずかしくなって頭から掛布団を被った。
「あぁ、かっちゃんと一緒に、休学する事にした。一緒に卒業したいから。大丈夫だよ。」
ぽんぽんと掛布団を優しく叩く。
「―――っ!馬鹿。早く、学校、行けよ!」
こんな事で、足を引っ張りたくない。そう切実に思った。
「嫌!あのね、オレ独りで学校行ったら、かっちゃんが居ないだけで、すっげぇつまんなくて、もう学校行くの辞めようと思った。でも、かっちゃんと一緒に卒業したいから、辞めるのを止めようと思った訳。親にもちゃんと話して、同意は取った。自分で決めたから、大丈夫。」
真剣な顔で、はっきりと告げられた言葉に、呆れるしかない。
「かっちゃんと一緒に行けない学校なんて、無意味だよ。」
真面目な顔で、何を言い出すかと思えば、世迷言そのものだった。
「呆れてるだろ、ご両親。」
自分よりも厳格な両親の元に産まれたあなたに、申し訳なくなる。
「いつも通り、オヤジは呆れてだけど、おかんは応援してくれた。」
何も心配は要らないと鼻息荒く、あなたはガッツポーズしている。
「本当、馬鹿だな。」
同情でも憐憫でも、何でも良くなった。
あなたが傍に居てくれるなら、何でもしようと想った。