『友だちの思い出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
“友だちの思い出”
きっと、君との思い出を綴るとただの“友だち”との思い出になってしまうのだろう。君との思い出を誰かに話した時、“好きな人”との思い出と受け取る人間はほぼ居ないと断言できるからだ。
いくら多様性が進んだとしても、「付き合う」と聞くと、どうしても瞬時に男女が浮かんでしまうだろう。
ここで勘違いしてほしくないことがある。なにも私は、「だからもっと多様性が進んでほしい」「少数派への理解を」などと語りかけたい訳ではない。どちらかというと、理解も何も施してくれなくて構わない。ましてや少数派のわたしたち社会に向けて、「ああしてくれ」「こうしてくれ」と言える立場に居ない。
ただ、目に見える場で否定するのは違うだろう。たとえ当事者が傷付かなかったとしても、その友人や恋人、家族に被害が加わるのだ。治る肉体の傷跡とは違う、癒ることのない心に深く残る傷が。これは性別や恋愛観に限られることではなく、人種、肌の色、住む地域による差別にも同じように言えることだ。私は何を伝えたいかというと、人間として守らなくてはいけないルールを、見直さなければいけないということだ。
結局、私の願いはなんだったのだろう。
これは、今になるとよくわかる。いつか、君の性別、性格、出会いを隠すことなく、友人との恋愛話に花を咲かせたかった、それだけなのだ。
友だちの思い出
小学生のとき仲がよかったその友だちは、確かに友だちだったし毎日遊んでいたのだけど、いま思い返してもひどいヤツだった。平気で人の金を盗むし万引きするし学校はサボるし人をパシリにするし、自分でもなんで一緒にいたのかわからない。という話を小学校の同窓会で話したところ「そうそうアイツはそういうヤツだった」との賛同を多数得られた。なのに、肝心の「アイツ」の名前を誰も思い出せないしここにアイツは来てない。人の宿題を勝手に写したりカンニングしたり素行の悪かったアイツ、行動は印象的だったはずなのに顔も名前も思い出せないアイツ、僕たちはどうしてもアイツの家や家族を思い出せなかった。アイツは本当に存在したんだろうか。僕たちが僕たちの罪を背負わせるために作り出した存在だったんじゃないのか。僕は首を横に振る。アイツはひどいヤツだった。そういうことにしておきたい。
『私の思い出教えるね!』
「うん。だけどどうして急に?」
『別に...深い意味は無いよ!
私今まで𓏸𓏸ちゃんに会えてから今までが思い出なの!忘れないでね、!』
「....うん?」
それから1週間後、友達はこの世を去った。
「奇遇だね。私も同じだよ。思い出。」
思い出を、もっと作りたかったな。
⋯友達の思い出⋯
「友だちの思い出」
「友だち」って決まってるわけじゃない、ただの知ってる人。
「友だち」って言葉に当てはめるのが、あまり好きじゃない。
「友だち」、なんて思う前に好きだなって思ってるのに、どうして二段階認証みたいに「友だち」って確認しなきゃいけないのかな?
そんな手続きが必要なら、友だちなんて面倒なだけ。
要は…気付いたらもう友だちだった、ってのがいいのかな…ってことだけど………
そんな、忍び入る忍者みたいなことばかり期待するのもね…?
夏の光の中で一緒に遊んで、楽しかったのを覚えている。
でも、あの子が友だちだったかなんて、考えるのは嫌だ。
本当に心が触れた友だちはもしかしたら、
あの子じゃなくて、たった1日だけ、
手を取り合った、あの子だけだったのかな。
とか考え出しもするし。…よけいなことだよね。
私はただ、
夏の光の中のあの子と、
たった1日だけのあの子のことを、
出来るだけダイレクトに感じたいだけ。
「友だち」という言葉は邪魔だ。
それが親愛ではなく、「領域」を現すものならば。
一瞬間目の前にいる人を、私の「領域」や「友だち」という認識以前に感じとりたい。
対したい。
友だちの思い出
セミがうるさく鳴く夏の暑い日。
人気の無い並木道を1人で歩く。頬をつたう涙1粒1粒と共に彼との友達としての思い出が走馬灯のようにフラッシュバックされていく。
もう彼とは友達には戻れない。
ましてや恋人にもなれない。
夏の暑い日。汗か涙かも分からないほど顔をビシャビシャにして真っ青な空の下を歩いてく。
不登校の奴に友達の思い出なんかあるわけが無い。
修学旅行の時だけ来る奴に。
来るんだったらせめて準備の段階から来て欲しい。
当日だけ来られても困るのはお互い様だし。
アウェイに成るだけ。
特別なイベントがある日だけ来る奴は嫌いだ。
お前が嫌いだ。
大嫌いだ。
だけど。一年中来なくなったあの日からは違う。
ねえ。どうして?
どうして、死んだの?
中学校の頃はあんなに仲良かったのに。
遠足も。体育祭も。文化祭も。
修学旅行の時に当日だけ来る不登校はなんなん?って話したじゃん。
お前の番だよ。
友達との思い出を振り返ってもいいことなんてない
気を許して本音で向き合った瞬間に壊れてしまう
私はまだそんな脆い友情にしか出会えていない
小学校の頃から仲の良い5年付き合いの友達も
1度すれ違っただけで崩壊して今では目を合わせることもしない。強いて言うなら睨まれることがあるくらいだ
友情も、結局は愛情と何ら変わりは無いのだ
どちらか一方が嫌になればすぐに関係は切れる
そして、大抵は戻ることがない
友情にも愛情にも私の感情を預けるのはもう疲れてしまった
僕に友達など、いない。いや、いた。昔は。僕と友達になった人とは、もれなく疎遠になった。違う学校に行った、喧嘩した、相手が登校して来なくなった……。こんな僕が友達とろくな思い出があるわけがない。
友達と、「一緒に遊ぶ」ことに疲れた。そして、話さなくなった。大体の友達との別れはこんなものだ(こんな僕なら、友達を作らない方がいいのかもしれない)。だから今、1人だ。そちらの方が気楽ではある。普通は寂しいのかな。などと思う時もあるが、寂しがり方を忘れてしまった。一緒に話すクラスメイトはいるが、「クラスメイト」だけで充分。それ以上はいらない。
喧嘩別れしたあの人とは、この街を冒険した。違う中学校に行った奴とは、なぞなぞを作ってクラスで発表した。なんだ、楽しい思い出沢山あるじゃん……あいつ等、何してるかなぁ。
友達の思い出
俺が友達関係の思い出を思い出すと必ずお前が思い浮かぶ
ついこの前までは友達だった
いや、親友だった
でもその頃の関係にはもう戻れない
それでいい
だって今は恋人だから
これからは恋人としての思い出をつくっていこう
ある年のクリスマス。私達にはお祝いムードはどこにもなくそこには同期を失った悲しみと虚しさだけ。
「ね、悟」
「……なに」
「傑の話、しようよ」
「えー、今更?」
何食わぬ顔で笑っているがそれが偽りの笑みだって事くらい分かる。
「そう、私の知ってる傑。悟の知ってる傑。思い出話を沢山話をしよう」
悲しい時は思いっきり悲しまないと後には引き摺る。
それに生きてる側が死者を思い過ぎると魂が向こう側へ行けないって聞いた事がある。
悟の手を握れば力なく握り返される。昨日の今日で誰も気持ちを切り替えることなんて出来るわけない。
「ね、弔いも兼ねてさ。傑が居なくなってから皆、彼の話しなかったしさ今日は特別。沢山話をしよう」
許可を得る前に悟の隣を陣取り話し始める。
「どっちが傑のネタ持ってるか勝負しよ!」
私の思いを知ってか知らずか諦めたように溜息をつき目隠しを外す。その青い瞳は昨日見た時より幾らか透き通った気がする。
「…それ、僕が負けるとでも?」
私たちの大切な人だった思い出。
-友だちの思い出-
友だちの思い出
いい歳をして
恥ずかしいんだけど
未だ
友だちと
知り合いと
趣味の合う仲間の差が
よくわからない
人生で友と呼べる人物は一人だけだった
その友は自分より勉強熱心で家族想いで
他人にとても優しかった
そんな友も不良やいじめてくる者には
とても怖い一面もあった
工業高校だったこともあり
就職者のほうが多く大学にいくものは少なく
僕らはどちらも就職した
会社に勤めるのは大変で友とは会わなくなった
成人式に久しぶりに友に会う機会が訪れた
1年前仕事辞めてしまった僕は
1年ぶりにスーツは少し小さい
2年ぶりに会う友と会いお互いの話をした
友は喫煙者になり酒飲みでHIPHOPを聞き
ピアスを着けていた
友は昔とは変わった姿だった
驚きはしたが思いだせばその片鱗は
学生時代にみえていたのかもしれないと気付いた
友と別れを告げた帰り道
変化がない自分の顔を殴った
「友だちの思い出」
中学時代は黒歴史の宝庫である
推しの為に2階から落ちたオタクの友達。エスっけのあった内弁慶の友達。好みがどんどん腐っていった幼馴染
ズルズル記憶に残してきてしまったが、もう忘れた方がいいのだろう。忘れたい
ついでに自分の黒歴史も忘れたい
きみと出会ってからは、いろいろ話したり、放課後に遊んだり、夜に電話をしたり、毎日が楽しかった。でも、時が経つにつれ、だんだんきみと遊べる予定が合わなくなって、少し寂しい気持ちになった。またあの時のように笑って、話せる日が来るのかな。出会ったばかりの思い出を振り返ってはつらくなる。
大好きだよ
本当に本当に
でも
堕ちちゃったね
悪口
いじめ
自己中態度
もう潮時
終わりにしようか
「友だちの思い出」
怪我をした私に、
話しかけてくれた唯一の君。
あの頃が楽しかったのは、
やっぱり君のおかげだと思う。
今更だけど、
ありがとう。
#友達の思い出
あれから何年経ったのだろう
突然の電話
わかってたんだ
時間の無いことも 会えなくなることも
それでも 向き合うことが怖くて
思い出話も明日の夢を語ることも
避けて…避けて
でもキミは最後まで
言葉少なに笑顔だけをくれてた
くだらない話に頷きながら
あの日 教会の鐘がやけに
哀しく聴こえた
坂から見下ろす海がガラスみたいに
綺麗だったよ
白く昇るキミを見送りながら
『友達との思い出』
BADEND編
仲良く話していた親友がいた!
その親友は最近学校を休みがちだ
心配でお見舞いに行っても断られる
その子のお母さんはごめんねと言うけれど、
何も話してくれない、
なんで?教えてくれても良いじゃないと
思ってしまった、
こんな事思っちゃダメ!
パンパン!(頬を叩いた)
よし!学校に来るまでちゃんと待とう!
━卒業式━
嗚呼、結局学校来なかったな、
先生に聞いてみるか!
せんせー
どうしたんですか?
親友ちゃんは何で学校に来なかったんですかー?
え、?
?
聞いてないの?
え、はい
…言いくいんだけど、病気で、亡くなったんだよ…
え、嘘ですよね笑
……
そんな訳、!
あるんだよ、
うぅ、うあ゙ぁああ゙ぁあぁ゙ああぁぁ
……
そんなの"、嘘だよぉ"
疲れてた訳じゃないのに
お疲れさんって君が言うから
降り積もった時間が肩からするりと落ちて
深いため息がもれた
大丈夫だよまだいける
意気込みだらけの空回り
自分丸ごと誤魔化して
踏ん張った心が吐き出すのため息
特別なことは何もないけど
嘘も見栄もない君との日々は
きっとこの先何年経っても大切な思い出
私には「元」親友、といっても話はするけどほぼ疎遠、、、のような友達が2人います。
つい最近の話です。悩みでもあるので良ければ最後まで、、、
その2人とは1、2年ほど前から仲が良かったのですが、ある日
私がその2人から直して欲しいところを指摘されてしまったのです。
私は自分でも反省するつもりですし、きちんと謝ったのでこれから仲良くしていきたかったのですが
1人はすごく優しく言ってくれ、今もよく話してくれます。
ですがもう1人(しかもさらに仲良かった方)には、とてもキツイ言い方をされて、朝一緒に登校していたのにも関わらず、連絡もなしに約束場所にきてくれなくなってしまいました。
もちろん私が悪いのですが、それでも少し傷ついてしまいました。
その子には悪いけど、今は必死に病気かなにかで学校に行けないから、携帯も触れないんだ!と、思い込んでいます。そうしないととても辛いです。
いつか来てくれるのを願っています。