『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冬のはじまり
季節の変わり目は鼻で感じることが多い。
春は土の、夏は青草の、秋は落ち葉の匂い。冬は匂いというよりは鼻奥の閉まるような感覚で冬の訪れに気づく。
冬が始まると一番楽しみだったのは霜柱だ。あのキラキラした氷の細かい柱が朝日に光りとても綺麗。そっと霜柱を手で持ち日に透かしてみるといつかテレビで観たローマの宮殿みたいだ。
鑑賞したあとはいよいよお楽しみの時間。霜柱を踏みしめるのだ。
やったことがある人はわかると思うが、あの霜柱を踏んだ時のサクサクとした靴底に伝わる感覚がたまらない。脇道のまだ踏まれていない霜柱を踏みながら歩くのは、冷え込みはじめた通学路のお楽しみだった。
今は舗装がしっかりされてる道になったので見る機会は減ってしまったが、玄関を開けて鼻にツンとした空気を感じると、あの頃のワクワクした気持ちが蘇る。
さあ今日も一日が始まる。
冬の始まりは、遠いビル群の中だった。
朝焼けは、死に、
無責任な言葉が蔓延る。
あー
『もうなんか、なぁ』
言葉にできないこの感情。
目が覚めてから1時間、布団から出ることが出来ない。なぜ?どうして?決まっている。外は寒いただそれだけだ。
乾いた葉残が
廃れた道路の上を吹き抜けたから風に
音すら無くして散らされる。
行き交う人々は
皆、厚着に身を包み
まるで寒さなど知らないようだと
その足取りを見送った。
見上げた木々の彩は
まだ失われてはないようで。
黄金を纏うその様に
なんだ、まだ冬は来ていないのか、と
小さな姿は小道へと静かに踵を返すのだった。
いつものように友達と学校までの道を歩いていると、マフラーの隙間から漏れ出る息が白い事に気が付いた。それを伝えたら、友達は笑って「本当だ!」と騒ぎ始める。その笑顔を見たら楽しくなってきて、もっと冬の訪れを感じたくなってきた。
すれ違う人の眼鏡が曇っている。女子高生の靴下が長くなっている。紅葉が枯れ落ちて道の端に集められている。
季節の変わり目は、何もないのに、何かあるような気がして楽しい。
なんでもない通学路でさえも冬の足跡がところどころにあって、ふとした瞬間に消えそうだけれど、確かにそこにあった。
あと少し、もう少し。
#冬の始まり
冬の始まり
真っ白い雪の絨毯に
横たわるあなた…
空と雲…
じっと見つめていた
どのくらい
経っただろう
あなたのからだは
ひんやり冷たくなって…
あなたにだいじょうぶ?
と心配になり
声をかけた…
あなたは
だいじょうぶ…
そう呟いた
冷たい雪が降る日
…
あなたとの
初めての出会いであり…
冬の始まりでもあった
そして…
あなたに恋をした
*冬の始まり
空がグレーに染まり、鬱蒼とした雲が音を吸いとったような静かな日は冬の匂いがする。
「ああ、冬の匂いだ」
すっかり葉を落とした木立の間をそぞろ歩き、想いを巡らせる。
また、一年が過ぎてゆく、冬の始まり。
『冬の始まり』
最近寒くなってきましたね。
涼しくなってきて、部活もやっと引退して(文化部なので遅かったのです)、いよいよ受験も目の前。
ついこの間、卒部はもうしていたのですがお別れ会があって。
1年生、臨時休校が終わってから暑い夏にした初めての部活。
あの日と同じことをする時間を後輩たちが数分だけ作ってくれて。
あの日とは比べ物にならないくらい仲良く、大事になった友達と一緒に楽しみました。
とても暑くて緊張していたあの日と、涼しい風が吹くとても楽しい数分が重なってなにか込み上げてきてしまって。
泣かないと思っていたのに最後の最後で泣いてしまいました。
ああ、冬が来る。
しみじみする間もない大変な冬。
受験生の貴方、一緒に頑張りましょう。
自分の事を文にするって小っ恥ずかしいですね。
冬のはじまり____
2022/11/29 小説日記
映像をみてすごいと思った。
周りは真っ白で
真っ直ぐに箸から箸へ移動するだけで
太陽は決して沈まない。
映像をみていいなと思った。
周りは薄暗くて
微かな光が地平線を移動するだけで
太陽は決して登らない。
窓から冷たい風が吹き付け鳥肌が立つ。
一日中夜なんて羨ましい。そう思った。
単に、真っ暗が好きだとか
夜はずっと寝れるからいいなーとか
そういうんじゃなくて。
きっと、一日中夜でも起きなきゃいけないし、
登校しなきゃいけないし、
明日へ進まなきゃいけない。
時間が止まっているわけじゃない。そんなのわかっている。それでも、永遠に夜が続くのはいいなと思う。ずっとずっと、私でいられる。そんなのどれだけ楽だろうか。どれだけ自由だろうか。
袖を伸ばし私はため息を付きながら
授業が終わるのを待った。
冬とは終わりの季節だ。
皆なにもかも枯れ果てて、
何かに耐えるように縮こまる。
チラついた雪を眺めて思う。
冬の全てを儚く思えるのは、
きっと己の事そのものだからだ。
この掌でほどけた、雪の結晶と同じだからだ。
春には私も溶けるだろうか。
積もるであろう雪と一緒に。
枯木は咲くだろうけど、己は疲れた。
煙草に火を灯す。
吐いた煙は息の白さか、
それも分からずに。
#冬のはじまり
『冬のはじまり』
「だんだん寒くなってきたな〜」なんて思っている日々
今日もいつも通りに家を出たつもりだったけど
玄関から出た瞬間、自分の吐く息が白くなっていることに気づいてびっくりしちゃった
「あ、もうそんな季節なんだ!」
なんか少し笑いが漏れちゃったような……笑
昨日までは、何にも無かったのになあ……!
「せっかく季節の変わり目を感じ取れたんだし、気持ち新たに行こう!」
そう思いながら学校に登校したよ
木枯らしが街を駆け抜け、あちこちで雪の便りが聴かれるようになった。
ついこの前までの暑さが嘘みたいだ。
朝晩冷えて来たら冬のはじまりかもしれない。
冬は寒い
冬は静か
木の葉っぱもう散る
何もかもなくなる
でも雪が降る
雪は綺麗だ
雪が降ると静かでなんだか落ち着く
自然っていいな
冬っていいな
雪っていいな
何もかもが幸せ
冬のはじまり
🍀冬のはじまり
手がずっと冷たい。
先生(同性)の手に触れると
とても暖かい。
カイロ使いたいのだけど、
学校でカイロ暖かくなったことあまりなくて、
だいたい家に帰ってから本領発揮するの。
だから使うの躊躇う。
寒いなぁ。朝、布団からさらに出られなくなってしまう…
玄関から出て吐く息は白いし、学校生活も残り数ヶ月か…
でも、朝一の外の匂いはすき。冬らしいツンとした空気。
その後に鼻がツンとするのは嫌だけど((
「冬のはじまり」
日が暮れるのが早くなったり、夜明けが遅くなったりしながら、ゆっくり冬はやってくる。
あの夏のギラギラした太陽が夕焼けで沈む頃は地元では7時位と遅くてまだ外は明るかったあの季節が遠い昔みたいに思えてくる。
絶対不可能なんだけど、もし倫理的に許されるなら季節の期間を変えたい。
例えば、春夏合わせて8ヶ月くらい。
秋は2ヶ月程で、苦手な冬も2ヶ月くらい。
明るい時間帯が長いと贅沢な時間を味わえる気がするのだ。
朝になったら
キミが布団に入ってて
知らぬ間に腕まくら
あったかいね
しあわせ
愛する にゃんこ
冬のはじまり
冬の始まりを感じる時は、霜が降りた時かな。
あー!冬が来た!!って思う!底冷えする寒さとか、車に結露が着いてなかなかとれなくなるとか、息が白くなる時とか!山に雪が積もった時なんて、もうすぐ地上にも雪が降るっておもう!暖冬だと少し遅めにはなる雪。
ほぼ降らなかった年がある。こんなことってあるの?!ってくらい雪が積もらなかった。
なのに、今年の初めは見事な大雪だった!
どうなるか分からないな、この冬も
冬のはじまりが
近付いている
今週の天気予報には
雪だるまが登場している
タイヤとワイパーも
冬用に交換したし
準備は出来てる
雪が降ると
本格的に冬が
始まるなと感じる
寒くなると
私の中の記憶が
蘇り、
冬の始まりを告げる
君に告白されたのも
寒い寒い
冬だった
お題 冬のはじまり
冷たい雪が街を染めてく
冬の始まりをあなたと感じられたら
もう何も要らないのに
吐息はあなたのように消えていく