『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
肌の出る服は嫌いだ。
私の努力の結晶は、いつだって表に晒してはならない紛い物だった。後ろめたいものとされてきた。でも本当はそうじゃない──ただ頑張ったのだと、その証なのに。
自ら切りつけた跡に絆創膏を貼り、真新しい制服を着て外に出る。「頑張った」証は誰にも褒めたりしてもらえないけれど。それでも──私は生きていく。
『半袖』
夏は来る。
冬が来る前に、夏が来る。
でもそれって当たり前。
夏が暑くて冬は寒い。
でもそれって当たり前?
日本がそうなだけで、きっと外国だと夏でも寒かったり、逆に冬で暑かったりするかも。
けど、外国と日本同じものがある。
それは……暑い時に薄い服を着て、寒い時に厚い服を着るんだ。
暑い時って半袖。
寒い時って長袖。
だって暑いのに長袖なんて無理だし、寒いのに半袖なんて無理だ。
ある日、あの子に私、こう聞かれたんだ。
「お前、長袖しか着ねーよな、暑くねーの?」
暑いけど、まぁ別に耐えれるし、日焼けだなんて私したくない。
それに、君には言われたくないかな。
「君も半袖しか着ないでしょ、寒くないの?」
するとあの子は、
「え? 別そんなでもなくない?」
……人間でも、やはり感覚は違うらしい。
私は冬、めちゃくちゃ寒いのに。
あの子にとって冬は余裕らしい。
まぁでも、逆も然り。
私にとって夏はめちゃくちゃ余裕だし。
あの子は夏、めちゃくちゃ暑いだろう。
そうして、いつも世間話を話してたんだ。
夏に強く冬に弱い長袖の私。
冬に強く夏に弱い半袖のあの子。
「なぁ、たまには着るもの交換してみようぜ!」
そうやってあの子が言うから、まぁ仕方ないなと思っていつか着るよと言ってしまった。
あの子は冬に、ちゃんと長袖を着るようになった。
本人曰く、人間らしさ的にはこっちだろ、らしい。
まぁ私は半袖なんて着ないけど。
そう思って、意地で着なくて。
時間は過ぎていって。
ああ、本当、私バカだな。
あの子がいる時しっかり来てあげればよかった。
墓の前に立って言う。
「ねえ、私、半袖着たよ」
あんなに着ないとしょうもなく意地張っていた私が、今ちゃんと来てるんだよ。
ねぇ、私ね。
__君と一緒に長袖を着た冬のように
君と一緒に半袖を着て夏を過ごしたかったな__
ダービーやられたよ、
バカだから買ったと思ったのに本当にばかだよ!しばらくは競馬やめるよ、
たまには気分転換したいね
水色のワンピース着てさ
髪はポニーテールに結おうかな
ブルーのリボンがついた麦わら帽子
ちょっとだけかかとの高いサンダル履いて
日陰のカフェテラスで
ソーダ水を飲みながら
好きな本でも読みたいな
いつもと違う私を見て!!
半袖
いつもきっちりジャケットを着込む君が、クールビズだからと半袖を着てきた。
「変かな?」と聞かれて
「変かも」と返してしまった。
ああ誤解しないで、変なのは私のほう。
白いシャツが、健やかに伸びる腕が眩しくて、なぜだか頭がクラクラする。
今日は真夏日でもないのに。
「寒い……」
まだ、11月の上旬というのに白い息とともに言葉が漏れる。
日本の四季は一体どこに行ったのやらと季節外れの寒さに苛立ちを覚えつつも、俺は通学路を足を引き摺るかのようにゆっくり学校へと向かう。
文化祭もとうの昔に終わり、早く冬休みにならないかなと思いながら歩くと、こんなに寒いのにも関わらず、純白の半袖のシャツと学校指定のジャージを履き朝練をするあの子の姿が見える。
あの子とは、そう、俺の幼馴染である。
さっきまで重たかった足もその頑張る姿を見ると自然と軽くなったような気がした。朝練中のあの子は俺に気がつくと、朝練を中断し、とても活発な声で俺に声をかける。
「オーー「「「「パオーーーーン‼️‼️‼️」」」」
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突如横切った象の大群により破壊の限りを尽くされた為世界は滅亡しました。
🤓「世の中何が起きるか分からないでやんす。キシシ」メガネクイッ
今年も半袖の季節がやってきてしまった。
僕は半袖の服は一枚もない。
1年前、もう必要としないと決心したから。
すべて灰になった。
なのに、僕はまた1年、長生きしてしまった。
決心などとっくについてるはずなのに…。
そんなことを思いながら、ユニクロの前に着いていた。
拝啓、お母さん様。
お久しぶりです。お元気でしたか?最近は気温も上がり、夏に弱いお母さんはバテちゃいそうですね(笑)
#半袖
「あっつー」
パタパタと服で扇ぐいるま。
「なんでお前長袖来てんの?暑くね、?」
「ううん、暑くないよ」
「タオルいる?扇風機もあるよ」
小型の持ち運び出来る扇風機をいるまに見せると、いるまは俺を崇めるように扇風機を受け取る。
「まじ神、借りるわ」
「ん、」
早速扇風機の電源をつけて涼むいるま。髪が風の方向で少し靡く。ふと、いるまが何かに気付いた様に俺に向き直る。
「ちょっと腕貸して」
「え?なんで…」
ぐいっ
差し出すのをほんの少し渋っていると腕を引かれる。いるまが俺の服の裾を捲ろうとするのが分かった。
バチンッ
「っ…、あ、ごめ…」
思わずいるまの腕を払いのけてしまった。強くやりすぎたかもしれない。
「いや…、別にいいけど…」
少し驚いたよう。あぁ、どうしようどうしようと慌てるが、いるまは先程の事を気にしていないように俺の頭に手を置く。
「無理すんなよ」
「…、うん」ニコ
あぁ、切り傷とアザで塗れた赤と青紫の腕が憎くなる。
この腕がもっと綺麗だったら、いるまが愛してくれるのを素直に受け入れてたのかな
もっといるまを愛せてたかな
5/28 お題「半袖」
信じられなかった。ここの人間は肌を露出している。顔、首、手、腕、脚。中には上半身裸で寛ぐ男までいる。
「あなたの国では考えられない光景でしょう?」
馬車の振動に揺られながら、隣の女が笑む。
「顔を出せとまでは言わないけれど。郷に入っては郷に従え、あなたも少しだけ歩み寄ってくれないかな」
手渡されたのは上着。途中までしか袖がない。彼らが着ているものと同じだ。
「今の季節は暑くなるから、あなたの体にとっても悪くないと思うし」
考えておく、と返して上着を膝に置いた。馬車は元首のもとへと坂を登り始める。
(所要時間:28分)
背が低い彼も
ちょっとぽっちゃりな彼も
いつも髪の毛ボサボサの彼も
腕、もりってなってるの見るだけで
ちょっとよく見える
それは多分あいつのせいだ
皮下脂肪が無くて
うっすら柔らかい毛が生えてて
日焼けしてなくて白くて綺麗で
でもたくましい
そんなあいつの腕が好きだった
半袖の季節
それでも見えるか見えないかのラインで
もったいぶってる感じもいい。
#半袖
「半袖」
夏になると大半の人が半袖を着る
夏は悩む人は多い
「二の腕が気になる」、「日焼けする」とか
そのために痩せようとしたり、日焼け対策を四六時中する。
自分は別にしなくてもいいと思ってても、「周りの目が気になる。」これの一点張り。
人生は1度きり!自分らしい人生を送って何がいけないの?自分の人生なんだから楽しまないでどうするの?
周りの目が気になるなら、気にならないぐらい、今この瞬間を思いっきり楽しんじゃえばいい!
私はこう思う!!!
enjoy this moment!!!♡
「半袖」
凍える大地
蠢くおぞましき蟲ども
舌なめずりをする雷神 風神
自分を守ってくれていたよろい
疲れ果てた翼を折られ
風切羽を切られたような
この心細さはどうだろう
空を飛べなくなったわたしに
どうしろというのか
新たな武器を身につけよとでもいうのか
なんと酷い
この 半袖
まだ半袖には肌寒い、さりとて長袖は暑すぎる
でも毛むくじゃらだし今日は暑いから半袖にしようかな……
そんなふうに悩みつつ、私は犬に半袖シャツを着せた
この頃少し暑くなり始めたので、
制服の衣替えをした。
ちょっとまだ肌寒いけど。
僕の好きな人も衣替えをしたようだ。
袖の隙間から見える二の腕や、脇が
最高に婀娜っぽい。
僕はきっと変態。
お題 : 半袖 #4
ある初夏に海沿いの町へ旅行に行った。
あまりにいい天気だったのに、調子に乗っていた私は半袖Tシャツで過ごしてしまった。
普段インドア派だったせいか日焼け止めの重要性がわかっていなかった。
後悔あとの祭りである。
ほぼ火傷状態で水疱だらけになったわが腕は二度と元に戻らないと思った。
しかしありがたいことに少しずつ回復し今ではその痕跡は無い。
細胞さんたちにめっちゃ感謝。
そしてもう絶対上着は着る。
半袖と聞いて思い出した話しでした。ホント太陽エネルギー恐るべし。
あの子が、通り魔にあったのが
冬であればよかった
もしあの時、冬で、長袖だったら
傷は、少し浅くて
あの子は助かったかもしれない
そんなわけないのに
そう、考えてしまう
あの子が半袖ではなく
長袖だったら…
あの子は今も私の隣で
笑っていただろうか…
《半袖》#3
僕のクラスにはいつも長袖を着ている女の子がいる。その女の子は半袖を来てこいと毎日のように先生に言われていた。
いつもクラスを仕切っていて成績も優秀、そんな女の子が、半袖だけは着られないと先生に抗議する。先生にいつも従う聞き分けの良い子だったので先生もその剣幕に圧巻されていた。
その子の長袖の下には痛々しい傷跡が残っていることを僕以外だれも気づいていない様子だった。
傷跡は今まであなたが頑張って生きてきた証
傷をつくらないと生きていけないほど辛かった過去を乗り越えた証
今まで辛かったね
頑張ったね
今日はのんびり休んでみよう
半袖
汗が光る
首元をパタパタと仰ぐ
黒く焼けた肌
紐がよれた靴
大きな声
走る音
整った顔
輝く笑顔
こっちに目を向ける
目が合う
心臓が高鳴る
手を振る
彼も手を振る
はぁ
好き
〈半袖〉
半袖苦手。
自分を守ってくれる面積が減るから
心細く感じてしまう。
世間に怯え始めると
身を守る手段として
お洋服を見ちゃうんだ。
怖い季節がやってくる。
–半袖–