『刹那』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#刹那
カッコいい響きの言葉ってありますよね。
刹那はTOP10に入る
今日のような 夏のように暑い4月の夜
ぼんやり残る あたたかい空気に混じって
体を撫でる ひんやりした風
刹那 あなたと視線を絡めた時が よみがえる
毎年 この空気は
昔の感情を呼びおこす
もう 会うことはない あなたとの時間を
密かに なぞっていることは 私だけの秘密
『刹那』
ほんの一瞬
それだけでいいのに…
顔を見るだけでもいいのに…
声を聞きたいだけ…
大人になると
『刹那』の言葉や行動がし難くなる
言わなくても
やらなくても
わかるでしょう?
そう言われる
分かっていても…
声に出したい
動きたいときだってある
でも…
大人は汲み取れないと
人と馴染めない
だから
私はずっと孤独
見た目はとっくに大人だけど
心はずっと大人になれない
いつも私は誰かのKEEPでしかなく
私も何人かをKEEPしておかないと…
壊れてしまう
孤独は嫌だけど
結局、孤独
だってさ
大人なのに心は大人じゃない人なんて
めんどいもんね!
分かってはいるんだけどさ…
私には無理みたい
そうして
見た目はおばあちゃんなのに
おばあちゃんにすらなりきれない
それが私の未来
助けて…
1秒前の記憶 3秒前の記憶 5秒前の記憶
覚えていない記憶 思い出そうともしない記憶
それらはすべて刹那な記憶
あなたは今、何を思い出しましたか?
2024.4.28「刹那」
刹那、わからない
昨日の生きる意味をまた書こうと思う
生きる意味、一日よく考えてみれば
生きているから、簡単には死ねないから、生きている気がする。
生きる意味を見出せたら少しは楽に生きられると思う。
生きる意味を見つけられるようにしたい
刹那的に楽しむ時間は良い息抜きになる
変えられない嫌な過去と
漠然とした未来への不安を忘れられるからだ
「お前の生き方って刹那的すぎんのよ」
昔、大学時代の先輩と飲みに言った時に言われたことがある。
「どゆこと?せつなてき?」
「刹那っていうのは極めて短い時間、みたいな意味な。ってか知らんのか、意味」
「わざと難しく言うなよな。」
俺がそう文句を言うと
先輩は大事なのはそこじゃないのよと言って
グラスのビールを飲み干した。
「あんまりにも先を考え無さすぎなんだよな。その日が楽しかったらいい、今この瞬間が楽しいのが1番!みたいなのが見てて危なかっかしいんだよな。
そろそろちゃんと将来の事とか考えないと。」
「ジジィみたいなこと言うなよめんどくせぇ。いいんだよ、俺は。多分だけど早死するタイプだからさ。その日この瞬間を楽しいって思えてないとある日突然死んだら後悔するじゃん。」
子供の屁理屈みたいな事を言ってると
思ってはいる。でも本当にそう思っている部分もあった。
人生は短い。親を早くに亡くした俺はとにかく後悔しない生き方をしたかったのだ。
親のようにやり残した事、悔いを残して死ぬなんて絶対に嫌だった。
「まぁお前の人生だからな。俺はこれ以上は言わんけど。自分が人生をかけて大切にしたい人が出来た時に、金とか職とか特技とかさ、とにかくなんでもいいから武器のひとつでも持っておけよ。」
「…おぅ」
「選ばない人生はいいけど、選べない人生にはしないでくれよ。お前には幸せに生きて欲しいんだ」
その為には一緒に生きてくれる人が
お前にはきっと必要だよ、と先輩は言った。
その言葉をそれから数年後に痛感することになるとは
その時の俺は知る由もなかった。
(これはあなたに出会う前の話。)
桜吹雪舞い散る中、愛する人と手を繋ぎ、心が軽やかに踊る。ひとときの刹那が、永遠の幸せへと変わる。
『刹那』
職場の近くに、入り口がモッコウバラに覆われてノスタルジックな、とても雰囲気の良い古本屋さんがあるのですが、前を通ることはあれど、なかなか店内には入れずにいます。
本日、新訳の「星の王子さま」を原稿用紙へ書き写していて、フッと古い翻訳が気になりはじめ、その刹那、「あの古本屋さんで探してみたい!」と、ひらめきました。
これは、とても良いアイデアで、テンションも爆上がりした瞬間でした。
刹那
僕は今が最高に楽しければ後のことはどうだっていいんだ。その日会った女を泥酔させて欲望のままに抱く。当時の彼女に何度怒られたことだろう。
けど、なんでかな。そんな僕は君と出会ってから変わってしまったみたいだ。実際、僕は柄にもなく明日のデートの計画を立てているのだ。
君はどんな料理が好きなのかな。
君はどんな服装が好きなんだろう。
刹那的で断片のような僕がひとつに繋がった気がした。
花の様だ
一瞬に何を思う
日記文書を思う
心の裕福を思う
心の宮殿を守って
搾取する者に気をつけて
私は
窓を開こうと思う
刹那02
「刹那」
苦しかったから
希望が無かったから
今までずっと
刹那的に生きてきた
こんな真っ暗な人生で
こんな冷たい世の中で
どうやったら
明るい未来を夢見て
生きる事ができただろう
一瞬一瞬を
ただひたすら生きて来たから
今の生活があるような気もする
じゃあ、刹那的な生き方も悪くないね…
私は現在夜間定時制高校に通っていて、今年から1年生だ。
そんな私には好きな人がいる。
4つ上の、とても魅力的な人だ。一目惚れだった。
そんな彼とは、今日を含めても未だ2週間しか関わっていない。
そしてLINEを交換してからは、5日しか経っていない。
更に彼としては、私の事を認識してからまだ1週間、といったところだ。
そんな彼に、私は2日前、先輩の運転する車の中で告白した。
先輩には、『高校に入学して日数が経っていないこと』
『関わりが少ないこと』
これらを含めて、もう少し友達でいようと言われた。
もちろん、色々と事が終わり、落ち着いてきても尚好きでいてくれるなら、先輩の方から告白してくれるとのこと。
しかしながらその後のことがどうしても頭から離れない。
まず、突然抱きしめられ、
『がんばったね』 と耳元で言われた。
もちろん困惑した。
しかしそれよりも好きな人が近くにいることが嬉しかった。
だから抵抗はせず、抱きしめられたまま、少し甘えてみた。
その行動が先輩の何かを煽ったのか、
そこから私がぐずぐずになるまでおよそ2時間、
車内でたんと抱きしめられ、可愛がられた。
それでも悪い気はしなかったし、
好きな人に触れているからか、むしろ心地よかった。
元彼と付き合っていた頃には一切考えもしなかったことだった。いつも殴られ蹴られ、恋人らしいことなんて一度もしたことがない。
それでも、先輩とは恋人繋ぎに、ハグ、本当に甘え放題だった。
元彼のことは告白する前に先輩に伝えてあった。
そのせいか、甘えているときに一度、
『DVばっかされてると、こんなになっちゃうのか…』
と呟いていた。
しかし、私はそれを聞いていないフリをした。
そして本来なら20時に帰れるはずだったが、
そんなことをしていたら21時30分に帰宅することになった。
こんな長ったらしく書いてしまったが、
私にはこの出来事が一瞬のように感じてしまった。
私は一瞬の考えや感情に振り回されて死にたくなる
過去のことを嘆き、未来のことに不安を覚える
私のすべきことはただ、今のこの瞬間、この刹那を大切に、一所懸命に生きるだけ
刹那
恋というのは瞬間的に落ちるものだ
とどこかの誰かが言っていたけれど
どうせ私には全く関係ないことだと
思っていたのだけれども
出会った刹那
私はそのことを理解した
刹那
この短い時間、
なにもなかったかのように過ぎていく日常
1日 1日を大切に
また聞きたいな君の「おはよう」
『刹那』
ほんの一瞬の出来事だった。
僕の方を見て笑顔で手を振る君。
次はいつ会えるだろうかと思う僕。
そんな僕らを引き剥がした一台の車。
全てが刹那的で
状況を飲み込めなかった。
飲み込みたくなかった。
そんな一瞬で僕らの未来が無くなるなんて
信じたくなかった。
眠りは、かつてよいものだった。安息を得られて、運が良ければ幸せな夢。
今となっては、あの女のおはようの口付けまでひとっ飛びにさせる、全く落ち着かないものになってしまった。
お題:刹那
時間なんて一瞬。
楽しいことも悲しいことも
あとになって戻ることなんてできないんだよ。
ある時から
今のこの瞬間も全力で生きなきゃなと
思うようになった。
時間って、振り返ってみると本当に短い。
赤ん坊のとき、それはそれはヤンチャで、小麦粉をぶちまけたり、食べ物を床にボトボト落としたり。何度もイライラして病んでしまいそうになったけど、それでも可愛さが勝ってなんとかなっていた。
幼稚園のとき、入園して一ヶ月くらいは、ずっと自分から離れるのが怖くて、先生にとっても迷惑をかけてしまった。でも、沢山友達を作って、みんなとそれなりに仲良くできていたので安心した。
小学校に入ったとき、ランドセルの色で大喧嘩になった。チューリップのような濃いピンク色にしたいと騒いでいたが、近所のショッピングモールには赤しか売っていなかった。勉強嫌いではあったが、テストで100点を取って、自慢げに見せていたのをよく覚えている。
中学生に入ると、急に筍みたいに背を伸ばした。
運動部に入ってから、忙しくてほとんど話さなくなっていた気がする。志望校に受かるために勉強する後ろ姿をドア越しに見ていた。
高校生になると、なんだか急に大人っぽくなった。
メイクを沢山練習して、見違えるほど垢抜けた姿をみて、昔のことを思い出した。
病室で、母はそう語った。
私は社会人になり、母は末期の病気でもう長くない状態だった。だからなのか、毎日私のアルバムをずっと読み返していた。
未来が見えないから、過去を振り返っているのだろうか
真っ白な病室の中に置かれた私のアルバムは、クレヨンやマーカーでカラフルに彩られていたから、やけに目立っていた。次はもう会えないかもしれないという気持ちで焦りを感じていた私とは裏腹に、母はもう諦めたような、そんな顔でいた。
時間が短いって、母自身もそう言っていたのに、刹那ほどしか生きていない人生に後悔がないのだから、母は本当に幸せに生きていけたのだろう。
時間が短いっていうのは、私だって同じだ。
私も母のように、残され時間が刹那ほどだったとしても、後悔のないように生きたい。
桜が散る墓に、アルバムに負けないくらい鮮やかな花束を飾りながら、私は考えた。