『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
[冬のはじまり]
熱燗とおでんが恋しくなる 冬のはじまりの合図
300字小説
雪おこしの客
その大柄で筋骨隆々の男の客は毎年、冬のはじまりの冷たい氷雨が降る夜に父の営む居酒屋にやってくる。
甘エビ、ブリ、カニ。冬の日本海の幸を肴に熱燗で日本酒をキメた後、締めに新米で握った塩むすびを食べる。
「さて、仕事に戻らねばな。大将、おあいそ」
「お客さん、今年はお手柔らかにお願いしますよ」
席を立つ男に父が声を掛ける。
「それは冬将軍次第だからな」
客が私がレジで打った金額より多めに金を払う。
「お嬢ちゃんも冬支度をしっかりな」
にっと笑って帽子を被り直した客の頭には角らしきものが二本生えていた。
「あのお客さんは、ここに住む者に雪の知らせを届けてくれるんだ」
氷雨が霙に変わる。雪おこしの雷が夜の空に鳴り響いた。
お題「冬のはじまり」
セーター着たり、上着を羽織るようになってきたから静電気をくらう時期になった。
赤や黄色が、はらりはらりと舞い落ちて
ふわりふわりと、雪が降り注ぐ降る。
さぁ、新たな季節の幕開けだ...!
---二作目---
暖かい場所が、恋しくなる。
優しい温もりに包まれて、心地よい眠りにつきたい。
---
あいつの体は温い。
子供体温とでも言うのだろうか。
あいつが勉強してる時、ぼーっとしている時、テレビを見ている時。
ふとした時に、俺はあいつに抱き着いている。
それで、まるで子供の様に肩口に顔を埋めて、グリグリと擦り付けて。
それが俺なりの愛情表現ほ一つだった。
いつもは、驚いた後に抵抗をしてくるのだが、
ある時期になると、何も言わずに俺を受け入れてくれる時がある。
それが俺にとっての
#冬のはじまり
134作目
「あっ、あつぅー!でも最っ高にうめぇー!!」
コンビニで売っている肉まんやあんまんが
白息と湯気でごちゃ混ぜになって
A級グルメにも勝るご馳走だと
感じた瞬間が
冬のはじまりだよ
#冬のはじまり
『冬のはじまり』―2023年11月29日
いつだって冬のはじまりは好きじゃない。
なぜなら、生きている意味がわからなくなるから。
寒さのせいなのか、
暗さのせいなのか、
世の中の妙に浮かれた空気のせいなのか。
重ね着も厚手のコートも嫌い。
薄暗い時間の早起きも嫌い。
クリスマスツリーもソングも嫌い。
年越しも元旦も嫌い。
なぜなら、だいじなものを喪った記憶が蘇るから。
冬のはじまり
それは雪合戦にクリスマスにイルミネーション
綺麗な景色や楽しいことが始まる予感がする。
冬のはじまり
青森県の上の方はもう雪が結構積もってます。
お友達と雪だるまを作りました。
この青春を、大切に。
冬のはじまり
冬のはじまり。冬を告げる異常な寒さと、雪と、イルミネーション。あー。今年も冬がやって来る。でも、今年の私の冬は、例年とは、何もかもが違う。そう。なんてたって、今年は、結婚前提の同棲を初めた、愛する彼氏と過ごす冬だから。いつもの、1人寂しく帰る帰り道の冬とは違うし、家に帰ったら、毎日、愛する彼氏がお出迎え。今年の冬は、愛する彼氏と温め合う事も、一緒に年越しのカウントダウンをして、一緒に年を越す事も出来る。そして、今年の冬は、例年よりもイベントがいっぱい。まず、来週には、二人で、リフレッシュ休暇でお仕事を休み、二人きりでディズニーへ。その後は、三日間にわたるクリスマスパーティー。クリスマスイブには、前々から約束してたよみうりランドのイルミネーションに二人きりで行く。もう既に冬が楽しみだ。例年ならは、年末年始は、祖父母宅に、従兄弟等皆で集まるが、今年の私は、彼氏とずっと一緒に家にいる事を希望した。だって、愛する彼氏だもん。出来る事ならば、一時も離れたくないもん。今年は、愛する彼氏と毎日一緒やに過ごす幸せな冬。
「この歌をおわらせないで」
まだだ、まだ曲を止めるな。
ルノアの合図はラシーアに届いたか。
確かめるすべもなければ、状況を伝えてくれる者もいない。
この歌劇が幕を下ろせば、すべての徒労は泡沫と帰す。それだけは、何としてでも避けねばならない。
『安心して。わたしが公爵の気を引きつけるから』
彼女の言葉を信じて我々は“ 要塞 ”へ向かう。
公爵が少しでもこちらの動きに気付けば、人質もラシーアも無事では済まない。
『気をつけて、未紗ちゃん! その先は――』
寸時に聞こえた彼の声も、またノイズに掻き消されてしまう。要塞の発するジャミングウェーブだ。
「シェジフくん? シェジフくんッ!!」
未紗はインカムを握り締めて叫ぶ。返答はない。
もともと秘密通信支部局であった【シドルベイ】の事だ、外部からの傍受対策をしていない筈などないことは容易に想像できていたのだが。
「通信が途絶えた……どうしよう、中の状況が分からない」
要塞への防壁は三十層と隔てられており、一層一層の権限名も異なっていて厳重なセキュリティで閉ざされている。
しかし足を止めていては人質救出までに間に合わない。事は一刻を争うのだ、未紗に逡巡している時間はなかった。
「頼むラシーアさん……もう少しの間耐えてくれ」
ガラスの靴がなければ演者は踊れないと、誰が云った? こちとら砲撃に耐える鉄甲の躰もあれば、翔ぶための翼もある。
彼女が地底の劇場で舞うのなら、こちらは空の壇上で躍り狂おうじゃないか。
「術式展開――“ 剪逆 ”!!」
時計の針は“ VII(ジューテ) ”の方角を指し示す。
踊り出しに合わせて翼はさらなる機銃を展開する。
未紗の銃剣に閃雷が迸る。
「さあ、公爵……子供たちを返してもらおうか!」
耳をつんざく轟音――。
壁は一気に貫き灼かれ、辺りを豪炎が覆い尽くし、あとは鈍いばかりの余韻が脳を、躰を軋ませる。
何層の防壁も、如何なる鋼鉄の轍も、天地を越えた協奏の劇を前にすべては無力な鉄屑と化す。
未紗とラシーア。たとえ手を取り共に踊れずとも、二人の目が捉える敵は同じだから。
“ たとえ傍にいなくとも、あなたと同じ旋律で。 ”
2023-11-29
(2023-11-28のお題「終わらせないで」を使用させていただきました)
冬の始まり
雪景色が思い浮かびます…
雪の上…
あなたと寝転んで…
空をボーっと
眺めています…
あなたとの
冬の始まりを感じます…
【冬のはじまり】
小さいころは
寒いとか暑いとか
そんなに気にしてなくて
いつからなんだろ
季節を気にしだしたの
秋になったら
このままがいいー
これ以上寒くならないでー
エアコンのいらない季節がいいー
と
毎年声に出して言ってる気がする
風が冷たくなってきて
朝晩寒くなって
北海道に初雪が降ったニュースを聞いて
顔を洗う水がどんどん冷たくなって
少しずつ
仕方なく
冬のはじまりを肌で感じたりしてる
慣れてしまえば
冬は冬で楽しいんだけどね
慣れるまでがね
今は
慣れてる途中だね
【冬のはじまり】
それは、まだ見ぬ過酷な試練への道中だったり
それは、久しい季節感を纏った空気の訪れだったり
それは、君がマフラーを編み始める合図だったり
それは、僕が君の手を取る都合のいい理由を見つける事だったり
肌を切るような冷たいからかぜが怖くないのは、君が僕に運んできてくれる季節だからなんだ。
寒い。
ただひたすらに寒い。
ちょっと前まで冷房つけてたのに。
雪なんて振り始めやがって。
寒い。
指先が悴む。
首まわりから冷気が入り込む。
吸う息で中から冷えていく。
はぁ、と白い息を吐く。
そして呟く。
「誰かこの手握ってくれないかなぁ」
そうして彼女はポケットに手を突っ込んで歩いて行った。
寒くなってきて、こたつに籠り続ける今日この頃。
鍋を食べたりすると、冬が来たということを実感する。
コートもネックウォーマーも手袋も出して、冬支度はもうバッチリ。
あんなに暑かった夏がまるでなかったかのように寒い。
みなさんは冬支度は済ませたでしょうか。
冬のはじまり
高い空
澄んだ空気
落ち葉
焼きイモ
お鍋でだんらん
こたつでみかん
もふもふの靴下でぬくぬく
ココアでホッと一息
カイロでホカホカ…
小さな楽しみを見つけながら
冬本番に備えよう
少し肌寒くなった。マフラーと手袋を常備しとかなければ凍えてしまいそうだ。
冬の始まりは悲しく感じる。もう一年が終わるのかと物思いに耽ってしまうからだ。
春も夏も秋も終わり、季節はもう冬。12月が訪れる。この一年ろくに何もしなかった。来年は、何か挑戦をして、良い年にしよう。
さあ、冬の始まりに君は何する?
お題[冬の始まり]
冬のはじまり
朝
車の窓が凍っていたら
冬がはじまったな
と思うのでした
もう冬が近い。
私は寒がりだからあんま好きじゃない、ずっと布団に籠もってたくなる…
でも雪で遊ぶのは楽しいよね
そういえばもうすぐだ、クリスマス
テーマ「冬のはじまり」
今回のテーマ「冬のはじまり」
白い息が出てくるよりも先に
上着が要るようになり ストッキングを諦めて
首元を撫でる風が寒くて 棚からマフラーを取り出して
毎朝、天気予報の最高気温と最低気温が、昨日より何度低くなったのかを確認するようになる。
今日はトレンチコートでいけるかな?
ジャケットくらいで大丈夫かもな。
気持ちよく歩いていた定時後が、少し身構えるようになったから。
秋はもう終わったんだ。
これからは冬の始まり。