『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
また夏が来た
忌々しい季節だ
雲一つ無い空も憎い
今でも思い出す
あの夏の匂い
あの日の一つ一つがまだ消えない
でも
いいか
あの日と同じ
半袖の服に着替えて
君がいなくなった季節に
僕もいなくなる
また会おう
半袖の季節になっただけで、
なんか、少し自由になった気がする。
#半袖
【半袖】
夏。半袖の時期。
ついつい見てしまう、
冬の厚着で隠された他人の肌。
半袖になるタイミングは人それぞれで。
半袖の人がいると、夏が来たと思う。
半袖が似合うあの子。
「あ~も~焼けたくないねんけど!」
焼けた姿が似合うあの子。
焼けたくないとかいいながらも、絶対夏が似合うようなあの子。
「○○~?」
心の距離は知り合い以上友達未満。
友達にすらなりきれてなくて、
君の恋路を邪魔したくなくて、
話題があってもLINEはしない日々が続く。
事情を知る友達からは「後悔しないの?」と、言われる。
ね、……するわけないじゃん!
離れてても、もう君の記憶から僕が消えていても。
誰もが君を忘れたとしても。
僕だけは、君の幸せを一生願っている人でありたい。
テーマ:「半袖」
⌇天国と地獄⌇
私にとっての天国は学校に行ける事
私にとっての地獄は学校が休みな事
別に勉強が好きな訳でもない
だからといって友達がたくさんいるわけでもない
ただ、いつこの毎日学校に行けると言う当たり前の環境がなくなるか分からないからこそ学校に行ける事が天国なんだ
夏に長袖着てるとさ色々言われるけどさ、別に良くね?
こっちの自由なんだから。
そもそも、僕は腕出すのが好きじゃない。
別にリスカとかしてるわけじゃないんだよ?
でもさ、な〜んか腕出すの嫌なんだよね。
まぁ、理由があったとしても言う気ないから言わない!だってめんどくさいも〜ん。
あとから、施設の職員とか、子供たちがギャーギャーねだから、言わないんだよね。
でも、リスカって長袖ずっと来てる僕の解釈なんだけど少し上の方ならバレないんじゃねって。
痛いのは嫌だけど、やってみたいんだよね〜。
半袖嫌いな僕にとってはこういう時にだいぶ有利なんよ学校の制服半袖必ず着れって言われたらどうしよ。
まっ、そんとき考えればいっか!
取り敢えず!僕は半袖大っきらい!
#16
制服が半袖に変わった前の席の男の子
意外と筋肉のついた腕に少しどきっとした
もうすぐ今年の夏が始まる
『半袖』
半袖の季節になって 君の「君自身」がもっと見えるようになった
君を君たらしめている色、産毛、血潮、曲線、すべてが振り向いた先にある
幻なんかじゃない、この世に生きた紛れもない「人間」の君を 「人間」としてそばに置きたい
ー半袖ー
半袖は苦手だ。自分の腕が太いのも原因だろうが、
私の周りには華奢な女の子しかいない。
人前には恥ずかしくてだせないけど、
ふっくら、もちもちの腕をこれからも私は愛す。
半袖
リアリティが売りの、仮想空間体験だった。
目の前には果てしない雪原が広がり、一歩進めばぎゅっとした感触と共にくっきりとその跡が残る。暴れる風に乗った氷の小さな欠片が、礫のように体を打つ。髪は風にもてあそばれていた。
けれど、指先まで凍えるような寒さは感じなかった。
「物足りないなあ」
「半袖姿で何言ってんだか」
「でも、もうちょっとリアルを感じたいじゃん?」
月面に雪は降らない。それどころか、雨もなく、雲さえできはしない。風だって、人工的なものしかない。
意識を丸ごと仮想空間に接続することで、この上ないリアルを感じられるというアクティビティが今の流行だった。その割に、はである。
「地球の南極の風景の再現だろ? 気温まで再現したって、誰も喜ばないよ。意識だけの接続とはいえ、下手すりゃ死ぬし」
「せめて肌寒いくらいは感じてもいいかなと思うけど……」
むき出しの腕を自分でさする必要さえない。月面では「寒い」という状況がほとんどないから、ちょっと体験してみたかったのだが。
物足りなさを感じながら、ほとんど色のない世界をぐるりと見回していたら、黒く小さな点が、遠くに見えた。
何だろうと思って見ていると、だんだんと近付いてくる。全身はほとんど黒、おなかと目の周りは真っ白。オールのような翼を広げ、よたよたと歩いている。歩くのにあまり向いていなさそうな体つきだが、その姿は荒れ狂う風よりも激しくかわいい。
その愛らしさに、半袖で南極に立つことのリアリティなんてどうでもよくなった。
貴方の半袖
私の半袖
他人の半袖
世界の半袖
半袖でも沢山あるんだよ
汗はだれでもでる
それが普通さ
体から汗がでる。
嗚呼そっか
もう夏か
二の腕に付いた自前の分厚い袖を晒したくなくてなかなか着られない。
あともう少し七分袖で許される間に腕を細くして、今年こそ心穏やかに半袖を着たいなぁ。
『半袖』
他の人と比べると遅いかもしれません。
ただ、日中は汗ばむ日も増えましたから。
私も「そろそろ必要かな」とは思っていたんです。
押入れの奥に仕舞い込んだままの半袖のトップス達を。
でも、「やっぱり今日出さなくてもいいか」って思っちゃいました。
だって、これからの季節、日焼けも気になるし、キツイ冷房はこたえるでしょう?
半袖の出番は少ないかもしれないのです。
こんな屁理屈ゴメンなさいね。
ただ私がズボラなだけなのです。
『半袖』
殿方の皆様、女子は見てます。
半袖になった、貴方の腕の筋。
Yシャツを捲った時も見てますし、半袖になったらなったで遠慮なく見てます。
女子は筋が好きです。
これは『私』じゃなくて、『女子』といってしまって良いと思うのですが如何?
個人的、といえば、アキレス腱なんかも大好物!
キュンとしまった細いアキレス腱、エスカレーターで目線の先にあったりしたら、もうガン見!
瞬きもせずに見てますのことよ。
あと喉仏とかもね。
女子には無い、魅惑の宇宙。
あの上がり下がりがたまらん色っぽい。
何だよ、ビール飲みながら喉仏が上がったり下がったり色っぺーな、みたいな視線で内心大喜びでございます。
でねですね、勿論ツルっとしたなめらかな二の腕は大好物なのですが、実は…
他の女子から賛否はあるかと思いますが、個人的にはモッサリとした毛が生えていてもOKな時が有ります。
いや、全部が全部じゃないんですけどね。
何か、その人にあっていたら、二の腕から手の甲、指にかけてモッサリとしていても、かえってそれがセクシーに見える時が有るんですよね。
いや、あくまで個人的な意見だし、あくまでその男性のニンに合っていればなんですけどね。
エロいことに関しては好きずきが有るかとは思うのですが、セクシーに関しては多分女子は皆好きですよね♡
半袖
大きめな服の袖からチラリと見えた脇。
テンション上がる。
半袖に半ズボン、麦わら帽子を被って、手には虫取り網、首からかけているのは虫かごと大きな水筒。日に焼けた肌と歯をむき出しにする無邪気な笑顔。少年、といわれたら思い浮かぶのはそんな男の子の姿だ。典型的と言われるかもしれないけれど、わたしは実際そんな子と出会って、言葉を交わしたことがある。
それはもう何年も何年も前の夏の日のこと。
小学二年生だったわたしは、夏休みに母方の祖父母の家によく遊びに行っていた。電車に三十分ほど揺られたら、見えるのは壮大な自然の緑色。そこかしこから聞こえてくる風鈴の音と祖母が作るごはんが大好きで、わたしはいつもワクワクしながら向かっていた。お盆だけ休みになる両親も、子どもを一人にさせない安心感のためか、祖父母宅に行くようわたしに勧めていた。
緑の葉を揺らす大木も独特な匂いがする祖父母の家も、いろんな家から聞こえてくる様々な風鈴の音も、とっくに慣れたはずなのに、感じるたびに心が躍る。敏感で繊細で純粋な感性は、きっと子どもしか持てないものだろうと、当時のわたしはもちろん知らなかった。
祖父の畑仕事の手伝いをして、祖母の料理や洗濯の手伝いをする。美味しいお昼ごはんを食べたら昼寝して、冒険と名付けた探索に出かける。それが当たり前になっていたある日、わたしは一人の男の子と出会った。遊具が滑り台だけの公園に面する山の中だった。
いろんな虫の鳴き声が聞こえた。ヘビが足元を通り過ぎていった。そんな自然の中で、わたしは祖母に持たされた麦茶を勢いよく飲んでいた。その日はとても暑く、全身に汗が流れていて、麦茶をいくら飲んでも喉は乾いていた。
そんなわたしに声をかけたのは、見ず知らずの男の子だった。
「お前、なに飲んでるの?」
声がした方に顔を向けると、全身で夏を表している男の子がいた。知らない子だったけれど、その頃のわたしには警戒心の欠片もなかった。
「麦茶。おばあちゃんがいれてくれたの。」
「おれはアクエリアス持ってるぜ。」
少年は空いた手の指で大きな水筒を差しながら、誇らしげに言った。
麦茶とアクエリアスで大した優劣はつけられないけれど、あまりにも少年が誇らしそうに言うので、わたしは悔しくなった。
「麦茶もおいしいもん。」
「あっそ。おれはアクエリアスだから。」
繰り返す少年の前で、わたしはもう一度麦茶を飲んだ。すると、わたしの興味を引きたかったのか、少年が問いかけてきた。
「お前、なんでここにいるの?なにしにきたわけ?」
「ぼうけん。」
まとわりつく蚊を目で追いながら答えると、少年は笑った。
「冒険?お前が?一人で?ははっ、おもしろいな。よし、なら俺がお前を手下にしてやる。お前みたいなチビが一人で冒険しても、なにもできないからな。」
上から目線も物言いをする少年に無視を貫いてもよかったかもしれない。けれど、わたしは少年についていくことにした。
わたしの回りを飛んでいた蚊が、少年の焼けた肌にピタリと止まったから。
少年は虫を捕まえてカゴに入れてはわたしに自慢した。虫に詳しいのか、それの名前や特徴をひとつひとつ丁寧に教えてくれた。
虫を捕まえては誇らしげにしながら、少年は山の中を進んでいった。
虫取り網も虫かごも持っていなかったわたしは、少年の後を大人しくついていき、自慢されて虫の説明を聞かされ、若干飽きながら、それでも小さな背中についていった。
太陽が傾き、わたし達は走って山を降りた。最後の坂道で少年が勢いよくコケて、わたしもつられるようにコケた。わたしはサッと手を出せたけれど、虫取り網を片手に持っていた少年は、膝と頬から血を垂れ流すことになった。
わたしが帰ろうと背中を向けた時、少年が「明日も来いよ!」と叫んだ。わたしも「わかった!」と叫び返した。
けれど、次の日は大雨が降り、わたしは祖父母の家にこもっていた。約束通り公園に行こうとしたけれど、祖母に止められてしまった。
その次の日には、祖父母の家についてすぐに荷物を放り投げ、急いで公園に向かった。昼にはごはんだけ食べに帰ったけれど、実質一日中公園にいた。それでも少年は、現れなかった。祖母に少年のことを聞いてみても、そんな子は知らないと言われてしまった。
あの日、わたしが大量の雨を降らす空を睨んでいた日、少年は公園にいたのだろうか。片手には虫取り網、片手には傘を持って、わたしを待っていたのだろうか。
そんなことを思い出したのは、今のわたしが旅行中に大粒の雨を浴びさせた空を睨んでいるからだ。
半袖は着れない。ケロイドだらけの私の腕を汚いって思ったことは無いし寧ろ綺麗で好き。だけどまわりはそうじゃ無いっぽい。それに私のどこよりも繊細で敏感な部分迂闊に晒したくないしね。早く夏は半袖っていう固定概念が無くなりますように
もうだいぶ暑い季節になってきた。
それでもまだ私は長袖を着ている。
もう半袖になっても良いのだが、私の肌はどうにも太陽の日差しが苦手らしい。
だからこんな暑い季節になっても私は長袖しか着られないのだ。
仕方ない、こればかりは。
だが私が唯一気軽に半袖になれる時間がある。
それは夜だ。
夜に太陽の日差しは無い。
ただ、綺麗な月がぼんやりとした光を発しているだけなのだ。
暑い日差しはなく、生ぬるい空気に包まれ、ただ月の光が地を照らしている。
半袖になって歩く夜道は肌に触れる空気が昼とは違い優しいのだ。
夜こそ半袖でいるのが心地よいものだ。
突拍子も無いのが君の性格だった。
クーラーはまだ早いから窓を開けて暑さを凌ぐ午後、突然玄関の鍵が開いた。鍵を共有している人物は一人しか居ない。
「夏が来たぞ!」
半袖短パン、それと浮き輪。5月はまだ夏じゃないけど。てか何才だよ。苦い顔で表現したはずだったのに、都合の悪いことは無視される。昔からだからもう慣れた。
「海行こう!海!」
夕陽の沈むのが良く見える時間になって、二人で砂浜に座り込んだ。一時間はここに居ただろうか。
「今日半袖でも暑いね!お前長袖じゃん!暑くないの!?俺はタオルがびしょびしょ!あぁこれ海に落としたからか!」
君がはしゃいでたの見てただけだから逆に寒いくらいだけど。てか今一人でボケて一人で拾った?
誰もいない海辺に君の声がやけに響く。ただでさえうるさいのにエコーが掛かって騒音を際立たせている。君は気にすることも無くひとりでに話し続けていた。のに、ふと、言葉が途切れて、不安になって君を見上げた。君は予想外にも優しい目でこちらを見ていた。頬が赤いのは夕陽か、それとも。
「ねぇ、俺の事さ。…好き?」
突拍子も無いのが君の性格だった。
お返事は砂浜に書く。
『すき』
「本気?!嘘じゃないよな!!ねぇ俺まじ大事にするから!!付き合って欲しい!!」
嘘じゃないよ。好きでも無い奴の水遊び一時間も見れないだろ。さっきの恥じらいどこいったんだよ。
君は律儀にお返事を待つ。珍しいくらい黙り込んでいて、砂浜を見ておけばいいのに視線がずっとこちらを向けられていて、それがずっともどかしい。
『よろしく』
君の手が好き。声が出せないから公園で一人弁当を食べていた自分に、手を差し伸べてくれた時から。思い返せば、君はあの時から突拍子も無かったな。公園で弁当食べてる人に向かって「ババ抜きしようよ!二人で!」って言ったの忘れたとは言わせないからな。ていうかあの時真冬だったのに半袖じゃ無かったか?変わんないよな、君。
「俺は絶対一人にしないから!!」
何度も聞いたセリフ。
変わらない君の言葉だから信じられる。
#半袖
いつだって満たせない何かを満たそうとして。
結局は、中途半端なままで終わって。
比べられたくなくて、勝手に比べて落ち込んで。
否定した先に、あるものなんてタカが知れていて。
そんな思いを抱えたまま、また今年も”半袖”に腕を通す。
いつになったら、前を向けるんだろう。
半袖