『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
長袖がすき
ふと零れる涙を拭いやすいから
半袖は心許ないもの
半袖
おじいちゃんのお墓参りに家族で行く事になった…
けど初めてのお参りで急遽ビジネスホテルで泊まる事になる
部屋の割り振りは2つ部屋を取って一つはおばあさん
母親、叔母で一つは僕と姉の一部屋だ。
そうなのか!と最初は何も意識せず思い泊まろうと思ったが叔母の
「姉弟とはいえ男と女で泊まるのは不味いんじゃない」って言葉で妙な感じになってしまった。
眠れないので久しぶりに
今日のお題は浮かばなかったので昨日のです
浮上できなかったのには理由もありまして
私の心はまるで地獄のようだった
複雑に絡み合った感情
押し寄せる悲しみと恐怖
鎮めようと気を強く持とうと頑張ったけれど
涙は止まらなかった
いつになったらあたたかい居場所を見つけられるのかな
いつになったら天国にいるかのような安らぎを得られるのかな
今日も鳴るはずもない携帯に耳を傾けながら眠れない夜を過ごす
袖から覗くその白く細い腕に手を伸ばして。
伝う汗のひとつひとつに舌を這わせて。
吸い付くような軟い肌に幾つも赤い花を咲かせて。
他の誰にも見せられないような、僕の独占欲に塗れた君にしたいと喉を鳴らしてしまうのは。
きっと夏の暑さに浮かされたせい。
ずっと続くとなんとなく信じていた未来は呆気なくこの手から零れ落ちていってしまった。
《半袖》
涼しさ以外の魅力も存在する
そこに気づいた人は、もれなく大人認定でいい
「は↑んそ↓で、はんそで↓、はんそで↑?」
「何やってんの…」
「いや、ちょっとわかんなくなっちゃって」
まだまだ明るい空を見上げながら、ひんやりとしたアイスをかじる。彼の持つ空に似た綺麗な色と、私の持つ夏服に似たまっさらな色。
熱で溶けきってしまう前に、早く頬張って仕舞わなければ。
とけて、ドロドロになって、落ちて、ダメになってしまう前に。
ぴとり、と湿った肌の感触は気持ち悪いはずなのに、離れがたくなってしまった。
『半袖』
半袖
あらあら太っちゃて入らない半袖ばかり
よーしダイエットっていうのやるか!
あれ、なんか頭痛くなってきた今日は
ロキソニンでものんで寝るわ!
人生1度きり、在り来りな言葉だなー
てか、おやすみ また明日
どうして泣いていたのかよくわからない、枕のつめたい朝があるでもいつでもきみのために泣いているってことだけはわかるだってこんなに胸がずたずただから
日付が変わった。
まだお風呂に入らない娘。
診断名……抑うつ神経症だって。
なんだそれ!?
自律神経失調症だの起立性調節障害
だの、不登校の解決の仕方だの親御
さんができることだの。
いろいろたくさんググって悩んで。
私にできることは、味方でいること。
余計なことは言わない。子供のペース
で回復を見守ること。
たとえ中退となっても、頑張ってきた
ことは確かで、新しい路ができるだけ
のこと。
大丈夫。
自分に言い聞かせるために文字にする。
好きな人の腕にある、剃り残しの毛。
思っていたよりもあった筋肉。
所々にある小さなホクロ。
少し赤くなった虫刺されの跡。
全部、半袖だから気付けた。
けどまさか、こんなことで胸が締め付けられるほどキュンとくるなんて、思いもしなかった。
全部、半袖のせいだ。
気品溢れる貴方の様に
隠さず隠れず其の儘で
此の身を打ち砕いて貴方にだけ
蒼い匂いのする所で
熱い光にじりじりとする肌。少しだけ久しぶりの感覚。
ああ、今年も夏がやって来る。
「半袖」
「好きです」って、駅のホームで。
今でも思い出す、本当の話。
青い春を過ごしていた高校2年生の私は、セーラー服を着て、一世一代の告白をした。
電車が毎日一緒な、男子校の彼。
その日は朝から暑い夏休みで、部活があった私もいつもラケットを持っている彼も、同じホームで同じ電車を待っていた。
部活を引退したら、少しでも時間がズレたら、もう二度と会えなくなる。そんなことで会えなくなるほど、薄い関係。それでも、大好きだった。
夏休みの間、言うか言わないか。声をかけるかかけないか、悩んで、ウロウロして。彼からしたらよほどの不審者だったかもしれない。私が彼の方に歩くと、向こうが気づいて「?」というように首を傾げてきた。
認識された、もう逃げられない。いや、逃げちゃダメなんだ。しっかり目の前に立って、伝えた。
「あの…私」
『ああ、えっと、いつも同じ電車の人ですよね。部活すか?』
「そうです」
前から知っていた、と聞き、素直に嬉しい私。日常会話を交わしたこと、ひどく嬉しかったこと。今でも覚えてる。
「私、伝えなきゃと思ってたんです」
「好きです」
「ずっと、好きでした。まだ、同じ電車の人っていうイメージしかないかもしれないけど。友達からでいいので、恋愛対象として、見てもらえませんか」
お題《半袖》
晴れ渡る空。
向日葵畑の中手を引いてくれる彼。
そよ風で揺れる花の海。
おろしたての白いシャツの彼がまぶしくて、目を細める。
アイスクリームのキッチンカーの話をしたら向日葵に負けないくらい、輝く笑顔はじける夏の記憶。
ラムネ瓶の硝子玉のようだ。
@半袖
私は小さい頃に事故に遭って腕に傷が残ってる。
その傷を見られるのが嫌でずっと長袖を着ていた。
でも、今年から中学生。
小学生の内は何とか長袖で過ごせたけど、
今年からはそうもいかない。
校則で、6月からはジャージを着てはいけない
というルールがある。
先生に言う?
いや、今ここで長袖を着たら、
きっと一生長袖でいるんだろう。
真夏の日々を一生長袖生活は今年で終わりにしたい。
日焼けだってしてみたい。
別に隠す必要もない。
ただ「どうしたの」と、その言葉に怯えてただけ。
でも、もう怖くない。
今日から半袖を着れる。
「その傷どうしたの?」
「昔事故に遭ったんだ、その時の残り。」
衣替えの時期になった。
今日はそんなに暑くはないけど、クローゼットにしまってあった夏服を引っ張り出して身につける。
登校して教室に入ってみると、やっぱりみんな長袖のままで、なんだか恥ずかしい。
そういえば私の席は窓際だったのを忘れていた。
授業中は風が冷たくてろくに集中できなかった。
放課後、肌寒くなりながらテニスコート脇にあるベンチに腰掛ける。
ここで読書をするのが私の日課なのだ。
一昨日買った好きな作者の新作を読んでいると、パコン、パコン、とテニスボールの音がし始めた。
男子テニス部の練習が始まったようだ。
バッと顔を上げ、彼を探す。そう、私の好きな人だ。
みんながジャージを着ている中、彼だけは半袖のTシャツを着ていた。
彼は、あちー、と言いながら鬱陶しそうにぱたぱたと服に風を入れていた。
……ずっと冷たかった頬が熱を帯びた気がした。
【2023/05/29 半袖】
一年中、半袖半ズボンの子
「なんで半袖半ズボンなの?」って聞いたら
「寒さにも負けない男は一人前の男だってお父さんが言ってたから」と元気な笑顔で言った。
そんな、君を見て僕は恋をした。
(フィクション) 半袖
お題︰半袖
引き止めたくて腕を掴んだんだ。
そしたらね、勢い余ってやぶいちゃった。
お気に入りの長袖、ごめんね。
夏になっても
半袖を着ないキミ
わざと
長袖をまくりあげて
過ごす
第2ボタンまで開いて
あざとさ満開
なのに
ふいに出会った街中で
半袖を着ていて
それがもっと新鮮で
鮮やかに目に焼き付いてはなれない
もう
キミしか見えない
♯半袖