『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬のはじまり
サンタを信じてる君は
僕よりも先に寝る、
もうサンタは来ないのに
だけど今年もプレゼントは届くだろう。
「暖を取る」
灯油の匂いが鼻を突く
その後すぐ、冷え性の足が暖まっていく
赤い色が笑い声の中に
ぼうっと灯って居続ける
暖房の匂いを霞みとる
その後ちょっとして、乾燥肌が悲鳴をあげる
断熱材の埋め込まれた部屋じゃ
ちょっと重すぎるくらい
ココアがなんとなく飲みたい
買いだめしているココアを開ける
コップから伝わる暖かさで
今日はもう眠れそう
そういう暖かい幸せを感じる
11.30.冬のはじまり
雪女は頭を抱えていた。
冬山の神様が休暇先ではしゃぎすぎて足の骨を折ってしまい、すぐには国元へ戻れなくなったという。
道理でこの山里だけまだ秋の終わりがこない訳だ。雪女の住処の周りでも、散り時を逃したままの紅葉が梢のあちこちで所在なさげに縮こまっている。
しかし、そんな大事な報せを渡り鳥に託すなんて!神様なら夢枕にでも立ってくれれば良いものを。おかげで雪女の元まで話が届いたのは、立冬を二十日も過ぎた今日だ。本来の冬のはじまりにはてんで間に合っていない。
こうなっては仕方ない、すぐにも季節を改めねば。
雪女はさっそく神様の代わりに山じゅうを駆け巡り、大急ぎで精霊たちに冬支度を頼んで回った。そんな急には眠くならないとしょぼくれる熊には大粒の飴玉とオルゴールを渡してやり、滝の龍神には雨雲ではなく雪雲を呼んで欲しいとお願いをする。
あちこちへ声をかけ、とりなしを頼み、里へ降りて来た頃にはとっぷりと夜が更けていた。最後に明日の朝一番に大きな霜柱を立たせるよう池の精にことづけ、家に戻ろうした雪女は、ふと立ち止まって空を仰いだ。
「お月様、お月様。どうぞ明日の夜からは冬色の、銀の衣にお召し替えくださいな」
そっと声を掛けられた月は、きらりと微笑んでみえた。
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「冬のはじまり」
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所感:
冬のはじまる前について考えていたところ、それはつまり秋の終わりだと思い至り、田舎の里山の風景が浮かびました。冬の冴えた月は美しいですね。
冬のはじまり
ふと、思い立ってベランダへ出た。
ストーブの温かい空気間から一変、外の冷たい風が身体に染みる。
はぁ、と口から息を出すと、白い蒸気になって夜の闇に溶けていった。
寒い。冷たい。もう冬なんだなぁと改めて感じる。
この間までぽかぽか陽気な日々だったのに、ほんの数日で気温が一気に下がったらしい。暑い暑いと唸っていた夏が遠い昔のように感じる。
いつの間にか季節が巡っている。
忙しなく働く社会に急かされて、気づいたら、もうこんなに経っていた、なんてよくある。もっとゆっくりいきたい。そんなに急いで一体どこに向かっているのか。
長めのため息を吐いて顔を上げた。町の繁華街から離れたこの場所は、辺りに明かりがないぶん、夜空の星々がよく見えた。
他のところより少し高台になっているのもある。
街の光はギラギラしていて眩しすぎる。みな主張が激しい。色とりどりのネオンやイルミネーションも綺麗だけど、人工的で冷たかった。
「私を見て!」と言わんばかりの光より、夜の空にひっそりと輝く星や月の方が好きだ。小さくても、見えなくても、確かにそこに存在している。自然はささやかな温かさで心を包んでくれる。
目の前のことに追われて急かされて、下ばかり見ていては美しいものは見えないから、空を眺める余裕くらいはいつも持っておきたい。
部屋に戻ると、ラックからコートを取り出した。
今年新調したベージュのロングコート。足元まですっぽりとカバーしてくれるから寒さ対策にもなる。
それに、SNSや街で見かける女の子たちの、華麗にコートの裾を靡かせて歩く姿が大人っぽくて可愛くて、あんな風になりたいと願ったものだったから。
少し背伸びしたロングコートの自分。まだコートに着せられてる感があるけど、きっとあの人たちみたいに着こなせるようになれる。鏡の自分にそう言い聞かせた。
夜の街は静かだ。
余計な音がない。夜も深まって人々は眠りにつき始めている中、出歩いていることに変な緊張を感じた。
夜だからって外に出ていけないなんてことはないけど、なんとなく、憚れるものがあった。夜中に出歩くのは危ないとか、変な人だも思われるとか、そういう類の話か。
長年言い聞かせられた言葉は心に染み付いて剥がれないものだけど、子どもの頃の話だ。今はもう自分で判断して行動できる。
思い込みの縛りから解放された夜の散歩が、もう日課になりつつあった。
風が吹く。冷たい夜風が頬を切りつかせた。
深く深呼吸をすると、冷えた空気が気管を通って肺に流れていった。
この冷たさが、心地いい。冬の匂い。
洗練された刃物みたいな風が体を切り裂いていく感覚にさえ、自然の温かさを感じる。風の冷たさはこの身を傷つけてたりはしない。
澄んだ空気は気高く透き通っていて、汚れのない綺麗な世界をこの目に映してくれるフィルターだ。
近年、濁りが混じりつつあるけれど、いつまでも綺麗なまま残していきたい。
ひとり、夜の街を歩く。
寒さは寂しさを感じさせる。冬は人恋しい季節だ。
でも、この孤独も悪くない。
誰にも干渉されることのない、自分だけの時間。
どんなおかしなことも、夢みがちなことも、ありえないことも、恥ずかしいことも、全部が許させる。
たとえば、こんな妄想話さえ。
白い息が宙に舞う。
まだまだ冬のはじまりに過ぎない。
寒さもこれから深まっていくんだろう。
それもいい。
暖かさだけが、心を癒すわけでもない。
この冷たさが、人を自然に帰らせてくれるんだ。
題 冬のはじまり
乾燥、粉吹き、ひび割れ
寒さ、哀愁、悲観
どちらももう始まっている
唯一の光は、サンタがいると
思い出させてくれること
おでんのしみしみ大根がやたら美味しく感じたら
それが冬のはじまり
#冬の始まり
少しだけぬくもり感じ寝る夜に
猫がもぐって冬がはじまる
起きて来て君が僕の手しがみつく
朝早いだろギュッと抱いてみる
少し寒くなってきて
ちょっと衣替え
ついでに汚い部屋を片付け
棚の奥に
手袋とマフラーを見つけ
鏡の前でつけてみた
"冬のはじまり"
「冬のはじまり」
我が家では、冬のはじまりといえば鍋だ。
鍋はいい。温まるし、普段不足しがちな野菜もいっぱい取れる。娘も鍋は大好きだ。しかしそんな理由は、私にとって二の次だ。では、一番の理由は何か。そう、楽だからだ。
もちろん栄養を、ないがしろにするつもりはない。大切だと思う。また栄養満点でも、娘が食べてくれなければ、意味がない。ただそれを上回るほど、楽であるということは、重要なのだ。
うちは共働きなので、食事の準備はどちらかできる方がするのだが、二人そろって「楽」信者である。楽は正義だ。いやどこぞの三代目にように、泥棒だけど人気者みたいな、多少悪かろうが、足りなかろうが、楽が優先されて何が悪いと思っている。
なんといっても、いちいち悩む必要がない。冷蔵庫にある肉やら野菜やらを、適当に切って入れるだけだ。鍋つゆも作らない。私が作るより、プロが作った美味しい鍋つゆが、この時期スーパーの棚に、所狭しと並べられているではないか。寄せ鍋、キムチ鍋、カレー鍋、豆乳鍋などなど。悩むのなんて、せいぜい買う時ぐらいだ。なんて素晴らしい鍋ライフ!
ただ一点、忘れてはならないのが、我が家では麺が必須であるということ。普通麺はシメの一品だと思うが、我が家では、最初から投入されている。そんなことしたら、麺が伸びるじゃんと思われるかもしれないが、我が家ではお構いなしである。逆に娘曰く、麺のない鍋はいらない、らしい。それなら最初からラーメンでいいのでは?という、ごもっともなご意見もあろうかと思いますが、却下します。我が家では、これが鍋です。鍋なんです。
先週、今年初めて夕食を鍋にしたら、娘が「ついに冬がきたか」といって笑っていた。
我が家では、冬のはじまりは、鍋なのだ。
冬のはじまり
本格的に冬が到来しそうな11月下旬。
もしかして、もう冬だった?
今自分が来ているコートは冬物だな。
気付かぬうちに、冬が始まっている。
風は流れていく、行く道を外れては戻る、待たなくとも流れて、それは水の中のようで心地いい、雨の日の風の中で、うつらうつらとして、息が白くなるのをそれでも待っている
『冬のはじまり』
『冬のはじまり』
1日の気温が20℃を超える日が、12月に入った途端
見つからない。
週刊天気予報を眺めていて、気がついた。
いよいよ、冬到来か、、、
気がつけば、街中のお店の入り口には
鏡餅たちが、我が物顔で整列している。
もう何度も見る光景なのに、
まるで人生の総決算のような
慌ただしい気持ちにもなる。
昨日はみかんを食べた。
スーパーの店頭に並ぶ、オレンジ色の顔たちが
私を食べてと、呼んでいるように見えた。
乾燥しているこの季節に、みかんの口いっぱいに
広がる果汁は、喉の渇きを潤すだけでなく
体にも染み渡るようだ。
クリスマスの彩りも、街中にどんどん増えてきた。
今年は、幸か不幸か、
土日にイヴとクリスマスを迎える。
一人でも多くの人が、心温まるおだやかな夜を
過ごせることを願う。
そんなことに思いを巡らすのは、
冬のはじまり なのだろう
隣に暖かみを感じられない朝はもう、嫌いじゃない。冬を愛すようになったのは、きみのうまれた日が冬だと知ってからだった。出逢った季節よりもきみの苦しみを愛すのは、きっと僕が君を愛しているから。
四苦
【冬のはじまり】
寒いけど
冬は大好き
なぜか冬は 心が躍る
髪型もキマるし
汗をかかないので
お化粧もバッチリ👌
冬のはじまりは
ワクワクする❣️
カーテンの隙間から射す光が眩しくて
布団を深くかぶろうとした私に
「こら,もう起きるよ。」
そんな彼の声がした。
「あとちょっだけ...」
そんなことを言う私に彼は
「布団とから無理やり出させるよ。」
なんて言ってくる。
「もう寒すぎて動けない...。」
だらける私にしっかり者の彼は
手を出して起き上がらせてくれる。
「もう冬みたいだね。」
まだ寝ていたい私は彼に言った。
「うん。寒いけど布団に戻らないよ。」
しっかり私の手を引いてリビングに連れてってくれた。
「顔洗って目覚ましてきな」
「うん」
彼の優しい声を聞きながら
短い返事をして洗面所に向かった。
顔を洗ったら少し頭がスッキリした。
それから彼と一緒にご飯を食べたり,
今日の準備をして外に出た。
外に出ると寒さに身を震わせていた。
彼は私の手を繋いで一緒に歩き出した。
冬が始まって寒さが厳しくなるのは嫌だけど
彼と一緒に入れるならこんな日も良いかも。
─────『冬のはじまり』
「冬のはじまリ」
いつもの時間に起きるのに
陽のあたるのが遅くなる
いつもの時間に家を出るのに
吐く息の白さに気づく
いつもの時間に帰宅するのに
もう陽はみえない
いつもの時間に空を見上げるのに
もう夜になっている
長い夜のはじまり
冬のはじまり
【冬のはじまり】
ゆーきやこんこん、あられやコンコン、降って降ってずんずん積もる。
いーぬは喜び、家駆け回る。ねーこはこたつで丸くなる。
歌あってるかな?
私にとっては、毎年冬のはじまりの定番かな?
冬のはじまり
朝通学する時に、マフラーや手袋などをつけないとだめだな。
駅まで自転車を走らせていて、冷たい風に、そう思った。
駅近くのコインパーキングに、自転車を止めたら、少し離れたところで同じように自転車を止めている人を発見する。
見覚えのある後ろ姿に、私はその隣に足を進める。
こちらを見た相手が、無言で自分のマフラーを外し、私に巻いてくれる。
それが与えてくれる温もりに、これこそ「冬のはじまり」だと、思った。
『冬のはじまり』
冬は寒い。
雪が降る。
だが冬にしか見られないものもある。
それが雪。
雪というものは美しい。
雪が溶けると雨になる。
雪が凍るとヒョウになる。
いろんなものに姿を変え、一生懸命生きている。
冬のはじまり
冬は寒いことだけが苦手だ。
だけど、クリスマスにイルミネーションと楽しみなことが盛りだくさんな季節である。
お店は可愛いクリスマス雑貨、サンタ帽を被るスタッフたちがそろそろ目に入る頃だろう。
お気に入りのストールを巻き、クリスマスの魔法がかけられたいつもの街を歩くと少しだけ毎日が楽しくなる。
「今朝も寒い…」
小さく呟けば、友達や家族、一緒にいる人も寒いねと返してくる。そんな共感もあることも、なんだか嬉しい。
今日は、温かいココアを飲もう。ささやかな楽しみを頭に浮かべ、冬が始まった道を歩いていった。