『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#冬の始まり
「出来たぞ。」
ザクザク切った具材を鍋に入れて煮る、
肉団子と水餃子、豆腐、水菜、白菜、マロニー。
「キムチ鍋ーっ、!」
俺は豚肉派なんだけどな。
肉団子と水餃子に決まってる、と言われて食べてみたら言わずもがな旨かった。
「貸して貸して!」
こいつは何でか鍋を張り切って食う。
「じゃーんっ!」
機嫌良さそうに笑って皿を戻してくる。
旨そうな鍋が器に盛られてる。
いつも見た目なんか気にしない癖に。
なんでか鍋の時は俺の皿を取り上げて、こうして綺麗に盛って渡してくる。
実家の犬がこんなだった。
バカかってくらい可愛い。
タレ目で。元気でとにかくよく寝る。
「これやると冬が来たなって思うんだよねー。どう?私が注ぐと美味しいっしょ。」
「はいはい。旨いな。」
〆まだ続いた。
朝は肌寒くて布団に包まる。
昨日まではまだ暖かかったのに、今日は急激に身体が冷える。
もはや今の日本に秋はない。
冷たい水道水で顔を洗い、重い瞼を強制的に開かせた。
顔がヒリヒリして痛い。
クローゼットの中にしまい込んでいた厚手のコートを引っ張り出して着込む。
テレビから流れるニュースは今日の最低気温を知らせていた。
外へ出ると一気にひんやりした風が私に吹きつける。
ポケットに両手を突っ込んで、
小走りで私の家の前で待つ君のもとへ向かった。
「おはよう」
「おはよ、コート可愛いじゃん」
トナカイみたいに鼻を赤く染めた彼女は白い息を吐いた。
いつも髪を縛ってる彼女が今日はその長い髪を下ろして、白いマフラーを巻いている。
「あんたもね」
「ありがと」
そうぎこちなく顔を動かして笑う君が綺麗に見える。
いつもより静まり返った街が、
冬が始まった合図を告げているみたい。
私達は「寒いね」なんて言い合って、身を寄せて歩き出した。
“冬のはじまり”
【冬のはじまり】
隣を歩く君が白い息を吐きながら「寒いね」と笑う。
僕も「寒いね」と返す。
去年の今頃も、同じように白い息を吐いて寒いねと笑いあった事を思い出す。
僕たちの冬のはじまりルーティーンみたいなものだ。
「何十年先も君の隣で冬を始められたらいいな」
思っただけのつもりが白い声になって君に届いてしまったらしい。
恥ずかしそうに笑う君はいつもより可愛く見えた。
冬のはじまりを体感しにくい2023年11月の東京。
日中21℃以上になる日がまだある。
夏が強すぎる…
テーマ:冬のはじまり
追記:今日(11月30日)は北風吹きまくりでやっと冬のはじまりを体感できた。どうなってんの?天気(笑)
ストーブの上
お鍋ことこと
部屋に広がる
小豆のかおり
ストーブの前
ボクのくつを
置いてくれる
おばあちゃん
寒くないよう
温めてくれた
今も思い出す
優しい温もり
小さな頃の話
『冬の始まり』
11月の下旬くらいから冬のはじまりなんだと思う。
よく天気って狂うよね。
今年だってものすごい猛暑だった。
「平年は…」とかニュースで聞くけれど
大体毎年、何か違くないかなと思って。
平年っていっても2年くらい、
それかもっと前だと思う。
私は北の方に住んでるから、
冬は雪がめっちゃつもる。
雪は真っ白で、あたたかくなったら溶ける
真っ白で冷たいのにあたたかいものには弱い。
地面や家の屋根が真っ白になるから、
外はほとんど全て真っ白。
周り全て真っ白になるとなぜか
切なくなってしまう。
今年も、真っ白……この季節がやってきたのかあ。
「冬のはじまり」
向かい風が冷たすぎる。
ビュービュー言ってる。この場合は言ってる、と言うより鳴ってるのほうがいいんだろうか?
コートを来ていても寒い。
本当に寒い。
あと耳が痛い。
耳あてをしたいのだけれど、小学生の頃貰ったピンクでリボンの耳あてしか持っていないので流石にその耳あてには頼りたくない。
これでも雪が降った方が寒いだなんて信じられない…。
今年は雪が降るかなあなんてそんなこと思いながら冬休みは自分の部屋に籠る。
永久にだらだらしたいそんな受験生、冬。
『冬の始まり』
2日目;冬のはじまり
ことしもまた、一週間だけ訪れる「季節はずれの冬」が始まった。
あたしの誕生日には、毎年毎年、雪が降る。まっしろで、悲しみをさそう白いふゆの妖精が。
「ごめんなさい、にいさん」
五度目の、懺悔。降り積もった白く冷たい雪に両膝を埋めて、両手を絡め、目をつぶる。両目を伝う涙は、すぐに冷やされ雪にシミをつくった。
あたしの誕生日は、双子のにいさんの誕生日でもある。そして、命日でも。
あたしが殺した。あたしがにいさんの未来を消したの。このことを知っているひとはみんな、あたしを悪くないって言う。悪いに、決まってるのに。
宝石飼いの一族。魔法使いは数百年まえには、ほとんどみんないなくなっちゃった。魔法が使えるのは人と敵対する魔物と、魔力の宿る宝石、魔石が生まれつき皮膚に埋め込まれて生まれるあたしたちの一族だけ。生まれてすぐに言語を理解して自我を持つのも、あたしたちの一族だけ。
あたしたちは魔石を砕いて魔法を使う。それで、魔石を全部使っちゃったらあたしたちは死ぬ。
あたしは、魔石を多く持って生まれた。それも、高密度な魔力を宿した魔石を。だから、生まれてすぐに魔力の制御ができずに暴走した。暴走して、魔石を壊して、にいさんの魔石をも砕いて殺した。
にいさんの魔石は、たったの一個だけだったから。
あたし、しってるよ。
にいさんを双子の妹のあたしが殺したから、次にまたお母さんがお腹に宿したのが双子だって聞いて、怯えて泣いたこと。お母さんよりも非力なお父さんが頼もしくあろうと気丈に振る舞ってたこと。
事故のようなものだ、シェリーは悪くない、誰も悪くないんだ、とあたしに言い聞かせたお父さんの手が震えて、目に水の膜を貼っていたこと。
生まれてすぐのにいさんが、あたしを責めなかったのも……しってる。
この国がすき。あたしは元々明るい性格。家族がだいすき。だから、あたしは。許されなくても、嘘で武装して生きるの。
あたしは、だれかのきぼうにならなくちゃ。
「……そこの、きみ。こんな日にそんな小さな体で出歩くのは、危険」
途端にじんわりと感覚の戻った四肢。顔を上げれば、幻影のような青いツノ、積もる雪の上を滑る長い黒髪、そして黒から疎に現れる夜空の色が印象的なおんなのひとが、立っていた。
気づけば見慣れない木製の小屋の中にいて、白い世界からあたしは隠されていた。
このひととの出会いが、あたしの。あたしたちの、結末を変えたの。
チリパウダー、コショウにジンジャー、香辛料たっぷりのぽかぽかチキンスープ。パンといっしょに召し上がれ。
パパのお酒のおつまみはムール・フリット。
シェパーズ・パイにコテージ・パイ、日替わりでいろんなパイを楽しむ。
スクワッシュの料理も定番ね。
ほくほく、ぽかぽか、じーんわり、心まであったかくなる料理たちの出番がやってくる。
この家で暮らすようになってから知った、家庭の味。
それがわたしの、冬のはじまり。
『冬のはじまり』
冬は嫌いだ。
何より寒いのが駄目。人類はなぜ冬眠をしないのだろうか。熊もリスも冬眠をするのに、人類が冬眠しないなんておかしな話だ。
もしも、一年間が夏か冬かの二つの季節しかなければ、絶対に夏が良い。冬だけはごめんだ。
そんなことを考えながら布団の中から出られずにいる。
「冬美。早く起きないと学校遅刻するわよ」
母が階段の下から叫ぶ声がする。
「あと五分」
私はいつもの決まり文句をいうと、扉の外から階段を駆け上がる音が聞こえた。
勢い良く扉が開くと、扉の前には母の姿が。
「五分前にも同じこと言ったわよね?」
「そ、そうでしだっけー」
布団に潜って誤魔化そうとする私から母は容赦なく布団を剥ぎった。
私の悲鳴には見向きもせずに母は布団を持ったまま、部屋から立ち去った。
「母上もまだまだ甘いな」
私は母が階段から降りたのを確認して、押し入れから予備の布団を引っ張り出した。
出したばかりの布団は少しひんやりして、冬のはじまりをを感じた。
冬のはじまり
突然だった。
秋のはじまりすら気付かぬうちに
冬のはじまりは訪れた。
でも、まあ、年末らしくなって来たかな。
紅葉…ちゃんと見てないな。
冬景色になる前に
見たいものですな。
paki
〚冬のはじまり〛
きっと冬の寒さと夏の暑さがなかったら、秋の心地よさには気付けなかっただろうな
そんなことを感じる冬のはじまり
冬のはじまり
朝の空気はひんやりと冷たく
吐く息はうっすらと白い
どんなに夏が暑くても
来るべき季節はやってくる
青い空を見上げると
ちらほらと白い結晶が舞い降りる
今年も長い冬がはじまる
長い夏が過ぎ
短い秋が過ぎ
冬が始まる
あっというまに冬が来た
今年は長いと思ってた
目をつぶりながらおもいだす
もっと早く動けてたらって
過去はもう戻れないから
あの子のために生きると決意した。
#冬のはじまり
秋がほぼなく
冬になり
体調を崩しやすい
時期になりましたね
ご無理のないよう
栄養、睡眠は
十分に
取りましょう
テーマ:冬の始まり #379
冬の始まりが早くなった。
秋はあっという間に過ぎた。
冷たい風が頬を撫で、
外に出ると白い息が出る。
この寒さは異常。
尋常じゃない。
そんなことをいくら思っても
寒さは一向になくならない。
動物たちのように冬眠したい。
冬の朝は布団が我が身を離してくれないのだ。
あぁ冬が来る。
クリスマスが来る。
今年もクリボッチかな。
いやまだ1ヶ月あるか…
白い息と冷えた指先
温め合って笑い合う
触れ合う心に
ぽわっと感じる温かさ
僕ら二人の 初めての季節
~冬のはじまり~
寒くなったね☃️
曇る窓、乾いた風と長い影
/お題「冬のはじまり」より
昔見たCM
寒い冬に家族のぬくもりと温かいホワイトシチュー。
しつこいくらいに流れてた。
もういいよ。はやく番組はじまって。
外の寒さが肌をさす頃になると、
鬱陶しくも温かい記憶が呼び覚まされ、あのCMを思い出す。
今夜はシチューにしようかな。
今年も冬が始まる。