『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「またね」
って別れ際に寂しそうに言う君が好きだった
「またね」
っと私も返すと君は嬉しそうに笑ってくれた
そのまたねが今日は
「さよなら」
になってしまった。
君が悲しい顔をするから
私も悲しくなる
そして私も
「さよなら」と私も返す。
私の彼氏は犬
犬系男子、みたいなものじゃなくて本物の犬
正しく、犬
今も、茶色いふわふわを、
これはなんだ?
とばかりに、グルグル追いかけて回ってる
自分のしっぽなのにね
午後6時を知らせるチャイムがなる
そろそろ帰らなければ
けれど、その前に
「ねぇ、こっちむいて。」
ちゅ
彼の黒く、湿った鼻に触れるだけのキスを贈った
「また明日」
「別れ際に」
花束を渡したい。
最後の最後でわがままを。
あなたに会いたい。
最初で最後の別れ際に。
その腕で眠りたい。
最も偉大な愛情だから。
「あのね」
シュー、シュー、シュー……。
「ごめんね、ずっと言えなくて」
シュー、シュー……。
「だいすきだよ」
「……」
「だから帰ってきて」
シュー、シュー……シュー……。
玄関のドアを開けて、真っ暗なリビングだけが出迎えること。荷物を投げ出して泣きわめいても、あなたは駆けつけてくれないこと。
おはよう。いってらっしゃい。いってきます。ただいま。おかえり。いただきます。ごちそうさま。おやすみなさい。
それらの代わりに花束を。お別れなんて信じない。認めない。私のそばには、あなたがいないと許さない。
だからありったけの愛をひとつに束ねて、あなたに届けたいの、お母さん。
『彼女と先生』
別れ際に
ありがとう
またね
また会えるけど切ないね
でも人を大切に生きていこう!
一生の別れ。それは本当に辛いことだ。もう会えないとわかっているからこそ本当に辛い。僕は10歳の頃、カズヒロというおじいちゃんがいた。そのおじいちゃんはお母さんが言うには、本当に厳しいおじいちゃんだったらしい。勉強する時は毎回見張られながら勉強したり、外出するのは週に一回。そんな厳しいおじいちゃんがある日、膵臓がんになった。おじいちゃんは入院した。昔はあんなにも厳しく、しっかりとした人だったのに、今となってはガリガリで弱々しい顔になっていた。そんなおじいちゃんがある日、余命宣告を受けた。残り3ヶ月らしい。それを聞いたお母さんはこれまで見たことないくらいに泣いた。それはそのはず、お母さんのお父さんであり、ずっと一緒に暮らしていた仲だから。お母さんはそんな短い命なんだから、最後くらい何かしてあげようと思って、色々と計画した。おじいちゃんはお笑いが好きだったから、僕と妹と母で漫才をしたり、みんなで、クイズ大会をしたり。色んなことをした。短い3ヶ月と言う期間に、3年以上の思い出を作った。そして、余命宣告を受けて2ヶ月と3週間。おじいちゃんは前より痩せていた。「もうそろか」と、お母さんは言った。それは何かを確信したように。病院の一室はとても静まり返っていた。けど、みんな笑顔だった。おじいちゃんは言った。「ありがとうな。こんな死にかけの俺にいろいろしてくれて。」それを聞いた瞬間、僕はおじいちゃんとしたことが蘇ってきた。気づいたら目から涙が溢れていた。「こちらこそ。」僕は心の中でそう思った。
「おきろーーー!」大きな声と共に僕はベットから起き上がった。窓から差した日が眩しい。僕は今16歳。もう立派な大人になった。お母さんもシワが増えてきて、だいぶ歳をとったように見える。僕は朝から、ランニングに行こうと思った。歯を磨いて、ご飯を食べて、着替えて、準備万端だ。「行ってきまーす!」そんな声と共に僕はカズヒロおじいちゃんと一緒に太陽が差す眩しい外へと走って行った。
でもなぜだろう。なぜあの棺桶の中には内山がいたのだろうか。
別れ際に
此方に背中を向けて歩いている彼をぼんやりと眺める。
「愛してるー!」
という愛の言葉は心の中で叫ぶことにした。
心の中で、常に思ってる私の気持ち。
今のところ、恥ずかしくて、口に出すつもりはない。
別れ際に
「もう少し時間が経って、誰かと付き合ってもいいなと思えたら、俺と付き合ってよ。」
って言われた。
いい思い出。
あの人が幸せだといいな。
あなたはいつだってそうだった
そんな事言われたら
どこか期待してしまうじゃないか
まだあなたと居たいと思ってしまうじゃないか
あなたの為を思って離れるのに
あなたの為に別れるのに
これじゃあ、私は離れたくなくなるじゃないか
私はあなたと居たいのに
『別れ際に』あなたは言った
別れ際に
繋いだ手を
別れ際に
話す
手を振って
改札を
ぬける
なな🐶
2024年9月28日2239
背高の影なら届く 別れ際
茜の色の頬紅差して
/お題「別れ際に」より
別れ際に…
ココは私が払います!いえ、私が!…早くしてくれぇ〜
別れ際に
別れ際に何をいうかだあ? クソつまらんことを聞くな馬鹿野郎。「じゃあな」一択に決まってんだろ。あばよだのさらばだのさよならだの嘘くせえの、昭和の歌謡曲かよ。「じゃあな」がいいよ。おれがガキのころ、酒や博打を教えてくれたクソな叔父さんがいてな、「じゃあな」って言って消えたんだ。それからおれはずっと「じゃあな」を別れ際にいうことにしてる。「じゃあな」は汎用性があっていい。老若男女誰にでも使える。おまえは他の言葉を使うっていうのか? じゃあ何なんだよ。「チャオ?」 イタリア語のCiaoかよ、それはまあ確かに否定できんわ。面白かったよ、また酒を飲もうぜ。じゃあな。チャオ。
別れ際に
何か言えればいいのだけど
素直になれなくて
何も言えず
姿が見えなくなってから
独り言
#別れ際に
黄昏れ時は淋しくて
恋しい人に会いたくなる
二人でいても寂しいならば
いっそサヨナラを…なんて
揺れる心を笑顔で隠して
言えない言葉抱きしめてる
昨日のサヨナラは
ホントはまたね…のサヨナラじゃなかった
キミはいつものことと
また明日ね…なんて笑って手を振って
微笑んだあと
背中を向けた私の涙
知りもしないで
明日は言えるかな…
サヨナラする前に言えるかな
淋しくてしかたないんだって
【別れ際に】
前の彼女が選んだネクタイを
掴んで引き寄せて
薄く重ねた唇
見開いた瞳に
笑顔で告げた
「おやすみ」と「またね」
その淡い水色に重ねられた記憶が
あたし色になればいい
別れ際に
別れ際に、キスをひとつ。
ちゅっ、なんてらしくない可愛らしい音を響かせ。
一瞬遅れて真っ赤に染まる君の顔に口角が上がる。
「また、デートしようね」
〜別れ際に〜
別れ際に
さよなら また会いましょう
そういう会話があると 踏ん切りがつくもんだ
自分の心の整理の一つとして
そんなものだと思ってた
そう小説やドラマの別れ際なんて
そういう掛け合いが
当たり前だと思ってた
実際は
別れは 唐突にくる
音もなく 前触れもなく
教科書通りの 会話なんて
どこにもない
そうやって 大人になっていく
……大人になってしまったんだ、大人に
別れ際が もしもあるならば
その瞬間は とても辛いのかもしれないけど
大切な思い出になる
ならばこそ
大事にしよう この一瞬を
「じゃあ、またね」
「うん、またね」
人は別れる際に、バイバイやじゃあね、またね。
など、様々な言葉を交わす。
僕らはいつも『またね』と交わす
次があると信じて
次もまた楽しい日々を過ごせますように、と
だから『さようなら』なんて言いたくない。
まるで次が無いみたいで、関係をキッパリ切ってしまうような、そんな言葉は、あまり好きじゃない。
でも、やっぱり別れは来るものなのだ
「えっ……アキラが、交通事故ですか!?」
信じられなかった。こんなにも突然なんて。だって昨日も「またね」って……
「そうなのよ今危ない状態だから、ほら貴方達仲いいじゃない?一緒に付き添ってあげて」
「はい!行ってきます!」
僕は走る、丘の上の病院まで。
今は疲れも感じなかった
「アキラッ!!」
勢いよく開けた病室の扉。そこにはアキラがいた。でも、目を閉じて眠っているようだ。
「お?アキラの友達か……こっちに来なさい」
アキラのお父さんに言われるがままアキラの傍によった。近くで見ると魘されているような感じもした。苦しいだろうなこんな管だらけで、傍にずっといられれば。
「アキラ、頑張れ。」
ぎゅっ、と手を握った。
でも痛くないようにそっ、と。
アキラの手を握ってからしばらく経った。まだ3分も経ってないかもしれないし、もう1時間もここに居るかもしれない。
「まだアキラとバカやり足らねぇよ。
なあ、寝坊助、起きろって。」
!
その時 、握っていたアキラの手が僅かに動いた気がした。アキラ?応えてくれてるのか?
「お前……頑張るんだな?」
そしたら俺も、頑張らねえとな。なあアキラこれが終わったらまたいつもみたいに……
「ビーーーーーー!!!!!!」
「っー!な、なんだ!!どうした!?
アキラ!?アキラ?」
突然の機械音。
なんだろうこの胸騒ぎ。いま伝えないといけない言葉がある気がする。
「どうしましたアキラさん!」
「!!かなり危ない状態です。直ぐにでも治療室へ……」
「アキラ!!」
咄嗟に叫んだ。叫ばずにはいられなかった。でも、
あの言葉を言わすなよ、言わねえぞ?
「バーーーーカ。早く戻ってこいよ?
俺はいつでも待ってるからよ。」
「なんだ君はアキラの友達なら……」
「またな。」
それから、誰も、何も。俺に声をかけなかった。俺がヤバい奴だから近づかないだけか?ああ、なんか目があつい。
上を向く。特別な意味もないけど。
「また、逢えるだろ?アキラ……」
ツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『別れ際に』
「別れるなら、別れ際にあなたを殺すから。」
やっと言えた。
別れるならあなたの命もろともなかったことにするよっていう脅し。
私はあなたのことをほんとうに心の底から愛しているから。
「りょーかい。」
え?
「り、りょうかいってなに?わ、私はあなたを脅したつもりなのだけど…」
何この人、脅しが効かないの…?!
「は?いや、了解って…わかったよってことだよ」
なななな、何言ってるの…?!
「え、いやだって」
別れるつもりないし
あなたはそう言った。
はぁ……ほんっっとーーーに、人たらしめ…
でもそんな人たらしの作戦に、まんまと陥れられている私もいる。
この人のお墓を見ることがないように願った。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
別れ際に
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
薄暮の駅のホームに立ち、彼女を乗せた電車が遠ざかるのを見送った。心の中で言いそびれた言葉がいくつも渦巻く。伝えたい想いがあったのに、胸の奥で絡まったまま出てこなかった。彼女が振り返ることはなく、そのままドアが閉まる音とともに姿を消した。
僕の手元に残されたのは、暖かさの余韻と、これからやってくる寂しさの予感だった。背中を向けた彼女のシルエットを、何度も瞼の裏で再生してみるけれど、やっぱり言えなかった後悔がずっと付きまとう。
「またね」と軽く手を振った彼女の笑顔が、ふわりと消えてしまうような感覚。別れ際に残された静寂が、ただ無言で僕を包み込み、見送りのホームにたった一人取り残されたことを改めて実感させた。
次に会えるときは、もう少し強くなっているだろうか。素直に、自分の気持ちを伝えられるだろうか。心の中で繰り返す疑問と、彼女のいない現実の狭間で、ただ立ち尽くすことしかできなかった。
でも気づいたんだ、これはうちやまの夢にすぎないと。