『冬晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬晴れ~
冬でも 晴れると 暖かいですよね~
そのときの 気持ち良さ 心地よい
ですね~
今年は13年ぶりの 寒さ 頑張り
ましょうね
寒いけど それはそれとし 楽しもう
寒いけど 美味しものが 食べられる
空気が張り詰めているような朝。冷気が肌を刺す。足元には霜柱。ザクザクと音を立てながら進む。
ふ、と空を見上げると、雲一つない青い空が広がっていた。空色が少し薄い。冬晴れである。
「コラ、そこ、何をよそ見している!」
すかさず怒鳴り声が上がる。よろよろと前を向いて進む。足に着けられた重りが重い。
捕らえられてここにきて、もう何ヶ月にもなる。あのころは台風がよくきていたのに、今は冬空になってしまった。
「鉄道を作るんだと」
同じく囚人の仲間が教えてくれた。針葉樹の広がる森を、ひたすら開拓している。太い木を斬り倒し、岩がゴロゴロと混じる土を慣らす日々。
「なあ、逃げないか?」
囚人同士の会話は禁止されている。だが、監視の目が届かない場所では別だ。藪の中に入った一人一人を常に監視することはできない。
「逃げるって、どうやって」
宿舎では監視の目が鋭いし、周りは原生林が広がるし、だいたい足に繋がれているこの鎖は外せない。
「藪の中では目が届かないだろ。この隙にそっと抜け出すのさ。足は、ほら、これで」
缶の切れ端。支給されたものを密かに隠していたという。
「ここ5日ほど同じところで作業してただろ。その間に、見張りの位置を確かめて、経路を見つけたんだ。お前もどうだ」
もちろん、こんな所からは一刻も早くおさらばしたい。だが、見つかったら半殺しにされてしまう。そうなると、解放される日まで生き残れるか不安だ。
だが。
「やる。俺も交ぜてくれ」
そうときまれば、と男は缶の切れ端を鎖に宛てがい、支給されている斧の刃の付け根を打ち付ける。二度、三度、五度ほど打ち付けて鎖が千切れた。
「味噌汁とかスープとか、支給されたものを少しずつ鎖に付けてたのさ。錆びないかって」
次は俺の番。今度は九度ほど打ち付けてようやく切れた。
藪に身を潜めて進む。森の中、開発しているルートと直角に進む。
「お前ら!」
見つかった!監視が声を上げると、男は俺を突き飛ばして転ばせた。そうして、自分は走った。
俺を誘ったのはこれが目的か。囮だ。
くそ、思い通りになるものかよ。
必死に立ち上がり、男を追う。凍った地面が滑る。
ようやく落ち着いた襟を掴み、思い切り引く。後頭部を打ち付けてのたうつ男を尻目に、走る。走る。
そうして辿り着いたのが山小屋だった。どのくらい走ったろうか。もう足が動かない。
扉を開けて中に入ると、暖炉に火がかけられていた。暖かい。久し振りに感じる暖かさだ。竈には大きな鍋がかけられていて、グツグツと音を立てている。美味そうな匂い、腹が鳴る。
フラフラと鍋に近づいたところ、扉を開けて入ってきた者がいた。大きな犬のような顔をした生き物だった。だが、二本足で立っている。
「これはこれは……お客様でしたかな?ようこそ」
流暢に話す。俺の国の言葉だ。どういうことだ。
「あの」と話そうとしたところで、思い切り腹が鳴った。
目を丸くした生き物は、すぐに微笑んで鍋の中のスープを出してくれた。
美味い。暖かい食べ物なんて、何ヶ月ぶりだろう。夢中で食べた。
一息いれていると、生き物が話しかけてきた。
「見たところ、どこかに捕らえられていたようですね。他の国の方のようだ。もしよろしければ私の手伝いをしていただけますか。お食事と寝るところ、服だって用意します」
通報されてもおかしくない状況だというのに、願ってもない条件を提示される。
話がうますぎないか、と疑念が過るが、提示された話を飲む以外に俺には道はない。
「なんの手伝いだ」
「なに、簡単です。あなたは私が外に出ている間、家の中の用事をしてくださるだけでいいのです。掃除して、食事を作って、暖炉に薪を焚べて。そうしていただくと、私の仕事も捗るので」
「仕事、とは、なんだ」
「大したものではありません。この国の在り方を変えようと思っているだけで。ただ、そうすると今までのように人間の皆さんだけの世界ではなくなってしまいますが」
驚いて生き物の顔を見る。穏やか笑みを浮かべるが、目の奥の表情は知れない。
「……いいだろう、手伝うよ」
どのみち、俺もこの国を変えようとして捕まったんだ。少し違う変え方だろうが、目的は同じだ。
囚人をあんな扱いする国なんて滅びてしまえ。少しはマトモになるだろう。
「はぁー」
フレーは手を擦り合わせて空中に白い息を吐く。村に戻ってきたのは一年も経たないほどなのにどうしてこんなにも寒く感じるんだろうか。
オレは手袋をつけた手をコートのポケットに突っ込みフレーの頭に顎を乗せる。
「ちょっと!重いんだけど!」
「う、うるせ、っつーの...寒過ぎんだろ...」
あまりの寒さに歯の根がカチカチ鳴りながらもフレーに文句を言う。
「こ、こんな、寒いってのに、ここで何やってんだよ、お、おかげで、森の中まで、探してたんだぞ」
「ごめんごめん」
笑って謝るフレーの頬に手を当てる。冷たい!と悲鳴をあげるが、そんなこと知ったこっちゃない。それにこんなに冷たくなった原因はフレーにもある。
オレの幼馴染であり、婚約者でもあるフレーデル・アンドールは今日みたいな冬晴れの日、特に雪が積もった日は理由もなくふらっと外に出てしばらく帰ってこないことがある。
大抵は2、3時間ほどすれば帰ってくるのだが、今日は朝っぱらから抜け出して、心配になったアンドールおばさんがオレにフレーの場所を聞きにきた。
オレよりも2歳年上のくせして白い息を吐いて遊ぶなんて子供じみたことを続けてるなんて信じられない。
それにオレはマフラー、帽子、分厚いコート、裏毛のブーツを履いているのに対してフレーはマフラーとオレと比べると薄いコートしか着ていないのも信じられない。
「お前それだけで寒くねえのかよ。オレ凍えそうなんだけど」
「それは大袈裟じゃない?」
「じゃあお前の鼻なんで赤くなってんだよ」
むぎゅ、と赤くなった鼻を摘むとムッとしてオレの手を振り払う。
「はいはい、今日も私を探しにくるのお疲れ様ー。って言うか、いつもどうやって見つけるの?私いつも場所変えてるよね?」
「どうやってってお前...そりゃぁ、幼馴染のカンっつーか、お前のその髪色っつーか...雪の中でオレンジ色って目立つだろ」
「ふーん...エイベルにしてはあやふやな言い分だね。でもまぁ、それもそっか」
「おう、いい加減戻るぞ。朝飯食ってないだろお前」
「言われてみればお腹空いてきた。早く戻ろう!ほらほら、置いていっちゃうよエイベル!」
「あっ!おい待てよ!」
フレーは楽しそうに笑いながら走って木々の中に消えていった。慌てて追いかけるが地味にオレより足が速いフレーとの距離はどんどん引き離されていく。
相変わらずオレンジ色のおさげは木と木の間から見えるものの、だんだんそのおさげも小さくなっていくことに危機感を覚えた。
このまま見失ってしまうのではないだろうか。オレの手の届かない場所に行ってしまうのではないだろうか。あのオレンジ色の髪は雪景色に溶けていってしまうのではないか。
考えながら走っていたからか、フレーを見失ってしまった。
はっ、はっ、はっ、と浅く呼吸を繰り返す。
「ッフレー!どこだッ!」
木々の間に向かって叫ぶも返事は当然ながらない。
「フレー!!ッフレー!!」
しばらく呼び続けていたら木の幹からひょこっとフレーが出てきた。
「どうしたのそんな呼んじゃって...怪我でもした?」
オレの心配も知らず呑気なことを言うフレーを思わず思いっきり抱きしめる。
「うわっ、ちょっとどうしたの本当に!?」
「勝手にどっかいくなよ...心配するだろ...」
絞り出すような声で文句を言うとフレーは上げていた手をオレの背中に添えて子供をあやすように軽く叩いた。
「ごめんごめん、エイベルついてきてると思ってたの」
「ん、」
オレはフレーに自分の小指を差し出す。フレーはキョトンとした顔で小指をきゅ、と握った。
「違う、約束だ、約束。もうどっか勝手に行かないって約束しろ」
オレがそう説明すると納得したように、でも少し呆れたように笑い小指を絡めた。
「指切りげんまん、勝手にどこかに行かない、指切った」
「ふふふっなんだかエイベルのほうが子供みたい」
笑われたっていい。それでフレーが消えてしまわないなら、それでいい。
お題 冬晴れ
冬の晴れた日は寒い。冬の青空は寒さの証。
私は大して気にしない。青空は元気の証。
どうせ青空でも曇りでも変わらない。
いつもと同じように時間が流れるだけ。
変わらない日々に、飽き飽きする。
私の住む地方の正月はとても穏やかな冬晴れとなった 日差しも春なの?と思うほど明るく暖かだった… 一方でテレビの天気予報を見ると青森県が豪雪となっている 昨年の暮れから酸ヶ湯をよく耳にする 雪がほとんど降らない地方暮らしなので豪雪地方の生活の大変さは想像を絶する 改めて日本の広さを実感している…
ポポヤ
【冬晴れ】
青く澄んだ空にひとつ言葉を投げて
返ってくるのは冷たい風のみで
冷たく静かな風は優しく頬を撫で
ツキリと心に刺さる
二度と返って来ないと知っていながら
空の文字を持つあの人の名前を空に
二度と戻らないと知っている
龍の様に強く優しかった君の名前を風に
冬の晴れた空、人を包み込む風
全てに小さい本音を
どうか未来へ
「あぁ寒い」
なかなか寝付けず寝返りをうっていたら
いつの間にか日が昇っていた。
冬晴れの空は気持ちよくて
昨日のことを忘れてしまいそうだった。
昨日私は失恋をしてしまったから。
その事を忘れられるなら
今日はよく寝れるかも
─────『冬晴れ』
湿り気のない澄んだ空気を思い切り吸い込む。
胸の内側がひんやりして気持ちがいい。
ふうと息を吐きながら肩を落とすと背中のランドセルが揺れた。慌ててベルト部分を、手袋を付けた両手で掴んだ。吐く息はどれも真っ白で、目の前が曇るのが不思議だ。
これだけ寒くて晴れた日ということは。
通学路は川沿いの砂利道だ。大急ぎで向かえば道の隅っこが白く輝いていた。
恐る恐る片足を踏み入れる。
ザクッ
足に伝わる感触と、耳に届いた音にニンマリと口角が上がる。
もう片方の足をその隣に下ろす。
ザクッ
先ほどと同じことが繰り返されて笑ってしまった。
ザクッ ザクッ
学校に着くまでのほんの数分、ひたすらザクザク鳴る地面を踏んで足を進めた。
これが「霜が降りる」ということだと知る前の、小学生の頃の話。
『冬晴れ』
冬晴れ
冴え冴えした空気を通ってほんの少し太陽の暖かさが肌に届く。ひんやりしているからこそより敏感に熱を感じ取って心までほんのり温まり、固く縮こまった身体を緩ませる。
ふわりと右手を取られ、手袋を通しても伝わる日差し以上の温もりに包まれる。…あったかい。
「ほんっといっつも冷たいンすね。手袋してんのに冷たいの分かります」
手袋もしてないのにいつも温かいその大きな手からどんどん熱が移って、手袋越しに冷え切った指先が温められていく。
直接その温もりに温められるのは、まだもう少し先のことだった。
毎日寒いけど
ニーハイブーツの女子高生
が見れるからご褒美すぎる🤤
てか踏まれたいわ😍
久しぶりの穏やかな冬の昼下がり。
A子は一人、ベンチで手作り弁当を広げていた。
少しぐらい寒くても、ランチ会で周囲に気を遣うよりはこちらの方がよっぽど心が凪ぐ。
折角の昼休みなのだからこの時間ぐらいは誰にも遠慮なぞしたくない。
どこから嗅ぎつけたのか、おこぼれに預かろうととんできた鳩達が自分の足元をくるくると歩いている。
そんな光景に思わず口元が緩む。
願わくばずっとこんな日々が続けばいいのにな。
タコさんの形に切ったウインナーに箸を伸ばした。
おだい無視させてください
好きな人と友達以上恋人未満の関係から始まった恋。でもある日好きが薄れて好きか分からないって言われました。お互いをよく知る友達になろって言われました。付き合ってもないからいいけど、辛いです胸が張り裂けそうです。もう一度あの時間に戻れたならやり直したいです。もう願っても願っても届かない思いなのは知ってるけど。神様がいるならお願いします。もう一度好きな人どチャンスをください。悲しいです辛いですどうしようもなく辛いんです。まだ君の温もりを感じてたかった。本当に好きだから、戻ってきて。
君を想うと涙が止まらなくなるからもう一度話合わせて
くもひとつないそらは
あおをみせていた
こどもたちのわらいごえが
とおくからきこえてくる
またどうじになきごえも
きこえてくるのは
はたしてそらみみなのか
それともうそではないのか
いきものはじぶんがどこからやってきたのか
わからない
このふゆばれのひに
そんなことをおもっているのは
なぜなのだろう
するととたんこどもたちのこえは
やんでしまった
そのこえのしたほうにいくと
こどもたちのすがたはなかった
ふゆのそらのあおさやゆきのしろとたいしょうてきに
じめんがまっかにそまっていただけだ
#冬晴れ
寒空に咲いた雪の花
珍しいものを見るように
君は呟いた
「綺麗だね」
その横顔を見ることはできなかった
陽の光のように眩しかった
私の隣に、君はもういない
咲いた霜が溶けていくように
冬の空気と共に
どこかにいってしまった
もうすぐ春がくるのだろうか
もしもそうであるならば、
私だけ冬に取り残されますように
冬晴れ
空を見ると、青空。
雪が少し降っている。
あの人も、この空を見ているかな?
きっと、見ている__
お題:冬晴れ
今日は誕生日でーす!!
いつも、カーテンに誕生日の人の好きなキャラクターを貼る
という家の習慣があります笑
なんかハズカシイ🙈🙊💗
ご存知の通りアルミンさんが貼られてました!笑
誕生日なのに塾ある…頑張ってきます!
リア友以外×
親友さんのまだ来てないんだ~😭心配なるよね💦🤦🏻♀️
あ、あと宿題!同じことで悩んでた笑
どうなんだろうね…
一応書こうかな…?1枚だけ…
「冬晴れ」
忘れていた
僕が思いを寄せている人は
まだ若いんだ
気づきたくなかった
この恋は実るにはまだ早いことに
知りたくなかった
お前が俺をしたってくれている理由を
怖いんだ
年の差は8歳
8年もあれば君の考えは変わるだろう
待っててもいいのかな
久々に本気で幸せにしたい人に出会えた
天気は快晴なのに
気持ちが晴れない
関係上誰にも相談できない
だって相手はいとこだから
お前を女として本気で愛してる
私は季節の中で一番冬が好きだ。友人にそう話すとだいたい「なんで?」と聞かれる。
うまく説明出来ないから適当に「暑いの苦手だから」って答えている。
冬の朝のキーンとした空気が好きだし、そんな時の朝の顔をしてる人も好き。
亡くなった最愛の犬も冬が好きだったし、なんか冬の方がオシャレな気がする。
冬って寒いけど晴天の日が多い。木枯らしが吹き荒れる日々の合間に、穏やかな冬晴れの日がフッとあると、なんだかはほっとする。太陽すげーって思う。
私も誰かにとってホッと出来るような冬晴れのような存在になれるといいな。
冬晴れ
真っ白い霜が降りて
寒さが引き立つ
でも
それが
うつくしく
きれい
久しぶりに書いてみようかな。多分この文だけでわかる人なんて居ないし。覚えてすらないでしょ。覚えてたらすごいよ、でも僕の事じゃなくて別のことを覚えて欲しい。
もうすっかり現実は寒くて。お正月、晴れてよかったね。冬晴れ、というやつだ。
去年は散々なことがあったばかりだから。
自殺未遂は無事に失敗。無事にじゃないけど。
薬の量が足りなくて。結局気絶することも何もできなかった。
副作用だけはちゃんとくるのふざけてるよね。おかげで本当に眠くて眠くてさ。お腹も痛いし。
本当に、死ぬ覚悟で挑んだつもりだったのに。
これで死んでもあーあって感じだったのに。結局生きなきゃいけなくてさ。
今は冬休みらしいね。終わったら学校というものに行かなきゃならなくてさ。
苦しいなぁって。
僕はみんなみたいに、なにか目標があって生きて、なにかが好きだから生きているわけでもなくて。
死ねないから、何となく生きているだけ。
毎日死にたいって思ってるよ。だから、ネッ友のみんなも羨ましくて仕方ないんだよ。
死にたいと思っていても、本当に死ぬつもりではない。っていう人もいるけどさ。普通に羨ましい。
僕は死ぬことしかないのにって。おかしいよね、本当に。
またいつか消える。しばらくまた書くかもね。名は明かさないけれど。
温かい光が神々しく感じる今日。
外は寒いはずなのに
清々しい。
吐く息は白く
風が冷たい。
冬に見える青空は
何故か私に勇気をくれる。
『冬晴れ』 RISU