カーテンの隙間から射す光が眩しくて
布団を深くかぶろうとした私に
「こら,もう起きるよ。」
そんな彼の声がした。
「あとちょっだけ...」
そんなことを言う私に彼は
「布団とから無理やり出させるよ。」
なんて言ってくる。
「もう寒すぎて動けない...。」
だらける私にしっかり者の彼は
手を出して起き上がらせてくれる。
「もう冬みたいだね。」
まだ寝ていたい私は彼に言った。
「うん。寒いけど布団に戻らないよ。」
しっかり私の手を引いてリビングに連れてってくれた。
「顔洗って目覚ましてきな」
「うん」
彼の優しい声を聞きながら
短い返事をして洗面所に向かった。
顔を洗ったら少し頭がスッキリした。
それから彼と一緒にご飯を食べたり,
今日の準備をして外に出た。
外に出ると寒さに身を震わせていた。
彼は私の手を繋いで一緒に歩き出した。
冬が始まって寒さが厳しくなるのは嫌だけど
彼と一緒に入れるならこんな日も良いかも。
─────『冬のはじまり』
11/30/2022, 5:12:02 AM